花炭作りの様子

金属の缶には、おがくずといっしょに炭にしたいものを入れます。
金属の缶には、おがくずといっしょに炭にしたいものを入れます。

「花炭」は、金属の缶に、松ぼっくりなどを入れて蒸し焼きにして作ります。

花炭は、飾って楽しむ炭です。においを吸収する効果もあり、いくつもの植物を炭にして、生け花のようにして飾ることもあるそうです。

火の中に入れて蒸し焼きにすること小一時間。こんな炭が出来ました。
火の中に入れて蒸し焼きにすること小一時間。こんな炭が出来ました。

菅生で教えていただいた方法はこうです。
1)里山を散策しながら、炭になりそうな素材を探す。木の枝、クリのイガ、ヒマラヤ杉の実、ドングリ、松ぼっくり、杉の枝などを試しました。
2)たき火をおこしておき、おき火の状態にする。
3)金属の缶に、材料を入れる。中で動いて壊れてしまわないようにおがくずを詰める。
4)フタを針金でしっかりしばる。中の水分が出てきてその圧力でフタが飛んでしまうのを防ぐためです。丸い茶ずつよりも四角いお菓子の小さめの缶が扱いやすい。
5)おき火の中に入れる。あまり熱すぎる場所だと缶まで真っ赤に焼けてしまう。中からしゅーしゅーと白い煙が出てきたらそのままの状態で待つ。
6)シューシューいうガスに引火すると激しく燃えるので、缶の温度に十分注意しながら待つ。白い煙が弱まり青白い煙になれば出来上がり。

冬の里山を楽しむ・・・花炭作りにも挑戦

すっかり葉を落とした雑木林の中で、説明を聞く参加者のみなさん。
すっかり葉を落とした雑木林の中で、説明を聞く参加者のみなさん。

あきる野市の里山を訪ねる体験プログラムが1月20日に、小学生から79歳までの27人の参加で行われました。

港区の2006年度里山体験ツアーの第3回目が、1月20日に行われ、小学生から79歳のお年寄りまで27人が、東京都西部に広がるあきる野市の菅生地区の里山を楽しみました。

これまで2回の里山ツアーは同じあきる野市の横沢入地区でした。横沢入地区が人家がほとんどない独立した自然空間だったのに対して、菅生地区は人家と里山が密着しているのが大きな違いです。

松ぼっくりなどを空き缶に入れ、たき火に投じて「花炭」が出来るのを待ちました。
松ぼっくりなどを空き缶に入れ、たき火に投じて「花炭」が出来るのを待ちました。

今回は、体験活動のコーディネータづくりを手がけている森良さんが現地で17年前から里山を舞台にした体験活動を展開している市民団体「自然の学校」が協力。「校長」を務める浅原さんご夫妻や、「トンボ」と呼ばれる田中さん、宿谷さんらが案内役となりました。

午前8時に港区役所をバスで出発し、9時半には現地に着いた一行は、入り口にある雑木林をまず散策。浅原さんが、身振りいっぱいで、流れの中にいるカワニナを示したり、小鳥の糞を見つけたりして説明するのに、どんどんと引き込まれていきました。

一帯の雑木林を巡りながら、小高い丘のりょう線に出て、頂上でお昼。雲が厚く、気温も低い中でしたが、一面に落ち葉が散り敷き、見通しの効く冬の里山をたっぷりと味わいました。

途中、太いつたが垂れ下がった場所では、つたにしがみついた「ターザンごっこ」に大人も子どもも夢中になって遊ぶ場面もありました。

午後は、自然の学校がいつも利用させてもらっている畑の一角で、大きなたき火を起して、金属の缶に密封した松ぼっくりなどを炭にする「花炭」作りをしました。スギの葉、クリのいが、クルミの殻など、歩きながら拾ったものを、もみがらと一緒に缶に入れて火の中に投じます。針金でしっかりとふたをしばるのですが、中の圧力でボンとフタが飛び跳ねることも。

花炭はお茶の世界で重宝されるとのこと。黒く焦げた缶を開けてみるたびに、何人もが「どんな出来栄え」とのぞき込む人の輪が出来ました。

「本で読むのと、実際に見るのとでは全然違う」「里山を守って活動している自然の学校のみなさんの情熱は素晴らしい」など、参加者からは里山とそれを取り巻く人々の素晴らしさをたたえる声が多く聞かれました。

「いますぐ、1%を、温暖化防止のために」

429-lスターンレビューから読み解く地球温暖化・パネル展「地球温暖化のいま」を開催中

NPO法人エコプラスは、東京都港区環境課の事業の一環として、パネル展「地球温暖化のいま」を2007年1月16日から同区立エコプラザで開催しています。

最新の温暖化報告書として世界的に注目を集めている英国のスターンレビューをもとに、地球温暖化問題を考えるパネル展です。

430-l 世界銀行の副総裁もつとめたエコノミスト、ニコラス・スターン博士は「温暖化防止にいま取り組まねば、人類は過去例をみない規模の損害を受ける」として、すべての1%の費用を温暖化防止にあてるよう提案しています。

スターンレビューによれば、現在CO2換算で380ppmとされる温暖化ガス濃度は、さらに上昇を続け、このままの暮らしぶりを続けると濃度は20年後に550ppmに、今世紀末には750ppmに達し、世界の気温は5度上昇。大規模な気候変動や、東京やニューヨークを水没させる海面上昇などを引き起し、その被害総額は、2回の世界大戦の被害額を超えた史上最悪のものとなろうという経済学的な予測をしています。

一方で、直ちに温暖化ガス対策を真剣に取れば、気温上昇は2度で押さえられ、温暖化ガス濃度は550ppm程度で安定するとして、今行動が必要であることを力説しています。

このスターンレビューは、G8サミットなどを通じて世界各国に大きな影響を与えると思われます。日本や港区に則した温暖化理解を促進するパネルに再構成して、この最新の報告書を区民にいち早く提供します。
◇開催期間
2007年1月16日(火)から2月下旬まで
◇主催
港区環境課
◇企画運営
NPO法人エコプラス
◇場所
港区エコプラザ
http://www.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=12&aid=350
◇イベント内容
スターンレビューを基礎に、温暖化に関する図表、グラフ、写真を組み合わせ展示します。
(1)温暖化の実態
温暖化ガスの排出源/今後の温暖化ガス濃度予想と気温上昇の可能性/気温上昇の影響
(食料、水、生態系、洪水、熱帯病)/気候変動への予測(エルニーニョ、洪水、海面上昇)
(2)温暖化の経済的影響
貧困層に深刻で長期的な影響/中高緯度の先進国にも影響/経済への影響は甚大
(3)対応策
CO2排出量を50億トンまで削減(現在400億トン)/無理なく減らすために即時削減開始
(実行方法/ガス排出の多いものを使わない・効率を高める・森林伐採などの回避・電力や暖房、
移動手段をクリーンなものに移行)

◇問い合わせ
港区立エコプラザ
〒105-0001 東京都港区虎ノ門3-6-9
TEL: 03-3431-6057
FAX:03-5404-7765

◇参考資料
スターン博士の日本での講演内容
http://www.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=8&aid=373