ギフチョウの季節

集落内のとある場所にギフチョウが飛んでいます。
今日の気温は11度(午前11時半現在)。朝のうちは陽が差したり差さなかったりでしたが、昼に近づくにつれ暖かくなりました。

ヨロヨロとスギナにぶら下がった、サナギから出たばかりのギフチョウ。
ヨロヨロとスギナにぶら下がった、サナギから出たばかりのギフチョウ。

集落内のとある家の庭にギフチョウが飛んでいました。ギフチョウの幼虫が食べるカンアオイという草を移植しているそうで、その庭でサナギになったり羽化したりしているそうです。
今年は1,2週間前から飛んでいて、ギフチョウの姿が見えなくなる頃にモンシロチョウなど他のチョウが出てくるのだと、その家の人から聞きました。

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ちょうどその時、庭石の影でヨロヨロと動いているものがありました。これから羽化するギフチョウでした。羽が開いておらず、パッと見た瞬間は何かわかりませんでした。

まわりではモンシロチョウも飛び始めており、栃窪でギフチョウを見られる時期もあと少しかもしれません。
*ギフチョウは日本の固有種で本州の里山に生息します。近年では里山の放棄や開発などにより、個体数が著しく減少しているとのことです。

苗が育っています

前回見たときはまだ数ミリの芽が出たばかりでしたが、今日見てみたところ、長いもので4センチに成長していました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 今日の正午の気温は7℃。この数日間はずっとこのような気候です。先に暖かな日が続いてしまったので、とても肌寒く感じられます。

そんな中でも、育苗中の苗代に行ってシートをめくってみると、シートの中は少し暖かい様な気がしました。
前回見たときは、まだ発芽もまばらで、出ているものでも数ミリでした。
今日は芽が出そろって、長さも伸びていました。長いものでは4センチもありました。

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カエル・イモリの卵

 カエルの卵。種類は不明です。1反ほどの田んぼのあちらこちらにあり、それを目で追っていたらこのかたまりがありました。幅は1mにも渡っていました。
カエルの卵。種類は不明です。1反ほどの田んぼのあちらこちらにあり、それを目で追っていたらこのかたまりがありました。幅は1mにも渡っていました。

今日は快晴で、午後15時頃でも気温が18℃もあり、とても暖かい日でした。昨日は日中でも7℃、実際の温度以上に肌寒く感じていたのでしたが。

 

この頃カエルの声も聞こえ始めたなあ、と思っていたら、使わなくなった田んぼにカエルの卵がありました。この田んぼは、雑草が生えないようにするため一年中水を貯めているそうです。田んぼにはあまり卵を生まないというイモリまで卵を産んでいました。

もう少し暖かくなったら、このたくさんの卵がかえり、オタマジャクシやイモリでにぎやかになることでしょう。

 真ん中あたりの白いものがイモリの卵だそうです。近くを通りかかったおじさんが教えてくれました。
真ん中あたりの白いものがイモリの卵だそうです。近くを通りかかったおじさんが教えてくれました。

芽が出ています。

苗代のシートの下でじっと息をひそめている種モミ。シートをはぐってみると、芽が出ていました。

 特殊な素材のシートが3重にかけられ、大事に育てられています。
特殊な素材のシートが3重にかけられ、大事に育てられています。

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大きいもので2−3ミリ程度。まだまだこれから芽が出て来るようです。青々とした立派な苗に育ってほしいものです。

椿

 「ヤブツバキ」とよく似ています。「ユキツバキ」は「ヤブツバキ」が雪の多さに適応したタイプなのだそうです。
「ヤブツバキ」とよく似ています。「ユキツバキ」は「ヤブツバキ」が雪の多さに適応したタイプなのだそうです。

木辺に春と書く文字通り春の花「椿(ツバキ)」。栃窪では「ユキツバキ」が満開です。

 

