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「裸押合い祭り」にもちを奉納

紅白のもちをつき、丸めました。
紅白のもちをつき、丸めました。

3月3日に南魚沼市内で行われる「裸押合い祭り」に集落として奉納するもちつきがありました。ついたもちは、峠の頂上の観音様にお供えしてから、祭りを行う地区まで持って行くそうです。

 

3月3日に、南魚沼市内、旧大和町の浦佐にある吉祥山普光寺・毘沙門堂で、日本三大奇祭のひとつと言われる「裸押合い祭り」が行われます。

栃窪では毎年2月の最終日に1斗ほどのもちをつき、この祭りに奉納してきたそうです。奉納する前には必ず、丸めたもちを背負い、かんじきを履いて峠の頂上の観音様まで持って行き、お供えしたそうです。「冬路の沢」と呼ばれている沢づたいの旧道を登り、雪が多い時は片道で2時間ほどもかかったそうです。

 もちを背負って峠の頂上の観音様までお供えに行きます。昔から使われていた道だそうですが…雪が積もっていてどこが道なのかよくわかりません。
もちを背負って峠の頂上の観音様までお供えに行きます。昔から使われていた道だそうですが…雪が積もっていてどこが道なのかよくわかりません。

今日午前中、集落センターで、奉納するもちつきがありました。集落の人4人で8升ほどのもちをつき、丸め終わると、2人がその一部を背負い、かんじきを履いて峠の頂上へ向かいました。観音様にもちをお供えし、お経を読むそうです。「今年は雪が少ないから1時間で行って来られるだろう」と、もちを背負った人が話していました。

寒いけど楽しい!雪国の暮らしを体験

栃窪「さいの神」と雪国暮らし体験が、2009年1月17日-18日に、新潟県南魚沼市栃窪集落で行われました。
首都圏からの参加者が、小正月の伝統行事や、縄ない、かんじき散策、雪遊び、雪ほりなどを体験しました。

 

栃窪「さいの神」と雪国暮らし体験が、2009年1月17日-18日に、新潟県南魚沼市栃窪集落で行われました。首都圏から家族や学生、会社員など11名の参加者が訪れ、雪国の冬の暮らしを体験しました。
今回は地元の10代後半〜20代前半の男性陣が企画の段階からスタッフとして加わり、冬の栃窪の魅力を引き出してくれました。

当日、集落センターのまわりでは積雪が130㎝〜160㎝ほどありました。参加者のほとんどは春から秋の休日農業講座参加者で「冬はどうなるんだろう?」と話していました。集落センターに到着し、冬の栃窪の景色を見て「なるほど、こうなるのか」と納得しながらも、雪の多さにはびっくりしていました。

17日:13時集合、小雪のち晴。小正月の伝統行事「さいの神」に準備から参加、縄ない体験
18日:9時集合、快晴。かんじき散策、雪遊び、雪ほり

【さいの神】

 「さいの神」の様子です。左で燃えているのがお飾りの塔です。この火でモチやスルメを焼いて食べると今年1年健康でいられると言われています。書き初めを燃やして、燃えた紙が高く舞い上がると字が上手になるとも言われています。
「さいの神」の様子です。左で燃えているのがお飾りの塔です。この火でモチやスルメを焼いて食べると今年1年健康でいられると言われています。書き初めを燃やして、燃えた紙が高く舞い上がると字が上手になるとも言われています。

集合してあいさつや自己紹介、諸連絡を終えると、さっそく防寒着を着込んで、地元の若者たちと「さいの神」で燃やす正月飾り集めに出発。子ども班と大人班に分かれ約1時間集落をまわり、家々を訪ねてお飾りを集めました。
お飾りは神社に持って行き、ワラやしめ縄で作られた高さ2mほどの塔にのせていきました。塔から少し離れたところでは集落の人たちがかまくら作りを始めていて、参加者も加わって一緒にかまくらの穴を掘らせてもらいました。神社に続く道の両側の雪のカベに、灯ろうも作りました。
夕食後、「さいの神」が始まりました。19時にお飾りの塔に火がつけられ、集っていた集落の人たちはスルメやモチを棒につるし、火であぶっていました。みんなで作ったかまくらの中には火鉢が置かれ、おしるこがふるまわれました。お神酒や砂糖を使わない甘酒もふるまわれていました。参加者は「栃窪はいつ来ても食べ物がおいしい!」と、楽しんでいたようでした。

