「生物多様性」カテゴリーアーカイブ

無農薬田んぼでの稲刈りをしました

Harvesting Workshop in Organic Rice Paddy

 エコプラスは、2021年9月25、26の両日、新潟県南魚沼市栃窪集落で、休日農業講座「田んぼのイロハ」の稲刈り編を行いました。25日は晴天、26日は雨の中、それぞれ20人前後で無農薬田んぼに見事に育った稲を刈り取り、天日乾燥のためにハザにかけました。

On September 25 and 26 of 2021, ECOPLUS conducted harvesting workshop in an organic rice paddy in Tochikubo Village in Minamiuonuma, the heartland of the famous “Koshihikari-Rice,” in Niigata.

 新型コロナウイルスの対応のため、田んぼへの直行直帰の日帰り実施としました。参加したのは首都圏や新潟県内の高校生から退職者までの23人。全員が2回のワクチン接種済みでした。

Considering the situation of COVID-19, we organized the program as a day program asking participants come to and leave from the paddy directly. All 23 participants were fully vaccinated.

 25日は、透き通るような青空が広がりました。輝くような黄色に染まった田んぼは、刈るのが惜しいくらいの鮮やかさです。参加者は、手足を稲から守るために長袖・長ズボン姿。朝なのに汗が吹き出る暑さです。まずは、地元の笛木晶さんから、鎌の使い方や刈り取った稲をわらで束ねる方法を教わりました。地元で「まるける」と言う作業。これがなかなか難しい。

On Saturday, we had gorgeous view of golden rice paddy under the blue sky. In order to protect skin, we needed to wear long sleeves. The sunshine was so strong. All of us sweated from the beginning. Mr.FUEKI Akira, a local farmer, taught us the important and difficult skill, to bundle the sheaf, called “Meruke,” in this area.

「まるける」講習会。The difficult skill, “Maruke.”

 稲刈りが初めての人が半分以上とあって、刈り取ったつもりが刈り残した茎が残ったり、「まるけ」がうまく行かなかったり。さらに、田んぼの一部がぬかるんで、一度ハマったら前進も後退もできずと、悪戦苦闘。

More than half of participants were totally novice at using a sickle. At the beginning they were struggling to cut the stems clearly and to make “Maruke” in muddy rice paddy.

 しばらくするとみなさん作業に慣れ、自分の世界に没入して作業する人、初対面同士で世間話をしながらマイペースで作業する人と様々に稲と向かい合っていました。稲株の間からは緑鮮やかなカエルたち、すぐ目の前には真っ赤なアキアカネが登場します。さらには絶滅危惧種のシナイモツゴも田んぼに水を引き込む升の中から見つかりました。

However in one hour or so, people acquired the ways. Some were just keep cutting and bundling works and some were doing the work taking neighboring persons joyfully. Fresh green colored frogs were jumping out from the ground. Red dragonflies were coming close to us. From a tiny structure to introduce water to the paddy, small fishes were caught and a local biologist explained those as one of endangered species in Japan, called “Shiny-Motsugo.”

絶滅危惧ⅠAのシナイモツゴ。Red databook listed “Shinai-Motsugo”

 26日は雨になる予報だったので、予定を1時間早めて8時30分より作業開始。最初は、曇り空で吹く風も涼しく、手慣れたこともあり作業はどんどん進みます。昼近くに、雨が降り始めました。残りは3割程度。田んぼはどんどんぬかるみ、寒さを感じるようになってきました。最後は参加者全員で一気に刈り取りを進め、何と午後1時過ぎには、全てを刈り取り、はざにかけるまでの作業を終えました。

On Sunday, weather condition totally changed. We started the work one hour earlier. It was cool and comfortable at the beginning. The work went smoother than the day before. Close to the noon, the rain started. The temperature went down, too. At the end, all of us worked hard to finish. Surprisingly we finished all works from cutting, budding and hanging by shortly after 1 pm.

 参加者の間からは「お米1粒1粒がタネであることを考えると、なんだか本当にありがたい。秋の田んぼが黄金に見えるのは幻ではない。お米たちが命をつなぐクライマックスを迎え、キラキラ輝いていたからだと思う」などという、コメントをいただきました。

“I somehow felt appreciation when I thought each of those grains was a ‘seed’ when I faced to those rice. The shining golden rice field might not be illusion. Rice was shining because they were celebrating the final phase to pass the life to the next generation;” a young participant commented.

