「持続可能な社会」タグアーカイブ

Day 9) Reporting Session with a lot of smiles 笑顔に包まれた最後の報告会

Reflection discussion in Tokyo
Today, we went back from Niigata to Tokyo by bus. It was impressive that the students from Yap tried to see out of the window not to forget the scenery of Niigata. In the bus, they reflected what they had done in these nine days with the pictures.

 今日は新潟から東京へバスで戻りました。新潟での風景を目に焼き付けようと窓の外を眺める彼らの様子が印象的でした。バスの中ではここまでの9日間の写真を見て振り返りをしました。

 東京に着いてからは、日本で学んだことを振り返りながら個々人が思い描くヤップの将来の姿や、これから自分には何ができるのかを考える時間を持ちました。

Reporting Session with a lot of persons.
After arrived at Tokyo, they deepened their learnings during this program and discussed what kind of future did they want in Yap. Then, they considered what they could do by themselves to make it happen.

During a farewell party in the evening, the students from Yap gave a presentation about their desired future of Yap and their learnings. Many people came and joined the farewell party including our supporters, host families and the people who had been to Yap. Thanks to them, it was a worm and wonderful party.

 伝統を残しつつも現代的な生活を取り入れたい。私たちがヤップの未来そのものを作る存在なのだ。と彼らから力強い言葉が聞けました。夕方から行われた報告会では協賛者の方やホストファミリー、ヤップ島プログラムの過去の参加者など多くの方にお越し頂き彼らが学んだことを共有することができました。笑いの溢れる温かな会となりました。

Reported by NAOI Saki and ITO Sakurako

Day 3) Recycle and Sewage facility visit 発泡スチロールのリサイクルにびっくり

Polystyren recycle facility 発泡スチロールのリサイクル施設
 春の陽気が感じられる3日目は今までの街散策や水上バスでの体験や気付きを踏まえて、江東区にある3つの環境施設を訪れました。

 まず、虹の下水道館では日本の下水処理に触れ、水質を検査する実験を行いました。特に微生物を利用して下水道を浄化していることに子供達は驚き、顕微鏡で微生物を観察したときには、大きなリアクションがありました。

 次に、エコミラ江東では発砲スチロールがペレットにリサイクルされるプロセスを工場で見学しました。いつも見慣れた発砲スチロールが日本ではこのように再利用されていることに興味津々の子供たちは工場にある巨大な機械に釘付けでした。

Environmental Education Center 環境学習施設えこっくる江東を訪問
 隣接する環境学習情報館えこっくる江東にも訪れました。ヤップの子供達から「写真や模型、体験型のアクティビティ等を通して、水問題やゴミ問題について学ぶことができて分かりやすかった。」という意見がありました。また、分別することの重要性を各々が再認識しました。

 最後に、3日間の気づきや疑問の共有し、ホストファミリーと対面。恥ずかしがりつつも、ホームステイへ向けて笑顔で旅立ちました。
(記録:伊藤櫻子,近藤将)

Day 1) Students from Yap arrived at Tokyo ヤップからの中高生が来日

Students arrived to Narita International airport. 成田空港に到着したヤップの若者たち
Seven students and two chaperons fro Yap island, Micronesia, have arrived at Tokyo in the morning of Sunday, 11 March and were greeted by Japanese young volunteers. The students will stay in Japan for 10 days to learn about environment, like garbage and waste water issues in Tokyo and in rural area.

The study tour was organized by ECOPLUS, a non-profit organization based in Japan, with the support of Keidanren Nature Conservation Fund, United Airlines, Patagonia Japan and other organizations and citizens.

They departed Yap in the very early morning of the day and changed the plane in Guam. When they reached to the Tokyo international airport, 14 young Japanese were waiting for them. The temperature in Tokyo was like 10 C or 50 F. Many of students were saying it was a bit cold. They were given warm jackets and ride on the bus to the Tokyo Central Youth Hostel.

Walking around the hostel with Japanese students.
After checking in to the youth hostel, they took a walk around the area to observe the difference and similarities between Japan and Yap.