【縄ない】
16時から集落センターで、集落のお年寄りから「縄ない」を教わりました。お年寄りは「米を収穫した後に残るワラで、様々な生活の道具を作り利用していた」というお話を聞かせてくれ、手元ではどんどん縄を作っていきました。参加者は興味深く話を聞いていましたが、手元のワラはなかなか縄にならず、苦戦していました。

【かんじき散策:大人班】

 かんじき散策の様子です。
かんじき散策の様子です。

散策したルートは、地元の人が集落と隣り合ったスキー場から帰ってくる際に通った道だそうで、栃窪の人でなければわからないルートでした。下がスキー場になっている山に登り、尾根に広がるパノラマを楽しみ、下り坂はお尻ですべり降りました。ウサギの足あとも見つけました。

【雪遊び:子ども班】
除雪車が雪を飛ばしてできた大きな斜面をソリですべり、その後は雪合戦をしました。雪合戦と言っても、雪を投げあっているうちに追いかけっこになり、最後は子どもが雪の上に仰向けに投げ出されていました。ふわふわの新雪の上は倒れても痛くないので、体いっぱい雪とたわむれて、楽しんでいました。神社にも行き、雪にうまった狛犬を掘り出したり、雪だるまを作ったりしました。

【雪ほり】
18日の午後からは雪掘りと屋根の雪下ろしを体験しました。最初は大人だけと言っていましたが、子どもたちも「やってみたい!」と参加しました。重たいスコップを持って、夢中で雪掘りをしていました。

参加者は、「雪国で暮らすための知恵が興味深かった」「とても寒かったけれど、雪ほりなど体を動かすことが多く、東京よりあたたかく感じた」「雪国の生活は大変かもしれないが、楽しみもあると思った」と、感想を話していました。
*地元スタッフ(五十音順)
日熊恵一さん、笛木正哉さん、笛木裕次さん、笛木隆多さん、笛木亮佑さん
*縄ない指導
笛木茂春さん

小正月飾り

「お正月飾り」と言えば、みなさんもしめ縄など飾られることと思いますが、「小正月飾り」はどうですか?

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写真は、栃窪の民宿「銀峰閣」の小正月飾りです。梅の花の形に整えたもちを「だんごの木」という木の枝に飾っています。ところどころには、ワラに小さく丸めたもちをつけて稲穂をかたどった飾りも下がっています。この稲穂の飾りは、玄関にも飾られています。

昔、小正月には、集落のどの家でもこの飾りを飾ったそうです。

「田んぼのイロハ」第5回、「畑と料理」第4回 2日目

今年度の休日農業講座をしめくくる、栃窪集落の収穫祭が行われました。
11月2日(日)、2008年度の収穫祭が栃窪集落センターで行われました。収穫祭は栃窪区ととちくぼパノラマ農産の主催。地域のみなさんがこの秋収穫した野菜などを持ちより、手作りのごちそうで収穫を祝いました。集落の子どもからお年寄りまで30名あまりが集まり、TAPPOのプログラム参加者14名も、料理作りやもちつきなど準備段階から加わりました。

 3人で手返しなしでもちをつきました。
3人で手返しなしでもちをつきました。

朝9時、すでに集ってきていた集落のおかあさん方と準備開始。味付けの仕方やコツなどを教わりながら、一緒に料理しました。漬け物や手作り豆腐、おからの差し入れもあり、男性陣が集落センター前に用意したテーブルはごちそうでうめつくされました。
11時頃にはもち米も蒸し上がり、もちつきが始まりました。前日からプログラムに参加しているノルウェースポーツ体育大学のベェルゲ・ダーレさんも挑戦しました。さすがは体育の先生で、すぐに集落のおとうさんと息の合ったもちつきをしていました。おかあさん方はつき上がったもちを手際よく一口大にちぎって皿にのせ、集まった人に配りました。

 手作りのごちそうがいっぱい並びました。
手作りのごちそうがいっぱい並びました。

暖かな太陽の光を浴び、紅葉が盛りの山並みを見ながら、50人を超す人々が飲んだり食べたり話したり。お年寄りが演歌を披露する場面もありました。
14時からのふりかえりでは「地元の人の話が楽しかった。集落内の雰囲気の良さや伝統の良さを肌で感じた」などの感想が聞かれました。