 このお米は、10日から2週間、天日乾燥させたあとで、お米となっていきます。この無農薬天日乾燥米のおすそ分け、限られた量ですが受け付けています。

The organic rice will be dried for 10 days to 2 weeks. Then husks will be removed and will be ready to eat. Only limited amount are available for interested persons.

3週末連続で、草取りを実施・・田んぼのイロハ

 エコプラスの休日農業講座「田んぼのイロハ」草取り編は、新型コロナウィルスの状況に対応して、6月中旬からの3週末に、それぞれ日帰り自主企画として、実施しました。参加者はのべ19人。連続しての草取りで、無農薬田んぼはとてもきれいな状態で、苗が大きく育ってきています。

 無農薬田んぼに田植えをしたのは、5月23日の日曜日。そこから3週間経った6月12日(土)は、地元在住の2人で、田車を押しました。田車(たぐるま)は、金属の回転するツメがついた除草の道具です。稲株の列をはさんで左右1列ずつの泥をかき回して、生えてきた雑草を浮かし、同時に埋め込んでいきます。

2人で約2時間、田車を押し続けました。

 さらに1週間後、19日(土)と20日(日)の週末に、それぞれ6人、4人が参加してくれました。やっと梅雨を思わせる低い雲がかかる中で、田車を押すだけでなく、株の間に残った草を手で抜く作業に集中しました。

 田車に押されて勢いはないものの、株の間に隠れた雑草、特にイヌビエは背丈も苗に追いつくような大きさのもののあり、泥の中に手を突っ込まないと抜けない状態になっています。

縦方向の雑草は、田車できれいになりましたが、前後の株の間には、まだイヌビエがびっしりと。

両手を広げ、頭をシャンプーするように稲の苗の回りをかき混ぜながら、ヒエを根っこから抜いていきます。あっという間に指の間にはヒエがどっさりひっかかる場所もありました。

 6月最終の27日(日)は、最大の7人が参加。これまで繰り返した除草のおかげで田んぼの状態はいいのですが、それでも田車を押し、手で草取りに入ると、いくらでも草は生えてきています。

 苗もこの2週間ですっかり太く、立派になってきました。あと少し草取りをすれば、雑草に負けてしまう恐れがなくなり、安心して見守れるようになると思います。

無農薬田んぼで、命と食を考える・・・草取りを一緒にしませんか

 新型コロナウィルスの緊急事態宣言が緩和されたのを受けて、エコプラスは、6月下旬から7月初めにかけて、南魚沼市栃窪集落で、無農薬田んぼでの草取りをします。例年、休日農業講座「田んぼのイロハ」草取り編として広く募集して1泊2日で実施するのですが、今回は、日帰り形式で行います。午前9時から午後3時過ぎぐらいまでをめどに、田んぼに直接来ていただいて、作業をします。お弁当、飲み物、行動食など持参でお越し下さい。

Once cleared, the seedlings look like very relieved. 除草が終わると、稲の苗たちもよろこんでいるよう。

趣旨
 2,000m級の山々を望む絶景の棚田で、手作業での草取り作業をします。無農薬栽培には欠かせない草取り。除草剤が開発される半世紀前までは、延々と人々が続けてきた作業を通じて、農と食と暮らしの関係を体験的に学びます。新型コロナウィルスの大流行で改めて問われた、どう暮らすことが幸せなのか、という問いにも、向き合います。

実施予定日
 6月20日(土曜日)
 6月27日(土曜日)
 6月28日(日曜日)
 7月4日(土曜日)
 いずれも日帰り。午前9時現地集合。昼過ぎまでやって、午後3時には解散。

場所
 南魚沼市栃窪地区 イロハ田んぼ(栃窪集落から樺野沢・天野沢に下る市道沿い。集落の墓地のすぐ下)
 列車利用の方は、JR上越線塩沢駅下車。タクシーで栃窪集落と伝えてお越し下さい。電話(090-3214-7549=大前)をいただければ場所を案内します。

