「ECOCLUB」カテゴリーアーカイブ

なごやかにヤップ島プログラムの報告会

 ヤップ島プログラムの報告会が、2019年12月7日午後2時から5時まで、東京都千代田区の神田公園区民会館で開かれました。今年のプログラムに参加した9人のうちの8人のほか、これまでのプログラム参加者や家族知人など計25人が、ヤップでの体験とそれを通して見つけた大切なものについて語り合いました。

 会場では、できたばかりの報告書が一人ひとりに配られ、みんなは関連するページをたぐりながら、今年の参加者の報告を聞きました。

 最初に、参加者たちがそれぞれの自己紹介を短くしたあと、ヤップ島での活動内容を、写真をふんだんに使って説明しました。今年の滞在先である、タミル地区のマ村の美しい海岸沿いのメンズハウスで、火を起こし、魚をさばき、ココヤシの実の果肉を削り、パンの実やタロイモを調理したこと。大きなヤシの葉っぱでマットやバッグを編んで使ったこと。地元の人たちがシャコガイの再生を目指して増殖活動をしていること。きれいな朝焼けを見たこと。現地のことがよく分かる発表でした。

 後半は、参加者それぞれが、プログラムを通して感じた自分自身の変化を報告しました。多くの参加者が、以前は「自分自身に自信が持てなかった」「他人に左右されやすい」「回りの目を気にしすぎる」などと話し、ヤップ島での体験を経た今は「自分で考え選択出来るようになった」「自分の意見が言えるようになった」「自信がついた」「自分を好きになった」などと、自分自身への肯定的な言葉が相次ぎました。

 現地で気付いたこととして、「幸せというものは、シンプルなもの」「幸せは身の回りにある」「人の愛のあたたかさ」「自然の中で暮らす心地よさ」「本当の豊かさは、日々の暮らしの中にある」などがあげられました。

 このヤップ島プログラムは、4、5月の説明会から始まり、事前打ち合わせ、事前キャンプ、素潜り講習会、食料計画作りを重ねて、8月の本番、帰国してからのふりかえりと報告書作り、そして報告会と、半年にわたって続きます。その中で、当たり前だと思っていた日々をふり返り、ヤップ島の小さな村の暮らしにどっぷりとひたり、日本に戻って再度自分たちの暮らしを見直すというプロセスです。その中で、最後は自分自身の生き方を問い直す作業にたどり着いたことがよく分かる発表会でした。

 来年度も、8月後半の2週間近くにわたってヤップ島プログラムを実施する予定です。興味関心のある方は、いまからでもinfo@ecoclub.orgあてにご連絡下さい。プログラムの準備状況やヤップ島の近況報告などをお知らせします。

高野孝子の地球日記

出会い、学び、行動する・・・久しぶりのピースボート

 「ピースボート」に乗るのは16年ぶりでした。船旅を通して人と人のつながりを作り、国同士の関係を超えた平和の文化構築を目指す国際NGO。1983年から活動を始めています。現在は1回の航海が約3カ月。世界約20ヶ国を訪れるということです。

 ピースボート設立当時、私は早稲田大学の学生でした。大学からすぐの高田馬場で、早大生たちがおもしろい活動を始めて、事務所を開いたというウワサを聞いていました。

 そのころ教科書検定によって、日本のアジアへの軍事侵略が「進出」と書き換えられ、アジア諸国の猛反発を受けました。これまで「教わってきた歴史」は本当なのか、が彼らの問題意識だったそうです。現地で確かめてみよう、直接人々と対話しようということでした。

 ウワサや二次情報には慎重にあたるべしということは、現在のデジタル情報社会ではさらに痛感させられます。教科書もそうです。時の政治や主流の価値観によって規定されるからです。伝えられること、書かれていることの一部を、自分の目で体で実際に確かめるというのは本当に大切なこと。それは絶対的な真実ではなくても、自分が確信を持って寄って立つ、体験的事実のひとかけらになります。

