「山里」カテゴリーアーカイブ

さわやかな山里で夏のキッズキャンプ!8月8−10日

山からの冷たい水の中で大はしゃぎ
 エコプラス恒例の夏のキャンプを、新潟県南魚沼市清水集落を舞台に開催します。標高600m、涼しい風が吹き渡る山里を舞台に、野外での暮らしを組み立て、自然にふれあい、満天の星空に出会います。

【趣旨】シンプルな暮らしと自然の中での活動を通して、自然と近づく。仲間と協力する。自ら考えて工夫し行動する経験を積む。
【日時】8月8日(火)から10日(木)の2泊3日
【場所】新潟県南魚沼市清水地区
【集合】(現地)8日午前11時半予定、(東京駅)午前8時半
【解散】(現地)10日午後3時予定  (東京駅)午後5時すぎ
  東京駅と現地の間はボランティアスタッフが同行します。
【参加費】1万8千円(1日目の夕食から6食、プログラム費、保険などを含む。現地までの交通費は別途)
【対象】小学5年生から中学生まで
【指導】エコプラス代表理事高野孝子(凍結した北極海横断、アマゾン川下りなど世界各地の自然の中で活動。早稲田大学教授)
【内容】テントまたはタープ下での寝袋泊、野外調理。自然ゲーム、沢歩き、アートづくり、星空散歩

申し込み

以下の項目を記入して、送信して下さい。事務局から折り返し健康調査票などを送らせていただきます。

緑鮮やかな山々を望みながら、田植えを楽しみました

雪が残る山々を見渡す棚田で、田植えをする。

 休日農業講座「田んぼのイロハ」の田植え編が、2017年5月20−21日の週末、新潟県南魚沼市栃窪集落で、首都圏からの学生や親子連れなど21人が参加して開かれました。夏を思わせる日差しの中、はだしで田んぼに入り、苗を一つづつ植えていきました。集落にはウグイスなどの小鳥たちの声が響き、食卓には採れたての山菜が次々と登場。季節を堪能する週末でした。

 今年の田植えでは、新しい試みをしたいと、集落営農組織「とちくぼパノラマ農産」の笛木晶さんが大きな道具を紹介してくれました。過去10年間の田んぼのイロハでは、6角形の枠を転がして田んぼに印を付けてきたのですが、今年は大きなクマデのような道具が出てきました。横に長い棒に10本のツメが出ています。間隔は1尺1寸(33センチ)。いつもの30センチ間隔より広くなりました。「除草作業が楽になると思うので、やってみようと」と晶さん。

1尺1寸(33センチ)幅の定規。

 応援にかけつけた集落の笛木良一さんが、縦方向に定規で線を引き、エコプラスの大前がもう一本の定規で横方法に線を引くと、33センチ角のマス目が出来。その線の交わる場所に、苗を植えていきました。

 遠くには、巻機山(1967m)や八海山(1778m)が見えます。山頂近くの沢にはまだ多くの雪が残り、ふもとは鮮やかな緑色。棚田が連続するイロハ田んぼ周辺は、タカの仲間のサシバが悠々と舞い、小鳥たちが鳴いています。車などの音もまったくないので、参加者同士も田んぼのあっちとこっちで話を交わしながら、田植えを進めました。

 例年よりわずか1割広げただけですが、1坪(3.3平方m)当たり30株しか植えないこともあって、作業はどんどん進み。休憩をはさんで2時間ほどで、およそ1反4畝(1,400平方m)の田植えを終えました。

木陰での軽トラ食堂。吹き抜ける風がさわやかでした。

 昼食は、田んぼの脇にある木陰で、軽トラで運ばれてきたおにぎり。ネマガリタケや山ウドなどが入った汁、山ウドのきんぴら、ワラビのおひたし、キュウリとニンジンのかす漬けなど、地域ならではの料理も並んで、さわやかな風に吹かれてゆっくりした時間を過ごしました。

