「野外教育」カテゴリーアーカイブ

雨と自然を感じながら、無農薬田んぼで稲刈り

Harvesting Workshop in Organic Rice Paddy under the Rain

 エコプラスは、2020年9月27、28日の週末、新潟県南魚沼市栃窪集落で、休日農業講座「田んぼのイロハ」の稲刈り編を行いました。新型コロナウイルスの対応のため例年の1泊2日ではなく、日帰りを基本とした自主参加企画として実施しました。2日間で24人が、無農薬田んぼでの稲刈りに挑みました。

On September 27 and 28 in 2020, ECOPLUS organized a workshop on harvesting organic rice as a part of “ABC in a rice paddy” in Tochitsubo village, Minamiuonuma , Nigata. Due to the situation of COVID-19, we conducted it as a voluntary participating event without overnight stay unlike the usual workshops. Through 2 days, 24 people participated in this event on the non-chemical rice paddy.

雨の中、刈った稲の束ね方を教わる。Learn how to tie the harvested sheaf of rice in the rain.

 天候はあいにくの雨模様。参加者は雨合羽を着て長靴を履いての作業となりました。地元の笛木晶(ふえき あきら)さんの指導で、カマの使い方と刈り取った稲をワラで束ねる方法を教わりました。特に束ねる技が名人芸。まるで手品のようでした。

Under the very wet weather condition, participants needed to wear rain gears and boots. From Mr. FUEKI Akira who has been taking care of the rice paddies, we learned how to use sickles to harvest rice and the way to tie harvested rice with rice straw. His tying skill was eye-opening and it was just like magic.

 いざ開始・・・。刈り取ったはずなのに稲穂が残っていたり、束ねたのにゆるゆるで崩れたりの悪戦苦闘。さらに追い打ちをかけたのが、雨で田んぼがドロドロの底なし沼状態。膝まで埋まって足が抜けない抜けない。転んだら全身泥だらけ。これが一番参加者を苦しめたのではないでしょうか。

We started harvesting….however, it did not go so easily! It was actually difficult to cut all the stems of rice with sickles clearly. Tying the harvested one with rice straw was another problem because it easily becomes loose if you don’t tie it correctly. In addition to this hard situation, the paddy field, which became bottomless swamp due to the rain,  caught our legs even up to our knees and didn’t let it go. What you will see if you fall on the ground is your entire body covered with dirt. I assume this was the biggest point that made us suffer the most this time.

 しかし、2時間もすると、それぞれコツをつかんだのでしょうか、自分の世界に浸ってもくもくと作業する人、世間話をしながらマイペースで作業する人。

However, in less than 2 hours, we gradually started to get the hang of it.  Some people were just concentrating on their work. Some people were working while having conversations with others.

 不思議なもので、いつのまにか連帯感が生まれます。ドロドロ対策で、ブルーシートを手元に置いて中間集積場所を作ったり、稲を干す稲架(はざ)にかけるために、田んぼを往復しないで稲束をバケツリレーのように投げてかけるなど、チームワークが発生します。束ねた稲は、ちょっとくらい乱暴に扱っても穂は落ちません。

As the time went, a sense of solidarity was created among the participants somehow; automatically we set the bluesheets near each of us as a halfway point to collect the harvest sheaf of rice so that we could minimize the walking distance on the muddy ground. Being in the line and doing a relay the sheaf of rice was also helpful in putting them on the rack to dry them easily. The sheaves of rice that were tied tightly didn’t get loosened even if it was treated roughly a little bit.

 泥にまみれ、ずぶぬれになりながらも、ほっとさせてくれるのが、田んぼにいる生き物たちです。特に人気だったのが、シュレーゲルアオガエルです。これぞカエルという美しさとかわいらしさに、普段は虫も触ったことがない女の子がカエルを撫でていました。

The creatures living in the paddy were an oasis for us having hard time due to working in a muddy and wet condition.  “Schlegel’s Green Tree Frog” was an especially popular star among us. Even the girls who do not touch the insects usually were rubbing the frog who have such an adorable look of typical frog.

稲の間から登場してきたシュレーゲルアオガエル。目の上下が金色に輝き、体は鮮やかな黄緑。“Schlegel’s Green Tree Frog” who popped up from the middle of the sheaf of rice. The upper and down part of her eyes were shining gold and the body had a vivid yellow green colour.

 無農薬の田んぼで、そして機械ではなく手で稲を刈るからこそ会える生き物たちなのです。

We could only see these creatures because it was on the paddy field without any pesticide and working with our own hands but not by the machine.

 2日目のお昼には約1,400㎡の田んぼがきれい刈られて、全て稲架(はさ)に干すことができました。この風景だけでホカホカの新米が目に浮かぶような愛おしさを感じます。来年は、田植えから参加することを決意した人もいました。顔を伝う水は、雨水か汗かそれとも感動の涙?さわやかな達成感を得られた2日間でした。もちろん、翌日は筋肉痛に悩まされましたが・・・。(報告 福井智之)

By the lunch time of the second day, the paddy field which has the size of 1,400㎡ was cleared completely and the rice were all hanged on the drying rack. That scenery was just so lovely to see and I could not help to have an image of newly harvested rice in my mind. Some of the participants made their minds saying “I want to experience planting rice next year but not only harvesting” I wonder what  the liquid going down on the face was. Was it the rain water, sweat, or the tears? A sense of accomplishment was filling our mind at the end. Of course, muscle pain didn’t forget to suffer us the next morning though….! (reported by FUKUI Tomoyuki, translated by HASUMI Chigira)