 初めて船に乗った2003年、私は留学中だった英国からニュージーランドまで来て合流しました。「水先案内人」という、ルートの途中で1週間程度乗船しながら、ワークショップやお話などをする役割です。そして今年の10月なかば。地球一周の船旅としては102回の水先案内人として、私は強い雨の中、モントリオールの指定された港に向かいました。

 ピースボートはかつての何倍もの大きさのクルーザーを利用して運営されていました。全長205メートル、3万5千トンの船の乗客定員は1400人以上。これに加えて相当な人数のスタッフが乗り込むわけです。港では二人のスタッフが出迎えてくれ、すぐに私の大きなザックを担いで、乗船手続きに入りました。

 私の今回の関心の一つは、開始して35年もたつピースボートのスピリットはどう変化しているか、でした。寄付文化がなく、市民社会を支える制度も弱い日本でのNGOの運営は、基本的にどこも楽ではありません。船旅の大きさや数、抱えるスタッフの数、プロジェクトの複雑さなどを思うに、ピースボートもおそらく様々な工夫をしてやっているでしょう。

 その中で、ホームページに掲げられている「船旅を通じて、国と国との利害関係とはちがった草の根のつながりを創り、地球市民の一人として、平和の文化を築いていく」という志はそのままだろうか、そうあって欲しい、と2003年の熱い雰囲気を思い出しながら合流しました。

 パワフルさは変わりませんでした。それはピースボートの若いスタッフの人たちと、多くのボランティアの人たち、そして乗船している参加者のエネルギーによるものでした。もちろんピースボートの目的はさておき、世界一周の船旅そのものを楽しめればいいという方たちも多いでしょう。それでも海を見渡せる場所で、将棋や囲碁、麻雀卓を囲みながらワイワイしていたり、年配者がやり方を熱心に若者に教えていたりなど、交流が生まれていました。

 船上では様々な講座が、ピースボート主催だけでなく、参加者主催で開かれてもいます。ダンスの講座に行ったら、私よりも年齢が上の方々が先に踊っておられてびっくり。「自分で好きなように動けばいいのよ!」と教えてくださいました。

 深夜のカラオケでは、元役人だったという男性が「日課」として、カクテルを一杯飲み、フリオ・イグレシアスのヒット曲を笑える替え歌にして素晴らしい美声で歌い、「おやすみ」と部屋に戻っていかれました。台湾からの乗客が多いということでしたが、私の日本語での講座は、語学専門のボランティアの若者たちが、中国語と英語に翻訳してくれました。事前の打ち合わせでは、こうしたらもっとわかりやすいというアドバイスもくれました。本番ではアドリブだらけでしたが、彼らは「中身の筋は変わらなかったから大丈夫」と余裕の笑顔。大したものです。

 何よりもスピリットを保つ根底に、若いスタッフの存在がありました。問題だらけの社会に憤り、自分の生き方に悩み、どうしたらもっと生きやすい社会になるか、世の中が良くなるかを真剣に考え、議論する姿がありました。その上でピースボートのあり方を考えていました。

 私の講座で話した、私たちの暮らしと環境負荷の話を聞いて背中を押された、と船内で「ベジタリアン食を頼むことにした」と私を担当してくれたスタッフの一人が後日連絡をくれました。

 「地球市民の出会いの場」や、「グローバルな問題を現地の人たちと共に考える場」、そして個人が「行動できる場」をきっとこれからも生み出していくのだろうと、今もどこかの海の上で、数多い人たちを乗せて動いているオーシャンドリーム号を想像しています。

(11月30日)

雪の中でキャンプ!ー超豪快尻滑りで楽しもう!

Learn and Enjoy the life skills on the Snow

 厳冬期には積雪4mにもなる新潟県南魚沼市の山里で、雪を存分に楽しみ、「生きる」を考えるキャンプです。
 関東平野の北に連なる2000m級の山々の反対側。標高600mに位置する清水集落を舞台に、2020年3月20日から22日の2泊3日で行います。3月末になっても1m以上の雪が残ります。

ECOPLUS will conduct a snow camp in a mountainous village, Shimizu, in Niigata from March 20 to 22, 2020. The area is know as the deepest snow area in Japan which has 4 meters of snow in mid-winter. Even in March, we expect more than 1 meter of snow. Participants will enjoy snow and learn the ways of living in snow. English language support available.

