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(09年第4回報告)草刈りとあぜ豆植え

東京から家族連れと社会人の5人が、南魚沼市栃窪地区で、あぜの草刈りを学びました。
2009年7月4−5日、休日農業講座「田んぼのイロハ」の第4回が開かれました。東京から家族連れと社会人の5人が参加しました。

4日は、地元の笛木健作さんを講師に、あぜの草刈りに関する座学を行いました。
穂が実り始める頃にやって来る害虫から米を守るために、害虫の居場所となるあぜの草を刈らなくてはならない、それもタイミングを見計らって刈ることを教わりました。
また、大型機械や化学肥料が普及する前は、刈り取ったあぜの草が、堆肥になったり家畜の飼料になったりして、循環していたことも学びました。

地元の人に研ぎ方を教わり、カマの刃を研いでから始めました。
地元の人に研ぎ方を教わり、カマの刃を研いでから始めました。

夕食後はホタルを見に行きました。山からの清水が流れている場所に飛んでいて、多いところでは10匹以上いました。

5日は、実際の草刈り作業を体験しました。地元の桑原一男さんからカマの研ぎ方や扱い方を教わり、手刈りでイロハ田んぼの大きなあぜの草を刈りました。
草を刈った後に、あぜ豆植えも行いました。

梅雨の晴れ間の少し暑い日、気温は日中29度にもなりましたが、参加者は「気持ちのいい汗をかき、心身ともにリフレッシュできました」と笑顔で話していました。

地元の人はとても手際が良く、おもしろいように草が刈られていきます。
地元の人はとても手際が良く、おもしろいように草が刈られていきます。

生き物と育つイネ

力強く成長しているイネ。
力強く成長しているイネ。

イロハ田んぼのイネが、植えた時の倍以上の長さに育ちました。株元を行き来するオタマジャクシも、よく見ると足が生えていました。

 

イロハ田んぼのイネの長さが40㎝ほどになりました。植えた時の倍以上です。クキの数も、約1カ月で20本近くになっていました。何本までふえるでしょうか?

足が生えたオタマジャクシ。
足が生えたオタマジャクシ。

田んぼの水の中には、オタマジャクシ、イトミミズ、タニシ、ガムシの幼虫、アメンボ、4センチくらいのタナゴの様な魚もいました。
また、14日に「田んぼのイロハ」で田の草取りを行いましたが、もう小さな雑草が生えていました。
あぜでは、バッタやカエルが草の間をピョンピョン飛び交っていました。

たくさんの生き物に囲まれて育つ「田んぼのイロハ」の無農薬コシヒカリ。7月4、5日にはあぜの草刈りを行います。手で刈り取った草は、集めて堆肥にします。やってみたい人、興味のある人はぜひご参加ください。
http://tappo.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=2&aid=744

(09年第3回報告)1反以上の草取りを完了

親子連れなど7人が、2009年6月13-14日に、南魚沼市栃窪地区で地元のみなさんと田んぼの草取りを学びました。(09年の第2回は田んぼの状態により中止しました)

 

地元のみなさんも加わった10数人が一斉に田んぼの中で草取りを展開しました。
地元のみなさんも加わった10数人が一斉に田んぼの中で草取りを展開しました。

2009年度の休日農業講座「田んぼのイロハ」の第3回講座が、6月13-14日に開かれました。
参加したのは、首都圏の学生や社会人、親子連れなど7人。

初日は、地元の笛木健作さんを講師に、地域散策と座学を実施。住宅脇の斜面から出てくるわき水が、小さな水路を通って集ってため池に流れ込み、そこからパイプラインを通じて棚田に順番に配られていく、田んぼの水の仕組みを実際に歩きながら学びました。

座学では、イネが雑草や害虫とどのように競合しながら育っていくかを聞きました。

草取りに使われる「除草機」を押す、田んぼのイロハの参加者のみなさん。
草取りに使われる「除草機」を押す、田んぼのイロハの参加者のみなさん。

2日目の14日は、霧雨の中での草取りに挑戦。午前9時ごろに田んぼに入って、手押し車で雑草を田んぼの泥にすき込む方法を学んだり、両方の手のひらを広げてくまでのようにして草をかき集めたりする方法を実際に体験しました。