内容
 無農薬田んぼでの、草取り。小雨決行。お昼ご飯は各自持参。あぜで食べます。飲み物や休憩時のお菓子なども持参下さい。トイレは集落の施設をお借りします。

服装・持ち物
 泥で汚れていい服装でどうぞ。ブヨがいますので、防虫スプレーや虫よけネットなどご用意下さい。裸足で田んぼに入ると土の感触がじかに伝わるのでお勧め。ビーチサンダルなどがあると足を洗うのに便利です。梅雨時期です。上下に分かれた雨具も必ず持参下さい。お弁当、飲み物、マイカップ、行動食も必ず。集落にはコンビニはありません。

申し込み・問い合わせ
 メールで、お名前(複数の場合は同行者のお名前も)、携帯番号、到着予定時刻、活動予定時間(何時ごろまで、翌日可など)を記して、tappo@ecoplus.jpまでお送り下さい。当日は090-3214-7549(大前)まで。
定員
 各回20人をめどとします。

参加
 無料(保険には入りませんので、ケガの場合はご自身の保険でお願いします)。 
 野外での直接体験、食と農と暮らしの関係に関するプログラムなどを通じで、持続可能な社会への道筋を考えるエコプラスへの支援(1口3,000円)をいただければありがたいです。

清水・大明神地区の手入れをしました

大明神の真ん中にある通称大岩の回りを刈る和義さん
大明神の真ん中にある通称大岩の回りを刈る和義さん

生物多様性プロジェクトを展開中の南魚沼市清水集落で、集落の2人とエコプラスの1人の3人で草刈りをしました。あっという間にカヤやススキが成長していました。

2015年6月27日の午前中、集落の2人とエコプラスの1人の計3人で、大明神地区の草刈り作業を行いました。

モリアオガエルが卵を産むビオトープでアシを刈る彰一さん
モリアオガエルが卵を産むビオトープでアシを刈る彰一さん

今年は、以前に1回草刈りを行っていて、今回が2回目。水を引いたビオトープや、ハッチョウトンボが出てくる棚田跡などに、背丈を越すカヤやススキが茂り始めていました。

雨になると言う天気予報に反して、時折鋭い夏の日差しが出るむし暑い天候。3人は、杉林の中の巡回コース、ビオトープを巡る木道ルート、それに大明神上部地区のススキが生い茂った場所に分かれて、刈り払い機で作業を進めました。

刈り払いが進むと、一気に視界も開けて、低い場所まで風が通るようになり、トンボ達があちこちを飛び回り始めました。

池では青いイトトンボが産卵を繰り返し、シオカラトンボやアカトンボたちが無数に飛び回っていました。

池の周辺からは乾いたようなモリアオガエルの声も聞こえ、多様な生きものが満ちあふれていました。

雪の中でカモシカやウサギ、リスに出会う。

数百年のブナの大木が並ぶ斜面を、かんじきで進みます。
数百年のブナの大木が並ぶ斜面を、かんじきで進みます。

2015年2月28-3月1日、新潟県南魚沼市の清水集落で、「清水生きもの復活大作戦早春の巻」を行い、高さ3m前後の雪に覆われたブナ林などを伝統のかんじきで歩きながら生きものの息吹を感じました。

山里の生物多様性を高め、地域づくりにもつなげようと展開している「生きもの復活大作戦」では、初めての雪の季節の開催となりました。

集落のすぐ前の斜面にいたカモシカ。
集落のすぐ前の斜面にいたカモシカ。

参加したのは首都圏からの親子連れ、会社員、学生など計12人。北野日出男・元日本環境教育フォーラム会長、横山隆一・日本自然保護協会参事、深沢和基・六日町高校教諭の3人の専門家も勢ぞろい、集落住民も加わりました。

初日は、穏やかな天候で陽が差す春のような陽気。除雪された道路から、高さ2m以上もある雪の壁を上ってかんじきをはきました。地元で今も使われる伝統的な丸いかんじき。村人はヒモを使って簡単に装着していますが、慣れない参加者は、何度もはずれて四苦八苦です。

広い雪原を歩いていくと、遠くの雪の斜面にカモシカを発見。双眼鏡や単眼鏡で見ると、急な場所で雪の中から頭だけ出ている木の枝に盛んに食いついているのが観察できました。

杉林に入った直後、先頭を歩いていた専門家が、スギの根元を確認すると、隠れていたウサギが飛び出しました。数人だけでしたが参加者も真っ白なウサギを見ることができました。

杉林の中は、前日の雪で枝にたくさんの雪が積もって、クリスマスを思わせる光景でした。

2日目は、集落の背後にあるブナ林を探索。杉林とは違う開放的な空の広さを感じました。すぐそばから、コココココッと約20秒間隔で続くキツツキの音。「これはアカゲラ」と専門家のみなさんが説明してくれます。