田んぼの雪がとける今頃、山では「ユキツバキ」が咲きます。品種改良された園芸品種と比べると地味ですが、春を感じさせてくれる代表的な花の一つです。
写真は、栃窪から樺野沢という集落へ通じている道のほんの脇の斜面で撮影したものです。足元にはあちらこちらにスミレも咲いていました。

 白いものやごく淡い紫のものが、ツバキの周辺に咲いていました。
白いものやごく淡い紫のものが、ツバキの周辺に咲いていました。

雪どけを迎えた田んぼ

 田んぼを見守るかの様な、フキノトウと巻機山。
田んぼを見守るかの様な、フキノトウと巻機山。

 

あぜの至る所がこのような溝と穴だらけです。
あぜの至る所がこのような溝と穴だらけです。

まだあぜ側に少々の雪が残っていますが、田んぼのほとんどの雪はとけました。
あぜにはフキノトウと、迷路の様な溝、その溝のところどころに点々と穴があります。もちろん水路ではありません。雪が積もっている間に野ネズミやモグラが移動していた跡です。

地域に根ざした教育(Place Based Education)勉強会を行いました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAテーマ:
「産むということにまつわる地域に根ざした教育−オーストラリア最北端の 町、ダーウィンから」
4月11日に、地域に根ざした教育のネットワークオフ会を行いました。このネットワークのメンバーの野口扶弥子さんが、”産 む”ということをテーマに、お話しくださいました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERAオーストラリアの地理、風土などについての簡単な説明のあと、ご自身がオーストラリアで二人の子どもを出産された体験を交えながら、オースラリアの先住民族アボリジニやダーウィ ンという街での暮らしについて話してくださいました。アボリジニの人びとの出産に関する現状の紹介を通して、産むということ、地域に根ざした知恵がどのように人間の自然観や生き る力とつながっているのか、興味深いお話を聞くことができました。助産師、企業人、教育関係者、学生など、様々な参加者からも、それぞれの体験からの話を聞くことができ、興味深い会となりました。

PBFの勉強会では、いろいろな土地の食べものをつまみながら、というのが恒例になっています。今回は、高野がバリ島で買って来たバリコーヒー(泥コーヒー)、野口さんが出張でいらしたドイツで買って来られたイースターの卵の形をしたチョコレート、中東の伝統菓子のマラビ(ミルクプリン&ローズウォーターシロップ)、パレスチナのドライフルーツを味わっていただきました。

○話題提供者プロフィール:
野口扶弥子(のぐちふみこ)
NPO法人 持続可能な開発のための教育の10年推進会議(ESD-J)事務局
外資系金融機関に勤務の後、オーストラリアのグリフィス大学環境教育学修士 課程に留学。人間が自然の一部であるという価値観を持つアボリジニに魅か れ、研究も兼ね、伝統知を取り入れた日本人向けエコツアープログラムをゴー ルドコーストのツアー会社で企画。その後、先住民族が多く住む都市、ダーウ ィンに移住。2人の子どもをそれぞれ助産院・自宅で出産し、人間が自然の一 部であることを体感し、先住民族のことと自分の体験が重なった。ダーウィン では、コミュニティラジオ局の日本語放送を運営しながら、ダーウィン自宅出 産の会で、「バース・チョイス(産む選択権)」確立に向けた運動や、シュタ イナー教育に関わる。2003年より日本在住。

水芭蕉

水芭蕉が咲き始めました。OLYMPUS DIGITAL CAMERA
今日の栃窪はくもり空です。事務所の窓の外にある温度計で午前9時半の気温が11℃、とても暖かく感じます。

集落内に、民家と民家の間にガマなどが生える湿地があります。雪がとけて来て、何か生えて来たと思っていたら、水芭蕉でした。
まわりにはまだ積雪が40-50㎝ある中で、けなげに咲いています。

ちなみに、昨年は4月15日の日誌に登場していました。
http://tappo.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=6&aid=542OLYMPUS DIGITAL CAMERA