Professor NAKANO Kazunori of Nihon University joined them at 3:30 pm and gave then a hands-on lecture how to manage the quality of waste water from houses. They got sample water from the river next to the hostel and did experiments to filter those water through gravels, sand, and charcoal.

It was quite dense and long day for Yapese students but they were still so excited.

Students from Yap in the bus to Tokyo with Japanese friends. 成田空港からバスで都心に向かうヤップと日本の若者たち
 ミクロネシア連邦ヤップ島からの中高生7人と2人の保護者が、2018年3月11日午前、成田空港に到着しました。一行は、日本の若者たちと一緒に、これから10日間、日本でのゴミや生活排水などの環境問題を学ぶ予定です。

 今回の来日は、長年ヤップ島で体験プログラムを展開してきたエコプラスが、現地の集落や高校からの推薦を受けた中高生を招いて実施します。日本経団連自然保護基金や、ユナイテッド航空、パタゴニアなど諸団体と多くの市民の支援で実現しました。

 ヤップ島を11日未明に出発した一行は、グアム島で飛行機を乗り換え、午前9時半すぎ成田空港に到着。同10時すぎに到着ロビーに姿を見せました。14人の日本の若者が出迎え、一緒にバスに乗って東京都心に向かいました。気温は10度前後。口々にちょっと寒いと話していました。

Experiment to filter the water.
 飯田橋にあるユースホステルに到着した後は、日本の学生たちと一緒に付近を散策して、日本とヤップの違いを探しました。午後3時からは、日本大学の中野和典教授に来ていただいて、排水処理の講座。実際に、近くを流れる川から水を汲んで、石ころや砂、炭などを通して、どのようにろ過がされるのかなどの実験をしました。

 前夜からほとんど寝ずの長い、そして忙しい一日でしたが、ヤップの若者たちは、まだまだ興奮しているようでした。

ヤップ島からの中高生がやってくる

 エコプラスは、3月11日から20日まで、ミクロネシア連邦ヤップ州の中高生ら9人を招いて、日本の若者たちとともに持続可能な社会づくりを考える「Sustainable Yap, 持続可能なヤップ島を目指して」を行います。

来日するヤップ島の中高生たち

 エコプラスでは、1992年以来四半世紀にわたって、日本から青少年をヤップ島に派遣し、日本とヤップの青少年がともに学び合う、体験学習活動を継続してきました。ヤップ島からの若者たちの招へい事業は、5年ぶり、3回目となります。

 3月19日夜には、早稲田大学で活動報告会も開催します。どなたでも参加いただけます。

プロジェクト名:Sustainable Yap, 持続可能なヤップ島を目指して
    (通称)いらっしゃいプロジェクト!
時期:2018年3月11日から20日
場所:首都圏および新潟県南魚沼市近辺
活動:ゴミや排水処理を中心にした環境学習を行います。首都圏では春を、新潟県ではヤップにはない雪の世界を体験してもらいます。日本の大学生社会人も加わって、日本の現状を多面的にかつ体験的に学びます。
招へい者:中学生から高校生までの7人、大人の引率者男女各1の計9人。
主催 NPO法人エコプラス
共催 ヤップ州政府青少年局、ヤップ高校、マ、メルール、ブゴル、アフ、ルムの各集落
助成:日本経団連自然保護基金
協賛 ユナイテッド航空
協力 パタゴニア日本支社
後援協力 南魚沼市教育委員会

活動報告会
日時:3月19日(月)18:30〜21:00
場所:早稲田大学 戸山キャンパス 33号館 第10会議室
https://www.waseda.jp/top/access/toyama-campus
内容:ヤップ島青少年の日本での活動報告、活動全体を通しての意見発表、懇親(飲食含む)
参加費:社会人2000円、学生(中学生以上)1000円、小学生以下無料
持ち物:マイ箸、マイカップ、マイ皿
申し込み:https://goo.gl/u7jFFz