歩いていくと、突然頭の上で慌ただしい鳥の鳴き声が聞こえました。同時にばたばた2羽が追いかけあうように飛び回っています。縄張りを巡ってのオス同士の争いとのこと。つがいになる相手の候補であろうメスもそばの木々を移っていて、春の子育ての時期が近づいていることを感じました。

宿舎となった民宿では、主人が撃ったシカやイノシシの肉、塩漬けなどで保存してきたさまざまな山菜が食事に登場しました。地域の皆さんとの交流会も含め、自然に近い場所での暮らしを感じる2日間でした。

(終了しました)清水いきもの復活大作戦・早春の巻(2月28日-3月1日)参加者募集

晴れた朝、雪の上には動物たちのさまざまな跡が残っています。
晴れた朝、雪の上には動物たちのさまざまな跡が残っています。

雪の季節に初めて開催します。雪上の足跡などから生きものの冬の姿を追います。集落の除雪作業も手伝います。

耕作放棄された田んぼに再び水を入れ、かつての生物多様性を復活させて、地域の財産として、地域の活性化、環境学習に活かしていく「大作戦」。雪の中で生きものたちはどう過ごしているのか。春の気配が漂う雪の世界で、自然と暮らしを考えます。

かんじきをはいて、雪に覆われたブナ林を進みます。
かんじきをはいて、雪に覆われたブナ林を進みます。

【日時】2月28日(土)〜3月1日(日)
【場所】新潟県南魚沼市清水地区
【費用】民宿泊 10,800円
(宿泊費・2日目の昼食・保険料・交流会費)
民家での寝袋泊の場合 6,800円
【集合】越後湯沢駅に11時20分(迎えに行きます)か現地に正午集合。
上野発6時26分発の高崎線に乗ると高崎と水上で乗り換えて、10時21分に越後湯沢駅につきます。
帰りは14時46分塩沢発で水上、高崎乗換で18時50分に上野着。片道3,350円です。
【定員】20名程度
【内容】かんじきハイク、植物ごとに異なる冬芽の観察、雪の上の足跡を見るアニマルトラッキング、地域の除雪活動への手伝い、冬の保存食講座など
【対象】自然保護、環境に興味のある方どなたでも
【申込】エコプラス「TAPPO南魚沼やまとくらしの学校」
025-782-5103 tappo@ecoplus.jp

ブナの原生林などで、秋の自然と味覚を堪能

明るいブナ林をみんなで散策。途中にはアケビの実が成り、足下にはいろんなキノコが顔を出していました。
明るいブナ林をみんなで散策。途中にはアケビの実が成り、足下にはいろんなキノコが顔を出していました。

2014年9月27-28日の週末、新潟県南魚沼市の清水集落を舞台に「清水生きもの復活大作戦秋の巻」を行い、ブナ林や棚田跡で自然を観察。季節を迎えた原木ナメコたっぷりの食事を楽しみました。

2014年9月27-28日の週末、新潟県南魚沼市の清水集落を舞台に「清水生きもの復活大作戦秋の巻」を行いました。首都圏や地元からの幼稚園生から82歳の専門家までが一緒になって、ブナ林や棚田跡で自然を観察。季節を迎えた原木ナメコたっぷりの食事を楽しみました。

保全地域での観察。以前は乾燥してカヤなどが密生していた棚田跡は、水を引き込んだために次々と生きもの姿が戻ってきています。
保全地域での観察。以前は乾燥してカヤなどが密生していた棚田跡は、水を引き込んだために次々と生きもの姿が戻ってきています。

2日間とも透き通った青空が広がる絶好の日和。標高1,700m以上の稜線付近は、鮮やかな赤、オレンジ、黄色に色づいていました。

初日は、集落からさらに奥に入った標高1,000m前後で、清水集落が地域活性化のために展開している原木ナメコの栽培現地を訪問しました。一部が黄色くなり始めたブナ林は、真上からの強い日差しを通してきらきらとした明るさ。落ち葉に半分埋もれた直径50センチもある原木からは、所々、ナメコが発生し始めていました。