1回目のイロハ講座で苗を手植えした田んぼは、苗がまっすぐに植わっておらず、手押し車がうまく進まないところがあります。植わったイネを押し倒したりしながら、悪戦苦闘と続けました。両手を使った除草も腰が痛くなる重労働です。

除草剤を投げ込めば、細かな雑草の発芽を抑えられるのですが、完全無農薬栽培を目指すイロハ田んぼでは、雑草は次々と芽を出しています。参加者は「これは本当に大変な作業」といいつつ、霧に包まれた棚田の幻想的な光景の中で作業を続けました。

草取り、病害虫退治、水管理が3つの課題

田植えが終わった後には、(1)田んぼの草取り(2)病害虫退治(3)水管理の3つが農家の大きな仕事になる、と笛木健作さんが座学で話しました。
2009年6月13日の田んぼのイロハでは、地元の笛木健作さんが講師となった座学が行われました。以下、座学の主な内容です。

田植えが終わり穂が出る前までの作業としては、草取り、病害虫退治、それに水管理が大きな仕事になる。

*草取り
除草剤を使わない田んぼでは、イグサやホタルイなどの雑草がどんどんと芽を出してくる。それを泥の中に練り込んでいく。その作業を3回ぐらいはしなければならない。中でもヒエはイネにそっくりで気がつくと大きくなって大量の実を田んぼに落としてしまう。そうなるとさらに大量に発生するので、粘り強く抜き取り続けないといけない。

ヒエ取りの最終段階では、イネは根本から数えて15番目の葉っぱ(15葉)を出す。この葉は「剣葉」とも呼ばれる鋭い葉なので、雑草を抜こうと身をかがめた際に目を突いてしまい、失明することもある。

このために、昔は、フェンシングの面のような金属の網で作った面を着けて田んぼに入った。

草取り作業で人間が田んぼに入ることで、土の中で有機物が分解した際に出来る硫化水素を押し出すことにもつながる。ガス抜き効果がある。

除草剤を使うと、泥の表面から厚さ5ミリ程度の部分での発芽を抑制するなどして雑草の発生を抑える。手で取るのは大変だが、全部を完全に取り除く「全滅方式」ではなく適度に取り除く程度の作業を繰り返し重ねることになる。

(病害虫防除)
イネにはいろいろなムシが付く。田植え直後には、イネミズゾウムシがついて、葉っぱの汁を吸う。農薬を使う場合には、田植え前の段階の苗に薬剤を振りかける。農薬を使わない場合は、出来るだけ苗を大きく育ててから、少々葉っぱを枯らされても、残りの部分で光合成が出来るようにしておくと、害虫に負けることなく成長していってくれる。

もう少し大きくなると、ニカメイガの幼虫ズイムシがイネの茎を食べるなどの被害を与える。セミを長さ1ミリくらいに極端に小さくしたようなヨコバイなども害虫として知られる。葉っぱをかじるイナゴ、出始めた穂の中の若いコメの汁を吸うカメムシなども困った相手となる。

これを防ぐには、田んぼの回りにこういう害虫が棲みやすい環境をなくすことが必要。つまり、あぜの草をきれいに刈って、虫が繁殖する場所を少なくする。あぜに除草剤をまいて草を根絶やしにすると、土が固く、同時にもろくなって、棚田が崩れてしまうので、草を生やしながら刈るという作業が必要になる。

(水管理)
イネは、田んぼの中でどんどんと茎の数を増やす。1株に10数本になるまで増やすが、それを抑えるためにある段階で水を抜いて「中干し」をする。その後、また水を適度にかけながら育て、特に穂が形成される「穂ばらみ」の時期にはたっぷりと水をかける。

7月中旬には再度溝切りをして田んぼの水を抜いて、8月15日前後に穂が出そろうと、その後は水を抜いて田んぼを固くしながら育てて、最後の刈り取り時期にコンバインなどの機械を田んぼに入れられるようにしていく。

(栃窪での田んぼの集約)
栃窪地区では、農業法人として「とちくぼパノラマ農産」を作り、そこに80歳を超えた高齢者の田んぼなどを集積して、田んぼが荒れていかないようにしている。すでに13戸分の集積が出来ている。それぞれの家がトラクターや田植え機、コンバイン、乾燥機などを持ってコメ作りをしてきたのに比べれば、機械も効率的に使うことができる。

