「生物多様性」カテゴリーアーカイブ

清水いきもの復活大作戦・夏の巻実施しました

ライトトラップで夜の昆虫観察も行いました
ライトトラップで夜の昆虫観察も行いました

2013年8月3-4日、清水いきもの復活大作戦・夏の巻を実施しました。活動を始めて4年目、今年度2回目となる今回は大人15名、子ども4名の参加者と2名の専門家で地元の祭りに参加し、清水の自然観察やビオドープ整備作業をしました。

2013年8月3-4日に清水いきもの復活大作戦・夏の巻を実施しました。参加者は19名と2名の専門家の計21名。首都圏の小中学生や大学生、会社員などに加え、京都からの家族や東京在住のカナダ人の方など多様な参加者となりました。

大明神保全地域の作業は梅雨の間に高さ2m以上にも伸びたヨシの草刈りをしました
大明神保全地域の作業は梅雨の間に高さ2m以上にも伸びたヨシの草刈りをしました

1日目は、清水集落内の自然観察、山伏の祭りへの参加、夜の昆虫観察会を行いました。
2日目は大明神保全地域を清水集落の方に案内をしてもらい、豊かな自然の中の生き物や大明神の歴史を学ぶことができました。

詳しくは以下特設サイトをご覧ください。

【清水いきもの復活大作戦特設サイト】
http://ikimono.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=9&aid=604

南魚沼市環境学習発表会で清水での活動を紹介

清水集落の阿部さんが、昔清水にいた生き物についてなど話してくれました。
清水集落の阿部さんが、昔清水にいた生き物についてなど話してくれました。

清水集落で3年前から始めた生物多様性保全・教育プロジェクトについて、南魚沼市内の小学生や保護者に紹介しました。

2012年11月30日の午後、南魚沼市民会館にて、南魚沼市環境交通課主催の環境学習発表会がありました。
市内の2つの小学校(六日町小学校、中之島小学校)の4年生が、総合の時間を中心に取り組んできた地元の魚野川での活動について発表しました。中流や下流まで行き流域の水質の変化を調査したり、川に生息する生き物を調べたりと活発な活動を、クイズや演劇仕立てで元気に発表していました。

トウホクサンショウウオの卵塊の写真を見せると、子どもたちから「マヨネーズ?」との声が。
トウホクサンショウウオの卵塊の写真を見せると、子どもたちから「マヨネーズ?」との声が。

その後に、清水地区活性化委員会委員長の阿部和義さんと、エコプラス事務局田中が、清水集落での生物多様性保全・教育プロジェクトの活動を紹介しました。

アカハライモリや、トウホクサンショウウオ、モリアオガエルなど清水に生息する様々な生きものの写真を見せると、子どもたちは声を上げながら興味津々な様子で最後まで集中して見てくれました。プロジェクトの趣旨とともに、清水の自然の面白さが伝わったのではと思います。

清水の保全地域は3年間の保全活動を経て観察しやすい環境に整ってきています。来年には近くの子どもたちの環境学習の場としても活用してもらえるよう、これからも情報発信とネットワーク作りに力を入れていきたいと思います。

真夏のような暑さの中で調査と木道作り 清水いきもの復活大作戦秋の巻

いきいきとした専門家の先生の説明に、ぐっと生きものワールドへ引き込まれる参加者のみなさん
いきいきとした専門家の先生の説明に、ぐっと生きものワールドへ引き込まれる参加者のみなさん

今年度2回目の活動には、首都圏の大学生や社会人15人が参加し、真夏のような暑さの中で調査と保全活動をたっぷりと行ないました。

このプロジェクトが始まってから今年で3年目。外から訪れた人たちと地元の人たちが一緒に保全活動をする「清水いきもの復活大作戦」は8回目となりました。
今回は2日間とも、生物の専門家の北野日出男さん(日本環境教育フォーラム理事)と深沢和基さん(小出高校生物教諭)が同行してくださり、充実した内容の自然観察と調査も行なうことができました。

作ったばかりの木道の側で集合写真。とてもきれいにできたと地元の人も感心していました。
作ったばかりの木道の側で集合写真。とてもきれいにできたと地元の人も感心していました。

初日は午後に清水に集合し、調査から始まりました。標高600mの清水集落でも今年は真夏日が長く続いていますが、保全地域にはススキが穂を付け、様々なトンボが飛び交い、秋らしい気配が漂っていました。

少し歩くと専門家の先生が「何か」を見つけて、そこで生きもの講義が始まります。北野さん、深沢さんの周りに参加者が集まり、「知らなかった!」「不思議!面白い」と声を上げながら、どんどんと生き物の世界に引き込まれていました。そして2ヶ月前に切り開いた杉林のルートをじっくりと時間をかけて歩き、キツツキの突いた穴や、様々な植物、昆虫を観察しました。

