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ヤップ島プログラムの報告会が開かれました Reporting Session of Yap 2018 was held in Tokyo

ヤップにいた時の姿になって報告する参加者。Students wore clothes which they used in Yap.
 2018年12月1日土曜日の午後2時から、東京都千代田区の神田橋区民会館で、ヤップ島プログラム2018の報告会が開かれました。
 プログラムに参加した9人のうち、海外遠征や学業などで都合がつかなかった2人を除く7人が、家族や友人ら約30人を前に、体験を語りました。

On December 1, at a community center in Chiyoda, Tokyo, the reporting session of Yap-Japan cultural exchange program was held. Among nine participants of the program, excluding two who are in an expedition in Costa-Rica and in busy study before exams, seven university and high school students were gathered in front of family members and friend, in total of close to 30.

During the session, the word, “Love”, was repeatedly mentioned. “I was strongly held by armes when I was slipped over the floor”, “The family made me local medicine when I got sick at home-stay period”, and other stories were told. In Japan, those students are surrounded by smart phones and convenience stores. For such spoiled life, direct communications seeing each other in Yap was so impressive.

スライドを使って現地の様子を報告、Showing slides, each participants told their deep experiences in Yap.
 一人ひとりがそれぞれの感想を語る場面では、「愛」という言葉が繰り返されました。
 滑って転んだ時に、大丈夫かと心配されてぎゅっと抱きしめられた、雨の中で作業中に大きな声で歌が始まった、ホームステイ先で体調を崩した時に地元の薬草を煎じてくれた、など現地のみなさんの力強い思いやりに、強く心を打たれたようでした。
 日ごろは、スマホとコンビニにくっついて、画面越しのコミュニケーションに追われている若者たちが、目を見つめあっての意思疎通に、強く感動したようでした。

 参加した大学生高校生たちが、生き生きとヤップ島での思い出を語る姿に、家族たちからは「本当に、楽しかったみたいです」「いい仲間が出来たみたいで」と話していました。

おしゃべりは事務所に戻っても続きました。Chatting was continued until mid night at the office of ECOPLUS
 遠く高知県や大阪府から駆けつけた参加者もいて、報告会の後は、二次会、三次会、終電である一人のアパートに戻って、さらに話が続き、翌日は一緒にディズニーランドと、離れがたい時間だったようです。

 ヤップ島プログラムは、終わってからが味が出てくる、ということに気付き始めたみなさんでした。
Family members told that “I believe surely that they had very significant experiences in Yap”, or “He had so exciting days, I am feeling” after hearing their presentations.

Some participants came from far away, like Kochi or Osaka. They kept talking just before the final train and the day after, many of those spent fun time at Tokyo Disney Land together. They did not want to be separated again. They look like understanding that the real program would begin after the whole activities in Yap.

We really appreciate strong support of people in Dechmur village and Yap island.

Day 1) Students from Yap arrived at Tokyo ヤップからの中高生が来日

Students arrived to Narita International airport. 成田空港に到着したヤップの若者たち
Seven students and two chaperons fro Yap island, Micronesia, have arrived at Tokyo in the morning of Sunday, 11 March and were greeted by Japanese young volunteers. The students will stay in Japan for 10 days to learn about environment, like garbage and waste water issues in Tokyo and in rural area.

The study tour was organized by ECOPLUS, a non-profit organization based in Japan, with the support of Keidanren Nature Conservation Fund, United Airlines, Patagonia Japan and other organizations and citizens.

They departed Yap in the very early morning of the day and changed the plane in Guam. When they reached to the Tokyo international airport, 14 young Japanese were waiting for them. The temperature in Tokyo was like 10 C or 50 F. Many of students were saying it was a bit cold. They were given warm jackets and ride on the bus to the Tokyo Central Youth Hostel.

Walking around the hostel with Japanese students.
After checking in to the youth hostel, they took a walk around the area to observe the difference and similarities between Japan and Yap.