 指導にあたるのは、北極、南極、アマゾンなど世界各地を遠征した経験を持つ高野孝子・エコプラス代表理事。地元のみなさんの協力を得て、厳しい雪の中での暮らしの知恵や技を学びつつ、自然の力強さや美しさをたっぷり楽しみます。

TAKANO Takako, the executive director of ECOPLUS, who travelled over frozen Arctic Ocean and other remote areas in the world will organize the project. With the strong support from the local people, participants will learn the knowledges and skills of the mountainous village and will enjoy the beauty and power of the snow.

対象:15歳以上の20歳代までの高校生、大学生など(中学生は要相談)
内容:雪の上でのテント泊。かんじきをはいての雪山ハイク、標高差100mの豪快しり滑り。雪上での調理。雪のトイレ。雪像作り、ソリ遊びなど、自分たちで雪を存分に楽しみます。

Participants: Youth over 15 years old, like his school and college students. Junior high students may be joined based on the situation.
Program : Camping on snow, Hiking with Japanese snow shoes, dynamic snow sliding, Cooking, Snow toilet, Making snow statues, Sledging, and any other creative activities on snow.

 集合:20日午前10時50分JR上越線塩沢駅集合
    (東京駅発午前8時52分発とき309号が便利です)
 解散:22日午後3時半ごろJR上越線塩沢駅解散(予定)
 
 参加費:23,000 円程度(2泊3日6食の滞在費、プログラム費、保険料込み)。寝袋などのレンタル費、交通費別途。
 
 定員:12人(定員に達したら締め切ります。お早めに)

Assembling; 10:50 am, March 20, at Shiozawa Station, of Jyoestu Line. Toki 309, departing Tokyo at 8:52 has easier connection at Echigo-Yuzawa station.
Break up: 15:30, March 22, at Shiozawa Station, of Jyoestu Line. (tentative)

Fees: 23,000 JPY including food and tent accommodations, programs, insurance. Travel cost and rental gears are excluded.

<<2020年雪ざんまいプログラム申込書>>
 <<Application Form>>

 問い合わせは、エコプラス(info@ecoplus.jp)、03-5294-1441まで。

ゆたかさとは何かを考えた11日間・・・12月7日(土)ヤップ島プログラム報告会

 近代化の波が押し寄せる現在でも、自然と調和した暮らしを維持しているミクロネシア連邦のヤップ島に、日本から9人の大学生がこの夏出かけました。
 コンビニやスマホから離れたシンプルな暮らしの中での11日間。「生きるということ」「豊かさとは何か」を考えてきました。その参加者手作りの報告会が、開催されます。ぜひご参加下さい。

【日時】12月7日(土)14:00~16:30(受付開始13:30)
【場所】神田公園区民会館4階洋室A
    東京都千代田区神田司町2-2
     神田駅、淡路町駅、小川町駅から、いずれも徒歩5分

【プログラム概要】
 ヤップ島の紹介、プログラムを通じて感じ、考えたことの発表
 報告会参加者とのトークセッション

【登録方法】以下のフォームに、必要事項をご記入ください。当日参加も可能ですが、報告書などの配布を予定しておりますので、事前のご登録をいただければ助かります。

【持ち物 :】マイコップ(飲み物を準備する予定です。ゴミ削減のためご持参ください)
【参加費】無料

【懇親会】17:30ごろから約2時間、神田駅周辺で会費制の懇親会を予定しております。参加を希望される方は上記フォームでお知らせ下さい。

自然の中でていねいに暮らす・・・ヤップ島プログラム2019

Apart from smartphones and convenient shops, Students learned how to live harmoniously with the nature in Yap

Yap-Japan Cultural Exchange Program 2019 was held from 13 to 25 August with nine students from Tokyo and Kansai area including one graduate student. We stayed at Maaq village, Tamil and experienced traditional and local lifestyle of Yap.