12月9日に、国際シンポジウム「地域に根差した教育の可能性」を開催します

インドを拠点に農民支援など多彩な活動をするチャタジーさん

 エコプラスは、12月9日に東京都新宿区の早稲田大学で、国際シンポジウム「地域に根差した教育の可能性」を開きます。グローバル化が進む一方で、「地域」への注目も高まっています。私たちの足元を見つめ直すことから、持続可能な社会づくりを考える幅広い議論を期待しています。また前日の8日には、シンポジウムに参加するインドの市民活動家オルデンドゥー・チャタジーさんによるレクチャーも予定しています。チャタジーさんは日本語が堪能で、両日とも日本語での進行します。どなたでも参加いただけます。参加申し込みは、このページの下にあるフォームからどうぞ。

国際シンポジウム 地域に根差した教育の可能性
・・・足元から始まる持続可能な社会づくり

趣旨
 学校での郷土学習から、環境教育、いま注目されている「森のようちえん」、国が推進する「地域再生」まで、地域に着目した活動が、各地でさまざまに展開されています。グローバル経済の巨大な波が世界を支配する現代社会で、この「地域」を出発点にした学びこそが、持続可能な未来への出発点ではないのか。第一線の実践家や研究者が集まって、6年間に渡って議論を重ねてきた集大成として、場の教育の可能性を議論します。

    日時:2017年12月9日(土)午前10時から午後4時まで
    場所:早稲田大学本部キャンパス11号館505教室(東京都新宿区)
    海外ゲスト:オルデンドゥー・チャタジーさん(インド・市民活動家)
    国内ゲスト:伊谷玄さん(沖縄西表島・くまのみ自然学校)
    対象:グローバル化と地域、教育全般、地域づくりや農山村交流、民族や文化、持続可能な社会づくりなどに関心を持つ学生、市民、実践者、研究者
    参加:無料
    企画委員:阿部治・立教大学教授、安藤聡彦・埼玉大学教授、板垣順平・神戸大学学術研究員、佐々木豊志・くりこま高原自然学校代表、佐久間憲生・出羽三山の自然を守る会代表、豊田光世・新潟大学准教授、高野孝子・早稲田大学教授、横山隆一・日本自然保護協会参事

    進行予定:

      10:00 開会
      10:10 「地域に根差した教育」研究6年間のレビュー(高野委員)
      10:30 「地域に根差した教育」インドからの事例報告(チャタジーさん)
      11:05 西表・干立集落での場の教育(伊谷さん)
      11:40 干立集落を訪ねた農大一高生物部の事例紹介
      12:15 昼食+ポスターセッション
      13:30 パネル討議(進行、安藤委員)
      15:30 まとめ
      17:00すぎから 懇親会(早稲田大学近くの食堂で)

オルデンドゥー・チャタジーさん講演会

    日時:2017年12月8日(金) 16:30-18:20
    場所:早稲田大学戸山キャンパス 36号館-682教室
    https://www.waseda.jp/top/assets/uploads/2016/10/20161020toyama_campus_map.pdf
    演題:農と食とサステナビリティ
       〜現代農業に潜む、生命基盤と社会に対する脅威

内容:インドの貧農、小農民らの自立支援に携わりながら、農を取り巻く技術や政策の研究を重ねて来たチャタジー氏の来日に合わせ、私たちの暮らしと社会のサステナビリティについて、特に農の視点から、その知見を披露していただき、ディスカッションにつなげていく。

国際シンポジウムとチャタジーさん講演会への申込書

「自然の中で人はもっと元気になる」ーーミッテン教授がやさしく語りました

森の中で話をするミッテンさん
 エコプラスは、2017年6月22日から24日まで、新潟県南魚沼市や早稲田大学、東京都八王子市を舞台に、米国プレスコット大学大学院教授のデニース・ミッテンさんによる、「自然の治癒力」をテーマとしたセミナーやワークショップを連続展開しました。

 ミッテンさんは、森林生態学を出発点に、野外セラピーや女性のための野外活動、野外教育や心理カウンセリングと幅広く活動を展開。理論と実務の双方に詳しい専門家です。今回は、日本野外教育学会での記念講演などで来日され、それを機会に、エコプラスの高野孝子代表理事が、連続してのイベントを企画しました。