Professor NAKANO Kazunori of Nihon University joined them at 3:30 pm and gave then a hands-on lecture how to manage the quality of waste water from houses. They got sample water from the river next to the hostel and did experiments to filter those water through gravels, sand, and charcoal.

It was quite dense and long day for Yapese students but they were still so excited.

Students from Yap in the bus to Tokyo with Japanese friends. 成田空港からバスで都心に向かうヤップと日本の若者たち
 ミクロネシア連邦ヤップ島からの中高生7人と2人の保護者が、2018年3月11日午前、成田空港に到着しました。一行は、日本の若者たちと一緒に、これから10日間、日本でのゴミや生活排水などの環境問題を学ぶ予定です。

 今回の来日は、長年ヤップ島で体験プログラムを展開してきたエコプラスが、現地の集落や高校からの推薦を受けた中高生を招いて実施します。日本経団連自然保護基金や、ユナイテッド航空、パタゴニアなど諸団体と多くの市民の支援で実現しました。

 ヤップ島を11日未明に出発した一行は、グアム島で飛行機を乗り換え、午前9時半すぎ成田空港に到着。同10時すぎに到着ロビーに姿を見せました。14人の日本の若者が出迎え、一緒にバスに乗って東京都心に向かいました。気温は10度前後。口々にちょっと寒いと話していました。

Experiment to filter the water.
 飯田橋にあるユースホステルに到着した後は、日本の学生たちと一緒に付近を散策して、日本とヤップの違いを探しました。午後3時からは、日本大学の中野和典教授に来ていただいて、排水処理の講座。実際に、近くを流れる川から水を汲んで、石ころや砂、炭などを通して、どのようにろ過がされるのかなどの実験をしました。

 前夜からほとんど寝ずの長い、そして忙しい一日でしたが、ヤップの若者たちは、まだまだ興奮しているようでした。

さわやかな山里で夏のキッズキャンプ!8月8−10日

山からの冷たい水の中で大はしゃぎ
 エコプラス恒例の夏のキャンプを、新潟県南魚沼市清水集落を舞台に開催します。標高600m、涼しい風が吹き渡る山里を舞台に、野外での暮らしを組み立て、自然にふれあい、満天の星空に出会います。

【趣旨】シンプルな暮らしと自然の中での活動を通して、自然と近づく。仲間と協力する。自ら考えて工夫し行動する経験を積む。
【日時】8月8日(火)から10日(木)の2泊3日
【場所】新潟県南魚沼市清水地区
【集合】(現地)8日午前11時半予定、(東京駅)午前8時半
【解散】(現地)10日午後3時予定  (東京駅)午後5時すぎ
  東京駅と現地の間はボランティアスタッフが同行します。
【参加費】1万8千円(1日目の夕食から6食、プログラム費、保険などを含む。現地までの交通費は別途)
【対象】小学5年生から中学生まで
【指導】エコプラス代表理事高野孝子(凍結した北極海横断、アマゾン川下りなど世界各地の自然の中で活動。早稲田大学教授)
【内容】テントまたはタープ下での寝袋泊、野外調理。自然ゲーム、沢歩き、アートづくり、星空散歩

申し込み

以下の項目を記入して、送信して下さい。事務局から折り返し健康調査票などを送らせていただきます。

緑鮮やかな山々を望みながら、田植えを楽しみました

雪が残る山々を見渡す棚田で、田植えをする。

 休日農業講座「田んぼのイロハ」の田植え編が、2017年5月20−21日の週末、新潟県南魚沼市栃窪集落で、首都圏からの学生や親子連れなど21人が参加して開かれました。夏を思わせる日差しの中、はだしで田んぼに入り、苗を一つづつ植えていきました。集落にはウグイスなどの小鳥たちの声が響き、食卓には採れたての山菜が次々と登場。季節を堪能する週末でした。