 2019年のヤップ島プログラムが、8月13日から25日までの日程で行われました。首都圏や関西の大学生8名と大学院生1名の9人の参加者がタミル地区マ村でヤップ島の伝統的な自然と共存した暮らしを体験しました。

 滞在した場所は、メンズハウスと呼ばれる村の男性たちの集会所。海面上昇の影響で使えなくなった前のメンズハウスを村人が2年間の月日をかけて工事し、今年の6月に完成したばかり。海辺にそびえ立つ美しいメンズハウスの中で蚊帳を張り、村のお母さんたちに教えてもらいながら編んだヤシの葉のマットを敷いて寝ました。

We stayed at the Men’s house which is the community house for men in the village. The villagers finished two-year long reconstruction work of the house in June. Because the old one was damaged by high waves caused by sea level rise, villagers decided to raise the ground 1 meter up and reconstructed new build using old techniques. Their new Men’s house was shining beautifully at the seaside. We were staying in the house hanging the mosquito nets and laid on the coconut frond mat that they weaved by themselves.

 プログラムの前半は暮らし作りに時間をかけました。自分たちで編んだココヤシの葉のカバンを持ちながら村の子どもたちに村を案内してもらったり、地元のレモンの汁で洗濯をしたり、火を起こしたり、村人から差し入れでいただいたココナッツやタロイモ、バナナ、パンの実、魚などの食材の調理方法を学んだり、ヤップ島の豊かな自然の恵みを受けながら、村人の知恵を教わり「生きる」ための知識とスキルを身につけました。

For the first half of the program we took time to gain the skill and knowledge for living. Weaving the bag by the coconut frond and walking around the village seeking for some food, washing their clothes with lemon, making fire, learning how to cook taro, bananas, bread fruits and fish which was kindly shared by the villagers, husking the coconuts and so on. By receiving the blessing of the rich nature of Yap and learning the way of living and kindness of Yapese, the students slowly acquired their knowledge and skills of the island.

 中盤では、ヤップの家族の日常にお邪魔するホームステイ。家族と料理をしたり、漁に出たり、伝統工芸を教えてもらったり、教会に行ったり、温かい家族に受け入れられ、様々な体験をした彼らは、2泊3日の滞在を終えてメンズハウスに見違えるような明るい表情と声色で戻ってきました。その晩、家族が持たせてくれた「お弁当」を食べながら夜中の2時までそれぞれの思い出話を語らいました。

In the middle of the program, the students experienced the daily life of Yapese by home-staying for 2 nights and 3 days. They were experienced the diversity of lifestyles in Yap by cooking, fishing, learning traditional skills, and attending mass at the church. They came back from the homestay with shining smile and kept sharing about their different experiences and their lovely family until 2 am in the midnight. 

 ホームステイでヤップ島に「家族」を作った参加者の行動は明らかに変わりました。それぞれが家族から教えてもらった知恵やスキルをシェアしながら、自由に「暮らす」ことを楽しみ始めました。また、一人ひとりにとって大切な場所になったマ村への感謝を込めた「ありがとう活動」としてメンズハウスの周りの草抜きやゴミ拾いをしました。

The behavior of the students who created the “family” in Yap has been clearly changed. Each began sharing their knowledge and skills taught by their families at the homestay and enjoying “living” itself with feeling the freedom. In addition, they expressed their appreciation to the village as a “thank you activity” by cleaning weeds and picking up trash around the men’s house.

 さらに、TRCTという滞在したタミル地区の環境保護団体による活動を見学したり、中心地コロニアにあるゴミの埋め立て地、リサイクリングセンター、ビンロウ樹の皮を使ったローカルプレートを作る作業場などを見学しヤップ島が抱えている問題とヤップの人々の取り組みを学びました。ヤップ島に「家族」ができた参加者にとってヤップで起こっているものはもう他人事ではありません。

In addition, they were learning the serious problems what Yap island is facing and what the people are doing to solve those problems by joining the activities of  TRCT which is an organisation to protect the environment in Tamil area, visiting landfill site, recycling center and the local plate factory made by the beatle nuts tree’s skin. For the students who get precious “family” in Yap, what is happening in Yap is no longer somebody else’s problem.