集落では、2008年から毎年、10本前後のブナなどの払い下げを受けて、ナメコ菌を打ち込んできました。菌打ち後、2年ほどしてやっと出てくるナメコは、500円玉を超す大きさに育ちます。今回は出始めの小さなものも含め、計7キロが収穫できました。

ブナの巨木には、クマがよじ登ったつめ跡があちこちに。村人から「春先、冬眠明けのクマが木に登って新芽を食べた跡だ」との説明を受け、参加者一同が、高さ20m近いブナを見上げ続けました。

2日目は、4年目に入った棚田跡の環境保全地域の観察と保全活動。水を入れた棚田跡を網ですくうと、動くものが次々と見つかりました。大小さまざまなヤゴ、長さ数ミリの昆虫の幼生、コオイムシ、ゲンゴロウの仲間。長さ数センチ、首にえらが出ていた四つ足の生きものは、アカハライモリの幼生だろうと専門家の一人、深沢和基さんが説明してくれました。

今回は巻機山への登山客が殺到して清水地区の民宿が混雑したため、活動の拠点は、昭和初期に建てられた古民家を使わせてもらいました。食事は、地元の一番のお勧め、原木ナメコをゆでてそのままという「ナメコじょっき」のほか、汁には最高といわれる「アマンダレ(クリタケ)」と呼ばれるキノコも入ったけんちん汁、無農薬天日乾燥の最高級コシヒカリのご飯など。クマ肉の差し入れもあり、村人も参加した懇談会では、村の暮らしについての話があふれました。

快晴とあって、夜には星空観察も。明りのない道にみんなで寝転がって、天の川がくっきり浮かぶ星空も楽しみました。

参加者からは「すべてが初めての体験でした」「ナメコがおいしかった」などというコメントが続きました。

清水の自然と山伏の祭りに触れる〜いきもの復活大作戦夏の巻

燃えさかった高さ5m近い炎が収まった後、山伏に続いて、地域住民や来訪者も火を渡ります。
燃えさかった高さ5m近い炎が収まった後、山伏に続いて、地域住民や来訪者も火を渡ります。

2014年8月2-3日、新潟県南魚沼市で「清水いきもの復活大作戦・夏の巻」が開催されました。今回も、伝統を受け継ぐ山伏たちとも出会い、山里の自然と暮らしにひたりました。

清水いきもの復活大作戦の2014年2回目の活動が、新潟県南魚沼市清水集落で、8月2-3日にかけて開催されました。首都圏や地元からの13名と専門家のみなさんが清水に集まりました。

集落近くでの観察活動。トンボやバッタが飛び跳ね、アケビやコクワの実を観察出来ました。
集落近くでの観察活動。トンボやバッタが飛び跳ね、アケビやコクワの実を観察出来ました。

1日目は山伏たちの火渡り行事に準備から参加しました。南魚沼地域には全国でも珍しく、いまでも山伏たちがお正月や家の新築など暮らしのさまざまな場面に登場します。
首都圏などからの参加者のほとんどは、山伏に出会うのも初めて。日ごろは大学の教員をしているという山伏さんから山伏についての説明を受け、儀式の会場準備も手伝いました。

夕方になると、ほら貝の音を響かせながら9人の山伏達が主立った家の前で祈祷をし、神社に向かいます。
境内の結界の中に入った山伏たちが、祈りを捧げ、お払いの矢を射るなどの所作の後、村人が用意した高さ3m近い柴木に火が着けられ大きな炎が立ち上がりました。

その火がおきびになったところを、山伏たちが気合いをかけて通ります。後を追って、参加者たちも一礼して火渡り。やけどはしなかったけれど熱く、あとまで火照りが残ったと話していました。

夜は、紫外線ランプを使って昆虫をおびき寄せて観察する「ライトトラップ」をして、多くの昆虫類を観察しました。

2日目は集落近くの大明神地域での保全活動。青空のもと、古くなった木道を取り換えたり、湿地の乾燥化を防ぐためにヨシやススキの草刈りをしました。

長らく休耕してきた棚田に水をいれたビオトープには、黄色や青のイトトンボ、シオカラトンボが無数に飛び交い、水中にはオタマジャクシやカエルが行き来し、
にぎやかになりました。

木道も清水の皆さんと参加者の協力によってだんだんと歩きやすくなっています。ヨシを刈るようになってから、これまでは負けてしまっていたショウブの自生種が次第に育つ範囲を広げてきています。

休憩の時は林の中を通って川に。冷たい水に飛び込んでみんなリフレッシュしていました!