 今年の田植えでは、新しい試みをしたいと、集落営農組織「とちくぼパノラマ農産」の笛木晶さんが大きな道具を紹介してくれました。過去10年間の田んぼのイロハでは、6角形の枠を転がして田んぼに印を付けてきたのですが、今年は大きなクマデのような道具が出てきました。横に長い棒に10本のツメが出ています。間隔は1尺1寸(33センチ)。いつもの30センチ間隔より広くなりました。「除草作業が楽になると思うので、やってみようと」と晶さん。

1尺1寸(33センチ)幅の定規。

 応援にかけつけた集落の笛木良一さんが、縦方向に定規で線を引き、エコプラスの大前がもう一本の定規で横方法に線を引くと、33センチ角のマス目が出来。その線の交わる場所に、苗を植えていきました。

 遠くには、巻機山(1967m)や八海山(1778m)が見えます。山頂近くの沢にはまだ多くの雪が残り、ふもとは鮮やかな緑色。棚田が連続するイロハ田んぼ周辺は、タカの仲間のサシバが悠々と舞い、小鳥たちが鳴いています。車などの音もまったくないので、参加者同士も田んぼのあっちとこっちで話を交わしながら、田植えを進めました。

 例年よりわずか1割広げただけですが、1坪(3.3平方m)当たり30株しか植えないこともあって、作業はどんどん進み。休憩をはさんで2時間ほどで、およそ1反4畝(1,400平方m)の田植えを終えました。

木陰での軽トラ食堂。吹き抜ける風がさわやかでした。

 昼食は、田んぼの脇にある木陰で、軽トラで運ばれてきたおにぎり。ネマガリタケや山ウドなどが入った汁、山ウドのきんぴら、ワラビのおひたし、キュウリとニンジンのかす漬けなど、地域ならではの料理も並んで、さわやかな風に吹かれてゆっくりした時間を過ごしました。

 田植えに先立って、20日には集落散策をしたり、稲づくりの座学をしたり、夜には地面に寝転がっての星空観察をしたりと、山里の暮らしを五感で体験しました。散策時には、上杉謙信が関東出兵の際に軍馬とともに行き来した「古道」も探索。林の中の古道の一部には雪が残っていて、その上を歩きながら空を覆う明るい新緑を見上げるというぜいたくな時間を持つこともできました。

スライドショーには JavaScript が必要です。

 参加者の多くは、自然との関係の素晴らしさや農山村の厳しい現状を肌で感じたという感想を多く残してくれました。
大学進学の前の1年を使って、英国から日本にボランティア活動で来ていた若者の一人は、「こうやって日本人は日本の文化を覚える。私は英国に戻ったら英国の農場でボランティアをしてみたい」とコメントしてくれました。

 イロハ田んぼは、無農薬栽培なので、これから稲が生長する8月までの間に、3回は手作業での除草作業が必要です。6月には田んぼのイロハの除草編が実施されます。

しっとりとした新緑の中、雪国の山菜を堪能

 雪がまだ残る新潟県南魚沼市栃窪集落で、2017年5月6日、山菜講座を開きました。首都圏から大学生や社会人9人が参加し、地元のベテランと一緒に小雨模様の中、集落周辺の野山を散策。次々と別の山菜を紹介してもらいながら一部を採取しました。昼食には手作りの地元山菜料理10数皿。山里の暮らしを堪能しました。

 

急な斜面を登りながら、次々に新しい種類の山菜が登場しました。

 この日は、寒冷前線の通過を伴った冷たい天気になり、時折雨がぱらつく展開となりました。
 講師は地元のベテラン笛木健作さん。最初に、毒草を教わりました。「マムシグサ」とも呼ばれるテンナンショウは、鉢植えにした状態で見せてもらいました。ニラと間違うことがあるスイセンは、道端のあちこちに生えていました。「まず、食べられない、危ないものを覚えるように」と健作さん。

