「マイ田んぼ」を南魚沼に持ちませんかー棚田オーナー2019募集

完全無農薬で栽培するこの棚田を応援します(18年5月26日撮影)

ニホンカモシカが歩き回りギフチョウが舞う、素晴らしい自然環境に包まれた山里の棚田で、環境に配慮したコメづくりを応援する「棚田オーナー」を今年も募集します。無農薬、有機、天日乾燥という伝統的な田んぼのオーナー。豊かな生態系を守り、小さな集落を支え、最高級の塩沢コシヒカリを味わっていただきます。

標高500m、最上流部に位置する南魚沼市栃窪集落には、自然のままの沢水が流れ、絶滅が危惧される動植物が当たり前のように残っています。過疎高齢化に直面しながらも集落では、この自然を舞台に、都会のみなさんに食や暮らしを見直す機会を提供し、新たな形の都市と農村のつながりを育みたいと考えています。

見事な黄金色になったオーナー田んぼ(17年9月25日撮影)
無農薬田んぼからは無数の赤とんぼが誕生(17年7月15日撮影)

秋には市場にはまず出回ることがない最高級のお米をお届けします。オーナーには、今期5回開催予定の、休日農業講座「田んぼのイロハ」(各回の参加費1万円)が無料に。

【募集単位と金額】
100平方メートル(1畝=いっせ)分、年額5万円。グループや学校、保育園などの団体での申込も可能です。

【内容】
用意した絶景棚田のオーナーになって頂きます。稲の栽培は地元の集落営農組織「とちくぼパノラマ農産」が担当します。オーナーのみなさまはいつでも農作業に参加していただけます。収穫した新米を一口あたり玄米30kg相当(白米で約27kg)お送りします。

【特典】
・田んぼにお名前を表示します。田んぼ作業への参加がいつでも可能です。
・田んぼの様子についてメールでお知らせします。
・収穫した新米を玄米30kg(売価約38,000円)相当をお送りします。
・休日農業講座「田んぼのイロハ」への参加費1名分が無料。伝統的なコメづくりのノウハウを教わることができます。

【栽培方法】完全有機・無農薬・天日乾燥。
農薬は発芽前、育苗期を含め一切使用しません。新潟県の一般的な農家では田植え後も含めて18〜20成分の農薬を使っており、9~10成分で育てたコメは「5割減農薬米」と表示されます。パノラマオーナー米は「完全無農薬」のおコメです。

【プチオーナー】
年額1万円のプチオーナーも募集しています。
参加費年額1万円。いつでも農作業に参加可能。田んぼの様子についてメールでお知らせします。秋に収穫した新米5kg(売価6,300円)相当をお送りします。「田んぼのイロハ」講座の参加費が2割引になります
【主催】有限会社とちくぼパノラマ農産
【運営】NPO法人エコプラスTAPPO南魚沼やまとくらしの学校:tappo@ecoplus.jp

【申込】

無数の命を見つめながら無農薬田んぼで田植え

Planting rice in the non-chemical pure organic terraced rice paddy.

 休日農業講座「田んぼのイロハ」の今季第1回の田植え編は、2019年5月25-26日の週末に、新潟県南魚沼市の栃窪集落で開かれました。首都圏からの参加者たちは、見事な青空のもとで、1反4畝(約1400平方メートル)の田んぼを植え切りました。カエルやオタマジャクシ、トンボ、ヤゴ、ケラなど、完全無農薬の田んぼならではの無数の命に包まれた作業となりました。

ECOPLUS conducted the first workshop on rice farming, called “ABC in a rice paddy” on May 25-26, 2019 at Tochikubo village, Niigata Japan. Under the beautiful summer sky, participants from metropolitan area enjoyed works in a rice paddy with songs of birds, cool breeze and lunch next to the paddy.

View from Mt. Teruyama, 736m. 樽山山頂からの絶景。

 25日は、まさに雲一つない晴天。せっかくの機会なので、集落のさらに上の稜線部にある観音様まで車で上がり、さらに徒歩で30分ほどの樽山(736m)まで登ってみました。八海山(1,778m)から巻機山(1,967m)、苗場山(2,145m)までの雪が残る山々と、魚沼盆地に水が入った田んぼが広がる様子を観察しました。

On 25th, the sky was totally blue with any pieces of clouds. So we went up above the village by car and walked an half hour to the top of Mt. Teruyama, which has elevation of 736 meters. We could oversee the ridge of mountains reaching to 2,000 m elevation and the Uonuma basin which is the heartland of the most sought after rice, “Uonuma Koshi-Hikari.”

Snow was still remained under the branches of cider tree. 杉の枝の下は雪がびっしり。

 登山の途中には、ゼンマイやわらびなど山菜類があちこちに顔を出しているのにもびっくり。頂上付近では、無数のチョウが互いを追いかけ合って乱舞する様子にも息を飲みました。
 後半は雪が残る戦国時代からの古道をたどり、林の中に森のアスパラと呼ばれる山菜のシオデが出ているのも観察できました。

During the walk to the top of Teruyama, we identified several edible plants just next to the path. We also surprised by so many butterflies circling around us. On the way back, we took the over four century old road used by worriers in the battle age in Japan. On that road, snow was still remained and another edible plants can be identified near the road.

