モリアオガエルその2

すっかり間があいてしまいましたが、モリアオガエルの卵のその後をご報告します。

 事務用クリップよりももっともっと小さいオタマジャクシ。
事務用クリップよりももっともっと小さいオタマジャクシ。
 見ていてあまり気持ちのいいものではないことは確かです…。
見ていてあまり気持ちのいいものではないことは確かです…。

5月25日の「とちくぼ生き物プロジェクト」の定点観測でTAPPO事務局に連れて来られたモリアオガエルの卵。
なんと4日後の29日の朝事務局に来てみると、もう4〜5匹かえっていました。事務用クリップ(2.5cmくらいの一般的なもの)と比較してみてもわかるように、とても小さいオタマジャクシでした。

日に日にオタマジャクシは増え続け、3日後の今月1日には30匹ほどになりました。白いアワアワがぺしゃっとつぶれて、中で生まれたオタマジャクシたちが水の中に出るために必死でもがいていました。ところどころに見えるクリーム色の小さな玉は卵です。卵が見えるということはまだまだ生まれるということか……と言う訳で、観察は続きます。

すっかり苗は定着しました

棚田オーナーの田んぼ(手前)から、北東方向を望む。正面が八海山(1,778m)。
棚田オーナーの田んぼ(手前)から、北東方向を望む。正面が八海山(1,778m)。

田植えを終えたばかりの「オーナー田んぼ」、苗はすくすくと育っています
棚田オーナーのみなさんにご支援いただいた、栃窪地区の田んぼは、無事に田植えを終えて、稲がしっかりと育ち始めています。

田植えの後、その場所で根をしっかり張り始めることを「活着した」と農家の人は表現します。

今回使った、ポッド苗は、小さな植木鉢のようなくぼみに土と籾を入れて芽を出させ育てているので、そのまま抜き出すだけで、田んぼに植えることができます。

苗はポット式でしっかり育ててから植えたので、活着も早く風にも負けていません。
苗はポット式でしっかり育ててから植えたので、活着も早く風にも負けていません。

しかし効率がいい機械植えのためには、苗箱に籾を多数ばらまいて、根っこが絡み合った状態にした「マット苗」が使われます。

マット苗だと、機械がその根っこを引きちぎる形になるので、活着するまでには1週間から2週間もかかるのです。

なので、ポッド苗は植えたらすぐその場で育ち始めるので、勢いがいいのです。

古道復活に向けて

写真中央奥にあるスギも切り倒し、道を開きました。このスギは数十年前に植えたとのこと。
写真中央奥にあるスギも切り倒し、道を開きました。このスギは数十年前に植えたとのこと。

6月13日の朝8時過ぎ、集落センター前に約20人のお年寄りが集りました。かの上杉謙信が関東出兵する際に通ったといわれる古道を復活させるための作業が始まりました。

 

舗装道路ができてほとんど使われなくなったという古道の復活作業におじゃましてきました。

地区の老人会「多留山クラブ」が今年度から本格的に取り組むことになった本格的な事業です。

男性がチェーンソーを使って太い枝を払ったり、木を倒したりし、後ろから女性がカマを持って草を刈ったり、切り倒した木を道の脇に片付けたりしました。

使わなくなったとはいえどんな風に道が通っていたのかを、70歳以上の方に訊ねると迷うこと無くしっかりと答えてくれます。

「養蚕のためのクワの葉を取りによくこの道を使っていた」と言う道には、今でもたくさんのクワの木がありました。

切ったクワの木の断面。樹液が滴り落ちてきました。
切ったクワの木の断面。樹液が滴り落ちてきました。

午前中の作業のみの参加でしたが、あっという間の手早さで道が整備されていきました。

栃窪の古道について、地元のみなさんがまとめた『峠の村 栃窪』には以下のような記述があります。

「栃窪から峠を越えて妻有(中魚沼郡)へ行く道がいつ頃から開かれたのかは明らかでないが、峠を上り下りをする道は幾筋か形が残っている。その道筋を見ると深く窪んだ幾筋かの道形は村から峠へ、峠から村へ牛馬が通った足跡、人間の足跡で深く掘り窪んだ道が残されている。これを見ただけでも、現在の我々が想像もつかないような通行があり、それほど数百年間の長い年月利用されて来た道であると考えさせられ峠越えの道であると思われる。それほど上田(南魚沼地方)と妻有(中魚沼地方)が交流した重要な通路で長い歴史の道であった」

確かに、草や枝が伸びているものの道筋はとても深くはっきりしているところが多かったです。栃窪の歴史を感じ、新たな一面を知ることができました。

田んぼのイロハ第2回が行われました!