様々な色の若い芽で、木々はそれぞれ微妙に違った緑色に包まれていました。
 標高500mの集落の背後は、急な斜面の間に棚田が連なっています。残っている雪のへりには、出て来たばかりの淡い黄色のフキノトウがびっしり。雌花雄花の違いも教わりました。林の中では、トリアシショウマやミツバアケビ。陽当たりのいい斜面にはコゴミ、ヤブカンゾウ、アザミ、オオイタドリ、アサツキ、池の中にはクレソン。次々に初めて聞く名前が出てきて、特に大学生たちはこんなにいっぱい食べれるものがあるなんて、とびっくりしていました。

 今年は雪どけが遅く、地元で珍重されるヤマウドはまだ芽がわずかに地面に出た状態。健作さんは「天候が悪くて残念だね」とつぶやいていましたが、参加者はコゴミなどでいっぱいになったレジ袋をぶら下げて、山歩きを続けました。雪面からは白いもやがわき上がり、ゆっくりと流れていきます。山の斜面は、淡い赤、黄、緑の若葉が萌え始め、所々にはヤマザクラが満開になっています。見事な光景の中で、散策はいつしか2時間にもなっていました。

豪華絢爛な山菜づくしの昼食
 昼食は、笛木くらさん手作りの山菜料理。ウドのきんぴら、ゴマあえ、ウドのハカマの酢漬け、キノメ(ミツバアケビ)の生卵かけ、コゴミのシーチキンきんぴら、フキノトウの酢漬けなど13皿。さらにウド、コゴミ、ウワミズザクラ、フキノトウなどの揚げたての天ぷらが、8回以上、大皿で登場。山菜を味わいつくしました。

 最後に、取ってきた山菜を大テーブルに広げて、毒草が混じっていないか、どれがおいしいか、などを健作さんに話してもらいました。

 参加したみなさんは、「最初はまったく見分けがつかなかったけれど、段々にどれが食べられるものかが見えるようになってきた」「お金を使わずに、こんなにおいしいものが食べられるなんて」「冬の雪は大変だけど、雪があるからおいしいものが食べられるんだなあ」「自分で採って自分で食べる。これが人間らしい暮らしなんだと思った」などと話していました。

 

場とは何か、教育とは何か

論点整理で発言する安藤さん
 国際シンポジウム「グローバリゼーションと地域」の2日目(1月22日)、それまでの議論をまとめていただいた安藤聡彦さん(埼玉大学教授)のお話です。「どう生きるか」ということから場を考える問いを投げ掛けてもらいました。

 私たちが求めている社会とはどういったものなのか、私たちはどういった社会で生きたいと思っているのか、かけがえのない一回の人生を生きるにはどのような社会がふさわしいか、さらにその中で行われる教育はどのようなものであるべきなのか、ということです。

 政治学者のヘイワードさん、建築家のベンクスさん、写真家の桃井さん、どなたも教育そのものを語るというよりも、教育の背景にある社会を通して教育の新たな方向性について私たちに問題提起をしてくださったと考えています。言ってみれば、環境と社会と教育とをつなぎ直す、再構築する、そのための原理や哲学を話してくださりました。

 現代社会がそれぞれの場所に深く映し出されているということが浮かび上がってきたのではないかと思います。グローバリゼーションという現代社会の趨勢は地域、あるいは特定の場所の中に具体的な形をとって現れるということも再認識いたしました。

 古代ギリシャ哲学者ヘラクレイトスは、「万物は流転する」と言いました。グローバリゼーションというのは、「万物の流転」が世界規模で絶え間なく生じるということでしょうか。それぞれの場所の中で流動性と不動性、どんどん変化するものと変わらないもの、動いていくものと安定しているもの、それら両者がせめぎあい、あるいはお互いの中に入り込んで、相互浸透があるという事実でした。
 流動するものと不動のもの、あるいは変化するものと変化すべきでないもの、それらをどのように織り上げていくのか、その織り上げ方についての思想や実践、あるいはそれらにかかわる教育、学習だったのではないかと思います。
 ヘイワードさんからは、政治、民主主義、参加、アイデンティティなど、ベンクスさんからは、文化、技術、交流、そして桃井さんからは、宗教、歴史、暮らし、などというキーワードが示されました。
 流動性と不動性のつなぎ方、変化するものと変化しないものをどのように結び合わせていくのかが課題だと考えます。

