いきものプロジェクト第3回報告

7月31日(木)、夏らしいよく晴れた天気の中、2008年度第3回目の栃窪いきものプロジェクトが行われました。今回は、毎回定点観測をしている「桐木平」の田んぼ跡で生き物を観察しました。トンボやイトトンボ、ゲンゴロウやサンショウウオの幼生などを観察しました。
午前9時、夏休みをエンジョイしている栃窪っ子たちが集落センターに集まり、水分補給などの注意を受けて目的地へ出発しました。
1分とたたないうちに道端で虫の鳴き声を聞きつけ、キリギリスを見つけました。その後も、途中の小さな沼地ではシオカラトンボ、民家の脇の水辺でシュレーゲルアオガエル、アマガエル、ヤゴ(ヤンマの仲間)の抜けがらなどを発見しました。電線には飛べるようになったツバメのヒナが14羽集団でとまっていました。オニヤンマも辺りを行ったり来たりしていました。
目的地の手前に、側溝の水が溜まっている場所があり、「何かいそうだ」という先生の言葉に反応した子どもたちが網ですくってみました。網にはマルタニシとシマアメンボが入っていました。(シマアメンボは渓流にいる丸い形のアメンボで、田んぼなどにいるアメンボとは異なるそうです。)

 あちらこちらにいたキイトトンボ。
あちらこちらにいたキイトトンボ。

目的地の桐木平に到着し、それぞれが自由に生き物を探してつかまえてみました。この日特に多かったのはキイトトンボで、子どもたちも何回もつかまえていました。トンボでは、アオモントンボ、ショウジョウトンボ、ムギワラトンボ(=シオカラトンボのメス)、カワトンボの仲間も見られました。沼の中にはヤゴやイトトンボのヤゴがいました。来年もこの沼はトンボたちでにぎわうことでしょう。
他に沼の中には、背泳ぎをするマツモムシ、サンショウウオの幼生、イモリの幼生、ゲンゴロウの幼生、ゲンゴロウにそっくりなガムシなどがいました。水を入れた透明なケースに放して観察していると、そのうちにゲンゴロウの幼生がイトトンボのヤゴにかみついて離れなくなりました。「ゲンゴロウは肉食」と教わり、子どもたちはかたずをのんでその様子を観察していました。
オモダカやコナギ、ホタルイ、ヒシ、ガマなど水辺の植物もたくさんありました。その中でも特に先生が説明して下さったのが「ミクリ」で、昔はどこの田んぼにもたくさんあって農家に嫌がられた植物だったのが、今では自然が残っているところにある植物の代表格なのだそうです。
参加した子どもたちは終了時間になっても網を持って生き物を探したり水の中を見たりと、なかなかやめませんでした。つかまえた生き物を見ているうちに飼いたくなった子もいましたが、「生き物をつかまえた後、本当に飼うなら、その生き物のことをよく調べて、飼えるかどうか考えてから飼うこと。飼えないならすぐに離してあげること。」と先生に言われて、とりあえず集落センターまでは持ち帰ったものの、よく考えてやめていました。

帰りは道は、サカハチチョウやオオシオカラなど来る時とは違う生き物と出会いました。

 生き物しらべの様子です。
生き物しらべの様子です。

ふりかえりでは子どもたちから「トンボがいっぱいいてすごかった」「虫取りも楽しかったけど、ゲンゴロウの幼生がイトトンボの幼生を食べるところは見ていて飽きなかった」などの感想が聞かれました。

定点観測では、これまで数十匹といたオタマジャクシがすっかりいなくなり、その代わりに最も多く33匹のマルタニシを観測しました。また、前回(6月15日)には観測されなかったヤゴ、イモリの幼生、クロサンショウウオ、マツモムシが新たに観測されました。