積雪390センチ

2011年1月31日15時現在、栃窪の積雪は約390センチ(栃窪小学校の積雪計での観測)。除雪に追われる日々を過ごしています。

1月22-23日の「雪掘りと保存食講座」の参加者が、大雪とのニュースを聞いて、この週末(29-20日)も雪掘りに駆けつけてくれました。写真は、1メートル以上の積雪があった屋根の雪下ろし作業。この屋根の除雪は今季5回目で、前回は23日でした。
1月22-23日の「雪掘りと保存食講座」の参加者が、大雪とのニュースを聞いて、この週末(29-20日)も雪掘りに駆けつけてくれました。写真は、1メートル以上の積雪があった屋根の雪下ろし作業。この屋根の除雪は今季5回目で、前回は23日でした。
道路脇の雪の壁は3メートルほどになっています。写真は、1月31日11時40分頃。ひとときの晴れ間が久々に広がりました。
道路脇の雪の壁は3メートルほどになっています。写真は、1月31日11時40分頃。ひとときの晴れ間が久々に広がりました。

2011年1月31日15時現在、栃窪の積雪は約390センチ(栃窪小学校の積雪計での観測)。30日夜から31日朝にかけては、約70センチ積もりました。
地元の人によれば「この程度の積雪はふつう。ただ今年は休みなくダラダラと降り続けるので大変。これが2月まで続いたら大雪になるなぁ」ということです。

 

Life in a snow village and local wisdom

On Jan. 22th to 23rd, ECOPLUS organized the Snow Village Workshop called “Snow Shoveling and Preserved Food in a Snow Country” at Tochikubo Village, Minami-uonuma City, Niigata. Ten participants mainly from Kanto region enjoyed snow shoveling with the locals and learned the food preservation methods and cooking.
Tochikubo sees snow more than 4 meters high in winter. The participants, most of them had little experience with deep snow, helped local people remove snow around houses and learned about winter food preservation methods, passed down over generations.

Experiencing snow shoveling.
Experiencing snow shoveling.

 With the guidance from the locals, the participants learned how to use shovels and snow-dumps (A tool like a big square shovel which can take large amount of snow) and helped remove snow around houses of elderly residents. Although they struggled to use the tools at first, they seemed to be enjoying snow shoveling.
A participant with the first snow shoveling experience said ‘I was surprised to discover that snow is really heavy’.

Cooking lunch with the local women.
Cooking lunch with the local women.

 On the second day, the participants visited Mrs Kuwabara, who is the 80-year-old instructor of the day, and studied the way she stored vegetables and pickles for winter. Then divided into few groups, everyone cooked lunch taught by the local women, using preserved foods.

The participants commented in their feedback as follows.
‘I felt achievement after the snow shoveling.’
‘I learned seasoning methods by cooking together with the local women.’
‘I felt the strong link between the lifestyle of the snow country and the local food culture.’

雪深い農山村の暮らしに触れ知恵に学ぶ

1月22-23日、栃窪集落で行われた「雪掘りと保存食講座」に、首都圏や南魚沼市、長野県から10名が参加しました。地元の人たちと一緒に雪掘りを行い、保存食を調理するなど、昔から続く雪国の暮らしや食文化を思う存分体験しました。
冬は数メートルもの積雪で覆われる栃窪集落。居住地域としては世界有数の豪雪地帯にあるこの農山村で、「雪掘り」と呼ばれる除雪作業を体験し、多彩な保存術を活用した冬の食生活を学びました。

高齢者宅での雪掘りの様子
高齢者宅での雪掘りの様子

初日は、雪掘りの講習と作業が行われました。まずは集落内を散策。雪に埋もれないように道路標識が高い位置にあるのを確認し、屋根の上での除雪作業を見て、雪に囲まれた生活の様子に触れました。その後、雪掘りのやり方や道具の使い方を教わって、いざ雪掘りに挑戦。地元の人たちの指導のもと、一人暮らしの高齢者宅を中心に、参加者がいくつかのグループに分かれて雪掘りを行いました。はじめはスコップやスノーダンプ(大型の角型シャベルにパイプの持ち手がついた除雪用具)の使い方に苦労していた参加者も徐々にコツをつかんだ様子で、重労働ながらも楽しそうに雪と格闘していました。初体験の人たちからは、「雪が意外と重いことに驚いた」「掘った後の雪の置き場所が難しいことを学んだ」などの声が聞かれました。