少し残念なことには、雨が降らない日が続いていたので、水が干上がってしまったビオトープもあり、イモリやカエルなど両生類はあまり姿を現しませんでした。

2日目の保全活動では、草刈りと木道作りを行ないました。照りつける太陽の元、参加者のみなさんは汗をかきながら材木を何度も運び、カナヅチで10cmほどの釘を打ち付け、新たに40mほどの木道を作り上げました。

今回の木道作りで、保全地域を大きく散策できるルートができあがりました。
まだまだ活動は続きますが、ビオトープや杉林など様々な環境を楽しみながら歩ける周回ルートができたことは、今年度の大きな成果となりました。
ふりかえりでは、杉林の中にハンモックを吊るしたり、ビオトープの側にテントをはったりしてのんびり過ごしてみたい、という声が上がりました。

3年目となり、環境に変化による生きものの反応が現れ、保全活動の方向性が見えてきました。これからは保全に加えて、この地域を清水への来訪者に楽しんでもらえるよう、新たな取り組みが始まりそうです。

生きものを探しに行ってきました

この写真のトノサマガエルが私を出迎えてくれました。
この写真のトノサマガエルが私を出迎えてくれました。

生きものを探しに行くと、大きいトノサマガエルが出迎えてくれました。

今日8月9日は晴れてはいましたが、風が心地良く吹いていて過ごしやすい一日でした。
昨日は集落散策だけでしたが、今日は生きもの探しに行きました。集落センターの近くにある、たたみ一畳ほどの池に着くと、手のひらサイズはあろうかというトノサマガエルが出迎えてくれました。また、オタマジャクシやイモリその他にも、アオイトトンボやヒグラシなどの生きものを、多数見つけることができました。
住宅地にある私の家の近くでは、見ることができない生きものたちばかりで、とても楽しく新鮮なひとときを過ごしました。

草刈りしながら生き物観察。「清水いきもの復活大作戦・夏の巻」報告

ビオトープの中に発生した藻をかき出す作業。今回初めてやってみました。
ビオトープの中に発生した藻をかき出す作業。今回初めてやってみました。

清水集落での生物多様性保全活動3年目が、順調に始まりました。

7月7-8日の土日、今年最初の「清水いきもの復活大作戦」を実施しました。

このイベントは、南魚沼市清水集落で3年前から開始した、山里の生物多様性保全・教育プロジェクトの一部で、清水集落の人たちと、外からの参加者が一緒に保全活動を行なうものです。
今回は首都圏と地元南魚沼市から学生・社会人あわせて7名が参加し、雨の降るなか、生き物調査や草刈りなどを行ないました。

雨の降る時間が長かったですが、活動終了時には晴れ間が。きれいになった川の周りで集合写真。
雨の降る時間が長かったですが、活動終了時には晴れ間が。きれいになった川の周りで集合写真。

このプロジェクトでは休耕田にビオトープを作った3年前から、保全地域の環境を生き物が住みやすいように徐々に整えていきました。その効果があり、今ではイモリやトンボ、カエルなどが安定して生息するようになってきました。

今回はアドバイザーの深沢さんと共に、どのような生き物が棲息しているか調査しました。木の枝に産みつけられたモリアオガエルの卵や、卵を背負って歩くオオコオイムシなど様々な生き物を見つけることができました。「実は生き物が苦手です」という参加者もいたのですが、次第に「かわいく見えてきた」とイモリやカエルを触っていました。

作業では、盛大に伸びた草の刈り取りと、林の中の散策ルート作りを行ないました。地元の人たちが草刈り機で2メートルほどに伸びたアシを勢い良く刈っていき、参加者はショウブなど、保全したい植物の周りに生えた草をカマで手刈りしました。

2日目後半は、保全地域に隣接した林の中に数百メートルの散策路を作るため、ルート上に伸びた枝を切ったり、移動させたりという力仕事を集中して行いました。

少ない人数で、2日間とも雨の降っている時間が多かったのですが、みなさん調査も作業も楽しみながら積極的に動き、予定通りの活動を終えることができました。

参加者からは、「清水を参考に、自分の地元でもこのような保全活動をやってみたい」「生き物を見つけた時のやった!という感覚が好きで毎回参加している」というコメントがありました。

次回の保全活動は9月8-9日の予定です。

ニホンカモシカやチゴモズなども登場

早朝バードウォッチングで、もっとも絶滅が心配されている「絶滅危惧1A」に分類されるチゴモズを確認。
早朝バードウォッチングで、もっとも絶滅が心配されている「絶滅危惧1A」に分類されるチゴモズを確認。