秋の山に「おやつ」を探すーー子どもデイキャンプ参加者募集(募集終了)

 定員に達しましたので、10月2日午前8時、募集を終了しました。ありがとうございました。

 長く暑かった夏が終わって、秋の気配が深まってきました。新型コロナウィルスの影響で、閉じこもりがちだった子供たちに、自然にたっぷりと触れてもらうデイキャンプを、10月18日(日曜日)に、新潟県南魚沼市清水地区で行います。小学校3年生から中学生までが対象。お早めにお申し込み下さい。

 本事業は、全国で展開される、文部科学省総合教育政策局の「子供たちの心身の健全な発達のための子供の自然体験活動推進事業」の一部です。

新型コロナウィルスへの対応 参加にあたっては、本人やご家族が発熱や、味覚嗅覚の異常がないこと、ご家族が密接な状況での飲食や業務をされていないこと、などを文書で確認させていただいた上での実施とさせていただきます。

  • 【日程・場所】 2020年10月18日、南魚沼市清水地区
  • 【集合・解散】 午前9時現地集合、午後3時半現地解散
  • 【対象・人数】 小学校3年生から中学生、20人
         (事前の健康チェックが必要です)
  • 【参加費】 500円(活動資材実費と傷害保険)
  • 【持ち物】お弁当、飲み物ほか。詳細は参加の手引きで説明します。
  • 【内容】 食べられる植物の実を探したり、水たまりの生物を探したりする自然体験活動
  • 【申し込み】以下のフォームへの入力をお願いします。定員になり次第締め切ります。
  • 【後援】 南魚沼市、南魚沼市教育委員会(予定)
  • 【共催】 南魚沼市環境・野外教育研究会
  • 【主催】 特定非営利活動法人ECOPLUS TAPPO南魚沼やまとくらしの学校
    tappo@ecoplus.jp 090-3214-7549(大前)

シリーズ ヤップでまかれた種たち

第2回:岩崎未央さん

遺伝子研究者の種が歩んだ物語
〜閉塞した空間から広がる世界へ〜

 地球体験チャレンジ「ヤップ島プログラム」30周年を迎えるにあたってスタートした連載企画「ヤップでまかれた種たち」。ヤップを経験した仲間たちのストーリーから、ヤップの意味や価値、そして今後の社会づくりを考えます。

 第2回目のストーリーテラーは、1999年、そして2001年と2回に渡ってプログラムに参加した岩崎未央さん。当時中学生だった岩崎さんは現在、山中伸弥教授が所長を務める京都大学iPS細胞研究所にて特定助教を務め、多能性幹細胞の遺伝子発現解析に取り組む研究者として活動しています。

 思春期の葛藤真っ只中の時期に参加したヤップ島プログラム、当時の想いが研究者としての今にどうつながっているのか、現在取り組まれている研究活動も交えながら、お話を聞かせていただきました。

オンライン・インタビューでの岩崎未央さん

遺伝子の世界に魅せられて

 「研究で色々な種類の細胞を観察しています。ゲノムは同じでも細胞の種類が違うと見た目が全然違うんです。たとえば線維芽細胞という皮膚側にいる細胞、脂肪細胞という脂肪を中にためこむ細胞、神経幹細胞はそのうちに神経として突起が伸びていく細胞。そういう違いを見ていると単純にすごく面白いなと思うんです・・・。」

 山中伸弥教授のノーベル賞受賞を契機に大きく注目を集めているiPS細胞(人工多能性幹細胞)。再生医療に重要な役割を果たすものとして期待されています。

 ヒトの体の中には200種類以上の細胞があります。受精卵という一つの細胞から、そのような特定の種類の細胞になることを「細胞が分化する」と言いますが、岩崎さんは現在iPS細胞研究所にて、多能性幹細胞が分化する時に細胞の中で何が起きているのかについて、タンパク質の解析を通して研究しています。

岩崎グループの仲間と(写真右が岩崎さん)

 穏やかに、内省的に言葉を選びながらインタビューを受ける岩崎さん。細胞について語る時には、Zoom越しにも少しだけ体温が高まるようにも感じられます。

 岩崎さんが人体に関心をもつようになったのは、小学校4〜5年生の時でした。「10歳年下の姪がいるんですが、その子が目に障害をもって生まれてきたんですね。それが子供の時にすごく不思議で・・・」

 身近な親族との関わりを通じて人や科学への思いを募らせる岩崎さん。その後、中学生の頃に見たNHKのドキュメンタリー番組が、岩崎さんの興味・関心を加速させ将来に大きな影響を与えることになります。

 「『脅威の小宇宙・人体・遺伝子』という番組があったんですけど、ここで初めて遺伝子という言葉を知りました。人の細胞は30兆個くらいあるんですが、その1個1個の細胞の中に百科事典1000冊分の情報が詰まっています。その情報が、たとえば脳であったり、肝臓であったり、骨であったり、それぞれの場所で適切に引き出されることで生命機能を維持している。莫大な量の情報が1個1個の細胞に入っているというのがすごく面白くて。そして、このテレビ番組の中で、まだまだわかっていないことが多いと言っていて、自分にもその領域でやれることがたくさんあるんじゃないか、自分がやるべきことはこれじゃないかと思ったんです・・・」こうした体験をもとに、中学生にして遺伝子研究者への道を志すことになります。しかしその一方で、当時の岩崎さんには大きな悩みやフラストレーションと対峙する葛藤の日々がありました。