 田植えに先立って、20日には集落散策をしたり、稲づくりの座学をしたり、夜には地面に寝転がっての星空観察をしたりと、山里の暮らしを五感で体験しました。散策時には、上杉謙信が関東出兵の際に軍馬とともに行き来した「古道」も探索。林の中の古道の一部には雪が残っていて、その上を歩きながら空を覆う明るい新緑を見上げるというぜいたくな時間を持つこともできました。

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 参加者の多くは、自然との関係の素晴らしさや農山村の厳しい現状を肌で感じたという感想を多く残してくれました。
大学進学の前の1年を使って、英国から日本にボランティア活動で来ていた若者の一人は、「こうやって日本人は日本の文化を覚える。私は英国に戻ったら英国の農場でボランティアをしてみたい」とコメントしてくれました。

 イロハ田んぼは、無農薬栽培なので、これから稲が生長する8月までの間に、3回は手作業での除草作業が必要です。6月には田んぼのイロハの除草編が実施されます。

しっとりとした新緑の中、雪国の山菜を堪能

 雪がまだ残る新潟県南魚沼市栃窪集落で、2017年5月6日、山菜講座を開きました。首都圏から大学生や社会人9人が参加し、地元のベテランと一緒に小雨模様の中、集落周辺の野山を散策。次々と別の山菜を紹介してもらいながら一部を採取しました。昼食には手作りの地元山菜料理10数皿。山里の暮らしを堪能しました。

 

急な斜面を登りながら、次々に新しい種類の山菜が登場しました。

 この日は、寒冷前線の通過を伴った冷たい天気になり、時折雨がぱらつく展開となりました。
 講師は地元のベテラン笛木健作さん。最初に、毒草を教わりました。「マムシグサ」とも呼ばれるテンナンショウは、鉢植えにした状態で見せてもらいました。ニラと間違うことがあるスイセンは、道端のあちこちに生えていました。「まず、食べられない、危ないものを覚えるように」と健作さん。

様々な色の若い芽で、木々はそれぞれ微妙に違った緑色に包まれていました。
 標高500mの集落の背後は、急な斜面の間に棚田が連なっています。残っている雪のへりには、出て来たばかりの淡い黄色のフキノトウがびっしり。雌花雄花の違いも教わりました。林の中では、トリアシショウマやミツバアケビ。陽当たりのいい斜面にはコゴミ、ヤブカンゾウ、アザミ、オオイタドリ、アサツキ、池の中にはクレソン。次々に初めて聞く名前が出てきて、特に大学生たちはこんなにいっぱい食べれるものがあるなんて、とびっくりしていました。

 今年は雪どけが遅く、地元で珍重されるヤマウドはまだ芽がわずかに地面に出た状態。健作さんは「天候が悪くて残念だね」とつぶやいていましたが、参加者はコゴミなどでいっぱいになったレジ袋をぶら下げて、山歩きを続けました。雪面からは白いもやがわき上がり、ゆっくりと流れていきます。山の斜面は、淡い赤、黄、緑の若葉が萌え始め、所々にはヤマザクラが満開になっています。見事な光景の中で、散策はいつしか2時間にもなっていました。

豪華絢爛な山菜づくしの昼食
 昼食は、笛木くらさん手作りの山菜料理。ウドのきんぴら、ゴマあえ、ウドのハカマの酢漬け、キノメ(ミツバアケビ)の生卵かけ、コゴミのシーチキンきんぴら、フキノトウの酢漬けなど13皿。さらにウド、コゴミ、ウワミズザクラ、フキノトウなどの揚げたての天ぷらが、8回以上、大皿で登場。山菜を味わいつくしました。

 最後に、取ってきた山菜を大テーブルに広げて、毒草が混じっていないか、どれがおいしいか、などを健作さんに話してもらいました。

 参加したみなさんは、「最初はまったく見分けがつかなかったけれど、段々にどれが食べられるものかが見えるようになってきた」「お金を使わずに、こんなにおいしいものが食べられるなんて」「冬の雪は大変だけど、雪があるからおいしいものが食べられるんだなあ」「自分で採って自分で食べる。これが人間らしい暮らしなんだと思った」などと話していました。

