むらの人々とあたたかな時間を共有・・・田んぼのイロハ収穫祭編

株をくわでひっくり返し、来年に向けて分解させるための田起こしを体験しました。
株をくわでひっくり返し、来年に向けて分解させるための田起こしを体験しました。

2013年11月2~3日、新潟県南魚沼市栃窪集落で、休日農業体験講座「田んぼのイロハ」の収穫祭編を開催しました。関東や地元南魚沼から集まった参加者9名が秋が深まる集落を散策。来年に向けた田起こしを体験したり、地元の収穫祭に参加したりしました。

2013年11月2~3日、新潟県南魚沼市栃窪で、休日農業体験講座「田んぼのイロハ」の収穫祭を開催しました。地元の長老に集落一帯を案内してもらったのを皮切りに、結婚式に向かう花嫁の見送り行事や集落の収穫祭に加わるなど、村の人の輪に迎えられて、あたたかな時間を過ごしました。

集落のみなさんもあつまっての収穫祭。4升分のもちもあっという間になくなりました。
集落のみなさんもあつまっての収穫祭。4升分のもちもあっという間になくなりました。

参加したのは、関東や地元南魚沼からの学生や家族連れ、シルバー世代など9人。

1日目は真っ青な空が広がる中、集落と裏山を散策。黄色の中に鮮やかな赤色が混じる見事な紅葉の中、古くからの家々の間を歩き、見つけたマタタビやムカゴの実を味わいました。ケンポナシというごつごつした枝状の実は、口にすると確かにナシの香りがして、みんなびっくり。見晴らしのいい高台からは、八海山など2,000m級の越後三山が紅葉をまとってくっきりと浮かび上がっていました。
午後の後半は今年の米作りを振り返る講座。地元の集落営農組織「パノラマ農産」の笛木晶社長が、「今年は暑かったり、雨が続いたりとおかしな天気だったが平年並みの収穫ができ、味は上々だ」という話を聞きました。質疑応答では、減反の中止やTPP、食の安全にまで話が拡大。農業が自由化されると株式会社の農地取得が広がり、そうなると外国資本による田んぼの買い占めなどが起きるのではないか、などという話が交わされました。

2日目の朝は、今年プログラムで米作りをした「イロハ田んぼ」で、田起こし体験。3本ぐわを使って稲株を一つひとつひっくり返す作業を地元のベテラン桑原一男さんから習いました。稲の茎を土にふれさせて分解を促進することで、田んぼの土づくりにつなげます。桑原さんの動きは重心がぶれず、リズミカルに次々と株を起こしていきます。最初は慣れない動きに苦労していた参加者も次第にコツをつかんで、互いに声をかけながらどんどんと前進。時折、尻餅をついたりして、笑い声が絶えない時間となりました。

お昼は集落の収穫祭。地元で取れたもち米を使って、臼と杵でもちをつき、それに地元野菜がたっぷり入ったけんちん汁、さらに新米おにぎりにお漬物。公民館前の広場に机を並べて、地元の小学生からおじいちゃんおばあちゃんまでが集まってきて、イロハ参加者ら外部の人たちと交流する場となりました。

参加者の中には田んぼに入ることや田起こし作業、それに稲穂を見ることが初めてという人も。お金を出して買っている食べものがどうやってつくられるかや、現代と昔のお米の作り方の違いなど多くをを学びました。

また2日目の朝には結婚する女性を集落のみんなが見送る昔ながらの儀式に出会いました。地元でも何年ぶりかという祝いの時を共有することができました。

参加者のみなさんからは「農と食ということについて、実感を持って話を聞けた」「当たり前のように出てくる食べ物の奥にある世界を見た。土から離れた暮らしをしているのはよくないと思った」などと参加者は話していました。

今回で2013年の「イロハ講座」は修了。これから田んぼの上には4mの雪が積もります。次回は雪が溶けた後、2014年の春からまた始まります。みなさま参加お待ちしております!