「雪掘り道場」タグアーカイブ

山のような雪と格闘

窓にのしかかっていた雪を掘り出し、前にあった山盛りの雪を道路脇まで押し出しました。
窓にのしかかっていた雪を掘り出し、前にあった山盛りの雪を道路脇まで押し出しました。

2014月1月25-26日、新潟県南魚沼市栃窪集落で、雪掘り道場を実施しました。首都圏や地元からの学生や社会人、親子連れなどが、高齢者宅などでの除雪作業を通して地域住民と交流しました。

地元では、今年は「小雪」と言われていますが、それでも集落の道路沿いには大人の背丈を超える雪壁ができ上がっていました。

集落散策。今冬は「小雪」といわれるものの雪の壁は背丈を超えます。
集落散策。今冬は「小雪」といわれるものの雪の壁は背丈を超えます。

1月25-26日、南魚沼市栃窪集落で、「雪掘り道場」を実施しました。集まったのは、埼玉、神奈川、東京、南魚沼などの11名。初日は薄日も差す穏やかな天気でしたが、2日目は、朝は雨、昼からは吹雪という荒れた天気になりました。

最初に、集落を散策して雪の状況を見ました。区長の笛木健作さんによると今冬は「小雪」の状況。それでも、道路沿いは背丈を超える雪の壁になっており、雪の堅さや高さに参加者は驚いていました。
最初の除雪は、女性だけが暮らす大きな家。玄関前のコンクリート製の車庫の屋根に積もった厚さ2m前後の雪が、大きなひさしのようにせり出し、下に落ちてきそうになっていました。笛木さんがはしごで登って、端から雪を突き落とし、参加者が落ちた雪を道路の反対側に寄せる作業。落ちた雪はずっしり固く、手押し式の「スノーダンプ」での移動にみんな汗だくになりました。

次に、屋根から落雪で1階部分がすっぽり埋まった場所の堀だし作業。ひさしまで積みあがった雪を2m近く掘り下げ、ようやく日の光を家の中に入れるようにできました。

家に住むおばあさんからは、山菜やキノコがたくさん入ったお汁をいただき、家に伝わる古い武具や干した山菜などの話を聞かせてもらいました。

2日目の朝は棚田が広がる場所に出ての雪上ウォーキング。ふわふわした雪を踏み固めながら進みました。雪の上にはウサギの足あとやフン。おそるおそるフンのにおいをかいでみると、ほのかに草の香りがしてみんなびっくり。雪に体を埋めてみたり、滑り台を作って滑ったりして雪を体感しました。

集落に戻ると、雪の中で除雪作業をしているおばあさんに出会いました。今季は屋根の雪を9回下ろしたといいます。家の前は屋根からの雪が山積みになっていました。この雪山をスコップで突き崩し、押し出し、さらに道路の反対側に移動させる作業にかかりました。この作業も2時間以上の大作業。「とても一人ではできない仕事でした。ありがとう」と声をかけてもらいました。

参加したみなさんからは、「雨が降ると雪は重たくなる」「下の方にある圧縮された雪はカタクリ粉のような音がする」「予想を超える雪で大変でした」などとの感想が聞かれました。

大雪の中で、除雪に汗を流し冬の食を堪能・・・「雪掘り道場」

地元の人たちと一緒に2日間、時折強い雪が舞う中でも雪掘りをしました
地元の人たちと一緒に2日間、時折強い雪が舞う中でも雪掘りをしました

2012年1月28-29日、新潟県南魚沼市清水集落で「雪掘り道場」を開きました。関東各地や地元南魚沼市から計13名が参加。一晩で50センチ近く積もる大雪の中で、地元の長老たちから除雪作業の基礎を学びました。食事には、地元で獲れたシカやイノシシも登場、山里ならではの、暮らしや文化を体験させてもらいました。

プログラムに参加したのは、東京、埼玉、神奈川、千葉、群馬、栃木、静岡など関東各県や地元南魚沼市から、30歳代から50歳代までの13名。

公衆トイレにて 多くの参加者が屋根に上って、除雪作業を行いました
公衆トイレにて 多くの参加者が屋根に上って、除雪作業を行いました

1日目は、雪掘りの講習と作業が行われました。まずは地元の長老たちから、雪掘りに伴う危険や道具の使い方などを教わりました。その後、スコップやスノーダンプ、コシキ(大きなへら状の伝統的な除雪道具)などを使って、民家や公衆トイレ、作業場の屋根など集落内の各所で実際の作業をしながら、雪の扱いを学びました。参加者たちは徐々にコツをつかみ、どんどん屋根の雪を下ろしたり、周囲の雪の壁を崩したりするようになっていきました。作業前は人の背丈より高かった建物周りの雪の壁は、作業後には見事になくなりました。成果が目に見えて分かったことで、参加者たちは充実感を感じられたようです。
体を動かした後は、お風呂に入り、宿のご主人が撃ったシカやイノシシの肉、春に地元で取られて保存されてきた山菜などを使った山里のご馳走をいただきました。