 

「私の田んぼ」を南魚沼に持ちませんかー棚田オーナー2017募集

 ギフチョウが舞う素晴らしい環境に包まれた山里の棚田で、環境に配慮したコメづくりを応援する「棚田オーナー」を今年も募集します。無農薬、有機、天日乾燥という伝統的な田んぼのオーナー。豊かな生態系を守り、小さな集落を支え、最高級の塩沢コシヒカリを味わっていただきます。

 自分たちの最大の財産は、豊かな環境だ、と気付いた南魚沼市栃窪集落のみなさん。過疎高齢化に直面しながら山間集落の存続を図っています。都会のみなさんに、安全、安心のコメづくりを通じて、日々の食や暮らしを見直す機会を提供し、新たな形の都市と農村のつながりを育みたいと考えています。

見事に実ったオーナー田んぼ(16年10月18日撮影)
絶景の棚田での田植え作業。オーナーのみなさんにも参加いただけます(16年5月22日撮影)
 秋には市場にはまず出回ることがない最高級のお米をお届けします。オーナーには、今期4回開催予定の、休日農業講座「田んぼのイロハ」(各回の参加費1万円)が無料に。

【募集単位と金額】
 100平方メートル(1畝=いっせ)分、年額5万円。グループや学校、保育園などの団体での申込も可能です。

【内容】
 用意した絶景棚田のオーナーになって頂きます。稲の栽培は地元の集落営農組織「とちくぼパノラマ農産」が担当します。オーナーのみなさまはいつでも農作業に参加していただけます。収穫した新米を一口あたり玄米30kg相当(白米で約27kg)お送りします。

【特典】
・田んぼにお名前を表示します。田んぼ作業への参加がいつでも可能です。
・田んぼの様子についてメールでお知らせします。
・収穫した新米を玄米30kg(売価約38,000円)相当をお送りします。
・休日農業講座「田んぼのイロハ」への参加費1名分が無料。伝統的なコメづくりのノウハウを教わることができます。

【栽培方法】完全有機・無農薬・天日乾燥。
農薬は発芽前、育苗期を含め一切使用しません。新潟県の一般的な農家では田植え後も含めて18〜20成分の農薬を使っており、9~10成分で育てたコメは「5割減農薬米」と表示されます。パノラマオーナー米は「完全無農薬」のおコメです。

【プチオーナー】
年額1万円のプチオーナーも募集しています。
参加費年額1万円、田んぼにお名前を表示します。いつでも農作業に参加可能。田んぼの様子についてメールでお知らせします。秋に収穫した新米5kg(売価6,300円)相当をお送りします。「田んぼのイロハ」講座の参加費が2割引になります
【主催】有限会社とちくぼパノラマ農産
【運営】NPO法人エコプラスTAPPO南魚沼やまとくらしの学校:tappo@ecoplus.jp

【申込】

雪国のまぶしい春を楽しむ「山菜講座」

 雪深い南魚沼は4月に入っても雪がまだ残り、その上で木々が鮮やかな黄緑色やピンクがかった芽を一斉にふき出しています。雪が溶けた場所では、フキノトウやコゴミなどが枯れ草の間から姿を現し、次々と山菜たちが登場してきます。5月に入れば山々は、新緑と花々で彩られます。

足元には食べられる野草が次々と登場

 そんな雪国の春を散策しつつ、山菜名人の案内で、さまざまな山菜を観察し、昼食には地元の特製「山菜ランチ」を楽しみます。毎回大好評です。

【日時】2017年5月6日(土)午前10時ごろから午後3時ごろまで
【場所】新潟県南魚沼市栃窪集落(現地集合・解散)

【内容】集落近くの野山を地元の講師の案内で散策し、山菜を採取。処理と調理方法を学びます。地元女性陣の山菜ランチ付き。

地元ならではの多彩な山菜料理

【参加費】5,000円(地元食材の昼食、実習費等込み)
*中学生以下の子どもは1,000円(昼食、保険料など)

