秋の草花を見かけるようになりました。
樹齢100年を超えるという大きなナシの木。
標高500メートルの栃窪集落でも、連日30度を超える暑さが続いています。
暑いことは暑いのですが、夕方に近づくと、セミの鳴き声がコオロギなどの虫の音に変わり、気温も下がり始めます。夜になるとスズムシも鳴いています。道路沿いでは、ススキやハギ、黄緑色のいがぐりをつけたクリの木などを見かけるようになりました。
直径3−4センチほどのナシの実がたくさん実っています。昔はこれがみんなのおやつだったそうですが、今は誰も食べないそうです。
集落内のところどころで見かけるナシの木には、たくさんの実がなっています。今年は特に実が多いようです。
お年寄りの話では、昔はどの家にもナシの木があって、子どもたちは実がなるのを楽しみにしたそうです。それが今の時期のおやつだったのですね。子どもたちはどの家のナシが甘い、という情報を共有していて、甘い実がなる木はみんなにねらわれた、とのことです。
大豆の花が咲き、サヤも実り始めました。
8月18日撮影。スイートピーにそっくりな形の、大豆の花。直径1センチくらいの大きさ。近くには2−3センチほどの大豆のサヤもできてきました。
8月25日撮影。だいぶサヤの形がはっきりとしてきました。
7月4日にあぜに植えた大豆苗。約1か月半で、サヤが実るまでになりました。今はマメのふくらみのない、薄っぺらいサヤが茎についています。
6月の植え直しから2カ月と2週間ほどで、稲穂が垂れるまでになりました。8月18日頃はイネの花盛りで、モミになる部分がぱっくりと割れて、中から白っぽいおしべが出てきていました。1週間後にはほとんどが受粉を終え、モミの形ができ上がっていました。
8月18日撮影のイネの穂。花が咲いて、おしべが出ている状態。
8月25日撮影のイネの穂。花が閉じてモミになり、中でお米が実り始めています。
2010年8月15−16日、新潟県南魚沼市栃窪で「夏休み、緑あふれる山里体験プログラム」を開催し、参加した23名が栃窪の歴史と文化、自然を満喫しました。
新潟県南魚沼市栃窪で、2010年8月15−16日、「夏休み、緑あふれる山里体験プログラム」を開催しました。
参加したのは、中学校1年生から60代までの23人。東京、埼玉、千葉、大阪、京都など、普段は都市で生活しつつも、山里の昔ながらの暮らしや文化に関心を持っている人たちでした。
栃窪集落を一望できる樽山に登り、散策コースや絶景ポイントを見て回りました。
地元の郷土史家による歴史講演会や盆踊りに参加したほか、棚田の散策やパノラマウォークを楽しんだり、地元の女性たちが作った郷土食を堪能したりと、栃窪の歴史と文化、自然を満喫した1泊2日となりました。
このプログラムは、過疎高齢化が進む栃窪集落の地域づくりに向けて、集落内外の人が一緒になって、地域の資産を改めて見直す活動の一環として実施しました。
参加者からは、「栃窪集落周辺には意外と観光資源が多くあって、いくつかを組み合わせるとさらに充実した時間が過ごせると思った」「今持っている資源は地元にとって宝なので、これをどんな形で活かしていけるかにかかってくると思う」などの声が集まりました。
栃窪の盆踊りに参加して、地元の方々と交流を深めました。
こうして集まった意見やアイデアを栃窪の活性化や地域づくりに活かしていきます。秋にも今回と同様のプログラムを実施する予定です。
【参加者の感想】
・すばらしい自然、人、料理・・・!最高です!