 最終日には、村人と共にフェアウェルパーティーを行い9人の学生たちは、村から学んだことを言葉にしてメッセージとして村の残しました。

「生きていることは美しい」

「幸せに生きていくヒントを見つけた」

In the last day, we held a farewell party together with the villagers and host families. The students shared what they have learned during their 10 days in Maaq village.

“Being alive is beautiful”

“I got the suggestion how to make my life happy”

成田空港に到着して最後の振り返りの際に、参加者の中には涙を流しながら日本の生活に戻ることへの不安を共有する者もいました。ヤップ島プログラムはこれから、それぞれの心の中にヤップの美しい自然や人々の知恵と愛情を残しながらこれからも生き続けることでしょう。報告:ボランティアスタッフ猶井咲喜

At the final sharing meeting at the Narita airport, the students shared what they have learned and some people were talking about their anxiety to go back their “everyday life” in Japan with tears. The beautiful nature and the people’s wisdom and love will continue to live in their heart forever.  Reported by NAOI Saki

本物の生き方を求めて・・・ヤップ島プログラム2019参加者募集

コンビニとスマホ漬けの日常から離れ、ヤシ林の中の集落で人々と暮らす

 8月下旬の約2週間、高校生から大学生前後の若者を対象に、ミクロネシア連邦ヤップ島に滞在します。

 石で出来た大きなお金、石貨(せっか)が今でも使われ、太平洋諸島で最も伝統が色濃く残るとされるヤップ島。その自然と深くつながった現地の暮らしに入れていただき、人と自然、人と人、人と社会のつながりやかかわり方について考え、本当の豊かさを見つめ直すプログラムです。

 ココヤシの殻や薪を使って火をおこし、魚やタロイモ、パンの実を調理する。大きなヤシの葉っぱを編んで作るマットで眠る。風のそよぎと虫の声に包まれた中で、現地の人たちと目と目を合わせて会話する。

 スイッチ一つ、クリック一つでものごとが動く日常とは違った、本物の生き方をしてみます。

プログラム概要

【日程】2019年8月13日から25日(予定)
【対象】15~22歳程度の健康な男女。身体の障害、国籍は不問。新しいことに取り組み、自分の可能性にチャレンジする意欲を持つ人。
【参加費】26万円程度(渡航運賃、滞在費など。事前準備、個人装備、空港までの旅費、保険料を除く)
【定員】:8名程度(定員に達し次第締め切りとさせていただきます)
【プログラムの流れ】
 ・説明会 4月13日午後3時から、エコプラス事務局で。その他、5月はじめにかけての随時、エコプラス東京事務所や早稲田大学などで
 ・顔見せ会 5月18日(土)午前10時から正午(予定)
 ・事前キャンプ 7月6日、7日…東京近郊でヤップでの生活をイメージしながらキャンプを行います。
 ・素潜り講習会(希望者と首都圏の潜水プールで)7月後半を予定
 ・ヤップ島へ出発!
 ・報告書の作成(9月)と報告会(11月頃)


 ・顔見せ会 5月18日(土)午前10時から正午(予定)
 ・事前キャンプ 6月29日、30日…東京近郊でヤップでの生活をイメージしながらキャンプを行います。
 ・素潜り講習会(希望者と首都圏の潜水プールで)7月後半を予定
 ・ヤップ島へ出発!
 ・報告書の作成(9月)と報告会(11月頃)

【申し込み、問い合わせ】
 特定非営利活動法人ECOPLUS info@ecoclub.org
 03-5294-1441  03-5294-1442(fax)
 問い合わせをいただければ、これまでの報告書などをお送りします。

仲良く2泊3日の雪国暮らしを楽しみました

 子ども雪国暮らし体験プログラムが、2019年1月12日から14日までの2泊3日で、新潟県南魚沼市清水集落で行われました。首都圏と沖縄から参加した小学校3-4年生6人、それを応援する大学生や社会人4人が、2mを越す雪の中で活動しました。