次回は秋の回、どんな変化があるか、楽しみです。

来訪者と住民がいっしょに生態系保全活動

集落の中で見つかった大きなモリアオガエル。産卵直後でお腹がへこんでいる。
集落の中で見つかった大きなモリアオガエル。産卵直後でお腹がへこんでいる。

「清水生きもの復活大作戦・初夏の巻」が、2014年6月14-15日に新潟県南魚沼市清水集落で開かれました。首都圏や海外からの参加者9人に、地元住民5人が加わり、集落散策や、保全地域の木道整備などをしました。

奥山の棚田跡に、稲作をしていた当時の生態系を呼び戻す「清水生きもの復活大作戦・初夏の巻」が、2014年6月14-15日に新潟県南魚沼市清水集落で開かれました。首都圏や海外からの参加者9人に、地元住民5人が加わり、一緒に集落を散策し、保全地域の木道整備を実施。夜は地酒をくみ交わしながら、少子高齢化が進む集落のあり方などを語り合いました。

大きくなったショウブの群落。カヤなどを刈る保全活動で群落が大きくなった。
大きくなったショウブの群落。カヤなどを刈る保全活動で群落が大きくなった。

初日は、雨が残る中での集落散策から始まりました。村人が「地域ガイド」となって自然と暮らしについて語りながら20戸弱となった集落を回ります。
昭和の初めの大火災で村の半分の家が焼けた際に、幹を焦がしながらも残りの家を守ったと伝えられるスギの木や、山の神様をまつる神社などを巡りました。
民家の脇には、雪消しのための池が必ずあり、そのへりの草にふわふわした白い固まりが見つかりました。「これはモリアオガエルの卵のかたまりで、あわの中にうもれている卵からかえったオタマジャクシは水面にポトンと落ちていく」と住民が説明。そばの草の間に卵をうんだばかりでお腹がへっ込んだモリアオガエルのお母さんも見つかりました。

青空が広がった午後の後半。棚田跡に水を引き入れた保全地域を訪ねました。水の中には無数のオタマジャクシがあふれ、水面の上をシオカラトンボやイトトンボが飛び交っていました。そばにある杉林を巡る散策路を進むと、倒木に陸にすむ巻貝のキセルガイの一種が見つかりました。数メートルおきに珍しい生きものが登場し、住民や専門家の話を聞いていると、あっという間に時間が過ぎました。

2日目は、朝から保全地域の整備作業。4年前の活動開始時から設置してきた杉の端材を使った木道を補修し、湿地に進出してくるカヤなどを抜き切りしました。数百メートル四方に広がる棚田跡と杉林からなる保全地域は、これまでの活動で自然観察がしやすくなり、棚田部分で進んでいた乾燥化を押さえることが出来てきています。
最初に見つかった際には珍しいと専門家から注目されたショウブの自生種は、ごく一部にしかなかったのが、今回は棚田地区の中央部分に広範囲に確認できました。

米国から参加した研究者は「24時間の間にこれだけのことを体験出来てびっくりしました」と話していました。
地域住民も「一緒になって活動出来てよかった」「何十年後かには日本中の集落がうちのような限界集落になるはずで、一緒に課題を考えたい」などと話していました。

次回は、8月2-3日の週末に「夏の巻」を行います。2日には、集落の神社で行われる山伏たちによる火渡り神事にも参加させてもらいます。

新潟県のシンポジウムで清水地区の保全活動を発表

阿部和義さんが保全地域の水辺に生息する生き物を紹介しました。
阿部和義さんが保全地域の水辺に生息する生き物を紹介しました。

エコプラスが清水集落のみなさんと一緒に展開している生物多様性プロジェクトを、12月14日の新潟県主催のシンポジウムで発表しました。

2013年12月14日午後、新潟県庁で県主催の「水環境保全シンポジウム」が開かれました。この中

パネルや資料を通して、清水集落やエコプラスの活動を紹介しました。
パネルや資料を通して、清水集落やエコプラスの活動を紹介しました。

で、4つの活動紹介があり、その1つとして清水活性化委員会委員長の阿部和義さんが清水地区でのプロジェクトを発表しました。

詳しくは以下特設サイトをご覧ください。

 

【清水いきもの復活大作戦特設サイト】
http://ikimono.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=9&aid=606