For human hands, it is big! 手で植えてみると田んぼはとっても広い。

 26日は朝から農作業。無農薬で栽培を始めて13年になる「イロハ田んぼ」は、すでに代かきを終え、水を抜いて田植えをするばかりに用意してもらいました。六角形の木枠を転がして田んぼに筋を付け、線が交わる場所に苗を植えていきます。始めはどのくらいの深さに植えるのかが分からなかった参加者も、水に流されず、無理に深植えせず、という地元のベテランの指導で、次第にコツを覚え、一気に作業が進みました。

On 26th, we concentrated our time for rice planting. The paddy which has been growing rice for 13 years without any chemicals was smoothed prepared by the locals. Rolling a wooden frame of hexagon shape, we set marks on the surface then we planted seedlings in line. At the beginning it was difficult to set the seedlings but with the support from locals, saying set the seedlings not to be floated away and not to push in too deep, participants learned the way shortly.

Many dishes were set on the deck of a small track. 軽トラ食堂。

 田植えを終えた後のお昼ご飯は、田んぼの隣の木陰に軽トラを止めて、その荷台におにぎりや料理が並べた「軽トラ食堂」。ウドやわらびがたっぷり入ったみそ汁、おにぎり、トマトやきゅうり、ウドの天ぷらなど地元の素材を活かした豪華な内容。「おいしい」が連発されました。自然と農と食について深く考える週末となりました。

The planting work was finished in 3 and hard hours and the lunch started. So many dishes like, miso-soup with wild edible plants, rice balls, tempura of another edible plant, called “Yamaudo,” we deeply understood the richness and happiness to live close to the nature. Participants discussed a lot about the relation between nature, food and agriculture during the weekend.

米国の大学生が、日本の農山村で学ぶ

Michigan Students Learnt Japan in Minami-Uonuma

 米国のミシガン大学の学生14人が、2018年5月19日から21日まで新潟県南魚沼市に滞在、田植えや織物体験などを通じて、自然と深くつながった伝統的な暮らしや文化を学んでいきました。

ECOPLUS hosted a group of students from University of Michigan from 19 to 20 May in Minami-Uonuma for their learning on the relation with environment, life and culture through experiencing rice planting, weaving and other activities.

 滞在は、ミシガン大学の日本研究センターが主催する約3週間の日本での研修旅行の一環。早稲田大学教授を務める高野孝子エコプラス代表理事と、ミシガン大学のレスリー・ピンカスさんとの連携で行われました。

The trip was conducted by the relation with Ms. Leslie Pincus of University of Michigan and TAKANO Takako, executive director of ECOPLUS, as a part of their 3 weeks long tour to Japan.

Drying cooked mountain vegetable, “Zenmei.”

 19日は、南魚沼市の標高500m前後に広がる栃窪集落周辺を散策。遠くに雪が残る山々が残る絶景にびっくり。「素晴らしい光景。何億円というものすごい価値があるのではないか」というような声まで出ました。地元のおばあさんが山でとってきたゼンマイを乾燥させている場面にも出会い、両手を添えて丁寧にもみながら乾燥させる作業に見入っていました。

On 19th, they strolled around the village of Tochikubo which is located on the slope of around 500 meters elevation. They were deeply impressed by the scenery of mountains covered by white snow and young green, saying “this land might be so expensive.” They also encountered an old lady who was drying mountain vegetable called “Zenmai.”

 20日は裸足で田んぼに入っての田植え。土の中に足を入れた瞬間に大きな声を上げつつ、手際よく数本づつの苗を植えていきました。

On 20th, they experienced traditional rice planting by hands. They screamed a bit while they put their bare feet in the muddy soil of the paddy but later they acquired how to plant young seedlings in line and they finished the work in three hours.

Traditional sitting loom, called “IZARI-Bata,” or いざりばた

 最終日の21日には、市街地の塩沢地区に下りて、地元で1,000年以上も伝えられてきた麻織物「越後上布」について学びました。植物の茎から繊維を取り、糸にして、染め、織っていく過程を、越後上布保存会のみなさんに見せていただき、一部は実際に体験もさせてもらい、その深い歴史に魅せられていました。

On the last day, 21st, they came back to the city area, “Shiozawa,” to learn about the local ramie cloth called “Echigo-Zyofu,” which has over a thousand year history. Specialists from Echigo-Jofu technique preservation association demonstrated how to get fibers fro the skin of the plant, how to dye the yarn for patterns, and how to weave. Some of the students experienced actual works by their hands.

 3日間の滞在を通じて、森から燃料を得、山からの水を飲み、それを田んぼに巡らせるという自然に密接につながった暮らしや文化を理解してもらう機会になったようです。

Through the three-day stay, they seem to deepen the understanding on the relation with life and nature, like getting fuels from the forest, drinking water from the spring, making the water system running around all the terraced rice paddies.