「TAPPO」カテゴリーアーカイブ

日曜日の田植えに向けて(2)

今週の日曜日5月25日の「田んぼのイロハ第1回」での田植えにむけて、昨日、田起こしが行われました。

田起こしする前、肥料を播き終わった田んぼの土の様子
田起こしする前、肥料を播き終わった田んぼの土の様子

 

トラクターを使って田起こし中
トラクターを使って田起こし中

肥料まきが終わったら、トラクター登場。
田起こしです。
カピカピだった土が耕されて、ふんわりなりました。

田起こしが終わると、田んぼに水が入れられました。

日曜日の田植えに向けて(1)

魚肉を使った有機肥料。価格は化学肥料の5倍。20kを7袋播きます。
魚肉を使った有機肥料。価格は化学肥料の5倍。20kを7袋播きます。

今週の日曜日5月25日の「田んぼのイロハ第1回」での田植えにむけて、昨日、肥料まきが行われました。

5月20日朝から雨があがった昼過ぎ、パノラマ農産の笛木晶さんから事務局へ「イロハ田んぼに来い」との電話が入りました。
行ってみると、イロハ田んぼに肥料を播くとのこと。
肥料は、直径4ミリ、高さ2ミリの円柱状のもの。ドックフードみたいな匂い。魚肉を使った有機肥料。

http://www.taiseinozai.co.jp/welcome.html
田んぼを十数往復して、肥料を播き完了。

この次は・・・

一袋分の肥料がつまった背中の赤いバック。下から出ている筒から肥料が出てきます。
一袋分の肥料がつまった背中の赤いバック。下から出ている筒から肥料が出てきます。

山伏さんが集って来た・・・

集落センターの外に山伏さんが大集合!!いったい何が始まるのでしょう?

 車に乗って町の方からどんどんやって来る山伏さん(ちょっとイメージが…)、総勢約10人。
車に乗って町の方からどんどんやって来る山伏さん(ちょっとイメージが…)、総勢約10人。

今日はさらに山へ登って護摩を焚いた後、集落内を托鉢して回られるそうです。今日が何かの行事なのかは伺いそびれてしまいました。
山伏さんによると、この栃窪集落は「修験宗(しゅげんしゅう)」の方が多いそうです。「それがどんな宗派なのか、何が祀られているかっていうと、話し出したら1時間以上かかっちゃうからね〜」とのことです。まだそこまで質問してはいなかったのですが…気のきいた山伏さんたちなのでした。

タニウツギ

タニウツギはピンクのかわいらしい花を咲かせる木なのですが、なぜかよくないことを言われる花です。

 このフジと一緒に咲いているピンクの花がタニウツギです。
このフジと一緒に咲いているピンクの花がタニウツギです。

untitled

このタニウツギ、栃窪(おそらく南魚沼あたり?)では「火事花(カジバナ)」と呼ばれています。昔から「家(特に仏壇)に飾ると火事になる」と言われているからなのだそうです。
植物に詳しい集落の方のお話では、この木は芯が空洞になっていて、それを縁起が悪いと考えた人が木に触らせないようにそう教えたのでは、ということです。

フジ(藤)が花ざかりを迎えています。

趣のある庭や、手入れの行き届いた公園などにある藤棚も素敵ですが…

 道沿いに咲くフジ。ピンクの花はタニウツギです。
道沿いに咲くフジ。ピンクの花はタニウツギです。
 杉の木に寄生するフジ。さながら“フジのツリー”といった状態。
杉の木に寄生するフジ。さながら“フジのツリー”といった状態。

今の時期、山の様々な木に寄生して見事に咲き誇る藤の花。特に杉の木に寄生している場合が多いようです(スキなんでしょうか)。そうなるともうその木は立派な「藤の木」に見えてしまいます。寄生される木にとってはいい迷惑なのでしょうね。

その後のフキノトウ

雪国の春の味覚として知られるフキノトウ。食卓に並ぶときのフキノトウは、実はつぼみなんです。

 花が咲いたフキノトウ(4月21日撮影)。
花が咲いたフキノトウ(4月21日撮影)。

 