南魚沼市でのセミナー
 22日の南魚沼市では、新潟市や長岡市などからも野外活動家や教育関係者など20人近くが集まり、23日の早稲田大学でも、学生のみならず障害者教育などにあたる実践者ら30人が集まって、それぞれセミナー形式で、ミッテンさんの発表を聞きました。

 セミナーの中でミッテンさんは、人間がこの数万年の進化のほとんどの時期を、自然の中で暮らしてきたことに触れ、「私たちの中に埋もれている先住民族としての意識(Intra Indiginous consiousness)」があると指摘。一方で、現代社会が急速に自然と人との関係を切り離して、その中で、もう一度自然との関係を築くことで、個人も家庭も社会もより健全になることが出来ると強調しました。

早稲田大学で話すミッテンさん
 ミッテンさんは、この自然がもつ治癒力がこれまで軽視されてきたことを1994年に学術的に指摘。他のさまざまな研究例を引きながら、野外で過ごす時間を少しでも持つことで、人がいかに健全になるかを分かりやすく説明してくれました。

 セミナーでは、全員が目を閉じて、お気に入りの自然の様子を思い浮かべるNature Visualizationという活動などもして、参加者自身が、心拍数が下がり、気持ちが落ち着くことを体感しました。

 24日は、JR中央線の高尾駅前にある森林総合研究所の多摩森林科学園を舞台に、午前午後を通したワークショップをしてもらいました。ミッテンさんは、野外やカウンセリングなどの専門家ら13人を、同科学園のみどり豊かな森の中にゆっくりと導き入れて、自然をよく見る活動(Nature Scan)、自然の中から友達を探す(Find Friends)、拾ってきた枯れ葉や木の実でアートを作る(Nature Art)などの活動を、一つひとつ丁寧に実施して、その意味を体験的に考える時間を作り上げてくれました。

森の中でゆったりと話し合う参加者のみなさん
 江戸時代からの古い歴史を持つ深い森の中で、鳥のさえずりや吹き渡る風、自らの体の鼓動などを感じながら、じっくりと自然を感じることで、ストレスで圧迫されていた心と体がよみがえることを、強く感じさせてもらいました。

 一連のセミナーやワークショップに参加したみなさんからは、「教育、医学、心理学など多様な分野をつなぐ貴重な話を聞かせてもらった」「野外活動が単なる運動ではなくて、幸福感を育むものだと分った」「これまで実践してきたことが正しいと理論的に確信できた」などという前向きなコメントが数多く寄せられました。

 今回の連続イベントでは、南魚沼市教育委員会、森林総合研究所に大変お世話になりました。明治大学講師の針ケ谷雅子さんにも東京での開催でお力をいただきました。ありがとうございました。

「自然の治癒力」セミナー&ワークショップ

 エコセラピーの研究・実践者であるデニース・ミテンさんが、米国から来日するのに合わせ、特別に一般公開のセミナーと体験的に学べるワークショップを企画しました!

 自然の中での時間が人の成長や幸福感、健康にどのように寄与するか、という研究結果をもとに、短期的・長期的な効能や、精神的・情緒的な課題への効果、体重やボディイメージの変化、子どもの環境意識との関連などについて、エコセラピーや自然心理学の分野にも触れながら、トークとワークショップで紹介します。
 自然と学びに関心のある人、心理士、医療関係者、子育て関係者、野外・環境教育の指導者など、多くの分野にとって有意義な時間となるでしょう。