もともと栃窪地区には60ヘクタールの農地があるが、実際には40ヘクタールしかない。耕作放棄などで20ヘクタールが消えてしまっている。

葉の数が増えました

 参加者が手でひとつひとつ植えた苗。
参加者が手でひとつひとつ植えた苗。

植えた直後は少し傾いているものもありましたが、しっかりと根が張ったようです。

5月17日に田植えをしたイロハ田んぼ。植えた直後は少し傾いているものもありましたが、今ではしっかりと根が張り、まっすぐに生えています。葉の数もだいぶ増えました。
写真を撮っていると顔見知りの集落のおかあさんが通りがかり、「手で植えるのが一番いいんだ」と話していました。

 びっしり生えているコナギ。土の栄養分をたくさんとってしまう雑草。
びっしり生えているコナギ。土の栄養分をたくさんとってしまう雑草。

苗のまわりには、いつ生まれたのかオタマジャクシがいました。茶色っぽいものと、黒くて小さいものと2種類いました。そして「コナギ」という雑草の小さな芽や、浮き草もありました。
今週末、6月13−14日は休日農業講座「田んぼのイロハ」の草取りです。草取り応援大歓迎ですので、都合のつく方は事務局へご連絡ください。

「田んぼのイロハ」詳細はこちら
http://tappo.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=2&aid=737

「苗半作」苗作りが米作りの肝

病気をよせつけない強い稲を育てるためには、いい苗を作ることが大切になる、と笛木健作さんが座学で話しました。
2009年5月16日の田んぼのイロハでは、地元の笛木健作さんが講師となった座学が行われました。以下、座学の主な内容です。

▼水稲栽培の手順
1)苗代(水苗代)をつくり、苗を育てる
雪消えが早い日当りの良い田んぼに苗代(なわしろ)をつくる。4月の仕事だ。
1.あぜかけをする
畔(あぜ)の中には、ケラやミミズがいて、それを食べるためにモグラがいる。モグラを狙ってネズミがいて、ネズミを狙ってヘビがいる。これらが畔を動き回ると、1年で畔はボコボコになってしまうため、畔を壊して作り直す。
2.耕起
「三本グワ」と呼ばれる鍬(くわ)で起こす
3,しろかき
西遊記の猪八戒が持っているクマデのようなものを使ってかき回し、平にする。
4.もみまき
泥状になった土の上にもみをまき、水をはる。
5.育苗
胚から根がでて、次に胚から子葉がでる。その次に本葉がでる。
6.苗とり
田植えの直前に苗をとり、本田へ田植えをする

*昭和20年頃は、畑と水苗代を折衷したような畝(うね)を作って苗を育てた。畝の幅は畳一枚程度。畝に種もみをまいて、油紙(傘に使う紙)をかけておいた。

2)あぜかけ

3)肥料をまく

4)耕起
今は機械でやるが、昔は三本グワや牛・馬を使っていた。馬や牛にひかせる鋤(すき)があり、それで刈り株をひっくり返していく。昭和30年頃までは、どこの家でも馬や牛を飼っていて、家の脇には馬や牛堆肥の山があった。昭和30年頃には耕耘機に変わったが、鎌倉時代から昭和20年頃までは同じような農作業を続けてきた。

5)しろかき
田んぼに水をはり、作土を平にならす

6)田植え
まず、田の水を排水し、苗をまっすぐに植えられるように印をつける。土地改良前の田んぼは四角ではなかったので、細い竹で作ったクマデのようなもので縦の線をつけていった。今は四角い田んぼが多いので、六角を使い、縦と横の線をつけ、交わった点に苗を植えていく。
植える時に縦の線を踏まないのがポイント。慣れてくれば後ろ向きで植えられるようになる。
植え終わったら水を入れる。田植えを下からやれば水が大事に使える。
昔の小学校には、6月に田植え休みがあった。家族だけでなく親戚中が集まって田植え作業をやった。横に5株が一人分の仕事の単位で「ひとはか」と呼ぶ。1日で1反を植えられると一人前だと言われる。
今は田植えが早くなって5月。5葉で成苗だが、一般的には2葉半くらいの幼苗になったところで植えている。機械植えだと1枚の1時間ほどで田植えできる。
昔は畔に豆を植え、耕作地を最大限に利用していた。