【定員】15名程度(子ども同伴可)
*子ども同行の場合、講座中の子供の安全管理は保護者の方にお願いします。

【宿泊】大好評の栃窪集落にある温泉民宿「銀峰閣」はあいにく先約があり前泊、後泊は出来ません。エコプラスがお付き合いさせていただいている清水集落の民宿は可能性があります。ご希望の方は、お早めにお問い合わせください。

【申込】以下のフォームからお申し込み下さい。メール(tappo@ecoplus.jp)で同じ内容を送っていただいても結構です。

古民家再生のドイツ人建築家ベンクスさんに「ふるさとづくり大賞」

 1月の国際シンポジウムで基調講演をしていただいたドイツ人建築家のカール・ベンクスさんが、総務省が行う「ふるさとづくり大賞」の総理大臣賞に決まり、2月4日に表彰式が行われました。

ベンクスさんからいただいた受賞のお知らせ

 カールさんはクリスティーナ夫人とともに、新潟県十日町市の山里に暮らしながら、日本の古民家の再生に情熱を注いできました。1月の国際シンポジウムでも、「よみがえる古民家」という発表をしていただいたばかりです。

 総理大臣賞ということで、3月にも安倍総理大臣から直接賞状が手渡されるとのこと。地道に、ひたむきに、日本の伝統である木造建築に向き合っていただいたことは、逆にこの血に住むものとして恥ずかしい気持ちもします。

 すでに50軒の古民家を再生し、さらに現在5つのプロジェクトが進行中。「100歳まで長生きして100件を再生します」というコメントがいただいたお手紙に書いてありました。

豪雪の山里で大学生が「サービスラーニング」

すっぽり埋もれた1階の窓ぎわを掘り出す。

 新潟県南魚沼市栃窪集落で、2017年2月5日から8日まで、立教大学のサービスラーニング「RSL-南魚沼」が開かれました。サービスラーニングは、現場で奉仕活動をしながら実社会を学ぶ手法で、日本国内でもいくつかの先進的な大学で取り組まれており、立教大学は過去2年の試行を経て、今年度から正規科目として位置付けられました。

 参加したのは、1年生から3年生までの18人。政治、経済から心理、文学、社会など多様な学部学科からの参加でした。

地元のお宅で集落の農業について話を伺う。

 栃窪集落は、戸数54、人口約160人。半数の家庭が高齢者が1人か2人で暮らしている過疎の集落です。学生たちは、集落の長老から集落の状況についての講義を受けました。
「生活の営みとして何百年と続いてきた稲作は、産業としての農業になることを求められてきた」
「農地を集約して出来る大規模農家以外は、農家はいらないとされて、その結果として、過疎高齢化がさらに進むしかない」
「10年後に何軒の家がここに残っているか。集落の存続が危ぶまれる」
そんな生々しい現状に、学生たちは息を飲んでいました。

 期間中の奉仕活動は、高齢者宅などの除雪作業。まったく経験のない学生がほとんどだったので、スコップやスノーダンプといった除雪道具の使い方を地元の方に教えてもらい、作業にかかりました。屋根から落ちてきた雪で1階部分の窓が完全に埋まった家が多く、窓際部分を除雪して、室内に光が入るようにがんばりました。

伝統の輪かんじきをはいて背の丈以上もある雪の上を歩く。

 2日目には、全校児童が10人になった地元の栃窪小学校を訪問。子どもたちが行っていた豆まきの行事に加えてもらって、一緒にゲームなどもしました。3日目には、家庭訪問。4つのグループに分かれて、別々のお宅を訪ね、雪国の暮らしや昔と今の変化、これからの村の姿などについて話を聞かせてもらいました。

 最終日の発表では、「都会ではまったく気付かなかった、水や米と自分とのつながりに気付けた。日々の暮らしが遠くの場所にもつながっているんだと感じた」「自分だけのために生きるのではなく、地域や社会で自分の役割がある、自分のためだけではない生き方に気付いた」「都会のものにあふれる豊かさとは違う、別の豊かさがあることが分った」「参加したほかの学生とここまで一生懸命に議論できた」などという感想が聞かれました。

新潟の山里で、とことん雪遊び!3月28日から

青空から雪なげ

エコプラスは、2017年3月28日から新潟県南魚沼市清水地区で、小学生5年生から高校生までの3泊4日と、小学生1−6年生向けの2泊3日の、雪のプログラムを展開します。1月中旬、やっと新潟の山にも雪が降りました。3月末になってもきっと大量の雪が残っていることでしょう。

雪ざんまいキャンプ
斜面を尻滑り!