栃窪ランチ

お楽しみの「栃窪ランチ」の時間です。

 ズラリと並ぶ栃窪のごちそう。
ズラリと並ぶ栃窪のごちそう。

お楽しみ「栃窪ランチ」は祐子さん特製ビビンバと他5品。
* ゆでアスパラ
* エリンギとニンニクの芽の味噌炒め
* 小松菜のみそ汁
* カブとカブ菜の浅漬け
* 杏仁豆腐×さきほど収穫したイチゴ

食材だけでも20種類ちかくあるのに、買った食材は3種だけで、あとは全部祐子さんの作った野菜。もちろん味噌も大豆から自家製!昔はどの家も自家製だったそうですが、今では少ないとのこと。
ここでも、使われている食材や味噌について、話題は尽きませんでした。

昼食後は散策を兼ねて「とちくぼ生き物プロジェクト」に参加。約2時間、地元のみなさんと一緒に集落内の豊かな生態系を観察しました。
(詳細は以下でご覧いただけます。)
http://tappo.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=9&aid=568

 祐子さん特製ビビンバ。 *栃窪で穫れたコシヒカリ *モヤシ *ホウレンソウとニンジンとモヤシのナムル *ゼンマイと曲がり竹の炒め物 *肉味噌 *かぐら南蛮の辛味噌
祐子さん特製ビビンバ。
*栃窪で穫れたコシヒカリ
*モヤシ
*ホウレンソウとニンジンとモヤシのナムル
*ゼンマイと曲がり竹の炒め物
*肉味噌
*かぐら南蛮の辛味噌

 

集落センターに戻って次回連絡の後、「かあちゃんみやげ」のフキノトウ味噌、きゃらぶき、ヨモギ餅が配られました。どれも栃窪食材を使った手作りの品です。
和やかにいっぷくをしていると、参加者の1人が改めて感想を話し始めました。
「本当の贅沢だと思った。畑作業でも水を無駄にしない祐子さんの配慮など、ハッとすることがたくさんあった。」
これをきっかけに、それぞれが感想を話しました。
「貴重な体験だった。とてもいい経験になった。いつもは買って食べているけれど、今日は大地を耕して、店では売られていない手作りのものをいただくことができた。」
「鍬を使うのは難しくて、自分は何をしているかわからなかった」
などの声が聞かれました。

山伏さんが集って来た・・・

集落センターの外に山伏さんが大集合!!いったい何が始まるのでしょう?

 車に乗って町の方からどんどんやって来る山伏さん(ちょっとイメージが…)、総勢約10人。
車に乗って町の方からどんどんやって来る山伏さん(ちょっとイメージが…)、総勢約10人。

今日はさらに山へ登って護摩を焚いた後、集落内を托鉢して回られるそうです。今日が何かの行事なのかは伺いそびれてしまいました。
山伏さんによると、この栃窪集落は「修験宗(しゅげんしゅう)」の方が多いそうです。「それがどんな宗派なのか、何が祀られているかっていうと、話し出したら1時間以上かかっちゃうからね〜」とのことです。まだそこまで質問してはいなかったのですが…気のきいた山伏さんたちなのでした。

地球市民アワードプログラムとは?

パンフレットです。
パンフレットです。

2年間かけて開発してきた、子どもが地域で自然、文化、社会の活動を行うとアワード(賞)がもらえるプログラムです。子どもが地域との関わりを持て、総合的な学びを得ることができます。

 

<“地球市民アワード“プログラムのサイト>
http://www.gcaward.com/
ECOPLUSは、2008年春から “地球市民アワード“プログラムを実施しています。

地球市民アワードプログラムのサイト
地球市民アワードプログラムのサイト

●“地球市民アワード“プログラムについて
子どもが地域の自然や文化、伝統をもっと知り、地域の人たちとふれあい、地域とたくさん関わっていくためのプログラムです。子どもたちが地域で、自然、文化、社会などの定められた分野の体験活動を重ねた実績に応じて、それぞれが学んだことを評価し、その達成を記念するアワード(賞)を与えるというものです。子どもたちは、活動記録ノートに記入しながら活動することで、体験を学びにすることができます。