2日目は、気温氷点下3.5度の中、午前中を使って、さらに雪掘りを学びました。宿泊場所としてお借りしていた民家の屋根に積もった約150cmの雪を下ろす班と、集落内の道路両脇からせり出て来た雪の固まりを落とす「雪庇落とし」の班とに分かれて活動しました。地元の人からは「清水の人間だけで同じ作業をしていたら、大変だった」「今回皆さんと雪掘りができたから、次に雪が降っても心配しないで済む」などと言ってもらえました。
昼食には秋に取ってから保存されていたダイコン、ニンジン、ジャガイモなどを使った野菜たっぷりのけんちん汁。何杯もおかわりしたり、山盛りにしてよそったりしました。参加者が、民宿のお母さんに調理法について尋ねる場面もありました。
午後は、活動のふりかえりと意見交換の時間が持たれました。最後の意見交換会では、清水の人たちと一緒になって話し合い、「体験を通じた交流の大切さ」「地元の知識の伝承にもっと力を入れること」「清水に来た人が素晴らしさをアピールしていくこと」など、集落の活性化についてさまざまな意見が出ていました。

首都圏からの14人が、計11軒の除雪作業を実施・・・積雪3メートルの山里で

2月11日—13日に、首都圏から14人が新潟県南魚沼市の山里を訪ね、雪に埋もれた高齢者世帯の除雪作業などに当たりました。
2010年2月11日から13日の3日間、首都圏の学生や会社員など14 名が新潟県南魚沼市栃窪集落を訪問。高齢者宅など計11軒の除雪作業をしたほか、カンジキをはいた雪上ハイクや村の活性化に向けた村人との意見交換などを行いました。

このプログラムは、地域にある身近な資源を再確認し、集落の将来計画を作るために昨年実施した「とちくぼ秋のパノラマウォーク」の第二弾。参加者の多くは、初めて見た積雪3メートル以上の雪に圧倒されつつ、「都会ではできない面白い体験だった」「これが毎日のこととなると大変」という感想を語っていました。

雪掘り道場。掘った雪のやり場がなく、遠くまで雪を置きに行かねばならず、参加者はスノーダンプをバケツリレーのようにして受け渡ししていました。
雪掘り道場。掘った雪のやり場がなく、遠くまで雪を置きに行かねばならず、参加者はスノーダンプをバケツリレーのようにして受け渡ししていました。

「雪掘り道場」と名打った除雪プログラムでは、初日に、地元の30代から50代のみなさん5人による講習会を実施。雪はシャベルでいきなり掘るのではなく、四角いブロックに切り出してから投げ飛ばすこと、シャベルでぶつからないように互いに間隔をあけて作業することなど、基本的なことを学びながら、2軒の家の雪掘りを実施しました。一階部分がすっかり雪に埋もれていた住宅の周辺を掘り進め、埋まっていた窓の外側の雪をどけて室内に光が入るようにしました。

2日目は3つのグループにわかれ、「今日はじいちゃんが病院から帰ってくるから」と玄関前の雪どけをしていたおばあさんの家など、計9軒の除雪作業を手伝いました。

一軒の作業を終えるたびに、お茶やお菓子、漬物などをいただき、地元のみなさんと参加者の貴重な会話の場ともなりました。多くの参加者が、雪掘りの大変さと同時に、お年寄りのみなさんとの交流に、都会にはない暖かみを感じていました。

 

カンジキウォーク。かんじきを履いて3メートルほど積もった雪の上を歩きながら、栃窪の自然を満喫しました。
カンジキウォーク。かんじきを履いて3メートルほど積もった雪の上を歩きながら、栃窪の自然を満喫しました。

初日に行った「カンジキ雪上ハイク」では、大量の雪の上を地元の高校で生物を教える深沢和基さんと一緒に2時間ほどかけて散策。雪の上に残された無数のウサギの足跡のほか、リス、イタチ、タヌキ、それにカモシカの足跡まで見つけました。木々の葉が落ちた後の「葉痕」の模様は、時にはヒツジのような模様をしていることも発見。冬ならではの生き物観察ができました。

最終日には、地元のみなさんが特産品に育てることができるかもしれない品物を持ち寄った「とちくぼ博覧会」に参加。薬草にもなるつる植物で作ったカゴや、竹細工、わら細工、手作りコンニャクなどの14の出展品に関しての発表を聞いたり、試食したりしました。机に並べた品物をはさんで、地元のお年寄りたちと参加者の対話が弾み、「一冬に、わらじを何百足も編んだもんだ」などという昔の生活の様子に、あっという間に時間が過ぎました。

講師として東京から参加したマーケティングに詳しい有田俊雄さんは、集落の人には「地味だけど味わい深い、『滋味』な取組みの継続」を訴え、参加者には「何と言っても口コミが一番。栃窪の良さをぜひ身近な人に伝えて欲しい」と呼びかけました。

最後に行われた意見交換では、「地元の人との交流がおもしろい」「今の集落の雰囲気を若い人に受け継いでほしい」「イベントを通じて交流の場を作り、情報を発信する」といった意見が出されました。
地元栃窪集落では、今回の参加者からの声をもとに、雪を逆手に取ったイベントの実施など、集落の活性化を検討していく予定です。