Dr. Denise Mitten(デニース・ミテン)
 米国アリゾナ州、プレスコット大学にてサスティナビリティ教育博士課程および冒険教育修士過程の主任を務める。森林生態学、教育・リーダーシップ・倫理、カウンセリング、オルタナティブセラピー、脳科学など、研究は非常に学際的。
 1960年代にガールスカウトで活躍し、以後40年以上にわ たり、マッキンリーやスイスアルプス、ヒマラヤ遠征や、コロラド川やリオグランデ川でのラフティングやカヤックによる川下りなどの活動を重ねる。
 「野外での技術」と「思いやりの心」が、持続可能なコミュニティを作る術を得ることにつながるとし、また、1980年代から、 数多い女性たちが野外教育や野外活動の分野に進出することを支援してきた。近編著にPalgrave International Handbook of Women and Outdoor Learningがある。


1)セミナー 「自然の治癒力」とは
日時:6月23日(金) 6:20pm~8:30pm
場所:早稲田大学戸山キャンパス 32号館 128教室
参加費:無料
定 員:100名程度

2)ワークショップ 「自然の治癒力」を活かしたリカバリー・プロセス
日時:6月24日(土)9:30am~4:30pm
場所:森林総合研究所、多摩森林科学園(高尾)
参加費:5,000円(茶菓子、資料、講師代)
定員:20名限定
持ち物:昼食(弁当)、コップ、敷物など
共催:(国研)森林研究整備機構 森林総合研究所、多摩森林科学園
後援:日本野外教育学会

言語:セミナー、ワークショップは、いずれも英語で実施します。
懇親会:両日とも、活動後に 現地または近隣で懇親会を予定しています。ぜひご参加ください(別料金)。

申込:セミナー・ワークショップ共通:https://goo.gl/forms/9GBAj2JYxAcL6R4J3(6月18日締切)
会場などの詳細は、申し込んでいただいた方に追ってご案内いたします。

企画・コーディネート:高野孝子(早稲田大学/エコプラス代表)・針ヶ谷雅子(明治大学)

「私の田んぼ」を南魚沼に持ちませんかー棚田オーナー2017募集

 ギフチョウが舞う素晴らしい環境に包まれた山里の棚田で、環境に配慮したコメづくりを応援する「棚田オーナー」を今年も募集します。無農薬、有機、天日乾燥という伝統的な田んぼのオーナー。豊かな生態系を守り、小さな集落を支え、最高級の塩沢コシヒカリを味わっていただきます。

 自分たちの最大の財産は、豊かな環境だ、と気付いた南魚沼市栃窪集落のみなさん。過疎高齢化に直面しながら山間集落の存続を図っています。都会のみなさんに、安全、安心のコメづくりを通じて、日々の食や暮らしを見直す機会を提供し、新たな形の都市と農村のつながりを育みたいと考えています。

見事に実ったオーナー田んぼ(16年10月18日撮影)
絶景の棚田での田植え作業。オーナーのみなさんにも参加いただけます(16年5月22日撮影)
 秋には市場にはまず出回ることがない最高級のお米をお届けします。オーナーには、今期4回開催予定の、休日農業講座「田んぼのイロハ」(各回の参加費1万円)が無料に。

【募集単位と金額】
 100平方メートル(1畝=いっせ)分、年額5万円。グループや学校、保育園などの団体での申込も可能です。

【内容】
 用意した絶景棚田のオーナーになって頂きます。稲の栽培は地元の集落営農組織「とちくぼパノラマ農産」が担当します。オーナーのみなさまはいつでも農作業に参加していただけます。収穫した新米を一口あたり玄米30kg相当(白米で約27kg)お送りします。

【特典】
・田んぼにお名前を表示します。田んぼ作業への参加がいつでも可能です。
・田んぼの様子についてメールでお知らせします。
・収穫した新米を玄米30kg(売価約38,000円)相当をお送りします。
・休日農業講座「田んぼのイロハ」への参加費1名分が無料。伝統的なコメづくりのノウハウを教わることができます。

【栽培方法】完全有機・無農薬・天日乾燥。
農薬は発芽前、育苗期を含め一切使用しません。新潟県の一般的な農家では田植え後も含めて18〜20成分の農薬を使っており、9~10成分で育てたコメは「5割減農薬米」と表示されます。パノラマオーナー米は「完全無農薬」のおコメです。