 例年ならば雪雲に覆われ続ける1月ですが、この週末だけは珍しく穏やかな天候が続き、青空が広がりまぶしい太陽の光が満ちあふれる絶好のコンディション。集落のご好意で集会所を拠点に使わせていただき、子どもたちは周囲の雪の斜面を使って、ソリ遊びからかまくらづくりなどに夢中になりました。

 沖縄からの子どもは無論、首都圏からの子どもたちもほとんどがこんな雪は初めて。到着するやいないや、大きな荷物を持ったまま雪に触って大喜び。持参したお弁当での昼食もそこそこに、雪の中に飛び出していきました。

雪の斜面に穴を掘ったり、ソリのコースを作ったり、自由に雪遊び。

 前の週にたっぷりと降り積もった雪はふかふかで、子どもたちは時にはひざまで雪に埋もれながら、お気に入りの場所まで前進。プラスチックのシャベルを使ってかまくらを掘ろうとしたり、ソリを使って斜面を滑り降りたり、大きな雪だるまを作ろうとしたり。子どもたちは自由に仲間を見つけ、隣が気になったらそちらのプロジェクトに移動して、雪をたっぷりと楽しみました。

用意された野菜は、多くが地元産。無農薬の魚沼コシヒカリも登場しました。

 滞在中は、すべて自分たちで自炊。1日目はクリームシチュー、2日目は豚汁の夕食という本格的な調理にも挑戦しました。ハクサイやニンジン、鳥や豚の肉を包丁で切り、鍋に投入する順番を相談し、調味料の分量もみんなで話し合って、味見を繰り返して、見事な夕食が出来ました。

 かんじきをはいての森の中のハイキングでは、動物の足跡があちこちについているのも見つけました。太い両足の跡が特徴的なウサギ、まっすぐにあるいているテンやリス。その雪の中を、どんどんと歩いて、雪山の途中まで進みました。向かいの斜面にいた小さな黒い点は、双眼鏡などで見ると大きな動物。「クマだ!」と大騒ぎになりました。茶色い動物は、ニホンカモシカ。短い角が付いた頭を動かしながら、雪の中から出ている木の葉っぱを一生懸命食べている姿を見ることができました。

 プログラムが始まる時に、子どもたちが相談して決めた約束は、「けんかをしない」「仲良く遊ぶ」など7項目。「地元の人にあいさつをする」という約束もありました。このためか、50m以上先の屋根の上で除雪している人に向かって、「こん、にち、わー。がんばってーくださーい」という大きなあいさつをすることも。通りかかったおばあさん2人にも雪合戦を中断して、「こんにちわー」。「雪、面白いかねー」と話しかけられて、「はーい」と元気に返事をしていました。

 雪を徹底的に楽しんだ3日間はあっという間に終わり。帰るときには、「次はもっと山の高いところまで登りたい」「もっといろんな動物を見たい」などというコメントを残してくれました。

 雪のプログラム、次は3月の雪ざんまいキャンプです。

「サステナビリティ」が当たり前の社会に

高野孝子の地球日記

 2018年の「今年の漢字」で最も応募数が多かったのが「災」だそうだ。

 猛暑や地震、豪雨などの自然災害や、パワハラや文書改ざん、不正入試などの事件などがイメージされたという。

 気候変動への対応を協議する国際会議COP24が、ポーランドで12月に開かれていた。交渉は難航し、進行は遅く、予定を2日間延長してようやく決着した。温暖化(global warming)ではなく、「熱化」(heating)に言葉が修正され、科学者たちが次々とこれ以上の気温上昇は人類滅亡の危機を生むと指摘。産業革命前と比べて1.5度以内におさめる必要を語ったという。

 一方で石油産出国であるアメリカ、ロシア、サウジアラビア、石炭輸出国のオーストラリアが過小評価する発言を繰り返し、合意された文言は柔らかいものになった。

 しかし最終的には渋っていた中国も透明性を約束し、途上国への支援も確認され、2年ごとに進捗を報告しあうことになった。

 平成が幕を閉じるということで、この12月は特に30年を振り返る傾向がある。この30年で世界は何が良くなり、何が脅威だろうか。私たちの生命や暮らしの基盤である自然環境の劣化や汚染、伴う災害、各地での紛争、政治的にも様々な非合理的な状況が生み出されている。