エコプラスの新型コロナウイルス対応ガイドライン

 エコプラスは、新型コロナウィルスの感染拡大に対応して、実施する体験プログラムに関するガイドラインを作成しました。

エコプラスの新型コロナウイルス対応ガイドライン
(2020年7月23日)

1 本ガイドラインについて

 内外の情報を参考に、エコプラスのミッションに基づいて検討。その時の世界、全国の感染状況と規制、事業実施地域の感染状況と規制を勘案して修正、対応していく。

2 感染防止のための基本的な考え方
  1. 安全と同時に学びの質を担保し、必要で合理性のある実効的な感染防止策を立てる。
  2. ①身体的距離の確保 ②マスクの着用 ③手洗いの実施 を基本的なガイドラインとし、総合的にリスクを判断する。参加者がバラバラに集まったものか、特定のグループ(家族単位や、大学ゼミなど)なのかによっても変わる。
    • 「身体的距離の確保(最低1m)に努める」、「マスクの着用(屋外の活動では必須ではない)」「手洗い・消毒の実行」をスタッフ、参加者とも励行。
  3. 清掃、消毒、換気
  4. 空間確保、少人数での活動など、互いの空間を確保。
  5. 持ち物、備品、消耗品などの道具を共有しないよう管理。
  6. 新型コロナウイルス感染症の主な感染経路である接触感染と飛沫感染のそれぞれについて、職員やボランティア、利用者等の動線や接触等を考慮したリスク評価を行い、そのリスクに応じた対策を検討する。
  7. ウィルスに関する最新の知見を常に把握するよう努める。
3 継続的な観察
  1. 参加者、スタッフに症状や異常がないか
  2. 具合の悪い人は不参加とするよう、促す
  3. 参加者、スタッフの具合が悪くなった場合の対応を計画
  4. 地域、スタッフ、家族とコミュニケーションが取れる
  5. 感染者が増えた場合に活動を中止する準備がある
4 具体的な感染防止対策

4−1 計画において

①三密を避けることを踏まえた事業計画を以下の項目に沿って作成する。

(実施場所) 実施団体の所在する行政の自粛要請や感染者の発生状況等の情報と実施場所の行政の自粛要請や感染者の発生状況等の情報を検討し、実施場所を決定する。屋内と屋外によりその内容及び対策を異なるものとする。

(参加者数) 対象年齢により、定員数を変える。また、幼児、小学生が対象である場合は小グループに分けることを工夫する。

(実施時間) 実施場所、時間帯や季節により、実施時間を検討する。

(移動手段) 公共交通機関を利用する場合は感染者の発生状況や一般客の利用状況を検討して利用を決定する。なお、利用の際には具体的な利用方法を検討する。また、貸切バス利用の場合は参加者のみの空間利用になるので事前の健康調査と定期的な換気、座席の利用等を工夫する。

(実施内容) 実施場所、参加者人数を加味して、3密状態を避ける内容を計画する。受け入れ施設の対策を確認する。

②事業規模の設定

原則、総数が最大50名を越えない数とする。(自然学校ガイドラインv.1)

③実施日までの感染予防対策案を作成する。項目は以下。

(参加者との連絡方法)連絡方法は対面方式を避け、電話やメール、HPでの申込方法等を活用する。

(参加者の健康状態の把握の方法)事前に具体的な健康状態の把握の方法を提示して実施日までに受け取る。

(参加者との連絡方法)連絡方法は対面方式を避け、電話やメール、HPでの申込方法等を活用する。

(感染者との接触の有無による参加取消の了承の事前承認)参加申込日にそれまでの感染者との接触情報を確認するとともに、実施日までに接触の疑いが確認された場合には、主催者側が参加の取消が可能であることの了承を得る。

(事前説明)キャンプ期間中にキャンプ参加者が従うべきルールやガイドラインを説明した文書を準備し配布する。(手洗い、消毒のタイミング、フィジカルディスタンスの取り方、どんな時に家にとどまるか、咳エチケット、他)

4−2 スクリーニング

(参加者)

  • 参加前14日間、自分の体温を記録。37度以上の(または平熱より1度上回る)熱が出た場合は参加辞退を依頼する。
  • 過去2週間に症状(平熱より1度上回る発熱、咳、息切れ、下痢、疲労、頭痛、筋肉痛、吐き気、味覚や嗅覚の喪失、喉の痛み、嘔吐など)があったかどうかのセルフチェックを行う。
  • 過去2週間以内に、国内または国外を旅行したか調査する。
  • 感染が広がっている地域に居住する場合は、過去2週間の会食や飲み会の有無や、不特定多数が参加するイベント参加の有無を調査する。
  • COVID-19の診断を受けた人、感染の疑いがあって検査した人、または隔離された人と濃厚接触をしたかを確認する。

(泊りがけのキャンプスタッフ)

  • キャンプ前2週間の健康状況把握。行動制限の検討。
  • 検査とスクリーニング

4−3 実施において

  1. 実施団体の所在地及び事業実施予定地における行政の自粛要請や感染者の発生状況等の情報確認
  2. 実施日におけるスタッフの健康状態の確認
  3. 受付場所の安全確保(消毒・消毒液の配置・予備マスクの用意)
  4. 当日の参加者の健康確認
  5. 実施場所の安全確保(消毒・消毒液の配置・予備マスクの用意)
  6. 事業実施中の三密対策の確保
  7. 使用備品の扱いに関する対応(消毒など)
  8. 使用する食器の扱いに関する対応
  9. 事業実施中に体調不良者または感染者が発生した場合の対応策の作成
  10. 事業終了時のスタッフ、参加者の健康状態の確認方法と帰宅後に感染が判明した場合の連絡依頼
  11. 事業実施中における中止判断基準の作成