【プチオーナー】
年額1万円のプチオーナーも募集しています。
参加費年額1万円、田んぼにお名前を表示します。いつでも農作業に参加可能。田んぼの様子についてメールでお知らせします。秋に収穫した新米5kg(売価6,300円)相当をお送りします。「田んぼのイロハ」講座の参加費が2割引になります
【主催】有限会社とちくぼパノラマ農産
【運営】NPO法人エコプラスTAPPO南魚沼やまとくらしの学校:tappo@ecoplus.jp

【申込】

場とは何か、教育とは何か

論点整理で発言する安藤さん
 国際シンポジウム「グローバリゼーションと地域」の2日目(1月22日)、それまでの議論をまとめていただいた安藤聡彦さん(埼玉大学教授)のお話です。「どう生きるか」ということから場を考える問いを投げ掛けてもらいました。

 私たちが求めている社会とはどういったものなのか、私たちはどういった社会で生きたいと思っているのか、かけがえのない一回の人生を生きるにはどのような社会がふさわしいか、さらにその中で行われる教育はどのようなものであるべきなのか、ということです。

 政治学者のヘイワードさん、建築家のベンクスさん、写真家の桃井さん、どなたも教育そのものを語るというよりも、教育の背景にある社会を通して教育の新たな方向性について私たちに問題提起をしてくださったと考えています。言ってみれば、環境と社会と教育とをつなぎ直す、再構築する、そのための原理や哲学を話してくださりました。

 現代社会がそれぞれの場所に深く映し出されているということが浮かび上がってきたのではないかと思います。グローバリゼーションという現代社会の趨勢は地域、あるいは特定の場所の中に具体的な形をとって現れるということも再認識いたしました。

 古代ギリシャ哲学者ヘラクレイトスは、「万物は流転する」と言いました。グローバリゼーションというのは、「万物の流転」が世界規模で絶え間なく生じるということでしょうか。それぞれの場所の中で流動性と不動性、どんどん変化するものと変わらないもの、動いていくものと安定しているもの、それら両者がせめぎあい、あるいはお互いの中に入り込んで、相互浸透があるという事実でした。
 流動するものと不動のもの、あるいは変化するものと変化すべきでないもの、それらをどのように織り上げていくのか、その織り上げ方についての思想や実践、あるいはそれらにかかわる教育、学習だったのではないかと思います。
 ヘイワードさんからは、政治、民主主義、参加、アイデンティティなど、ベンクスさんからは、文化、技術、交流、そして桃井さんからは、宗教、歴史、暮らし、などというキーワードが示されました。
 流動性と不動性のつなぎ方、変化するものと変化しないものをどのように結び合わせていくのかが課題だと考えます。

 人が生きるに値する場所とはどういうものなのか。そして、そのような場所を作りだし、そこに住む人間を形成するための教育に必要なことは何なのか。

 1885年にイギリスのウイリアム・モリスが行った「「如何に生きているか」と「如何に生きるべきか」」(‘”How we live” and “How we might live”’)という有名な講演があります。
 世界の工場と言われたイギリスは、1870年代以降、大不況に陥り、膨大な失業者が出て、「貧困の再発見」ということが言われていました。そういう中で工芸家でありデザイナーであり建築家であったモリスは、自分たちはどのように生きているのかと提起しました。モリスは「私達は戦争の中で生きている」と言っています。その戦争というのは、世界的な大競争の中にある国家間の競争、会社同士の競争、そして人間同士の競争のことなのだ、と言います。ともすると、人間はその「戦争」の中に巻き込まれて、人に対して復讐の心を持ったり、絶望したり、不安におののいたりする。それに対して労働者達はいったいどのように生きればよいのか。モリスは、そこでそれは「まともな生活」(decent life)なのだ、というのですね。その結論は以下の通りです。

 「まともな生活に対する私のいろいろな要求を要約すると、こうである。第一に健康な身体、第二には過去、現在、未来に応じた活動的知力、第三は健康な身体と活動的知力にふさわしい仕事。そして第四には生活するための美しい世界」