・地元の方々が温かく、気さくに受け入れてくださったことが印象に残った。
・当たり前ですが、それぞれの地域には、それぞれの深い歴史があるということを再認識した。
・歴史、自然、人々、暮らし、全て豊かでした。
・日常生活の中に「地に足をつけた」生活をできるだけ取り入れていきたいと思った。
・またくり返し訪れて、いろんな角度から見てみたい。
8月14日、丹沢での日帰り沢登りには9人が参加し、夏の一日を楽しみました。
5年生の男の子が、滝に打たれて「修行!」。この後、大人も全員やっていました。
神奈川県秦野市の葛葉川での日帰り沢登りには、社会人や学生など大人8人と、小学生1人が参加しました。
参加者の半数は沢登りは始めての体験。沢登りの基本や、互いにサポートし合いながら登る方法などをしっかり予習してから、出発しました。
水に入った瞬間に、「冷たい!」という声があがりました。この日は1日曇り空のとても蒸し暑い日でしたが、沢の入ると空気がひんやりして別世界のよう。最初から、水をの中をどんどん進んでいきました。「こんなに水に濡れながら歩くとは思わなかった」という参加者も。
沢を登りきったところで全員集合!
詳しくはこちら
http://www.ecoclub.org/showart.php?lang=ja&genre=7&aid=460
新潟県南魚沼市の清水集落で、2010年8月5日から3泊4日で、「山里子ども夏休みキャンプ」を行いました。地元南魚沼市のほか、大阪府や首都圏から合計26人の小中高校生が、地元のみなさんの指導で大自然をたっぷりと楽しみました。
地元のベテランの案内で、子どもでも楽しめる沢を歩いて楽しみました。
8月5日から8日まで、新潟県南魚沼市清水で子どもキャンプを実施しました。
小学5年〜高校1年までの川っ子グループはテント泊、小学1年〜4年までの山っ子グループは公民館泊で3泊4日の共同生活を体験しました。
川っ子は12人、山っ子は14人が、地元南魚沼市や東京、埼玉、神奈川、千葉、そして大阪から集まりました。
キャンプサイトは遠くに2,000メートル級の山々を望む電灯ひとつない場所。星空が最高でした。
詳しくはこちらへ
http://www.ecoclub.org/showart.php?lang=ja&genre=7&aid=448
7月31日(土)、生きもの調べが行われました。スイレン田んぼや側溝、沢、ため池などで生きものを観察しました。
7月31日(土)に、南魚沼市栃窪集落で今年度3回目の「栃窪生きものプロジェクト」が行われました。気温31度と、立っているだけで汗ばむ暑さの中、村内外から17人が参加しました。小出高校教諭の深沢和基さんを講師に、集落内を散策しながら生きものの観察を行いました。
清水が流れ込むため池で次々に見つかった、サンショウウオの幼生やオタマジャクシ。イモリもいました。
今回は、毎回観察しているスイレン田んぼの他、神社近くの沢、清水が流れ込んでいるため池などで生きものを観察しました。昨年たくさんの数を確認していた水生植物の花が少ししか見られず、講師の深沢さんは「どうして今年少ないのか理由はわからない。天気がよくなかったのか。水面にアオミドロが繁殖して光が届かなかったこともあるかもしれない」と話していました。
ため池では、オタマジャクシやサンショウウオの幼生を観察しました。大きなヤマアカガエルやトノサマガエルと思われるカエルもいて、深沢さんは「カエルのような弱い生きものが大きいことが栃窪の自然の豊かさだ」と説明しました。
また、ため池の周辺では様々な種類のトンボも観察することができました。小学生の頃トンボの研究をしたという村の人がルリボシトンボを網で捕まえてみせると、子どもたちは「トンボが捕まった!」といっせいに集まり、熱心な様子で観察していました。
移動中は、セミやトンボの様々な大きさの幼虫の抜けがらをいくつも発見し、子どもたちは手のひらに山盛りに集めていました。それを見た60代の村の男性は、ふりかえりの際「子どもの頃、今の時期の通学時は、ため池がある家の外壁にヤゴがたくさん羽化しているところを見た。今日もそういうものが見られるかと思ったが、羽化の途中のものはいなかった」と話していました。
カナヘビを捕まえた村の子どもたち。
他に、ふりかえりでは「ヤゴの抜けがらを見つけて楽しかった」「サンショウウオの多さにあらためておどろいた」などの感想や、「カエルは生きている虫しか食べないのか」などの質問もありました。質問について深沢さんは、「動いているものをエサとして認識するため、生きている虫を食べることになる」と答えていました。
For the sustainable and peaceful future