宿泊活動の場合

  • 宿泊場所での三密状態の回避 (宿舎利用とテント利用)
  • 入浴に関する注意事項検討
  • 食事中、食事場所に関する注意事項検討
  •  着替え等の持ち物に関する注意事項検討

4−4 感染拡大防止に関するガイダンス

  • プログラム中 ― 感染拡大予防について、実際の運営の仕方についての説明。
  • 手洗いと消毒をするタイミング(キャンプ参加者と一般スタッフ)は以下
    • 食べ物を食べる前(例:食堂に入る時)
    • キャビン/テントに入る時
    • 病気かもしれない人と接触した後
    • 頻繁に触られる場所(手すり、ドアノブ、カウンターなど)に触れた後
    • トイレを利用した後
    • 共有のアイテムを使用した後
    • 咳、くしゃみ、鼻をかんだ後
    • 食材を準備する前後、および準備中
    • ごみに触れた後
    • 化学薬品を使い他の箇所を洗浄した後

4−5 講義などの利用施設(エコプラスの場合は、集落センターや区民会館など)

事業前― 換気設備の稼働確認。外気温が18−25度くらいであれば、全ての窓を数時間開ける。

当日― 窓を開けるなど、換気する。ドアノブ、蛇口など、使用する場所を消毒する。

4−6 宿泊を伴うプログラム

  • 宿泊施設、タープ、テントに入る際に、手指を石鹸で洗うか、アルコール消毒剤を利用。
  • 共通のアイテム(カップ、寝具、タオル、歯磨き粉など)や個人の所持品を仲間と共有しない。
  • キャンプ参加者は所持品を整理し、他のキャンプ参加者の所持品と分けて保管する。
  • 布団や寝袋で、隣との間は1.5m確保。宿の場合、一つの部屋で眠る人の数をできるだけ少なくする。頭部の位置を隣同士で逆にする。
  • 野外の場合、ソロテントか、タープの下での就寝を優先する。共有テントの場合、隣との間を1.5m程度確保できなければ、頭部の位置を逆にする。自分の頭と隣の間に一定の高さのものを置く。
  • 常に換気をする。可能であれば自然換気。

4−7 キャンプでの調理、食事

  • 共同調理中で近い距離の場合は、マスクをし、できるだけ向かい合って話さない。大声を出さない。
  • 調理や火起こしなどが始まる前に道具を消毒する。手指を頻繁によく洗う。共用備品を使用する前後に備品を洗浄・消毒し、手指を洗う。
  • 野外での食事を想定しているが、ある程度のフィジカル・ディスタンスの確保。
  • 共同の調味料容器などは事前に消毒する。利用する前後に手指を洗う。

4−8 装備などの消毒

  • 希釈した家庭用漂白剤。4リットルの 水に対し大さじ5杯(カップ1/3)の漂白剤、または1リットルの水に小さじ4杯の漂白剤を加える。
  • 頻繁に触れる表面は、可能な限り、使用前後に清掃と消毒を行う。

4−9 プログラム

  • · 体験型事業は小規模で実施。事業の内容や場所、やり方によって人数は変動する。日帰りの屋外のプログラムであれば、解説付きの場合は10人程度。個々の作業がメインの場合は20人程度まで。(話を聞くなどの際は、互いの距離が取れるように注意。)宿泊を伴うものは、やり方や環境によって幅がある。キャンプであれば、1グループ7人を基本として、広い空間にタープで眠り、アクティビティも分散するようであれば、2グループなど。
  • キャンプ参加者およびスタッフは、互いに2mの感覚が取れない場合、室内ではマスクを着用する。大きな声で説明するスタッフはマスクを着用する。
  • できるだけ屋外でアクティビティを行う。すべてのアクティビティにおいて、グループを少人数に保つ。
  • 生活班とスタッフは固定し、活動はいくつかの生活班が集まるやり方にする。
  • キャンプ参加者とスタッフが適切な手洗いを実践していることを確認する。
  • アクティビティの前後に、適切に手洗い(20秒間石けんと水で手を洗う)をする。またはアルコール消毒を行う。
  • 共有されるすべての備品および器具は使用するたびに確実に洗浄および消毒する必要がある。キャンプ期間中は可能であれば、参加者それぞれに各自専用の用具(例:ライフジャケット、アート用品など)を提供して、共有備品と用具の数を制限する。
  • 親、保護者および不要不急な訪問者の入場をできる限り制限する。

4−10 車での移動

  • 車での移動を伴う場合、乗車中はマスク着用。
  • 可能であれば、乗客間の距離を離し身体的距離を保つ。参加者のみの空間利用であれば、事前の健康調査と定期的な換気、座席の固定等を工夫する。
  • 車両に再乗車する場合、毎回同じ座席または割り当てられた座席に座る。
  • 降車する際は、すべての荷物を降ろしごみをすべて廃棄する。
5 事業実施後の対策
  1. 事業に使用した場所、備品等の清掃、消毒、交換
  2.  スタッフ、関係者の衣類の洗濯
6 必需品リスト
  • ハンドソープ
  • 手指消毒剤― 1日あたりキャンプ参加者やスタッフ1人につき 15ミリリットルの発注を予測。
  • 装備やテーブルなど、表面の消毒液と専用の布 ― 希釈した家庭用漂白剤。1リットルの水に小さじ4杯の漂白剤を加える。
  • 表面洗浄および消毒用ウェットティッシュ
  • ペーパータオル
  • 洗浄スプレーボトル
  • 体温計:医療スタッフ

自然を学ぼう!自然で遊ぼう!