 だからこそかもしれないが、この1年を通して、「サステナビリティ」の視点や「地域や場に目を向けること」が、さらに広がった気がしている。

 11月には国際野外教育研究大会でオーストラリア東海岸に向かった。場所を提供した大学には、水筒に水を補充できる場所があちこちにある。大会中のコーヒータイムでは、使い捨て容器は使用されていない。マイカップ持参が推奨されていた。

施設のあちこちにある給水所。オーストラリア・クイーンズランドのサンシャインコースト大学で。

 10年以上、「場」や風土に適した教育について研究したり、提唱したりしているが、最近注目度が上がっているSDGs(国連が定めて奨励する持続可能な社会のための目標)と、ユネスコスクールの実践が重なる事例を見ると、まさに「場の教育」の視点で活動がされていることが多い。見学に行った横浜市の小学校では、「水の流れ」を校庭で実験していたが、後日、近くの川に出かけ、この実験とつなげていくという。そこからさらに洪水の際の予測などもできる。

 日本の野外教育や環境教育研究ではあまり盛んでないが、世界では「場」「地域」に注目した研究は10数年前から見られるようになった。環境的、倫理的側面も含めて、今回の大会ではすでに当たり前の文脈であり、「場への注目がきちんとなされているかどうか」が指摘の一つになるほどだった。

あちこちにSustainabilityという言葉が出てくる。英国湖水地方の教育施設の中にあるレストランで。

 今年はそれぞれ別の学生たちと一緒に国内外のフィールド実習を何度か実施し、2月には英国湖水地方を訪れた。ある市が管理を断念した公園を、市民有志らがコミュニティプロジェクトとして借り上げ、のちに買い取り、改良、維持、運営している公園を視察した。住民たちが、町の貴重な緑の空間だと考え、始めたという。

 「私たちの活動はサステナビリティに貢献していると思うわ」。

 公園でボランティア担当をしている女性が胸を張った。敷地には元々の馬屋を改修したカフェと食物を育てるガーデンがあり、作物はカフェで使い、苗は市民に提供される。5人スタッフのうち、専従は一人。10万ポンドの支出を、メンバーシップとカフェ、スポンサーや助成金で賄うという。100人を超える市民ボランティアが運営を支える。同市には他に、劇場と市場の2つの市民プロジェクトが元気に動いている。

 滞在最終日には、現地大学の学部生らと交流した。途中で小グループでのディスカッションをしたが、テーマは「サステナビリティについて」。彼らの専攻はアウトドアスタディ、日本で言えば野外教育だ。でも「サステナビリティ」について、早大生と語り合った。

英国のカンブリア大学での議論

 滞在中どこを訪問しても、学生も、農民も、「サステナビリティ」という言葉をあたりまえのように使った。受け入れ先だった大学内のカフェには、倫理的環境的な課題について考える学生グループによる呼びかけチラシが置かれ、飲料水機には「学生でない訪問者も水筒補充にどうぞ」と張り紙がある。

 ここに参加した学生たちの環境・社会意識は大きく高まった。「ここで学んだことを、帰国後、たくさんの人たちに伝えていく場を作る」と全員で共有し、帰国後は「サステナビリティ」をテーマにした報告会とワークショップを実施した。

 地球外で暮らすための研究や実験も今年は話題になったが、まずは今暮らしているこの惑星で、持続可能な社会を築くために努力し、投資し、協力しあっていくことだろう。それができなければ、どこに行こうが結末は同じことだ。(12月23日)

ヤップ島プログラムの報告会が開かれました Reporting Session of Yap 2018 was held in Tokyo

ヤップにいた時の姿になって報告する参加者。Students wore clothes which they used in Yap.
 2018年12月1日土曜日の午後2時から、東京都千代田区の神田橋区民会館で、ヤップ島プログラム2018の報告会が開かれました。
 プログラムに参加した9人のうち、海外遠征や学業などで都合がつかなかった2人を除く7人が、家族や友人ら約30人を前に、体験を語りました。

On December 1, at a community center in Chiyoda, Tokyo, the reporting session of Yap-Japan cultural exchange program was held. Among nine participants of the program, excluding two who are in an expedition in Costa-Rica and in busy study before exams, seven university and high school students were gathered in front of family members and friend, in total of close to 30.