 人が生きるに値する場所とはどういうものなのか。そして、そのような場所を作りだし、そこに住む人間を形成するための教育に必要なことは何なのか。

 1885年にイギリスのウイリアム・モリスが行った「「如何に生きているか」と「如何に生きるべきか」」(‘”How we live” and “How we might live”’)という有名な講演があります。
 世界の工場と言われたイギリスは、1870年代以降、大不況に陥り、膨大な失業者が出て、「貧困の再発見」ということが言われていました。そういう中で工芸家でありデザイナーであり建築家であったモリスは、自分たちはどのように生きているのかと提起しました。モリスは「私達は戦争の中で生きている」と言っています。その戦争というのは、世界的な大競争の中にある国家間の競争、会社同士の競争、そして人間同士の競争のことなのだ、と言います。ともすると、人間はその「戦争」の中に巻き込まれて、人に対して復讐の心を持ったり、絶望したり、不安におののいたりする。それに対して労働者達はいったいどのように生きればよいのか。モリスは、そこでそれは「まともな生活」(decent life)なのだ、というのですね。その結論は以下の通りです。

 「まともな生活に対する私のいろいろな要求を要約すると、こうである。第一に健康な身体、第二には過去、現在、未来に応じた活動的知力、第三は健康な身体と活動的知力にふさわしい仕事。そして第四には生活するための美しい世界」

 1番目と2番目は人間の側の条件、3番目は労働という社会的条件、そして最後の4番目は社会的条件と環境的条件とがあわさったもの。なかでも、最後の「生活するための美しい世界」とはどんな世界なんでしょうか。
 私は世界につながるためのささやかな取り組みとして、スマホにアラブ系メディア・アルジャジーラのアプリを入れています。一日とか2日に1回それを立ち上げると、ほとんどんの情報にdeathとかkillとかが含まれています。地中海で密航船が難破したとか、アレッポが攻撃されたとか。おそらく現在のアレッポのような場所のあり方というのは、モリスが考えた「生活するための美しい社会」ではないはずです。

 モリスは、その4つのことを実現するために何が必要なのかと考えたときに、それらについて考えるための教育が必要である、ということを言います。そうか、やっぱり教育って大事なんだと思います。

ヤップ島でのボランティア活動が半年に・・早稲田大学の千場朗さん

ヤップに海で、愛犬マックスと。
 2月24日で、ヤップでの滞在が半年になった。
 頻繁に上を向いて歩くようになった。
 ホームシックで涙がこぼれそうだから、ではない。
 今日の雲の量、天気はどうか、月齢はどうか、庭のバナナの成長具合はどうか、地元の人がかじるビンロウの実は収穫できるか、古いココナツが落ちてこないか、自然と上を向く。日本で下を向いて小さな画面と向き合い、SNSで友達と連絡を取り合う、そんな生活から離れて久しい。

 私が、欧米等の大学での留学を選ばずに、1年間休学して、過去3度訪問したヤップを選んだ理由は、第一にお世話になった感謝の気持ちを行動で示すためであった。ECOPLUSがTamil地区の有志が作る環境保全団体(TRCT)と1年半のプロジェクトを行うと話を伺い、現地から参加しようと決心した。