7)除草、防除病
稲作は、田植えで大きな一区切りとなる。田植え後の管理の中で一番大きな作業は、除草。
お盆を過ぎると、ヒエがでてくるので、稲の実が入らないうちに抜く。イネよりも背が高いのですぐに分かる。
畔の土手には、ススキ、アシやヨシなどが置いてカメムシなど病害虫の寝床になるので、草を刈っておく。稲にとって一番大事な穂の出たてで、モミの中身が柔らかい時にカメムシが吸うと、黒い斑点が米にできて商品価値が下がる。
いもち病がでると、火をつけて燃やさないといけない。風通しを良くしておけば、なりにくい。

▼パノラマ農産の取り組みについて
*苗半作
「苗半作」という言葉があって、苗でいいものを作れば後は手がかからないということ。病気を寄せ付けない強い稲を育てるために、パノラマ農産では良い苗をつくることに力を注いでいる。
パノラマ農産はポット苗にこだわって植えている。ポット苗の一番いいところは根っこを痛めないで植えられる。根を切ってしまうと苗が活着するまでに時間がかかる。
昨年は6月23日に田植えをしたところもあったが、9月になればちゃんと追いついて稲刈りできた。遅くなっても1週間程度。ポット苗で大きくなった苗だったので大丈夫だったのだろう。
種もみの消毒にも、一般的には農薬が使われているが、パノラマ農産では農薬を使わずに「湯温消毒」している。55度程度の湯に10分くらいつける。これでいもち病の菌などを殺す。
田植え予定に間に合わなかった苗は、笛木農園という会社に引き取ってもらい田植えの遅い所に回してもらう。

*農協との関わり
パノラマ農産は直販以外にも農協に出荷しているものもある。元々土の中にいもち病がある田んぼがあるので、ここに植える稲は、農協からいもち病に強いBLコシヒカリの苗を買って育て、そのまま出荷している。

*肥料
金額は高いが、魚肉を使った有機肥料を使っている。肥料は基本的にチッ素とリン酸とカリの配合物でできており、有機肥料は有機物のチッ素とリン酸とカリの値を計算して配合したもの。
給水口には、牡蠣殻をいれている。牡蠣殻は養鯉にも使われおり、養鯉がさかんな山古志のJAでは牡蠣殻が売られている。

*パノラマ農産の設立について
アメリカなどの国土が広いところでは、農産物は売るという前提があり、商売が確立しているが、日本は元来自給をするための農業。小さいお百姓さんがたくさんいて成り立っていた。
戦後の改革で自作と小作に分けられた。池田総理の「所得倍増政策」から、日本は農業を捨て、安い部品を仕入れて製品に加工し輸出する工業に力を入れてきた。1ドル=360円のレート、朝鮮戦争を利用して、右肩あがりの経済成長をした。
同時に、千枚田を機械の使える大きく四角い田んぼにしたり、干潟を干拓して農地を増やす農政が進められた。しかし、米は余るようになり、中山間地域が疲弊した。農業をする人たちは高齢化するが、採算がとれない専業農家には後継者はいない。兼業で農業を続けるか、耕作放棄をせざるを得ない状況におちいった。
平成19年に「集落営農をせよ、もしくは4町以上の認定農家になるべし」という政策が打ち出され、パノラマ農産を設立した。多くのところで集落営農の取り組みが始まっている。
パノラマ農産には、自分では農地を維持できない高齢者など16軒が参加し、12町歩の土地を集積している。農地を荒らさないで次代に渡すのが目的だ。
自分たちの時代で、集落営農の意味と生産性を固め、次代に渡していきたい。今年は県のモデル地区へも挑戦する。面倒臭がってやらないのはもったいない。失敗したら失敗した時として、やってみるのが大事。
会社を設立して今年で3年目。食の安心・安全を求めるニーズに答える農業技術を早く確立したい。

田んぼのイロハ 第5回報告

今年最後の休日農業講座「田んぼのイロハ」第5回を、2008年11月1-2日、新潟県南魚沼市栃窪地区で行い、稲刈り後の米づくりについて学びました。
2008年11月1-2日、今年最後の「田んぼのイロハ」第5回を行いました。参加したのは、北海道、埼玉、東京、千葉から集まった学生3人と社会人3人の計6人。稲刈り後の米づくりについて学びました。

1日目の田おこし作業の後。写真ではわかりにくいですが、みんな泥まみれになりました。終始笑いの絶えない作業となりました。
1日目の田おこし作業の後。写真ではわかりにくいですが、みんな泥まみれになりました。終始笑いの絶えない作業となりました。