子供向けの日帰りデイキャンプ 参加者募集

 新型コロナウィルスの影響で、閉じこもりがちの生活を送ってきた小中学生を対象に、自然に触れ、同時にその自然と折り合いをつけながら人々がどのように暮らしてきたかを、楽しく学ぶデイキャンプを、新潟県南魚沼市で8月中旬、4日にわたって開催します。

 本事業は、全国で展開される、文部科学省総合教育政策局の「子供たちの心身の健全な発達のための子供の自然体験活動推進事業」の一部です。

新型コロナウィルスへの対応 首都圏などで感染が再び広がっていることから、参加にあたっては、本人やご家族が発熱や、味覚嗅覚の異常がないこと、ご家族が密接な状況での飲食や業務をされていないこと、などを文書で確認させていただいた上での実施とさせていただきます。

  • 【日程・場所】 2020年8月17日、18日、南魚沼市清水地区
         8月22日、23日、南魚沼市五日町地区
  • 【集合・解散】 いずれも午前9時現地集合、午後4時半現地解散
  • 【対象・人数】 小学校3年生から中学生、20人
         (事前の健康チェックが必要です)
  • 【参加費】 800円(昼食食材と傷害保険)
  • 【内容】 自然観察、川遊び、野外調理、むかしの自然遊びなど
  • 【申し込み】申込フォームから入力をお願いします。それぞれ定員になり次第締め切ります。
  • 【後援】 南魚沼市、南魚沼市教育委員会
  • 【共催】 南魚沼市環境・野外教育研究会
  • 【主催】 特定非営利活動法人ECOPLUS TAPPO南魚沼やまとくらしの学校
    tappo@ecoplus.jp 090-3214-7549(大前)

新シリーズ ヤップでまかれた種たち

第1回:當銘朋恵さん

石垣島からヤップ、そして石垣島へ 島の暮らしから紡ぐ、自然と人と優しい社会

 地球体験チャレンジ「ヤップ島プログラム」がスタートして、約30年。これまでに、オブザーバーなども入れて400人以上の参加者がヤップの大地を踏みました。30年が経過した今、ヤップという共通の体験を持つ仲間たちは、その後の四半世紀をどう生き、そして今何と向き合っているのでしょうか。

 プログラムの30周年を迎えるにあたり、今回シリーズ連載「ヤップでまかれた種たち」をスタートしていきます。ここでは、参加者のその後のストーリーに迫りながら、あらためてヤップが持つ意味や価値を振り返るとともに、今後の私たちがどう生き、持続可能な社会づくりにどう貢献していくのかを考える機会を生み出していきたいと思います。

 第1回目のストーリーテラーは、1993年参加者の當銘朋恵さん(旧姓:宮良朋恵さん)。沖縄県石垣島で生を受け、島で育ち、今も石垣島で5児の母として暮らす朋恵さんに、ヤップでの経験はどんな影響を与えてきたのでしょうか。當銘さんが語る、自然と人がつながる生き方について、お話を聞かせていただきました。

1993年ヤップ島プログラム参加者の集合写真。中段右から3人目が朋恵さん。写真:陶山佳久

自然、伝統、文化が織りなされる日々を
過ごしながら

機を織っているときって、無心になれるんです。瞑想のように。自分の手元からものが生み出される喜びがあるんですよね。自分で糸を紡いで、仕立てて、染めて。この辺ではまだ豊年祭の着物などは家族がみんな仕立てるんですよ。麻を育てるところから始めて・・・

オンラインでインタビューに答えてくれた當銘朋恵さん
オンラインでインタビューに答えてくれた當銘朋恵さん

 1993年、ヤップ島プログラムに参加した當銘朋恵さん。石垣島で生を受けた朋恵さんは、現在地元の石垣島で5人の息子さんの子育てに励み、ご家族のパイナップル農園を手伝う傍ら、機織り、学童の支援、ネイチャーゲーム、星空のガイドなど多彩な生活を楽しんでいます。

 朋恵さんの言葉からは、琉球の頃からの文化や伝統、そして取り巻く自然の息吹が生活の中に染み入っている様が感じられます。「今は御嶽(ウタキ)に入る時に着る打ち掛けを織っています。神様のところに行くので着物をさっと羽織る。そういう村の伝統行事に参加していると、島の神様って優しいなって感じるんですよね。村の人たちや自然を見守ってくれていて。この島の大地から神様が生まれてきたんだなって、わかるんですよ」

 子供の頃からとにかく自然が好きだったと語る朋恵さん。「生き物を見ても、葉っぱを見ても、何を見ても楽しい。そこら中に宝物が落ちていて、世界中がキラキラ輝いているみたいな。何で身体が1つしかないんだろうって思っていました。」