 花が咲いた後さらに茎が伸びて、花だった部分には種のついた綿毛が開いています(5月9日撮影)。
花が咲いた後さらに茎が伸びて、花だった部分には種のついた綿毛が開いています(5月9日撮影)。

フキノトウ、漢字では「蕗の薹」と書きます。「薹」というのは、「花のつく茎がのび出たもの。花のつく台座」という意味だそうです(「広辞苑」より)。右の写真だけ見ると、茎が伸びてから花が咲く他の植物と見分けがつきませんね。
「食べ物」ではなく「花」だと思って見てみると、こんな花がお花屋さんにあってもいいかな…と思えてきます(私だけでしょうか?)。

田植えシーズン到来!

春の遅い栃窪でも稲の苗が育ち、早いところでは田植えが始まりました。

 

 この写真は4月15日の田んぼの様子です。これから木で枠を囲ってビニールのシートを張り、稲の苗用のプールを作るところ、という写真です。
この写真は4月15日の田んぼの様子です。これから木で枠を囲ってビニールのシートを張り、稲の苗用のプールを作るところ、という写真です。

 

 そしてこちらが今月2日の同じ田んぼの様子。苗箱に蒔かれた籾がプールの中で芽を出しています。
そしてこちらが今月2日の同じ田んぼの様子。苗箱に蒔かれた籾がプールの中で芽を出しています。

この苗が、今月24日−25日に行われる「田んぼのイロハ」の田植えで使われます。しっかり育って、今年もおいしいお米が収穫できますように…

クロサンショウウオの産卵

4月27日(日)、「とちくぼ生き物プロジェクト」の下見を行いました。
地元の子どもから大人までを中心に、田んぼのイロハ参加者も交えるなどして昨年から実施している生態系調査「とちくぼ生き物プロジェクト」。今年は定点観測も検討しながら、昨年調査した場所を下見しました。

クロサンショウウオが産卵しているところです。よく見ると気持ち悪いかもしれません。(撮影:笛木晶さん)
クロサンショウウオが産卵しているところです。よく見ると気持ち悪いかもしれません。(撮影:笛木晶さん)

すると、その日はちょうどクロサンショウウオ産卵日!まだ水の冷たい溜め池の中で、サンショウウオたちのドラマが繰り広げられていました(ちょっと恐竜映画のような)。とても貴重な瞬間に遭遇することができました。下見に参加した集落の人も、「卵は何度でも見たことがあるけど、こういうのは初めて」と話していました。
5月から始まる調査がますます楽しみです!

花の便り続々・・・

栃窪でも桜や水仙など春の花々が咲き、「春が来たね〜」とほのぼの感じる今日この頃です。untitled
今日は晴れて気温も19度とあたたかです。
桜と雪の残る山々とを撮りたいと思い、集落の方に栃窪の桜事情を伺ったところ、木の上の方は「うそ」という鳥が花を食べてしまうので、枝全体が満開の木はあまりないのだそうです。…本当です。

花の便り

水芭蕉(ミズバショウ)が、とあるお宅の池につながる水路に咲いてました。

 

 「なつがく〜れば おもいだす〜♪」……あれっそう言えば「夏」?
「なつがく〜れば おもいだす〜♪」……あれっそう言えば「夏」?

水芭蕉は4月から5月に湿地で咲きます。栃窪的には少し早めの開花です。
一見白いところが花の様に見えますが実は葉の変形したもので、中の芯のようなものに数十から数百の小さな花が集まっています。

水芭蕉は「夏の思い出」の歌のとおり、何といっても尾瀬沼が有名ですね。広辞苑でも季節は「夏」とありました。
でも実際にはこのとおり今の時期に咲いていますし、俳句の季題便覧では「春4月」とあります。不思議に思って少し調べたところ、尾瀬沼のような高地では融雪後の5月から7月にかけて咲くのだそうです。なるほど…

*水芭蕉 心の俳句*
水芭蕉せゝらぐ雪解水に咲く 高浜年尾