英国では、青少年を対象とした同様のアワードプログラム(デューク・オブ・エジンバラ・アワード、ジョン・ミュア・アワードなど)が盛んですが、日本では初めての試みです。現在日本で必要性が唱えられている子どもたちの地域での体験活動を奨励するものとして期待されています。

二年間のプログラム開発にあたっては、北野日出男氏(社団法人日本環境教育フォーラム会長)、松下倶子(前独立行政法人国立青少年教育振興機構理事長)、森良氏(NPO法人ECOM代表)、横山隆一(財団法人日本自然保護教会理事)、陶山佳久氏(ECOPLUS理事、東北大学農学部助教授)に開発委員会のアドバイザーとしてご協力いただきました。

また、2006年度トヨタ環境助成、2007年度子どもゆめ基金助成(教材)をいただき開発されました。

今回始まったアワードプログラムは、大地賞(初級)です。風賞(中級)、光賞(上級)も、今後行われる予定です。

開発のためのパイロットプログラムに参加した子どもたちからは、「自分の身の回りにはたくさん伝統があり、それを守りたいと思った」「都心なので、自然もそんなにないと思っていたが、実際見てみるとたくさん自然があった」「昔から今まで、大切に受け継がれてきたものは宝物や建物だけでなく文化や技術もあることを知った」「地域を歩いてみるといろいろなものが見えてきた」などの感想が寄せられています。

プログラムの詳細は
http://www.gcaward.com/
をご覧ください。参加するために必要な情報とガイドをダウンロードできます。

「地域を元気に!」討論交流会

2008年2月3日(日曜日)、新潟県南魚沼市の栃窪集落にて行われたやまざと活性化のイベントには、大勢の人が各地から集まりました。
南魚沼市栃窪地区では、平成19年度に文科省の委託事業として、夏・秋・冬の3回に渡って、小中学生を対象とした2泊3日の「とちくぼショートステイ」プログラムを実施してきました。栃窪という「地域」に根ざした暮らしや文化、伝統を題材に、人と自然の関係を体得する中で、「生きる力」を感じてもらおうという企画でした。

2月3日は、その活動を振り返りながら、自然体験活動や地域再生に広い視野と経験を持つ方々と共に、今後の日本の地域社会のあり方を話し合う場でした。

 ホールアース自然学校、広瀬敏通さんから、各地の「地域を元気に」の活動事例報告。
ホールアース自然学校、広瀬敏通さんから、各地の「地域を元気に」の活動事例報告。

特別ゲストは、ホールアース自然学校代表の広瀬敏通さん、グリーンウッド自然体験教育センター代表理事の村上忠明さん、立教大学の阿部治教授、TAPPOプログラムに何度も参加した経験を持つ環境アーティストの宮部浩司さん。

栃窪集落センターには、南魚沼市の各集落のほか、越後湯沢町や燕市、中里、東京都などから、総勢53名が集まりました。

エコプラスの高野による短期山村留学の様子の報告のあと、各ゲストから事例報告や話題提供がありました。

広瀬さんは、ホールアース自然学校の取り組みや全国各地で地域を元気にしている活動事例を紹介。
村上さんは、長野県泰阜村で20年にわたって手がけている山村留学をいくつかの視点から分析し、課題や希望などの持論も展開してくれました。

 みんなで意見交換をしている様子
みんなで意見交換をしている様子

阿部教授・小野校長からは、地域作り・環境教育の現状などについて学校側の視点で栃窪小とTAPPOの関わりの意味などについて発表がありました。
休憩を挟んで、参加者を交えたゲストとのディスカッションが行われ、終了。
話しあうには十分な時間が取れませんでしたが、多くのみなさんから「参考になった」「大切な話しだった」との声が聞かれました。
その後の交流会には35名が加わり、夜遅くまで会話が弾んでいました。

エコプラス事務局長大前は、「人が財産。人が会う場が財産。そう感じました」と話します。
地域や行政、教育、観光、親など、様々な立場の人たちが交わって、地域をどうするのかと話しあう場が持てたことはとても価値があったと思います。
具体的な一歩につながるよう期待し、かつ行動したいと思います。