 滞在期間中はこのプロジェクトを柱に、小学校の1~8年生の全学年で体育授業のお手伝い、今夏のヤップ・パラオ国際親善大会の為の野球コーチ、禁漁区内でのシャコガイの養殖・清掃活動、コミュニティワークなど様々な活動に挑戦している。これらの「ありがとう活動」は、地元の人たちと共に汗を流し、共に笑い合い、同じ目線で横に座る事が肝要であると学んだ。

 滞在予定は、残り4か月。今後もこの貴重な期間を大切にし、「日本に帰りたくない!」こんな事を心の底から思えるように、引き続き多くの事に挑戦し、ヤップの皆さんのために少しでも役に立てるように頑張りたい。

 千場朗(せんば・あきら)、21歳、早稲田大学教育学部3年の前期で休学。ヤップ島でのエコプラスが実施する環境保全活動にボランティアとして参加中。

「幸せ」とは何か、を石貨の島に探す・・・ヤップ島プログラム2017参加者募集

メンズハウスと宇賀神さんたち
 8月下旬の約2週間、高校生から大学生前後の若者たちを対象に、ミクロネシア連邦ヤップ島で、自然と深くつながった暮らしにお邪魔させてもらいます。人と自然、人と人、人と社会のつながりやかかわり方について考え、本当の豊かさを見つめ直すプログラム。
 スマホを置いて、旅に出ましょう!
 スイッチひとつで明かりがつき、指先だけで人とつきあう日々。そこからは見えない世界が広がります。
 自分の手で燃料を集め、乾かし、火を付け、調理し、目の前の人と真正面から向き合う。ひととしての基本に立ち返り、改めて生きる意味を感じ、考えます。

*プログラム概要
【日程】8月下旬の2週間程度(8月15日から27日を想定)
【対象】15~22歳程度の健康な男女。身体の障害、国籍は不問。新しいことに取り組み、自分の可能性にチャレンジする意欲を持つ人。
【参加費】26万円程度(渡航運賃、滞在費など。事前準備、個人装備、空港までの旅費、保険料を除く)
【定員】:12名程度(定員に達し次第締め切りとさせていただきます)
【プログラムの流れ】
 ・説明会 随時、エコプラス東京事務所(大阪、名古屋でも開催予定)
 ・顔見せ会 5月末…メンバーの顔合わせと準備などを説明します。
 ・事前キャンプ 6月初旬…神奈川県丹沢でヤップでの生活をイメージしながら1泊2日のキャンプを行います。
 ・ヤップ島へ出発!
 ・報告書の作成(9月)と報告会(11月頃)

【申し込み、問い合わせ】
 特定非営利活動法人ECOPLUS info@ecoclub.org
 03-5294-1441  03-5294-1442(fax)
 問い合わせをいただければ、これまでの報告書などをお送りします。

ヤップ島プログラム2017仮申込書

古民家再生のドイツ人建築家ベンクスさんに「ふるさとづくり大賞」

 1月の国際シンポジウムで基調講演をしていただいたドイツ人建築家のカール・ベンクスさんが、総務省が行う「ふるさとづくり大賞」の総理大臣賞に決まり、2月4日に表彰式が行われました。

ベンクスさんからいただいた受賞のお知らせ

 カールさんはクリスティーナ夫人とともに、新潟県十日町市の山里に暮らしながら、日本の古民家の再生に情熱を注いできました。1月の国際シンポジウムでも、「よみがえる古民家」という発表をしていただいたばかりです。

 総理大臣賞ということで、3月にも安倍総理大臣から直接賞状が手渡されるとのこと。地道に、ひたむきに、日本の伝統である木造建築に向き合っていただいたことは、逆にこの血に住むものとして恥ずかしい気持ちもします。

 すでに50軒の古民家を再生し、さらに現在5つのプロジェクトが進行中。「100歳まで長生きして100件を再生します」というコメントがいただいたお手紙に書いてありました。

高野孝子の地球日記・エジンバラのクリスマスに

リボンがかかった塗装の2階建てバス

2016年12月後半、クリスマスを前にして、スコットランドの首都エジンバラの街はどんどん静かになっていくようだった。人々は仕事にめどをつけ、実家に戻ったり、休暇で海外に行ったりしているようだった。