 石垣の豊かな自然に触れ、愛しながら育った朋恵さんですが、その一方で葛藤も抱えていました。「でも、自然が好きすぎると、人間が嫌いになるんですよね(笑)。自然破壊とか環境問題とかが許せなくて。ここだと新空港や赤土の問題があって。雨が降ると山が削られて本当に海が真っ赤に染まって、血が流れているようで痛々しかった」

 世の中的にも環境問題への認識が高まる中で多感な時期を過ごし、高校、大学時代は暗くてつらかったといいます。人のためになる仕事、先生と医者と農業だけはやるまいと心に誓い、琉球大学で生物学を専攻しました。ヤップ島プログラムについて知ったのは、そんな学生時代でした。

石垣島からヤップへ

たまたま新聞を見た時に、プログラムの募集記事が載っていたんです。本当に小さな記事で。しかも締め切りが翌日。もともとアフリカに行くつもりで、アルバイトでお金を貯めていたんです。あれ、でもミクロネシアか・・・と

 明確な目的意識があったわけではなく、直感ですぐに電話をかけた朋恵さん。ヤップ島プログラムに参加する方の多くは、そんな偶発性で結ばれているのではないでしょうか。

 「ヤップは沖縄と似ているんですよね。植物の種類も近くて。でも石垣からグアム、ヤップと行くにつれて、同じ植物が巨大化していく。グンバイヒルガオとか知っています? 海辺にはえているのが、ヤップに行くとこんな大きな葉っぱになるんですよね」ヤップに初めて降り立った印象をそう語ります。

 「最初にしたのが、ココヤシのジュースを飲むことと、葉っぱでマットを編むこと。そのマットを珊瑚を敷き詰めた床に敷いて、蚊帳をつって、みんなでギュウギュウになって寝ました。それから川の上にトイレを自分たちでつくるんです。天然の水洗トイレですね。料理もみんなで取り組みました。薪を集めて、料理当番も決めて。だんだん用意していた食材がなくなってきて、最後の方はご飯にジャムをつけて食べたりして、非常にまずかったのを覚えています(笑)。それを見たヤップの人たちが、可愛そうと料理をつくって届けてくれて。向こうは青いバナナを食べるんです。ココヤシだったり、カニのおつゆだったり、シャコガイにレモンを絞ったり。美味しかったですね」

 みんなで自分たちの暮らしをつくっていく生活がとにかく楽しかったと言う朋恵さん。約30年前の様子が映像に浮かぶようにありありと語ってくれました。

ヤップの畑から学ぶ
「必要なものを取り出せる」生き方

 そして、10日間くらいの滞在の中で、その後の朋恵さんの人生観にも影響を与えるような大きな体験もありました。

 「2泊3日で、ロサさんという方のご自宅にホームステイをさせてもらったのを強く覚えています。ある時畑に連れて行ってもらったんです。ジャングルの中をひたすら歩く。そして、いきなり止まったんです。『ここが畑だよ』と。えー、ジャングルばかりで畑も何もないじゃん、と思ったのですが、よく見ると上から瓜のようなスネークビーンズがなっていたり、足元にかぼちゃやスイカがあったり・・・。衝撃的でしたね。なるほど、こういうつくり方があるんだ、森を伐採して、牧草地や畑にしなくても、自分たちが必要なものを自然の中から取り出せる。すごく豊かだなと。行く途中に自分で編んだ籠に野菜を山盛りにかついで帰ってきました」

 自然を切り拓くのではなく、自然と共に生きる暮らし。「自分たちはココヤシと魚があれば生きていける」という現地の方の言葉にも触れ、「こういう生き方ができるんだ。こういう人たちのためなら何かしたいな、何かできるんじゃないかな」と、これまで人間嫌いだった朋恵さんの心情にも変化が生まれました。「このときの体験が一番自分の中で効きました。ヤップに行っていなかったら、すごく嫌な人間になっていたかもしれない。日本に帰ってきたら、不思議と何もかもがありがたく感じられるようになって。ヤップって、その時よりも、後からじわじわ来るんですよね・・・」

 ヤップで環境に負荷を与えない生き方に感銘を受けた朋恵さんは、帰国後、人と自然の持続可能な農業に可能性を見出し、アメリカ、オーストラリアでパーマ・カルチャーを学び、インストラクターの資格を取得します。農業だけはやるまいと誓っていた朋恵さんの信条が、ヤップでの豊かな経験を経て、人と自然をつなぐ接点として農業を捉え直していく様に、場の学びがもつ力強さ、気づきや価値の大きさが感じられます。

みんな違って、みんないい

 その後、石垣に戻った朋恵さんは、結婚し、5人の男の子を授かりました。「自分なりに自然な子育てをしたかったんですよ。だから上の子は病院で産んだけど、下の4人は家で旦那に取り上げてもらって。ヤップの子供たちって3歳位から山刀ぶらさげて歩いているじゃないですか。あれを見ていたので、子供たちには1歳になる前から包丁を握らせたり、鋸やドライバーも自由に使わせて。裸で走り回って。周りの人たちからは色々と言われましたけど(笑)」

 子育てが少し落ち着いてきたころからは、星のガイドや、子供たちを相手にライフワークにしているネイチャーゲームにも取り組み始めました。ネイチャーゲームは、知識ではなく、五感で自然を感じることに本質があると語ります。「花を見た時に、これは何科の植物、という活字が頭に浮かんでくると花の本当の姿が見えてこないんです。美しい、きれい、面白い、そういった感覚を持ってもらうことが大切かなと。今は、石垣でもカエルを見たことがないっていう子もいるんですよね。マングローブを案内しているときに、この子たち自然の中に来るのが初めてなんだとショックを受けることもあります」

