農作業が風物詩

150センチほどの積雪におおわれているイロハ田んぼ。当分は農作業なんて無理?

手前の雪の上を横切っているのは、動物の足あとです。
手前の雪の上を横切っているのは、動物の足あとです。

先日村のお年寄りとお話した際に、「肥え引き」の話を聞きました。どの家でも牛や馬を飼っていた30−40年くらい前のことだそうです。

(以下は、そのお話です)
今の時季は、積もった雪が、昼間とけて夜固まることをくり返すので、ふんわり積もった雪もぎゅっとしまり、かたくなる。重いものもそりにのせて運ぶことができたので、遠くの田んぼまで「肥え引き」をしたものだった。
木や金属でできたかじ(舵)付きのそりに家畜の堆肥を積んで田んぼに運び、一か所に固めて置いて来る。今考えてみれば無茶苦茶な話だ、棚田の傾斜をすべり降りるそりの前を人間が走ってかじを取ったんだから。そして戻るときは重いそりを引いて滑り降りた斜面をのぼる。これを何往復もした。一日にご飯を4食も5食も食べたよ。大変だった。
(ここまで)

田んぼに置いた堆肥は、雪がとけた後に田んぼ一面に均一にまいたそうです。「大変だった」と語ったおじいさんの目は、とても懐かしそうでした。

おじいさんの話から、「雪ぎえの始まりは肥え引き」というように、昔は「何月何日」ではなく、周りの自然の現象そのものが農作業の暦になっていることが、とてもよくわかりました。

雪とたっぷりと楽しむ・・・雪中キャンプに17人

09年度の雪中キャンプ、「大荒れ」という天気予報でしたが、快晴から雨、吹雪、そして快晴へという天候の中で、みんなはたっぷりと楽しみました。
新潟県南魚沼市の清水地区で、2010年3月20日から22日までの2泊3日、首都圏や地元の子どもたち計17人が集まって、エコプラス恒例の雪中キャンプに挑戦しました。あいにく日本海側を通った低気圧の影響で、初日の夜遅くに雨、2日目夜には吹雪となる天候でしたが、子どもたちはまきを使った料理や尻すべりなどで存分に雪を楽しみました。

参加したのは、小学校4年生から高校1年までの男女17人。東京、埼玉、神奈川の首都圏、地元南魚沼市、さらには大阪府からも夜行列車で中学1年生が加わりました。

滞在の場所となった清水地区は、日本百名山のひとつ巻機山(1,967m)の登山口にあたる20世帯弱の小さな集落です。標高は約600m。その中心部から500メートルほどさらに奥に入った雪の台地を、キャンプ場所として使わせてもらいました。

夏場はダイコンなどが育つ畑ですが、積雪はこの時期でも2メートル以上。

雪の上でのたき火は、一斗缶を使って起こします。後ろのテント群がお泊まりの場所となりました
雪の上でのたき火は、一斗缶を使って起こします。後ろのテント群がお泊まりの場所となりました

参加者は、「スノータイガー」「スーパーホワイトスノータイガー」とそれぞれ名付けた2つのチームに分かれて行動しました。
初日の天気は快晴。時折生ぬるいほどの暖かな風を感じながら、雪を掘り下げてトイレを作ったり、参加者用の計5張りのテントを建てたりして、暮らしの場所を作りました。夕食も、雪の上でまきを使って大鍋でごはんととり鍋に挑戦。ごはんはちょっと固めだったけれども、両チームとも午後8時前には食べ始められるという手ぎわのよさでした。
細い三日月が西側に、南にはオリオン座がきらめく雲ひとつない夜空でしたが、午後9時頃から雲が出始めました。就寝は10時過ぎ。夜半には雨がぱらつき始め、時折稲妻が走り強風が吹きつける荒れ模様となりました。

落差数十メートルを一気に下り降りる「豪快尻すべり」。今年は雪質がすべりやすく、高速尻すべりになりました。
落差数十メートルを一気に下り降りる「豪快尻すべり」。今年は雪質がすべりやすく、高速尻すべりになりました。