1日目の夕食や2日目の昼食は、山菜など地元の食材をたっぷり使った手作りの料理が用意され、栃窪の人の自然から恵みを取り出す知恵や技にも触れました。

また、1日目夜は快晴で満天の星空が広がり、流れ星をいつくも見た人もいました。

朝、田植えの直前、集落内に現れたニホンカモシカ。歩道から農道を歩いて森の中に消えていきました。
朝、田植えの直前、集落内に現れたニホンカモシカ。歩道から農道を歩いて森の中に消えていきました。

さらに、2日目の早朝に行われた「生きものプロジェクト」でのバードウォチングにも参加した人は、今は珍しくなったというチゴモズや、集落近くまで出てきたニホンカモシカなども見ることができました。

参加者からは、
「流れ星やカモシカなどが見られてとてもラッキーだった。何気なく見られてしまう栃窪はすごい」
「親子共々、心を開放した楽しい時間を過ごせた」
「普段の都市での生活はすべて人間中心で回っているが、栃窪では自然と共存していることを感じる。定期的にこういった場所に訪れることが必要だと思った」
などの感想がありました。

栃窪の自然の豊かさと、その自然とともに暮らすことを楽しむ1泊2日となったようです。

産卵期を迎え、秋のトンボが飛び交う 清水いきもの復活大作戦・秋の巻

2日間の活動を終えて、全員で集合写真を撮りました。
2日間の活動を終えて、全員で集合写真を撮りました。

新潟県南魚沼市清水で、9月23-24日に今年度3度目となる保全活動を実施しました。首都圏を中心に、12名の参加者と地元の人たちが一緒に、生きものの調査や草刈りを行いました。

2011年9月23-24日に新潟県南魚沼市清水で、清水いきもの復活大作戦・秋の巻を実施しました。首都圏や新潟県内から社会人や学生12人が参加しました。東京学芸大学名誉教授の北野日出男さん、日本自然保護協会常勤理事の横山隆一さん、新潟県立小出高校生物教諭の深沢和基さんら本プロジェクトのアドバイザー全員が両日同行してくれて、充実した2日間となりました。

専門家の説明を受けると、生きものが違った視点から見えるようになります。
専門家の説明を受けると、生きものが違った視点から見えるようになります。

初日は、雨が降り気温14度ほどと肌寒さを感じる天気の中、調査を行いました。去年は見られなかった池にもオタマジャクシが見つかったり、地域によっては絶滅危惧種や準絶滅危惧種に指定されているクロゲンゴロウが見つかったりするなど、新たな発見がありました。専門家の方も、クロゲンゴロウを見つけたことに対して「感動した」「フィールドで見たのは14年ぶりだ」などと話していました。
望遠鏡を持ってきた参加者に誘われて、夜には外に出て15分ほど星空観察をしました。雲の切れ間に天の川を見ることができました。

2日目の早朝には、清水集落の近くのブナ林まで、横山さんと散策に行きました。早起きの甲斐もあってか、モズやホオジロ、イカルなどさまざまな鳥の声を聞くことができました。
午前中の活動では、地元の方からカマの使い方を教わりながら、草刈りをしました。9時頃には晴れ間が見え始め、生きものたちがどんどんと姿を現すようになりました。前日には見られなかったルリボシヤンマが勢い良く飛ぶ姿や、アキアカネの産卵シーンを見ることもできました。
前日に比べて気候条件が良くなり、バッタやチョウ、トンボやカマキリなど、たくさんの生きものが活発に活動する様子を見られたことで、「自然の奥深さを感じた」という声が聞かれました。

今年度、参加者とともに行なう保全活動は今回が最後です。これから看板作成や、来年度に向けた調査のまとめをしてきます。

【参加者の感想】
・台風などがあると都会でも自然について考えさせられるが、ここでは自然に合わせた生活を学べる。また来たい。
・実際に生きものを目で見て触れると、直接訴えかけてくるものがある。日常の仕事では感じられないことがたくさん感じられて、すごくリフレッシュになった。
・(崩れ落ちた橋や山、道路などを見て)集中豪雨の影響は、本当にすごかった。このまま大雨が続いていくと、どうなってしまうのだろう?と思った。

【清水の人たちからのコメント】
・秋になって、クルミやサルナシなど食べられるものが多くなっていた。前回との生きものの変化が印象に残った。
・都会の人が清水に来た時に、リフレッシュできる場所にするのが自分の目標。来年は看板を作って、虫や植物が分かるようにしたい。
・清水にはビオトープだけでなく、古道や歴史もある。みなさんと広げながら、より良い魅力的な清水を作っていきたい。

★プロジェクト専用ウェブサイトもあります!
http://ikimono.ecoplus.jp/top.php?lang=ja

保全地域の変化の様子や、清水の人たちからのコメントなどを掲載しています。