私は『みんな違って、みんないい』という言葉が大好きなんですけど、自然の中に行くとそれを当たり前のように感じられるんですよね

 「でも、社会を見た時に、この言葉の本当の意味を理解している人ってどれくらいいるんだろうって。学校では特に感じます。うちの子たちは、学校も草履で行っていたんですけど、先生に怒られて靴を履くようになった。なんだか苦しいなと。生き方とか仕事にももっと幅があっていいんじゃないかなと。自分だけで完結するんじゃなくて、家族がいて、社会があって、地球があって、色々なものとつながっている感覚をもてると、生きる力につながるんじゃないかな」

 子供たちには、島の文化や風土を身体に染み込ませてあげたいと言う朋恵さん。ヤップで満月の海に、筏を浮かべてみんなで泳いだ情景を思い浮かべながら、いつか子供たちにもそういう体験をさせたいなとの願いを語ります。

石垣から考えるアフター・コロナの世界

 そして時は過ぎ、ヤップ島プログラムへの参加から30年近い時間が経過しました。今、世界の状況に漏れず、石垣においても新型コロナウィルスの影響は色濃くあります。そうした今の環境をどのように捉えているのでしょうか。

 「新型コロナウィルスの影響で学校も休校になっているんですけど(5月26日現在)、私の周りでは、その良さを感じている人も多いんです。宿題に振り回されずにのんびりできますし。特に3月からゴールデンウィークまでは、石垣島は観光の繁忙期で、いつもは親も子供をほったらかしになるんですけど、今年はのどかにキャッチボールをしていたり。またこの時期は、卵を抱えたオオガニとか色々な生き物がどんどん道路に出てきて、それがタクシーやレンタカーにばんばん轢かれているのを見て心が痛むんですけど、そういうのもなくなってのどかな光景が戻ってきました。」

 本来の日常は、過密ではなくもう少し穏やかなものであるはずと話す朋恵さん。今回は、島の観光や生活のあり方を再考する機会にもなっているようです。

去年は人口5万人の島に148万人が訪れているんです

 「経済的にはありがたいんですけど、観光客が来るということは、水もエネルギーも使う。明らかにキャパをオーバーしてたんじゃないかな。コロナ前は格安の航空券で石垣島にも簡単に来られました。そうすると、ゆっくりと時間を楽しむというより自分たちの日常をそのまま島に持ち込んでしまうんですよ。飛行機の窓を閉めてスマホを見たり、悪気なくレンタカーですごいスピードで飛ばしてカエルに気づかず轢き殺したり、さっと島を回ってこの島はこんな島だからと言って帰ってしまう。私たちは、たくさんの人に島の素晴らしいところを見てほしいと思っています。だからこそ、入れる人の数にも限度を設けたりして、島に敬意を払ってもらえる人、島を大事に思ってくれる人に来てもらいたいんです」

 新型コロナウィルスの影響は、これまで限りなく手段と化していた私たちの移動のあり方に大きな負荷をもたらしました。奇しくもそのことが、今住んでいる地域でのゆとりのある生活や、移動することの意味、そして訪れる先の自然や文化へのレスペクトを考え直すことにつながる可能性を感じさせます。もしかしたら、石垣から遠く離れたヤップ島でも、30年前とは大きく変わって近代化された社会や村の暮らしが見つめ直されているかもしれません。朋恵さんは、人と自然、人と生き物、人とものとが心を通わせ、つながり、敬意をもつことで、もっと「優しい社会」がつくれるのではないかと語ります。

これからのECOPLUSへの願い

 たくさんの経験や学びを語ってくださった朋恵さん。最後に、まもなく30周年を迎えるヤップ島プログラムや、ECOPLUSへの願いを伺ってみました。

 「人間嫌いだった自分が人に目を向けられるようになって、何もかもがありがたいと思える感覚を1週間、10日間で身につけられたことは、生きる上で本当に大きかったです。私はあまり素直じゃない参加者だったかもしれないけど、人に与える影響って、企画される人の意図とは違うところでも育まれるのではないでしょうか。実際に体験する場を息長く持ち続けてくれていることはすごいなと思います。体験した人でないと通じない話ってありますしね。そういう思いを語り合える場やつながりをこれからも残し続けてほしいです

やっぱり種ですよね。種をまく仕事をしているんですよね、ECOPLUSって

 石垣からヤップを経て、また石垣へと戻ってきた1粒の種が、地元で自分らしい根を張り、人と自然をつなぎながら、新たな種や土壌を育んでいる、そんな生き方を感じさせてくれたストーリーテリングでした。

(聞き手:川口大輔=エコプラス理事、1999年ヤップ島プログラム参加)

自主企画:南魚沼市の無農薬田んぼで田植え(5月23日、24日)

首都圏以外、新潟界わいの方のみ、限定20人

 新型コロナウィルスの緊急事態宣言が一部緩和されたのを受けて、エコプラスは、5月23日(土曜日)と24日(日曜日)に、南魚沼市栃窪集落で、無農薬田んぼでの田植えをします。例年、休日農業講座「田んぼのイロハ」として首都圏などからも広く参加してもらうのですが、今回は、近隣地域の市民を対象に、自主参加・日帰り形式で行います。午前9時から午後3時過ぎぐらいまでをめどに、田んぼに直接来ていただいて、作業をします。お弁当、飲み物、行動食など持参でお越し下さい。