2日目の朝には、雨が上がり、いよいよハイライトの尻すべりへ。キャンプ地を9時すぎに出発して雪道を1時間余り歩いて、標高800メートルほどの尾根まで上がりました。途中、ウサギやキツネの足跡が雪の上に残されているのも発見。休憩をとった後に、一気に落差数十メートルの斜面を滑り降りる、豪快尻すべりが始まりました。
おしりの下に敷くのは、幅50センチ長さ1.5メートルほどのビニール袋。腹ばいになって前向きに突進する人、途中で横転してごろごろと落ちていく人、スタッフと一緒に腕を組んですべる人。いろんなスタイルに一人ひとりがすべるたびに、拍手が起きました。

尻すべりの後の午後は、キャンプ地一帯で自由な雪遊び時間。すべり台を作ってソリでジャンプをしてみたり、大きな雪穴を掘ったりと、存分に雪を楽しみました。

このころから雪が激しくなり、夕方の食事は杉林の中に作った天幕の中で用意することに。焼き肉には、地元で取れたシカ肉の差し入れも登場して、おなかいっぱいになりました。

最終日の朝起きてみると、前日みんなで遊び回った足跡がまったく消えてしまい、30センチ近い真っ白な新雪に一面がおおわれていました。雲の切れ目からは青空も見え始め、周辺にそびえる白い山々と青空がくっきりと見える素晴らしい光景となりました。

快晴から雨、吹雪、そして快晴へとめまぐるしく変わる天候の中でしたが、地元清水集落のみなさんの強力な支援と、参加者のがんばりで、充実した3日間となりました。

雪とたっぷりと楽しむ・・・雪中キャンプに17人

落差数十メートルを一気に下り降りる「豪快尻すべり」。今年は雪質がすべりやすく、高速尻すべりになりました。
落差数十メートルを一気に下り降りる「豪快尻すべり」。今年は雪質がすべりやすく、高速尻すべりになりました。

09年度の雪中キャンプ、「大荒れ」という天気予報でしたが、快晴から雨、吹雪、そして快晴へという天候の中で、みんなはたっぷりと楽しみました。

 

新潟県南魚沼市の清水地区で、2010年3月20日から22日までの2泊3日、首都圏や地元の子どもたち計17人が集まって、エコプラス恒例の雪中キャンプに挑戦しました。あいにく日本海側を通った低気圧の影響で、初日の夜遅くに雨、2日目夜には吹雪となる天候でしたが、子どもたちはまきを使った料理や尻すべりなどで存分に雪を楽しみました。

雪の上でのたき火は、一斗缶を使って起こします。後ろのテント群がお泊まりの場所となりました。
雪の上でのたき火は、一斗缶を使って起こします。後ろのテント群がお泊まりの場所となりました。

 

活動の詳細は以下をご覧ください。

http://tappo.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=13&aid=845

雪中キャンプ・・暮らし編

キャンプでは、何でも自分たちでやるのが基本。火も、お湯も、明かりも、スイッチ一つでというわけにはいきません。

バーベキューも自分たちで料理して食べます。吹雪の中の料理は格別!
バーベキューも自分たちで料理して食べます。吹雪の中の料理は格別!
テントの撤収をする参加者の前に青空が広がりました。あっという間の3日間でした。
テントの撤収をする参加者の前に青空が広がりました。あっという間の3日間でした。

 

雪中キャンプ・・雪遊び

雪中キャンプの2日目午後は、たっぷりと自由時間を取りました。思い思いにいろんな遊びを楽しみました。

冷たい雪を使ったアイスクリーム作り。とっても甘いアイスクリームが出来ました。でも、とっても時間がかかるんです。
冷たい雪を使ったアイスクリーム作り。とっても甘いアイスクリームが出来ました。でも、とっても時間がかかるんです。
雪は、スコップだけでいろんなものを作り出せます。立派な階段のステージが登場。スタッフは、ムーミンのような雪像を作り上げました。
雪は、スコップだけでいろんなものを作り出せます。立派な階段のステージが登場。スタッフは、ムーミンのような雪像を作り上げました。

