12月9日に、国際シンポジウム「地域に根差した教育の可能性」を開催します

インドを拠点に農民支援など多彩な活動をするチャタジーさん

 エコプラスは、12月9日に東京都新宿区の早稲田大学で、国際シンポジウム「地域に根差した教育の可能性」を開きます。グローバル化が進む一方で、「地域」への注目も高まっています。私たちの足元を見つめ直すことから、持続可能な社会づくりを考える幅広い議論を期待しています。また前日の8日には、シンポジウムに参加するインドの市民活動家オルデンドゥー・チャタジーさんによるレクチャーも予定しています。チャタジーさんは日本語が堪能で、両日とも日本語での進行します。どなたでも参加いただけます。参加申し込みは、このページの下にあるフォームからどうぞ。

国際シンポジウム 地域に根差した教育の可能性
・・・足元から始まる持続可能な社会づくり

趣旨
 学校での郷土学習から、環境教育、いま注目されている「森のようちえん」、国が推進する「地域再生」まで、地域に着目した活動が、各地でさまざまに展開されています。グローバル経済の巨大な波が世界を支配する現代社会で、この「地域」を出発点にした学びこそが、持続可能な未来への出発点ではないのか。第一線の実践家や研究者が集まって、6年間に渡って議論を重ねてきた集大成として、場の教育の可能性を議論します。

    日時:2017年12月9日(土)午前10時から午後4時まで
    場所:早稲田大学本部キャンパス11号館505教室(東京都新宿区)
    海外ゲスト:オルデンドゥー・チャタジーさん(インド・市民活動家)
    国内ゲスト:伊谷玄さん(沖縄西表島・くまのみ自然学校)
    対象:グローバル化と地域、教育全般、地域づくりや農山村交流、民族や文化、持続可能な社会づくりなどに関心を持つ学生、市民、実践者、研究者
    参加:無料
    企画委員:阿部治・立教大学教授、安藤聡彦・埼玉大学教授、板垣順平・神戸大学学術研究員、佐々木豊志・くりこま高原自然学校代表、佐久間憲生・出羽三山の自然を守る会代表、豊田光世・新潟大学准教授、高野孝子・早稲田大学教授、横山隆一・日本自然保護協会参事

    進行予定:

      10:00 開会
      10:10 「地域に根差した教育」研究6年間のレビュー(高野委員)
      10:30 「地域に根差した教育」インドからの事例報告(チャタジーさん)
      11:05 西表・干立集落での場の教育(伊谷さん)
      11:40 干立集落を訪ねた農大一高生物部の事例紹介
      12:15 昼食+ポスターセッション
      13:30 パネル討議(進行、安藤委員)
      15:30 まとめ
      17:00すぎから 懇親会(早稲田大学近くの食堂で)

オルデンドゥー・チャタジーさん講演会

    日時:2017年12月8日(金) 16:30-18:20
    場所:早稲田大学戸山キャンパス 36号館-682教室
    https://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2016/10/20161020toyama_campus_map.pdf
    演題:農と食とサステナビリティ
       〜現代農業に潜む、生命基盤と社会に対する脅威

内容:インドの貧農、小農民らの自立支援に携わりながら、農を取り巻く技術や政策の研究を重ねて来たチャタジー氏の来日に合わせ、私たちの暮らしと社会のサステナビリティについて、特に農の視点から、その知見を披露していただき、ディスカッションにつなげていく。

国際シンポジウムとチャタジーさん講演会への申込書

「収穫祭」変じて、泥田での稲刈り・・・田んぼのイロハの今年最終回

雨の中、泥田での活動を終えたみなさん
 コシヒカリの本場、新潟県南魚沼市の栃窪集落で展開する「休日農業講座」田んぼのイロハの今年の最終回が、11月3−4日の両日、首都圏の親子連れや社会人、学生ら14人が参加して開かれました。
 本来は、「収穫祭編」が予定されていたのですが、9月からの長雨で稲刈りができないままになっていて、参加者たちは、急きょ、泥田での「稲刈りボランティア」として、お手伝いをすることとなりました。

 今年は、東日本各地で長雨となりましたが、南魚沼市では10月の31日のうち21日で雨が降るという天候となりました。中でも中旬以降は、台風やそれに刺激された秋雨前線で本格的な雨が続き、田んぼはどこもひどいぬかるみとなっています。稲刈り用の機械「コンバイン」もキャタピラを取られて動きが取れなくなったり、故障したりと、お手上げ。多くの田んぼで、倒れ込んでしまった稲を手で刈る作業が地道に続いています。

見事な黄金色に輝く田んぼ。本来ならすべて刈り取りが終わっているはずの時期なのだが。
 3日は、珍しい好天。田んぼを前にした地元の集落営農組織「とちくぼパノラマ農産」の笛木晶さんは、「今年はさんざんな天気でした。雨が続いて稲が乾かず、コンバインでは刈ろうにも刈れない状態です」と説明。目の前に広がる棚田のあちこちに、黄金色に輝く稲がまだ残っていました。
 参加者たちは、細長い田んぼの両端付近を集中的に手刈りしました。長い直線部分は何とかコンバインで刈ることにして、コンバインが苦手とするUターンする両端部分は、手刈りで切り抜けようという作戦です。

 午後2時ごろから本格的に作業を始め、2枚の田んぼを仕上げたあと、午後3時過ぎからは全面手刈りでという別の田んぼに移動。こちらは、くるぶし以上にぬかるむ田んぼで、稲もほとんどが倒れてしまっています。泥の中に突っ込んでしまった穂の中には、数センチづつの根と芽を出しているものまであって、参加者たちもびっくりしていました。

泥に埋まるコンバイン
 刈った稲束はあぜに山積みにして、それをゆっくりと動かしたコンバインを使って脱穀(モミを穂先から外す)作業に入りました。コンバインは泥の中にキャタピラが半分以上も沈み込み、Uターンしようとするとキャタピラが空回りをして、泥の中にさらに潜っていく状態。最後に田んぼの端に戻るときには、後半分が沈み込んで、まるで泥の海を行く船のような状態になっていました。

 この作業を終えると、東の山から大きな満月が登場。連続する棚田と下に広がる盆地、さらに向こうにそびえる山々と月、という絶景にみんなで見とれました。

大変だった2日目の雨の中の稲刈り
 4日は朝から本格的な雨。地元を応援したいという参加者は、少しでもいいので手伝いをと、雨具を来て、別の田んぼに。20メートル四方ほどの小さな田んぼなのですが、ここは完全に泥田となってコンバインはまったくお手上げの場所。みんな、雨具を泥だらけにして、2時間以上をかけて稲の刈り取りを終えました。

 集落の民家のガレージで、新米のおにぎりとあたたかなおでん、キノコ汁の昼食をいただいて、みんなはほっと息を付きました。
 「本当に食べ物を作るというのは大変なことだと分った」「泊めていただいた宿で、泥だらけの衣類を洗っていただくなどして、本当に暖かく迎えてもらいました」「小学生から大学生、社会人、シニアといろんな世代の人と一緒に作業でき、お話できたのがうれしかった」「来年こそは、収穫祭をぜひ」など、さまざまなコメントを参加者は残してくれました。