雪から水を作り、雪の上で火を起こし、雪のテーブルを作り、雪のトイレで、雪でお尻をふく。雪だけの世界でどのように暮らしを組み立てるのか、地元の人の知恵と技をもらいながら自分たちで生きて行く自信をつけましょう。条件がよければ、豪快な雪の斜面での尻滑りも楽しみます。

ちょっぴり難易度の高いキャンプ、チャレンジャー募集です!

【日程】 2017年3月28日から31日までの3泊4日
【場所】 新潟県南魚沼市清水集落とその周辺
【集合・解散】 現地、もしくは上越新幹線越後湯沢駅
【対象・人数】 小学5年生から中学生、高校生まで、16人
【参加費】 10,500円(28 日夜からの9食、プログラム費、装備費、保険代など)
【内容】 テント泊。雪上での火起こし、調理。雪中ハイキングと尻滑り、自然観察、雪のアート造りなど

こどもゆきぐにくらし体験
広間でみんなでお休み

新潟県の山側には、たくさん雪が降ります。清水集落は1月から2月の一番寒い時期には、4メートルもの雪が積もります。3月末でもまだまだ雪がいっぱい。雪に囲まれた暮らしを体験しましょう。昔ながらのお家にみんなで泊まり込んで、食事の準備も一緒にしながら、雪の中で遊び、自然と暮らしから学びます。

【日程】 2017年3月28日から30日までの2泊3日
【場所】 新潟県南魚沼市清水集落とその周辺
【集合・解散】 現地、もしくは上越新幹線越後湯沢駅
【対象・人数】 小学生対象、12人
【参加費】 9,000円(28 日夜からの6食、プログラム費、装備費、保険代など)
【内容】 古民家泊。自分たちでの生活。雪遊び。自然観察など

申し込み

以下の項目を記入して、送信して下さい。事務局から折り返し健康調査票などを送らせていただきます。

奥山の晩秋の実りを味わいました

つややかなナメコの姿に参加者はうっとりしている様子でした。
つややかなナメコの姿に参加者はうっとりしている様子でした。

11月12-13日、清水集落で「奥山の秋の暮らしと食を学ぶ・その2」を開催しました。首都圏や静岡県、長野県からの8人が参加し、奥山の暮らしや食を楽しみました。

新潟県南魚沼市清水集落で2011年11月12−13日、「奥山の秋の暮らしと食を学ぶ・その2」を行いました。参加したのは8人。首都圏の学生や会社員などに加え、静岡県のお茶農家の方や長野県栄村の秋山郷に2年前にIターンした方など多様なメンバーが集まりました。

急斜面の栽培現場での集合写真。
急斜面の栽培現場での集合写真。

清水集落のみなさんが2008年から村をあげて取り組んでいる原木ナメコの収穫や栽培現場の整備作業などを行い、晩秋の奥山の自然やそれを活かした暮らしとともに、集落の将来に向けた清水の人たちの思いにも触れることができました。

1日目は3カ所栽培現場の内2つ、2日目は残り1つのブナ林を巡り、ナメコを収穫しました。盛りは過ぎていたため、参加者は宝探しをするように原木1本ずつを丁寧に探し、2日間で約3キロのナメコを収穫できました。2日目は山の中で広範囲に散らばっている現場を結ぶ作業道の整備もしました。
林の多くの木々の葉は落ちており、木々の幹と枝のシルエットの中にまだ真っ赤に葉をつけたカエデが鮮やかでした。足下には何層にも落ち葉が重なり、ふかふかのじゅうたんが敷いてあるようでした。参加者は、原木に出ているナメコはもちろん、ブナの実や山ブドウなど奥山の秋の実りの採取も楽しんでいました。
夕食の山菜料理や昼食のケンチン汁など、清水の素材を活かした手間のかかった食事を、参加者は「豪華ではないけれど、この上なくぜいたくな食卓だ」と感動しながら、食べていました。