街に派手な飾りはない。二階建てバスが、リボンで飾られたような模様に塗られていたり、目抜通りの建物が金や赤の飾りをつけていたりするくらいだ。

エジンバラに暮らす友人たちと久しぶりに再会した。たわいのない近況話に花が咲く。しかし同時に、英国がEUから離脱することや、アメリカの新しい大統領のことも話に入ってくる。

「まったくしょうがない。でも決まったんだから、これからを考えないとな」。

押し引きが続く英国とEUの様子は連日報道されていた。フランスやイタリア、ドイツ、そして増え続ける難民やシリア情勢。ただの話題としてでなく、実際に難民をサポートする団体に寄付をしたり、アレッポの状況を私に教えてくれたり、英国では、世界情勢を自分ごととしている人たちに多く会った。特別な人たちではない。家の修繕を頼んだ大工さんも難民の話をしていた。

彼らの会話のグローバルな幅に、こちらの知識がついていかない。日本のグローバル化は経済や商品で顕著だが、人の移動や仕事はまだヨーロッパほどではない。日本でグローバル化が進むときは、政治や人の意識まで変わるのだろうか。様々な国際的な事象を自分ごとに、と。

2004年に東ヨーロッパ諸国がEUに加盟したさい、英国にはたくさんの移民が働きに入ってきた。特にポーランドからの流入が多く、多くの友人たちが自虐的に冗談を言っていたのを覚えている。それでも、2015年に海岸に打ち寄せられたシリア難民の子どもの写真をきっかけに、英国で難民を受け入れるべきだという市民の声が高まった。難民支援のデモが行われ、チャリティ団体が物資を送る運動を始めた。ドイツからのプレッシャーもあって、英国政府は、そのあと数年間で2万人のシリア難民を受け入れると発表した。

日本は「移民を受け入れない」政策を堅持している。法務省のサイトによると、昨年の難民認定申請者数は7586人で過去最多だったという。一方認定者数は27人で、前年より16人増加。うち、シリア人は3名。

この政策を変えるだけの意識を日本人は持てるだろうか。いや、そもそも、国民がどんな意識を持っていようと、何を訴えようと、現政権にはまったく通用しないことがわかっているから、問題意識すら持つのがばからしい。考えない国民、それが彼らのねらいなのか。

ミサが行われた後の、セントメリー教会。

12月25日、クリスマスの朝。英国国教会派のSt Mary’s大聖堂を徒歩で目指した。この日は、バスはほぼ動かず、電車も止まっていて駅の門には鍵がかかっている。50分ほど早足で歩き、150年ほど前に建立が始まった大きな建物に到着し、10時からのミサに間に合った。

賛美歌と説教が繰り返される。途中、全員が立ち上がり、隣や前後に座っている人たちと握手し、”May peace be with you(平和があなたと共にありますように)”と微笑みあった。大人も子どもも。私も声をかけられて、少し戸惑った。

「平和があなたと共にありますように」。心の中で繰り返した。あなたの平和を祈るのだ。私が幸せでありますように、ではなく。

セントメリー教会の入り口

教会を出ると、少し離れた左手に物乞いが座り、すぐ右手に茶褐色の肌をした中年女性が「ビッグイシュー」(ホームレスの自立を支援する雑誌)を掲げて立っていた。1部買おうとしたら「私にも寄付をください」と言って、1ポンド少ないお釣を私に差し出し、にっこり笑った。

その雑誌には、失業や貧困、ドラッグなどに苦しみながらも前を向こうとする人たちの記事の中、スコットランド自治政府首相が、英国のEU離脱とシリア難民受け入れ、アメリカの大統領についてコメントする記事が載っていた。

英国社会での政治と暮らしの近さ、人々の社会的意識の高さを思った。