 1番目と2番目は人間の側の条件、3番目は労働という社会的条件、そして最後の4番目は社会的条件と環境的条件とがあわさったもの。なかでも、最後の「生活するための美しい世界」とはどんな世界なんでしょうか。
 私は世界につながるためのささやかな取り組みとして、スマホにアラブ系メディア・アルジャジーラのアプリを入れています。一日とか2日に1回それを立ち上げると、ほとんどんの情報にdeathとかkillとかが含まれています。地中海で密航船が難破したとか、アレッポが攻撃されたとか。おそらく現在のアレッポのような場所のあり方というのは、モリスが考えた「生活するための美しい社会」ではないはずです。

 モリスは、その4つのことを実現するために何が必要なのかと考えたときに、それらについて考えるための教育が必要である、ということを言います。そうか、やっぱり教育って大事なんだと思います。

民主主義を日々積み重ねよう!“Practice Democracy Everyday”

 1月21日の国際シンポジウムでの、ブロンウィン・ヘイワードさんの発言要旨です。やっと整理が出来たので掲載します。

シチズンシップ(市民の役割)
 日本やニュージーランドでは高齢化が大変深刻な問題になっています。しかし、世界人口の半分は25歳以下で、都市で育っています。どうやってこの若者たちに、市民としての役割を考えるように手助けできるか。それが私の関心事です。

若者が直面する4つの課題
①危機的な環境の変化
 2011年にニュージーランドのクライストチャーチで大きな地震が起きました。福島がそれに続き、大きな被害を出しました。自然のもつ急激な変動と、ゆっくりした変動の双方が、これからの世代を襲うことでしょう。実際にその悲劇に直面するのは、孫や子どもということになるでしょう。

②地域の弱体化
 企業が、有利な税制や雇用を求めて地球規模で簡単に移動する時代。その企業をどう引き止めようかと自治体や国々が苦悩しています。企業と地域社会の関係をどう築くか。グローバルな経済と地域の民主主義との関係の維持は、より難しくなろうとしています。

③社会的格差の拡大
 多くの国々での課題となっています。過去30年、ニュージーランドでの貧富の格差は,スウェーデンに次いで世界ではもっとも大きく広がってしまいました。
 人々は、不平等ということについて敏感になっています。

④不安定な雇用
 若者の仕事がない、あるいは不安定な雇用状況が広がっています。ユニセフと世界銀行による調査では、例えばチュニジアという国でいま13歳の若者が、今後10年の間に職に就けるかどうかは、この先10年の間、毎年650万の新しい職が生み出され続けなければならないということでした。私たちの社会、経済、そして環境は、どうやってそれを実現できるでしょうか。

 私たちは考え方を変え、世界的な視野から考えないといけなくなっているのです。同時に、私たちの世代が作り出した世界的な課題に対して若い世代が取り組むのを、どう支えることが出来るのか。高度につながりあい、都市化されデジタル化された世界の中で、市民になるということはどういうことなのか、その若い市民たちがつながりあうことをどう支援するかを考えねばなりません。

ヘイワードさんのSEEDSモデルのスライド

SEEDSモデル
 私は、シチズンシップや、ある場所に存在し,所属し、関わるということを考える「SEEDSモデル」を提案しています。

Social Agency(協働意識)
 個人として権威から離れ、自ら思い描くことが出来る。行動することが出来る。それが西洋における啓蒙思想にもつながっていく、個人が考え,行動するという世界です。問題点の一つは、最後には「私がこの国を再び偉大にする」というような権威主義的なリーダーに行き着いてしまうということです。
 私が推し進めたいのは、個人としてのAgency(行動意識)ではなく、社会的な行動意識です。いかに他の人々との連帯の中で、コミュニティの中で尊敬しあいながら、つながりあって行動できるか。ということです。難しいことです。みんな違っているからです。
 この例の一つです。私が住むクライストチャーチでは、2011年2月の大地震の後、学生たちはフェイスブックで仲間を募って町の片づけ作業を始めたのです。6月に二度目の大きな地震が起こった時には2万4千人が組織されていました。大きな変化のためにともに汗を流し,行動したのです。