最後のふりかえりでは、「ナメコの美しさに感動した」「ナメコの収穫がこんなに大変だとは思わなかった。周りの人たちにもこの経験を話していきたい」「7月の新潟・福島水害の影響での地形の変化にとても驚いた」などの感想がありました。

また、5年ぶりに清水に訪れた参加者は、「清水の情景や水の音は変わらず、懐かしさを感じた。そして、6年前にも同じように清水にどうやって人を呼ぶのかを話した。しかし、5年間でナメコを軸にした取り組みが着実に進んでいて、大きな変化を感じた。今後も一緒にやっていけたらとうれしい」と話していました。

晩秋の清水の自然や暮らしを、清水に暮らす人たちとじっくり楽しむ1泊2日となりました。

清水集落に訪れた秋を堪能「奥山の秋の暮らしと食を学ぶ・1」を開催しました。

快晴に恵まれ、見事な空と紅葉を見ることができました。
快晴に恵まれ、見事な空と紅葉を見ることができました。

新潟県南魚沼市清水集落で、10月29日から30日にかけて秋ならではの景色や味覚を学び、楽しむためのイベントを実施しました。首都圏と地元・南魚沼市からの参加者6人が、清水集落の方と一緒に山里の散策やナメコの収穫を行いました。

2011年10月29日と30日に新潟県南魚沼市清水で「奥山の秋の暮らしと食を学ぶ・1」を開催しました。首都圏からの小学生や大学生、社会人に加えて地元・南魚沼市からの参加者もあり、さまざまな年代の人が地元の方と一緒になって、秋の山里を楽しみました。

親子でナメコを収穫している様子。
親子でナメコを収穫している様子。

初日は真っ青な空が広がる快晴のもと、山吹色や茜色に染まった奥山の紅葉を楽しむことができました。昼過ぎに到着後、まずナメコの収穫に行きました。コマ打ちをした原木があるイシゴネという場所に行くため、木漏れ日の射すスギ林を抜けて、沢を渡り、緑や黄色、赤などさまざまな色をした葉っぱを眺めつつ、約40分ほどかけて山道を登りました。栽培現場に着くと、山道脇のところどころに原木が並べてあり、そこからキラキラ光るナメコが出ていました。すぐに見えるところだけではなく、薮の中の原木も丁寧に探して、約1時間の作業で5kgほどのナメコを収穫することができました。
集落に戻ってからは、ナメコをおみやげ用にパック詰めにしたり、軸を取って洗ったりしました。夜の交流会では、自分たちで取ってきたナメコを地元の方からもらった野菜と一緒に使い、ナメコ汁やナメコおろしにして食べました。

2日目の午前中には、飲用沢という場所へ散策に出かけました。この飲用沢では、2008年に最初のナメコのコマ打ちが行われましたが、今年の7月末に降った大雨とその土砂による影響で、植菌した原木のほとんどが流されてしまいました。紅葉したカエデやブナ林を抜けて収穫現場に着くと、景色が一変しました。辺り一帯に並んでいたはずの原木がなくなり、岩や倒木だらけになっていました。しかし、そこでも生き残った数本の原木を発見することができ、3kgほどのナメコを収穫することができました。
午後は、地元の人と参加者が一緒に、清水の活性化のためにナメコをどう活かしていけるか意見交換を行いました。新たに宣伝用のパンフレットを作ることや、SNSを使って広く発信していくこと、登山客にナメコ汁を振る舞うことなど、自由な意見が出されました。

山の新鮮な空気と色鮮やかな景色、そして秋の味覚を楽しむなど、参加者は五感をいっぱいに使って、秋の山里の暮らしを体験していました。

次回は2011年11月12−13日に行われます。