清水集落での生物多様性保全活動3年目が、順調に始まりました。
7月7-8日の土日、今年最初の「清水いきもの復活大作戦」を実施しました。
このイベントは、南魚沼市清水集落で3年前から開始した、山里の生物多様性保全・教育プロジェクトの一部で、清水集落の人たちと、外からの参加者が一緒に保全活動を行なうものです。
今回は首都圏と地元南魚沼市から学生・社会人あわせて7名が参加し、雨の降るなか、生き物調査や草刈りなどを行ないました。
このプロジェクトでは休耕田にビオトープを作った3年前から、保全地域の環境を生き物が住みやすいように徐々に整えていきました。その効果があり、今ではイモリやトンボ、カエルなどが安定して生息するようになってきました。
今回はアドバイザーの深沢さんと共に、どのような生き物が棲息しているか調査しました。木の枝に産みつけられたモリアオガエルの卵や、卵を背負って歩くオオコオイムシなど様々な生き物を見つけることができました。「実は生き物が苦手です」という参加者もいたのですが、次第に「かわいく見えてきた」とイモリやカエルを触っていました。
作業では、盛大に伸びた草の刈り取りと、林の中の散策ルート作りを行ないました。地元の人たちが草刈り機で2メートルほどに伸びたアシを勢い良く刈っていき、参加者はショウブなど、保全したい植物の周りに生えた草をカマで手刈りしました。
2日目後半は、保全地域に隣接した林の中に数百メートルの散策路を作るため、ルート上に伸びた枝を切ったり、移動させたりという力仕事を集中して行いました。
少ない人数で、2日間とも雨の降っている時間が多かったのですが、みなさん調査も作業も楽しみながら積極的に動き、予定通りの活動を終えることができました。
参加者からは、「清水を参考に、自分の地元でもこのような保全活動をやってみたい」「生き物を見つけた時のやった!という感覚が好きで毎回参加している」というコメントがありました。
次回の保全活動は9月8-9日の予定です。