Environmental Education(環境教育)
 単に気候変動や、水の循環や土壌の科学などについて知るだけでは十分ではないのです。その土地の物語を聞き,その場の歴史を知り、そこで友達と仲良くなり,その場をもっと理解し、そこで遊ぶことに自信を持ち、その場が好きになり,その一部になっていると感じることが必要なのです。
 ニュージーランドの先住民マオリには、スランガワエワエ(turangawaewae)という素敵な言葉があります。私が立つ場所という意味です。この土地を、そこにいる人々を、その歴史を、その自然環境を理解しており、自信を持っているということなのです。

Embedded Justice(場の正義)
 経済学者のアマルティア・センがいうところの正義です。人々の声に耳を傾け、その状況をしっかりと理解し、解決のための正しい道筋を考え、決断することを支援するということです。
 私たちはこれまでの歴史を背負い、過去のいくつもの戦争を経て、多くの犠牲があり、自分たちが考える正義があり、思い込みもあり、恐怖や愛、希望を持っています。その中で、どう正しい判断をしていくのかということを、子どもだけでなく大人に学んでもらうことが必要です。
 困難な時代には、社会を操作することはたやすいことです。だれか特別な人たちに、不正義や不公平さを押し付ければいいのです。壁を作れとか、あの島を孤立させてしまえとかいうのです。彼らが悪い、と。
 環境問題でも、問題を生み出した長い歴史を省みることなく公正な決断をするということはできないのが、実際なのです。この産業化の恩恵を受けてこなかった人々のことを考えないでいいのでしょうか。資源の配分、温暖化ガスの排出枠。

Decentered Democracy(あちこちにある民主主義)
 哲学者のアイリス・ヤングが語った民主主義の非中央化ということを考えなければならないと思います。ニューヨークでウォールストリートを占拠する抗議活動が世界に広がったのがその例です。自分の住む街で、あなたの街で、だれかの街で、どのように会話をするのか。個別の課題ではあっても、それはつながりあっているということです。たとえば今日、世界165カ国で女性たちが権威主義のトランプ大統領に対する講義活動をしています。それぞれの場所で、共有する課題について議論する。それが非中央化された民主主義です。

 3年か4年か5年かに1回だけ投票する民主主義とは違って、日々判断を積み重ねるということなのです。世界各地の思慮深い、排他的でない会話をつなげる民主主義なのです。自分の声が届いていると感じてもらえるように進める。どのように他人の意見を聞くかということにもっと力を注ぐ必要があると思います。
 思いやりをもって地域の会話を聞き、それをつなぐということをどう教え、考えるかは、とても大事なことになってきていると思います。

Self-transcendence(自己超越)
 西洋では個人主義が強調されます。しかし私は、子どもたちはこういう課題を前にして決してひとりでいるのではない、かれらはもっと大きな社会の一部である、そう理解してもらうために、どうすればいいかと考えています。自己超越という概念です。今の自分を超えるより大きなものとの一体感のことです。宗教やあるいは神秘的な体験、自然との一体感、地域や家族、種族との連帯感、長い歴史の一部であると感じることを通して実現されるものです。若者たちが、自分自身の枠をはるかに超えて、何かより大きなものに支えられている、時間と空間と歴史の一部になっている、いまは無くなってしまった昔からの何者かの一部であり、これから登場してくる未来世代の一部であると感じることなのです。

エコロジカルシチズンシップ
 市民の役割、シチズンシップというものをもっと幅広く、毎日の暮らしを考えるものとして再定義する必要があると思います。エコロジカルシチズンシップ(生態系に配慮した市民の役割)と呼びたいと思います。私たちを取り巻くさまざまな要素、そして生態系に気を配るということです。
 これは、トランプ大統領の登場や英国のEU離脱という流れに対する即効薬ではありません。しかし長い時間をかけた、小さなことの積み重ねが大事なのだと思います。毎日の暮らしの中で民主主義の修練をどう積み重ねていくか、なのです。