午前中は降ったり止んだりしていた雨も、プログラムの始まった午後にはピタッとあがり、晴れ間が広がりました。
はじめに、稲刈りを終えた田んぼへ行き、来年の米づくりの準備である「田おこし」をしました。田おこしは、天地返しとも言い、稲刈りした後の稲の株をひっくり返す作業です。稲刈りで残った稲の株を土と混ぜ、分解を早めるために行います。
今回は、機械を使わずに、3本クワを使っての田おこしをしました。集落の人の無駄のない軽やかなクワさばきをお手本にしながら、雨でぬかるんだ土の上で、参加者はクワ使いのコツをつかもうと試行錯誤していました。参加者6人とスタッフ2人、集落の人2人で、1時間半で、約1反の田んぼの4割をやっと起こしました。
今回の座学は「刈取りから精米まで」がテーマでした。モミから玄米をはずす「調整」という作業をする機械などを見学した後、刈取りから田植えまでの作業を中心に話がありました。米袋ではなく俵を使っていた頃は、冬に翌年に出荷する分の俵を作っておいたものだとか、雪が降らない日にソリに米俵をつんで街に運んでいたという話など、牛や馬を使っていた頃の栃窪の冬の生活の話を参加者は興味津々で聞いていました。
夕食後は、ノルウェーからのゲスト、べェルゲ・ダーレさんのお話、交流会と続きました。

交流会では、参加者の学生たちと集落の20歳前後の若者たちを中心に、田おこしを全部終わらせようと盛り上がり、まだ星が輝く翌日朝4時半から田おこしが再開されました。この若者たちの様子に、わざわざクワを貸しに来てくれる集落の方もいました。途中朝食をとり、午前11時には見事1反の田んぼの田おこしが完了しました。

休憩時間には「なわない」もみせてもらいました。「自分で靴まで作れるなんてスゴい」と参加者から感嘆の声があがりました。
休憩時間には「なわない」もみせてもらいました。「自分で靴まで作れるなんてスゴい」と参加者から感嘆の声があがりました。

初めて手作業での田おこしをしたという20代の集落の若者は、「とても重労働だったが、仲間たちとなんだかんだ話をしながらやって、絆を深めることができ、幸せな時間だった」と話しました。

ベェルゲ・ダーレさんとウンネさんのお話は、こちらをご覧下さい。
http://tappo.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=9&aid=661

2日目の収穫祭の様子は、こちらをご覧下さい。
http://tappo.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=9&aid=660

「去年より穂が重い!」イロハ田んぼで稲刈り

昨年は雑草の勢いに押され気味だったイロハ田んぼでしたが、今年は隣の田んぼの人にもほめられるほど立派な稲穂が実りました。
2008年度の「田んぼのイロハ」第4回が、10月18日ー19日に、南魚沼市栃窪で行われました。

参加したのは首都圏からの家族連れや会社員のみなさん13人。そのうちの5人は田植えにも参加した人たちでした。

2日間雲一つない青空で、時折吹く風が作業の疲れをいやしてくれる、本当に気持ちのいい天気に恵まれました。

1日目は13時に集合してすぐ「とちくぼ生き物プロジェクト」に参加し、生き物調べをした後、栃窪小学校を見学させてもらいました。この日小学校は集落をあげての文化祭で、ちょうど片付けの時間だったところにお邪魔し、一緒に片付けながら、校舎も見せてもらいました。

16時からは、地元の「とちくぼパノラマ農産」の笛木晶さんを講師に座学を行いました。明治以前から使われていたという脱穀用の道具を見せてもらい、どの家でもハザカケをするのが普通だった頃の作業や集落の様子についてお話を聞きました。

杉の木を等間隔に植えて横に十何段もつなを張り、4メートル近くの高さまでハザカケをしていたことや、乾かした稲がぬれないように家中に天井の高さまで積み上げていたことなど、農が暮らすことと一体になっていた30〜40年前の風景が少し見えたような気がしました。

 集落の日熊さん(左から2人目)に稲の束ね方を教わる。稲刈りでは、刈り取りよりもこの束ね方が大事な作業。
集落の日熊さん(左から2人目)に稲の束ね方を教わる。稲刈りでは、刈り取りよりもこの束ね方が大事な作業。