 

春の足音

集落内を歩いていると、あちらこちらから雪どけ水の音が聞こえてきます。

 

休むことなくポタポタと落ちる雪どけのしずく。
休むことなくポタポタと落ちる雪どけのしずく。

昨日・今日と、ここ栃窪も春の陽気です。気温は15度以上。洗濯物や布団などを干す人、早く雪をとかしたいと雪かきをする人と、みなさんが忙しく動いています。

道路を歩いていると、道沿いの2メートルくらいの雪のかべから、ポタポタとしずくが滴る音が聞こえます。そのしずくが地面に流れ、小さな側溝にチョロチョロと注ぐ音も聞こえます。側溝の水の量は増していて、その流れる音も大きくなっています。
春の訪れる気配のことを「春の足音」とよく言いますが、雪国では「雪どけの水の音」そのものが「春の足音」なのかもしれません。

雪がとけた場所に、早速スイセンが芽を出していました。いつでも出られるように、重たい雪のカベの下で準備をしていたのでしょうね。
雪がとけた場所に、早速スイセンが芽を出していました。いつでも出られるように、重たい雪のカベの下で準備をしていたのでしょうね。

立教大学主催のシンポジウムでTAPPOの活動を紹介

新潟県南魚沼市清水の小野塚彰一さんと阿部和義さんも登場してくれました!

 

壇上で楽しげに話す小野塚さん
壇上で楽しげに話す小野塚さん

3月2日、立教大学主催の「自然学校は地域を救う」~ESD(地域を元気にする)拠点として期待される自然学校~に、パネリストとしてエコプラス代表の高野と清水地区活性化委員の小野塚彰一さんが参加しました。

日本各地の自然学校と地域が、持続可能な社会作りに向けてどのような協働を行っているのか実例を紹介し、自然学校のこれからの役割を考える会でした。

環境教育、エコツーリズムの専門家の方々から、様々な質問がでました。
環境教育、エコツーリズムの専門家の方々から、様々な質問がでました。

5つの団体の4番目にTAPPOが登場し、高野と小野塚さんが掛け合いをしながら清水、栃窪での活動を紹介しました。TAPPOとの協働について、小野塚さんは、「どこまでやれば地域活性化が成功なのか正直よくわからない。でも、TAPPOの関わりによって、集落が確実に変わってきている。外から来てくれる人たちにエネルギーをもらっている」と率直な地域の思いを語ってくれました。他の自然学校の方たちとのいい交流の機会にもなりました。

立教大学主催のシンポジウムでTAPPOの活動を紹介

新潟県南魚沼市清水の小野塚彰一さんと阿部和義さんも登場してくれました!

 

壇上で楽しげに話す小野塚さん
壇上で楽しげに話す小野塚さん

3月2日、立教大学主催の「自然学校は地域を救う」~ESD(地域を元気にする)拠点として期待される自然学校~に、パネリストとしてエコプラス代表の高野と清水地区活性化委員の小野塚彰一さんが参加しました。

日本各地の自然学校と地域が、持続可能な社会作りに向けてどのような協働を行っているのか実例を紹介し、自然学校のこれからの役割を考える会でした。

5つの団体の4番目にTAPPOが登場し、高野と小野塚さんが掛け合いをしながら清水、栃窪での活動を紹介しました。TAPPOとの協働について、小野塚さんは、「どこまでやれば地域活性化が成功なのか正直よくわからない。でも、TAPPOの関わりによって、集落が確実に変わってきている。外から来てくれる人たちにエネルギーをもらっている」と率直な地域の思いを語ってくれました。他の自然学校の方たちとのいい交流の機会にもなりました。

環境教育、エコツーリズムの専門家の方々から、様々な質問がでました。
環境教育、エコツーリズムの専門家の方々から、様々な質問がでました。