「山」カテゴリーアーカイブ

(終了しました)山里の自然と暮らしを満喫する子ども夏キャンプ

2,000m級の山々に囲まれた山里で、深い自然と、その地に育まれた文化を体験します。地元の山伏たちの火渡り神事にも参加します。小学5年生から高校生が対象です。子どもゆめ基金の助成で参加しやすくなっています。
仲間と協力して生活しながら、自分たちで暮らしを組み立て、行動します。

2015夏キャンプ イワナ滝で遊ぶ
2015夏キャンプ イワナ滝で遊ぶ

概要【日時】2016年8月4日(木)〜7日(日)
【場所】新潟県南魚沼市清水集落
【集合】8月4日(木)正午 現地(南魚沼市清水集落)集合、午後零時半開始
【解散】8月7日(日)午後2時現地解散
【対象】小学5年生〜高校生
【内容】テント設営、火おこし、野外料理、山登り、沢歩き、川遊び、星空観察、耕作放棄された棚田やブナ林での保全活動など。
【参加費】10,000円(初日夕食から4日目昼食まで9食、保険料込み)
【申込】NPO法人エコプラス
以下の登録票参加登録票と健康チェック表に記入の上、エコプラス(info@ecoplus.jp、ファクス03-5294-1442)までお送りください。

クマタカに出会い、雪国を満喫した3日間

穏やかな天候の中で、雪に包まれた体験をすることが出来ました。
穏やかな天候の中で、雪に包まれた体験をすることが出来ました。

1月9日から11日に新潟県南魚沼市栃窪集落で「山里の自然と暮らし体験・冬」を行ないました。参加したのは首都圏からの13名と新潟県内から4名の計17名の小学生。穏やかな天候の中。青空の下で雪遊びを楽しみました。

初日は、緊張した表情でのオリエンテーションから始まりました。自己紹介や活動の目標、気を付けたいこと、2つに分かれた生活班での話し合いました。

午後からは待ちに待った雪遊び。スキーウェアに着替え外へ飛び出しました。積雪は40センチほど。例年よりはるかに少ない積雪量でしたが、ほとんどの子どもたちには見たことのない世界。地元集落の子どもも一緒になって、ソリ滑りや、かまくらつくり、雪合戦などを楽しみました。子供たちは大いな笑い声が、高齢化が進む小さな山里の響きました。

数百メートル先の山の上にいるクマタカを発見、みんなで観察しました。
数百メートル先の山の上にいるクマタカを発見、みんなで観察しました。

2日目の自然観察には、地元の自然に詳しい深沢和基さんが特別ゲストとして参加、雪が積もった農道を歩いて集落周辺の山や森を観察しました。今回はめったに見ることができないという大型の鳥「クマタカ」が登場。山の上の木に止まってじっとしていました。

望遠鏡でのぞくと、堂々としたクマタカが、あたりを見回しているのがはっきりと確認できました。30分前後もずっと同じ場所にいたクマタカは、最後に青空を背景に悠々と円を描いて飛び立ち、羽根の裏側にある縞模様もくっきりと見ることが出来、子どもたちはずっとクマタカを目で追い続けていました。

三日間の暮らしは、集落の集会所をお借りしての合宿形式。朝食と夕食は子どもたちが自分で作りましたる。子どもたちはほとんど自分たちだけで食材を切り、煮え具合を見守り、おいしい鍋が出来上がりました。

最終日の活動の振り返りでは、「雪遊びが面白かった」「雪合戦またしたい」「一人っ子なので、こういう場所で多くの友達と過ごすのは面白い」などという言葉が続きました。

3月26日から29日には新潟県南魚沼市清水集落にて「山里の自然と暮らし体験・残雪期」が行われます。小学校5年生以上、高校生までが対象。雪上テントでの3泊4日です。雪上で火おこしや、ハイキング、尻滑りなどの自然体験などを行います。参加お待ちしています。

山里の自然と暮らし体験・夏

イワナ滝で遊ぶ01
イワナ滝で遊ぶ01

2015年8月1日から4日まで、新潟県南魚沼市清水地区で夏の子どもキャンプを実施しました。新潟市、南魚沼市などから集まった、小5から中2までの男子5名、女子2名が、流木を使っての野外炊事や野外でのトイレ作り、沢登りなどたくさんのことに挑戦しました!