2008年の田んぼのイロハ第2回が行われました。今回のテーマは「草取り」。
2週間前に田植えをしたばかりの田んぼに、さっそく小さな雑草が生えはじめていた。両手で土の表面をなでるようにしながら雑草をとり、まとめて地中に押し込んでいく。同時に田の土をかきまわし、イネの生長を妨げる地中のガスも抜いてやる。
栃窪に住むベテラン農家の男性は、あちこちで鳴くカエルの声を聞きながら、「ほら、みんなが世話してやっから田んぼが嬉しいって鳴いてんだ」と微笑んだ。そうかもしれない。参加者のひとりは「一見地味な作業ですが、育っている途中の稲に関われるのは、子育てしているような気分になりました」とコメントを残した。
2008年6月7日から8日にかけて、休日農業講座「田んぼのイロハ」第2回が、新潟県南魚沼郡にある栃窪集落で行われました。今回のテーマは「草取り」。東京や埼玉からかけつけた大学生や、4歳のお子さんを含む家族連れなど集落外からの参加者に加え、栃窪集落内からも大勢の方が集い、合わせて20名以上の参加がありました。

1日目、栃窪地区の区長である笛木健作さんにガイドをしていただき、まずは集落散策へ出かけます。天気は曇りでしたが、棚田のバックに雲が漂う空景色もまた美しいものでした。参加者は1時間ほどかけて栃窪の風景や暮らしの様子を見て歩きました。

集落散策の途中では参加者全員がワラビの収穫を体験。地元の民泊でいただいたこの日の夕食には、山菜や自家製こんにゃくなど地元の食材がズラリと並び、自分で食べるものを自分で収穫できる暮らしに触れた東京の学生は「ここに来ると、人も生活も環境も、みんな違うんですよね」と語ります。

夕食後には、栃窪小学校を事例として新潟の小学校における統廃合問題を研究した西村さんが、大学院での研究成果を発表。会場となった集落センターには栃窪小学校の校長先生や、研究をサポートした地元の方々が集まり、発表を元に多様な意見が交わされました。
その後は山菜をおつまみに交流会。集落散策の様子やお互いの暮らしを語り合い、深夜になっても笑い声がたえませんでした。

5月に初めて田植え体験をした地元の小学生たち。まっすぐ植えられています。
5月に初めて田植え体験をした地元の小学生たち。まっすぐ植えられています。

2日目、いよいよ田んぼへ出かけます。今回のメインテーマである草取り作業の前に、まだ田植えをしていない田んぼで田植えを行いました。
昨年も田植えを経験しているリピーターの参加者はさすがに作業が早く、「まるで栃窪の人みたいだ」と集落の方に言わしめるほど。5月のイロハプログラムではじめての田植え体験をした地元の小学1年生も、前回に比べてずっと上手に田植えをこなしていました。

5月のイロハプログラムで田植えをした田んぼに移動すると、小さな雑草が育ち始めています。
1日目の午後に笛木健作さんを講師に迎え、参加者は座学で草取りについて学びました。雑草は、まだ根をしっかりと張らないこの時期に取っておくと今後の作業が楽なのだということ。地中の微生物の分解活動によって発生したガスを田の土をかき回して抜いてやると、イネがよく育つということ。草取りをしながら同時に手でイネの根を切ってやると、より丈夫な根が新しく生えてくること。

「くるま」と呼ばれる草を取る道具に挑戦
「くるま」と呼ばれる草を取る道具に挑戦

「田んぼのガス抜きが、プチプチとしていて本当に実感できました。座学で学んだことを実体験できると『おー、ほんとだー!』という感動があって楽しかったです」と、作業を終えた参加者のひとりは笑顔を見せます。
「お米と話ができたか?それができりゃ一人前だ」と地元の農家の方が励ましてくれました。

参加者は、農作業の合間にあぜに腰をかけてお昼ご飯を食べました。メニューは、野外で火をおこして作ったトン汁、地元で収穫されたお米で握ったおにぎり、1日目に参加者自身が収穫したワラビなど。晴天の初夏の日差しのもとイネがそよめく棚田の眺めは、食事をよりおいしく感じさせてくれたようでした。

プログラムの最後に参加者に記入してもらったアンケートには、以下のようなコメントが見られました。

「ふだん生活していた環境とかなり違う環境でのくらしをのぞけるというか、体験できるのが、私は気に入っています。違いを知ることで、自分の暮らしへの理解も深まっている気がします」
「やはり田の草取りは、米づくりの醍醐味だなと感じました」
「めちゃくちゃ気持ちいいです。サイコーです」
「前回植えた苗が2週間という期間で結構成長していて『育ててるんだな』という嬉しさがありました」

次回の田んぼのイロハは9月に実施予定。「草刈りとあぜ管理」をテーマに、またおもしろい企画が準備されています。どうぞふるってご参加ください。

http://tappo.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=2&aid=564

WARD(世界子孫代理人会)から感謝状

606-l感謝状をいただきました。

「子孫達が生きられる資源と環境を残そう」と活動されているWARD(世界子孫代理人会)から、感謝状をいただきました。

地球の資源と環境の保全に寄与している組織と個人に贈られるもので、エコプラスは、2年前から開発している「地球市民アワード」や今までの自然体験活動、環境教育プログラムが評価されました。

WARD(世界子孫代理人会)WEBサイト
http://www.interq.or.jp/earth/ward/

モリアオガエルその1

5月25日の「とちくぼ生き物プロジェクト」定点観測の際に、モリアオガエルの卵を発見しました。

 真っ白いモコモコの卵。
真っ白いモコモコの卵。
 右がモリアオガエル、左はシュレーゲルアオガエルです。あなたはどちらがお好みですか?
右がモリアオガエル、左はシュレーゲルアオガエルです。あなたはどちらがお好みですか?

モリアオガエルは、この白いアワアワの卵を木の枝に産みます。それも、枝の下に池がある木を選んで。卵がかえるとオタマジャクシは下の池に落ちて、ちゃんと暮らせるようになっている訳です。
この日は元は田んぼだった溜め池の上の枝先に1つ、畦に3つかたまりを見つけました。うちひとつをお借りして、かえるまで観察することにしました。