集落の女性から料理方法を聞く
集落の女性から料理方法を聞く

2日目は、桑原さん宅を訪問して野菜や漬け物の保存方法を見学し、野菜や山菜などの保存食材を使った調理を体験しました。参加者はいくつかのグループに分かれ、集落の女性たちに手ほどきしてもらいながら、ゼンマイの煮物、ウドのきんぴら、切り干しダイコンの油炒め、酢豆、大学イモなど、色鮮やかで見た目にもおいしそうな数々の料理を作りました。それぞれの素材を活かした保存食を味わいながら、長年地元で受け継がれてきた食文化を体感するひと時でした。

最後のふりかえりでは、「雪掘りは掘った分だけ成果が見えて楽しかった」「味付けや漬け物の戻し方など、地元の人たちと一緒に調理して参考になった」「雪に囲まれた暮らしと食文化の結びつきを感じた」という感想が寄せられました。雪深い

そり遊び、カマクラ作り、お祭り参加、、「子ども雪国暮らし体験」で思いっきり遊びました

1月15-16日に、11名の小学生が栃窪で、地元の子どもたちと一緒に雪国の冬を楽しみました。雪が吹きつける天気のなかでも、元気いっぱい遊びました。
たっぷりと雪が降り積もった南魚沼市栃窪に、「子ども雪国暮らし体験」の参加者11名が集まりました。神奈川、東京、そして地元南魚沼から小学1年〜5年生が、栃窪の子どもたちと雪遊びをしたり、お祭りに参加したり、食事作りや掃除をしたりと、雪国の暮らしと共同生活を元気に体験した2日間となりました。

さいの神で燃やす正月飾り。子どもたちが集落の家々をまわって集めました。
さいの神で燃やす正月飾り。子どもたちが集落の家々をまわって集めました。

15日は、夜に行われる「さいの神」のお祭りで燃やす正月飾りを集めから始まりました。地元栃窪の子どもたちや、活動をサポートしてくれる地元のお兄さんたちと一緒に、3つのグループに分かれて集落内の家々をまわりました。子どもたちはワラで作った飾りやお札、ダルマなどの正月飾りを両手いっぱいに持って、神社まで届けました。
飾り集めの後は雪遊び。栃窪の子どもたちが雪の斜面を思いきりソリですべる姿をみて、始めての子も挑戦。キャーキャー言いながら何度もすべっていました。カマクラ作り名人のお兄さんと、あっという間に人が入れるカマクラを作った子たちもいました。
夕食の後には集落の神社でさいの神のお祭りに参加しました。昼にたくさんの正月飾りがワラと一緒に燃え上がり、その火でスルメや餅を焼いて食べました。

雪の斜面でスリル満点のそり遊び。
雪の斜面でスリル満点のそり遊び。

16日の午前もひたすら雪に触れて過ごしました。風が強く、顔に雪が向かって降ってくるような天気でしたが、子どもたちは元気いっぱい。民家の駐車場の雪掘りをしたり、栃窪小学校のグランドで思い思いの雪遊びをしたりして、寒さの中でも体を目一杯動かして雪とのふれあいを楽しんでいました。

この1泊2日では、食事作りや後片付け、掃除なども自分たちでやり、新しい友達との共同生活にもチャレンジしました。シチューやサラダ、おにぎりを作ったり、食器を洗ったり掃除機をかけたりと、普段はやらないことにも子どもたちは一生懸命取り組んでいました。

最後のふりかえりでは、「雪遊びが面白かった」「さいの神でスルメを食べたのがよかった」「自分で作った料理がおいしくて嬉しかった」という子どもたちの率直な感想があふれていました。