エコクラブ主催の夏キャンプでは初めて、参加した子ども全員が新潟県内在住者でした。今回は、エコクラブのキャンプを初めて手伝う大学生たちもいて、子どもたちから教わったり手伝ってもらうシーンもありました。
大きな雷や夕立もありましたが、4日間ほぼ快晴でした。

日々の概要は以下のページに掲載していますが、終了時のアンケートには「自然がないと自分たちは生きていけないと身にしみた」、「いろいろな虫を発見することができた」、「いつも使っている物の中には、買わなくても自然の中にある物で代用できるものがある」など、たくさんの気づきが書かれていました。

これほど暑い日中でも、目の前を流れる川の水は冷たく、渡渉した沢の水はもっと冷たく、その中で、地元から参加した少年たちは元気に潜り、魚を見つけたりしており、全員が刺激を受けました。子どもたちがどんどん開放され、笑顔が増えていくのが目に見えた4日間でした。(高野孝子)

30人余でヒノキ林の整備を実施

2015年7月25日の土曜日、都内の金融機関2社のボランティア33人のみなさんが、茨城県・阿見町での森林整備活動を実施しました。エコプラスは阿見町で07年以来、農業や林業の体験活動を支援しています。
7月25日、33人の参加者は東京駅近くに集合し、午前10時半にバスで阿見町君島地区に到着。身支度を整えて、11時過ぎから森林整備に着手しました。

対象となった森は、22年前にヒノキの苗を植えた場所。左右11列、奥行き30列近くに、高さ5m前後のヒノキが整然と並んでいます。

いずれは材木にと植えられたヒノキでしたが、親世代から引き継いだのは女性1人だけのお宅。ほとんど手入れが出来ずに、枝がびっしりと生え、そこにクズがからみついて一部はクズのツルが木全体を覆う状態となっていました。

ボランティアたちは、7人1組になって、地元のみなさんの指導のもとで、枝を払い、切った枝を引き出して森の外に積み上げる作業を続けました。

初めての枝打ち。インド出身の参加者もすぐに慣れて、みんなで300本以上の木をきれいにしました。
初めての枝打ち。インド出身の参加者もすぐに慣れて、みんなで300本以上の木をきれいにしました。

気温35度前後。猛烈な暑さと湿気で、みんな汗びっしょり。枝を切る時には木の上からヒノキの枯れ葉などが落ちてきて、ほこりまみれになります。

昼食をはさんで午後2時半ごろまで作業をし、ヒノキの林は高さ2m前後までがずっと先まで見通せる状態になりました。

現場を訪ねた地主の女性は、「私一人でどうしようもなくて手を付けられずにいました。本当に助かりました」と話していました。

作業終了間際。林の下は向こうまで見通せるようになりました。
作業終了間際。林の下は向こうまで見通せるようになりました。

参加者したみなさんからは「日ごろはずっと机に座っているだけなので、汗をかいての活動は面白い」「林の向こう側まで見通せるようになって、気持ちが良かった」などと話していました。

首都圏への農産物の供給源である阿見町でも、農林業の後継者は減っています。手入れがされていない森や竹林、耕作されないまま雑草に埋もれている農地などが数多くあります。

こうした土地を都市部の人たちが汗を流し心身をリフレッシュする場として活用することで、地域と人々の持続可能性へとつながるとエコプラスは期待しています。

まばゆい光の中で雪ざんまいキャンプ

エコプラス恒例の雪ざんまいキャンプが、3月26−28日の2泊3日の日程で、新潟県南魚沼市清水集落で開かれました。透き通った青空と真っ白な雪に包まれて、雪の中での暮らしを楽しみました。

エコプラスが20年来続けてきた雪の中でのキャンプを、今年は3月26日から28日の2泊3日で実施しました。

キャンプ地は地元のみなさんが大切に手入れをしておられる農地の上。ゴミはすべて持ち帰るLow impact cacmpです。
キャンプ地は地元のみなさんが大切に手入れをしておられる農地の上。ゴミはすべて持ち帰るLow impact cacmpです。

今回は、子どもの参加が少なかったために、ボランティアスタッフも加わったトレーニングキャンプとして実施。小学生2人のほかに、大学生や専門学校性らも加わり計10人が、雪上の共同生活を送りました。

すべてが初めての経験とあって、最初は戸惑いがちでしたが、小学生も大学生も一緒になって協力しあい、食事を作り、後片づけをし、遊び、眠る3日間でした。

吸い込まれるような深い青空、きらきらと輝く真っ白な雪。身体の中まで透き通っていきそうです。
吸い込まれるような深い青空、きらきらと輝く真っ白な雪。身体の中まで透き通っていきそうです。

 

 

 

 

 

 

 

(詳しくは以下からどうぞ)
http://www.ecoclub.org/showart.php?lang=ja&genre=7&aid=591

(フェースブックページにも写真が載っています)
https://www.facebook.com/pages/Ecoplus/1429092087370488

清水の自然と山伏の祭りに触れる〜いきもの復活大作戦夏の巻

2014年8月2-3日、新潟県南魚沼市で「清水いきもの復活大作戦・夏の巻」が開催されました。今回も、伝統を受け継ぐ山伏たちとも出会い、山里の自然と暮らしにひたりました。

