小豆を食べるまで

10月9日、隣のおばあちゃんが小豆のごみ取りをしていました。

 

 おばあちゃんが持っているのが「たかみ」という道具です。
おばあちゃんが持っているのが「たかみ」という道具です。

この日は朝から晴れていました。
いつものように事務局のある集落センターへ行こうと家を出たら、ちょうど隣のうちのおばあちゃんが小豆を「たかみ」という道具に入れていました。

そういえば2週間くらい前に、さやつきで収穫してきて乾かした小豆を、むしろの上でさやをたたいて豆を出していたのを思い出しました。
おばあちゃんは豆をザッ、ザッ、ザッ、と野菜を炒めるようにあおり、表面に出てくるさやの破片や葉っぱなどをていねいに拾っていました。

 小豆をあおっているところ。3回くらいあおってはごみを拾い、またあおっては拾い…その度に小豆がおいしくなっていくような気がしました。
小豆をあおっているところ。3回くらいあおってはごみを拾い、またあおっては拾い…その度に小豆がおいしくなっていくような気がしました。

冬寒くなってから、この小豆があったかいお汁粉になったり、おかこもちになったりするのでしょう。そう思うと何だかわくわくしました(食い意地がはっているからでしょうか)。

ちなみに、こちらではお正月に甘く煮た小豆といっしょにおもちを食べますが、南魚沼ではそれを「おかこもち」と言います。