いきものプロジェクト第5回報告

秋が深まり、生き物の数が少しずつ変化していました。
2008年度「栃窪いきものプロジェクト」の第5回が、10月18日(土)に行われました。
参加者はこの日から2日間行われる休日農業講座「田んぼのイロハ」の参加者13名と、集落内からの10名。南魚沼市内からも1名参加して、24名での生き物調べが行われました。

 本物の野鳥に触れられる機会は滅多にありません。みんなおそるおそる触ってみました。
本物の野鳥に触れられる機会は滅多にありません。みんなおそるおそる触ってみました。

13時に栃窪集落センターに集合。講師の深沢和基さんがキツツキの一種のアオゲラを取り出しました。2日前に窓ガラスに激突して死んだ後保存したものだそうです。深沢さんはアオゲラの体を自在に動かしながら、「木にとまる時はこうする」「エサを木からほじくり出す時はこうする」と説明してくれました。頭の奥に収納してある長い舌も引っ張り出して見せてもらい、参加者の目は釘付けになりました。
集落センターを出発し、時々観察している「清水端」と、定点観測をしている「桐木平」の田んぼ跡などを移動しながら、水辺の生き物を中心に観察しました。

 「清水端」での生き物調べの様子です。
「清水端」での生き物調べの様子です。

「清水端」では清水が流れている3つのため池を順番に観察しました。参加者は水の中に何か見つける度に網ですくい、他の参加者と見せ合いながら、深沢さんの説明を受けていました。
ここではヤマアカガエル、白く変色したアマガエル、シュレーゲルアオガエル、トノサマガエルまたはトウキョウダルマガエル、などのほか、ヨコエビ、トビケラの幼虫、コオイムシ、アメンボ、おんぶバッタ、ヤゴ、マツモムシ、小さいクロサンショウウオを観察しました。
次の目的地へ行く途中の草むらで、まだら模様の羽の「マダラチョウ(ヒョウモンチョウとも言う)」の仲間を見つけました。チョウや昆虫は一般的に足が6本ですが、このチョウは4本で、後の2本は退化していました。
「桐木平」の沼地では、それぞれに沼の表面を網で引き寄せてすくい上げ、そこにいる生き物を観察しました。オタマジャクシ、ギンヤンマのヤゴ、マツモムシ、クロゲンゴロウ、ヤマアカガエルなどを観察しました。植物では7月31日、9月21日の生き物調べの時に咲いていたミズオオバコの花が、今回もあちらこちらで咲いていました。

集落センターに戻ってからのふりかえりでは、首都圏からの参加者が「初めて見る生き物がいっぱいいた」「アマガエルの変色を見て環境と調和していると感じた」「図鑑の世界のようだった」などと感想を話しました。また深沢さんからは「今日見た生き物は普段栃窪で見られる当たり前の生き物。どういうふうに生きているのかな、体はどうなっているんだろうな、という見方ができると楽しいと思う。栃窪はため池や用水路があって生き物が残れる大切な場所です」というお話がありました。

次回は11月16日(日)午後1時半からです。冬が近づき寒くなっていく中で、生き物はどのような準備をしているのでしょうか。