田植えと野遊び、星空、そして自然を満喫

最高の天気の中で、遠くの雪が残る山々を見渡しながらの田んぼ仕事になりました。
最高の天気の中で、遠くの雪が残る山々を見渡しながらの田んぼ仕事になりました。

5月26-27日、新緑が鮮やかな栃窪集落で休日農業講座「田んぼのイロハ」が開催され、東京、神奈川、静岡の家族や会社員など計20人が、昔ながらの田植えをしました。早朝の野鳥観察では珍しい鳥やニホンカモシカにも遭遇。日本の山里の豊かさを楽しみました。

2012年5月26-27日、穏やかな青空が広がった新潟県南魚沼市栃窪集落で、休日農業講座「田んぼのイロハ」の田植え編が開催されました。

最初に大きな枠を転がして田んぼに線を引きます。
最初に大きな枠を転がして田んぼに線を引きます。

参加したのは、東京都、神奈川県、静岡県からの14人。加えて、外国特派員協会のみなさんとその家族計6人が加わりました。家族での参加も多く子どもたちの元気な声が響くにぎやかな会となりました。

1日目は、地元講師の笛木健作さんの案内で集落散策と座学を行ないました。

集落散策では、田植えの準備が進む田んぼの間を歩きながら、巻機山や八海山などまだ雪が残る2,000メートル級の山々を望むパノラマの景色を楽しんだり、田んぼのあぜに出ている山菜を摘んだりしました。子どもたちは、綿毛をつけた草を聖火リレーのように持って走り綿毛を飛ばしたり、長いツルを見つけて綱引きをしたりと、次々に自然の中から遊びを作り出して楽しんでいました。

座学では、イネの生長や田植えのポイント、栃窪集落の取り組みなどを教えてもらいました。

2日目は、さわやかな青空の下、栃窪の集落営農組織「とちくぼパノラマ農産」のみなさんから教わりながら、手植えによる田植えを行いました。

初めて田植えをする参加者は、はじめは素足で泥の田んぼの中に入ることに少し抵抗を感じている様子でしたが、しばらくすると慣れて、泥の中をしっかり歩き、次々に苗を植えていました。栃窪の中学生2人も手伝いに参加し、2時間ほどで1反3畝(13アール)の田植えが終わりました。

ニホンカモシカやチゴモズなども登場

早朝バードウォッチングで、もっとも絶滅が心配されている「絶滅危惧1A」に分類されるチゴモズを確認。
早朝バードウォッチングで、もっとも絶滅が心配されている「絶滅危惧1A」に分類されるチゴモズを確認。

1日目の夕食や2日目の昼食は、山菜など地元の食材をたっぷり使った手作りの料理が用意され、栃窪の人の自然から恵みを取り出す知恵や技にも触れました。

また、1日目夜は快晴で満天の星空が広がり、流れ星をいつくも見た人もいました。

朝、田植えの直前、集落内に現れたニホンカモシカ。歩道から農道を歩いて森の中に消えていきました。
朝、田植えの直前、集落内に現れたニホンカモシカ。歩道から農道を歩いて森の中に消えていきました。

さらに、2日目の早朝に行われた「生きものプロジェクト」でのバードウォチングにも参加した人は、今は珍しくなったというチゴモズや、集落近くまで出てきたニホンカモシカなども見ることができました。

参加者からは、
「流れ星やカモシカなどが見られてとてもラッキーだった。何気なく見られてしまう栃窪はすごい」
「親子共々、心を開放した楽しい時間を過ごせた」
「普段の都市での生活はすべて人間中心で回っているが、栃窪では自然と共存していることを感じる。定期的にこういった場所に訪れることが必要だと思った」
などの感想がありました。

栃窪の自然の豊かさと、その自然とともに暮らすことを楽しむ1泊2日となったようです。