国際シンポジウム「地域と学び」が開催されました

2014年2月1日、東京・池袋の立教大学で、国際シンポジウム「地域と学び」が開催されました。ハワイとオーストラリアからのゲストを交えて、いま求められる「学び」について、約70名のみなさんと意見を交わしました。

 

立教大学の太刀川記念ホールには、遠くは沖繩や島根から研究者や学生、一般市民らが集まりました。

ゲストスピーカーのククイさん(左)とロンさん
ゲストスピーカーのククイさん(左)とロンさん

基調講演では最初に、オーストラリアのロン・トゥースさんが、自ら設立したプレンヴェール環境教育センターの取り組みを紹介。地元クイーンズランド州にある25の州立の環境教育センターの最初のセンターを作った経緯や、物語を用いた独特の環境教育プログラムについて語りました。

基調講演のもう一人はハワイのククイ・マウナケアーフォースさん。有機農場を通じた先住民族の若者たちの支援活動を情熱的に語ってくれました。経済的社会的に弱い立場にある若者たちが農場で働きながら大学で学ぶという、ビジネス的にも維持出来ている運営形態を説明してくれました。

コメンテーターとして参加したオーストラリア・クイーンズランド大学のピーター・レンショウ教授は、「世界中でテストの点数を競い合う学科教育が重要視され、教育組織の運営が縦型の上意下達型になっている。本来教育は仲間や家族や地域といった横型の連携の中で運営されてきたのが大きく変わっている」と指摘しました。

パネルディスカッションの様子
パネルディスカッションの様子

後半のパネルディスカッションでは、参加者全員でのグループ討議をはさんで、会場と海外ゲストらが意見を交わしました。地域の暮らしと伝承文化、語り部の重要性の指摘や、アイデンティティに地域が果たす役割、日本の先住民であるアイヌの人々の歴史にまで話が及びました。

議論の内容は、以下のUstreamから動画で見ていただけます。
http://www.ustream.tv/channel/pbesymposium

また報告書も近くまとめます。報告書をご希望の方はエコプラス事務局(info@ecoplus.jp)まで、ご連絡下さい。