During the session, the word, “Love”, was repeatedly mentioned. “I was strongly held by armes when I was slipped over the floor”, “The family made me local medicine when I got sick at home-stay period”, and other stories were told. In Japan, those students are surrounded by smart phones and convenience stores. For such spoiled life, direct communications seeing each other in Yap was so impressive.

スライドを使って現地の様子を報告、Showing slides, each participants told their deep experiences in Yap.
 一人ひとりがそれぞれの感想を語る場面では、「愛」という言葉が繰り返されました。
 滑って転んだ時に、大丈夫かと心配されてぎゅっと抱きしめられた、雨の中で作業中に大きな声で歌が始まった、ホームステイ先で体調を崩した時に地元の薬草を煎じてくれた、など現地のみなさんの力強い思いやりに、強く心を打たれたようでした。
 日ごろは、スマホとコンビニにくっついて、画面越しのコミュニケーションに追われている若者たちが、目を見つめあっての意思疎通に、強く感動したようでした。

 参加した大学生高校生たちが、生き生きとヤップ島での思い出を語る姿に、家族たちからは「本当に、楽しかったみたいです」「いい仲間が出来たみたいで」と話していました。

おしゃべりは事務所に戻っても続きました。Chatting was continued until mid night at the office of ECOPLUS
 遠く高知県や大阪府から駆けつけた参加者もいて、報告会の後は、二次会、三次会、終電である一人のアパートに戻って、さらに話が続き、翌日は一緒にディズニーランドと、離れがたい時間だったようです。

 ヤップ島プログラムは、終わってからが味が出てくる、ということに気付き始めたみなさんでした。
Family members told that “I believe surely that they had very significant experiences in Yap”, or “He had so exciting days, I am feeling” after hearing their presentations.

Some participants came from far away, like Kochi or Osaka. They kept talking just before the final train and the day after, many of those spent fun time at Tokyo Disney Land together. They did not want to be separated again. They look like understanding that the real program would begin after the whole activities in Yap.

We really appreciate strong support of people in Dechmur village and Yap island.

ヤップ島での体験を語ります・・・12月1日(土)ヤップ島プログラム報告会

ホームステイ先は、大きな木の下の家
 人々が自然と調和しながら暮らしているヤップ島に、9人の高校生・大学生が、使い慣れたスマホを置いて出かけました。
 ヤップのシンプルな暮らしの中での12日間、「幸せとは何か」「豊かさとは何か」を考えてきました。
 その参加者手作りの報告会が、12月1日14時〜16時半の予定で開催されます。ぜひご参加いただければと思います。

【日時】12月1日(土)14:00~16:30
【場所】神田公園区民会館4階洋室A
    東京都千代田区神田司町2-2
     神田駅、淡路町駅、小川町駅から、いずれも徒歩5分

ヤシの実の殻などを使って調理する
【プログラム概要】
 ヤップ島の紹介、プログラムを通じて感じ、考えたことの発表
 報告会参加者とのトークセッション

【登録方法】以下のURLよりアクセスし、必要事項をご記入ください。なお、当日参加も可能ですが、報告書などの配布を予定しておりますので、事前のご登録をお願い致します。
ヤップ報告会参加申し込みフォーム

【その他】持ち物 : マイコップ(飲み物を準備する予定です。ゴミ削減のためご持参ください)
【参加費】無料

【懇親会】17:30ごろから約2時間、神田駅周辺で会費制の

懇親会を予定しております。参加を希望される方は上記フォームにて「希望する」ボタンを押してください。