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山に向かって祈祷する山伏たち。いまも暮らしの中に山伏の活動が息づいています。

 

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山から流れる小さな流れに、ヤマアカガエルが潜んでいました。

エコプラスが経団連自然保護基金の支援を受けて展開している「清水いきもの復活大作戦」の2014年2回目の活動が、新潟県南魚沼市清水集落で、8月2-3日にかけて開催されました。首都圏や地元からの13名と専門家のみなさんが清水に集まりました。

1日目は山伏たちの火渡り行事に準備から参加。地域のみなさんや山伏のみなさんと一緒になって、火祭りのまきをくみ上げたり、会場を整えたり。本番の祭りではほら貝の音とともに繰り広げられる力強い祈りに圧倒されました。

夜は、光を使って昆虫を集めるライトトラップ。2日目は地域住民と一緒になっての保全地域の木道整備などに汗を流しました。

詳しくは、以下からどうぞ。
http://tappo.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=9&aid=1141

秋の巻は9月27-28日の予定です。早めのお申し込みをお待ちしています。

丹沢で真夏の沢登りと、森の中でのお菓子作り

8月14日、丹沢での日帰り沢登りには9人が参加し、夏の一日を楽しみました。

 

5年生の男の子が、滝に打たれて「修行!」。この後、大人も全員やっていました。
5年生の男の子が、滝に打たれて「修行!」。この後、大人も全員やっていました。

神奈川県秦野市の葛葉川での日帰り沢登りには、社会人や学生など大人8人と、小学生1人が参加しました。
参加者の半数は沢登りは始めての体験。沢登りの基本や、互いにサポートし合いながら登る方法などをしっかり予習してから、出発しました。

水に入った瞬間に、「冷たい!」という声があがりました。この日は1日曇り空のとても蒸し暑い日でしたが、沢の入ると空気がひんやりして別世界のよう。最初から、水をの中をどんどん進んでいきました。「こんなに水に濡れながら歩くとは思わなかった」という参加者も。

沢を登りきったところで全員集合!
沢を登りきったところで全員集合!

 

詳しくはこちら
http://www.ecoclub.org/showart.php?lang=ja&genre=7&aid=460

やまざとワークショップを行いました

2009年9月26−27日、新潟県南魚沼市清水集落で「やまざとワークショップ」が開かれました。
9月26−27日、新潟県南魚沼市清水集落で「やまざとワークショップ」が開かれました。参加したのは、首都圏在住の学生や社会人4人。さわやかな秋晴れの空の下、集落の人たちに教わりながら、ナメコの特産化に向けた作業や水路の維持作業、アケビやヤマブドウの収穫などをし、初秋の山里の暮らしを体験しました。

たくさん並んだナメコの原木のまわりの草を、丁寧に刈り取りました
たくさん並んだナメコの原木のまわりの草を、丁寧に刈り取りました

1日目は、昨年5月にコマ打ちしたナメコの原木周りの草刈り作業を手伝いました。この場所は昨年8月にも草刈りをしましたが、1年経って再び笹のやぶになっていました。集落の人たちが草刈り機で大まかに草を刈った後に、カマを使って原木を傷つけないよう丁寧に草を刈り取りました。作業には、清水集落唯一の中学生2人も参加し、1時間程で刈り終えることができました。
ナメコの原木地帯までの山道には、ヤマブドウやアケビ、地元で「アマンダレ」「クズレ」とよばれるキノコなど、秋の実りがたくさん。参加者たちは清水の豊かな自然の恵みに目を輝かせ、収穫していました。
作業後、収穫したばかりアマンダレでけんちん汁を作り、夜の交流会でおいしくいただきました。

水路に落ちた草を取り除くのは、慣れない人には難しい作業。水路の中に入って手づかみで草を拾い上げる人もいました。
水路に落ちた草を取り除くのは、慣れない人には難しい作業。水路の中に入って手づかみで草を拾い上げる人もいました。

2日目の午前中は、集落の共同作業である水路の維持作業を手伝わせてもらいました。集落に水がきちんと流れ込むよう、水路の中に落ちている草や木の枝を取り除く作業をしました。水の流れに逆らって草を水路から引き上げるのは、慣れない人には少し難しい作業でしたが、参加者たちは、草を取り除いた後に一気に水が流れるようになることの達成感や、山からの冷たい水の心地よさを楽しんでいるようでした。
午後は、集落の人と参加者とが一緒になって、ナメコの特産化に向けての意見交換を行いました。特産化に向けた具体的なアイデアや清水の将来への率直な意見が活発に出されました。「ナメコをきっかけに清水を知ってもらい、来てもらうきっかけを作っていきたい」「子どもたちが暮らしたいと思える清水を作っていきたい」という集落の人たちの声に対して、参加者は「地域への愛情に感動した。応援していきたい」と話していました。