最後に手刈りの仕方、稲の束ねる(=まるける)やり方を教わって、次の日の稲刈りに備えました。

2日目は、午前9時から稲刈り。笛木晶さんと集落の日熊良一さん、笛木俊児さんの協力を得て、参加者は刈り方・まるけ方を何とか覚え、刈り取ってはまるける作業をくり返しました。

田んぼには、ぬかるんで長靴ごとはまってしまう場所があり、子どもたちはついには裸足になって田んぼをかけめぐっていました。

大人たちは疲れると手を止めて腰を伸ばし、真っ青な秋晴れの空を眺め、或いは紅葉の始まった八海山や巻機山を眺めて、また作業にかかっていました。

午後3時に1反(約10アール)あまりのイロハ田んぼの刈り取りを終えることができました。

稲の束を女の子が投げて、大人がはざにかけます。回りの人との共同作業でペースがぐんと上がります。
稲の束を女の子が投げて、大人がはざにかけます。回りの人との共同作業でペースがぐんと上がります。

参加者のみなさんは、「今回の稲刈り作業では、単なる自然体験ではなく、農作業のつらいところも子どもに見せることができて良かった」などと感想を話していました。

おコメは10日間程度、天日で乾燥して、脱穀しおコメになり、11月2日の収穫祭にはおにぎりになって登場する予定です。

無農薬田んぼは、自然のジャングル

一年間、まったく農薬や化学肥料を使わなかったオーナー田んぼの稲株の間には、小さなクモやらイモリやらが次々と登場した。

こちらはオーナーの山田さんに稲刈り指導をする通りがかりの村人。「腰の構えが違う!」などとにぎやかな指導でした。
こちらはオーナーの山田さんに稲刈り指導をする通りがかりの村人。「腰の構えが違う!」などとにぎやかな指導でした。
目線を稲株ぎりぎりまで下げると、田んぼジャングルとでも呼べるような新しい世界が広がります。
目線を稲株ぎりぎりまで下げると、田んぼジャングルとでも呼べるような新しい世界が広がります。

 

秋の晴れ間にオーナー田んぼ稲刈り

棚田オーナーのみなさんの田んぼがついに稲刈りとなりました。本日午後、オーナーの一人の山田さんも一緒に、手で稲刈りを行い、半分弱を刈りました。

オーナー田んぼの端っこから刈り取り作業を始めるオーナーの一人山田さん
オーナー田んぼの端っこから刈り取り作業を始めるオーナーの一人山田さん

秋晴れとなった10月12日午後、オーナー田んぼの残って板1枚の刈り取りが行われました。

天候も、稲の具合もちょうどこの日曜日が最適となって、朝露も乾いた午後1時過ぎから、オーナーの一人である山田さん一家4人、実習で訪れていた早稲田大学の学生6人などが加わって、稲刈り作業を行いました。

地元パノラマ農産のみなさんやエコプラス関係者もいれて総勢14人で、午後4時までの3時間弱で、3割方の刈り取りを終えました。

稲の具合は最高で、ほかのほとんどの田んぼでは稲穂が倒れてしまう「倒伏」が全面的に発生していたのですが、オーナー田んぼは倒伏は2割ほど。

逆に最後まで実に栄養が届いたせいか、稲粒も大きく、「きつねのしっぽ」のような立派な稲穂となっていました。

もっとも秋口に入っての降雨量の多さを反映して田んぼはぬかるみが強く、次の一歩のために深く埋もれた長靴を引き抜くのが大変な状態。効率が大変悪い手作業となりました。

ついに刈り取りを迎えた稲穂たち
ついに刈り取りを迎えた稲穂たち

一度に5-6株、できれば8株程度を刈り取り、それを2つ重ねて、去年の稲ワラでしばって一つの束とします。この束を4段重ねの竿にかけて天日干しとします。

足場の悪い中での刈り取りなので、刈った稲をその場に置くと濡れたり泥まみれになるために、離れたへりまで歩いていってそこで束にするなど手間が大変かかりました。

この一年、まったく農薬や化学肥料を使っていない田んぼは、稲以外にもたくさんの草が生え、カエルやイモリ、クモなどいろんな生き物が、稲の根本から飛び出しました。

時間切れとなったために、残りはパノラマ農産のみなさんに刈り入れしていただき、2週間ほどの天日乾燥でおコメとなる段取りです。