この事業は、清水地区の活性化事業として、清水地区活性化委員会が主催し、エコプラスが事務局を務め実施されました。

【参加者の声】
・自分には田舎がないので、田舎ができたようで嬉しい。
・集落の人たちからいろんな話を聞けて嬉しかった。
・大学で「地域活性化」などを勉強しているが、現実との違いに驚いた。
・草刈り作業は単純作業だったが、それが楽しかった。
・お金を出していつも同じ商品が買えることとは対極にある体験ができた。他では絶対出来ない体験だった。
・水路管理にこんなにも人手がかかっていることに驚いた。会社のCSR事業として「ボランティア」が集まるのではないかと思った。

「やまざとワークショップ」が行われました

2009年5月30−31日、新潟県南魚沼市清水集落で「やまざとワークショップ」が開かれました。今回のテーマは「ナメコのコマ打ち」。標高1,000m近くのブナ林で約25,000個のコマを打ち込みました。
5月30−31日、新潟県南魚沼市清水集落で「やまざとワークショップ」が開かれました。参加したのは、首都圏在住の小学生から60代までの14人。戸数が20を切り過疎高齢化が進む、清水集落の活性化事業として、ナメコの特産化に向けた作業を集落の人たちと一緒に行い、具体策を考えました。

急な斜面でコマ打ち作業をしました。ときおり晴れ間が広がるとブナの若葉がキラキラと輝きました。
急な斜面でコマ打ち作業をしました。ときおり晴れ間が広がるとブナの若葉がキラキラと輝きました。

1日目の午後と2日目の午前に、百名山のひとつである巻機山の麓、標高1,000mにあるブナ林で、丸太に「ナメコ」の菌をうつ「コマ打ち」作業をしました。
コマ打ちをした現場には、細い山道を歩いたり、沢を渡ったりして辿り着きました。集落の人が電動ドリルで次々に穴をあけ、参加者たちは穴にコマを詰め、金づちでうちこみました。2日間の合計5時間半、みんなで協力し約25,000個のコマを打ち込むことができました。

2日目の午後は、2日間の体験をもとに、清水の活性化の可能性やナメコの特産化に向けての具体策について、集落の人と参加者が一緒になって話し合いました。「ナメコを使った料理メニュー作りに取り組みたい」「顔の見える商品は価値がある」「自然だけでなく暮らしている人たちが魅力だ」などの意見が出されました。

2日目は小雨が降り、辺りには白いもやがたちこめ幻想的な雰囲気の中で作業をしました。
2日目は小雨が降り、辺りには白いもやがたちこめ幻想的な雰囲気の中で作業をしました。

「ナメコのコマ打ちでストレス解消になった」「月曜日からの仕事が頑張れそう」と参加者。集落の人からは「ナメコの栽培を通じて、集落がまとまり始めていると感じる」との声がありました。外からの参加者も集落の人も元気になる1泊2日となりました。

この事業は、清水地区活性化委員会が主催し、エコプラスが事務局を務めました。

険しさと美しさの里・・・清水集落

9月の清水。青々とした植物が山と谷とを覆っています。これが冬になると4メートルを超す雪原になってしまうのです。
9月の清水。青々とした植物が山と谷とを覆っています。これが冬になると4メートルを超す雪原になってしまうのです。

清水は、百名山のひとつ巻機山の上り口にある山里。わずか20世帯弱が、美しい森に囲まれて息づいています。

越後と関東をむすぶ清水峠につながる古くからの集落。上杉謙信の関東出兵の通り道ともなりました。

標高600メートル近い山村で冬は4メートルを超す雪に覆われます。すでに分校も閉鎖され、子どもは少なく、高齢者を中心とした20世帯弱が残っているだけ。

冬の清水。豪雪地帯である南魚沼でも、さらに雪が深い地域です。雪と向き合う日々が続くのです。
冬の清水。豪雪地帯である南魚沼でも、さらに雪が深い地域です。雪と向き合う日々が続くのです。

地形が険しく水田はほとんどなく、林業は衰退、集落を支えてきた送電線の保守事業も技術革新で遠隔操作が可能となり雇用は大幅に減少し、集落の将来は不透明です。

一方で、百名山のひとつ巻機山(1,967メートル)を背にしたすばらしい自然環境は健在で、カモシカやサル、クマなどの生態系も豊かだ。春の山菜、秋のキノコをいまも村人は生活の中に活かして暮らしています。

清水集落での情報が以下にあります。
http://shiozawa.wschool.net/showindex.php?lang=ja&genre=8