  • 趣旨
     巻機山を望む絶景の棚田で、自然をたっぷり感じながら、手作業での田植えをします。ウィルス対策での閉じこもりがちの日々でしたが、安全な屋外で体を動かし、同時に、この騒ぎで注目された「食」や「農」を体験を通じて見直します。自然や環境などさまざまな分野の方も加わる予定。
  • 集合時刻
     23日午前9時。23日に完了した場合は24日はなし、ですが、日曜にも残るような気がします。23日のみの参加も可。
  • 内容
     無農薬田んぼでの、手作業での田植え。小雨決行。お昼ご飯は各自持参。あぜで食べます。飲み物や休憩時のお菓子なども持参下さい。トイレは集落の施設をお借りします。泥で汚れていい服装でどうぞ。ブヨがいますので、防虫スプレーや虫よけネットなどご用意下さい。裸足で田んぼに入ると土の感触がじかに伝わるのでお勧め。ビーチサンダルなどがあると足を洗うのに便利です。
  • 連絡
     メールで、お名前(複数の場合は同行者のお名前も)、携帯番号、到着予定時刻、活動予定時間(何時ごろまで、翌日可など)を記して、tappo@ecoplus.jpまでお送り下さい。当日は090-3214-7549(大前)まで。
  • 定員
     20人をめどとします。
  • 参加
     無料(保険には入りませんので、ケガの場合はご自身の保険でお願いします)

エコプラスの活動予定について

 エコプラスは、今回の新型コロナウィルスの感染拡大に関して、予定していた各種プログラムを以下のように変更します。とりわけヤップ島プログラムに関しては、早くから参加申し込みをいただいていたのに、延期せざる得なくなり、誠に残念です。

 感染拡大は、世界規模で起きており、医療資源が限られる島国に外部からウィルスを持ち込むことを避けたいこと、また米国領であるグアムでの感染拡大にも留意してのことです。

 現場での活動は、しばらくの間、お休みしますが、南魚沼市栃窪集落での無農薬天日乾燥米の販売・予約による地域の応援や、ヤップ島での持続可能な社会づくり活動のリモート支援などは継続して展開します。ご協力をお願いします。

ヤップ島プログラム

 延期します(2021年2月実施=11月に実施を判断)
 理由:米国の渡航規制、日本再入国の規制、ヤップへの感染拡大のリスク、 ヤップで発症の場合の対応、国内での事前キャンプなどの実施の難しさなどから

田んぼのイロハ

 田植え(5月23-24日) プログラムとしてはなし。
  感染拡大の首都圏の人は、無症状感染者の可能性もあるので、参加はなし。 地元の希望者、一部の過去参加者による自主開催。

 草取り(5月30-31日) 延期
  田植え同様、無症状感染者による感染拡大防止のため。首都圏での感染が収束すれば、6月末から7月初めの実施を検討。

 稲刈り(9月26-27日)実施予定
  この時期には少しは首都圏での感染も収まっていることを期待。7月末に最終確定。

 お米の予約販売

 極端な少雪に見舞われた日本の山間地域は、スキー場を中心にした経済が、ウィルス騒ぎも加わって深刻な打撃を受けています。このため、早めではありますが、秋の収穫のお米の予約も始めます。お申し込みは、http://www.ecoplus.jp/2020/04/09/rice-sale-and-reservation/から

高野孝子の地球日記

新型ウィルスで、世界はどう変わる

閉じこもらずに外に出よう!

新潟県南魚沼市の坂戸山で

 2020 年4月8日、薄曇りの中に春の暖かな陽がさし、これを書く窓の外では桜が咲き始めている。その中を、小学生たちが列を作って登校している。おしゃべりしながら学校へ向かう中学生たちの姿も見える。ただし全員マスクをしている。

 新潟県南魚沼市では、3月からの休みを終えて、学校が通常に開始されている。子どもたちがグランドで動いている姿にほっとする。

 新コロナウィルスによって、日本を含む世界は3ヶ月前と変わった。国によって市民生活の制限は様々だが、日本では武漢から始まり、ニューヨークやイタリア北部などの厳しい外出制限や「封鎖」がよく取り上げられる。

 「私たちは一切外出できないの。お隣さんとの連絡も電話。外は春。外に出たい!あなたは大丈夫?」、とモスクワの友人から。

「マニラは大変。東京はまだロックダウンじゃないの?私は元気よ」とフィリピンから。

「家にこもって18日目ですが、あと一か月続きそう。毎日散歩+一日おきに筋トレしてますが、つい飲んでしまうので体重は増加中」とは3月末にカリフォルニアの友人。

 世界のあちこちで、「Stay at home, Be safe! 家にいて、感染しないで!」のかけ合いがされている。

 日本では罰則を伴う「禁止」ではないが、国や自治体、職場、あらゆるところで外出自粛が要請されている。そして今回の緊急事態宣言で、7都府県ではさらに強く要請されている。私が暮らす新潟県では、緊急事態宣言がされた7都府県との往来を避けるよう、強い要請が知事から出された。

 現在、ウィルス感染から身を守るためには、ウィルスに触れないこと、人との接触をできるだけ控えること。そのためによく使われるのが「不要不急の外出を控えて」の言い回しだ。

 コンサートや舞台が中止になり、図書館や博物館までも閉館される。音楽や芸術だけでなく、自分が暮らしを立てている仕事が、社会でどんな位置づけなのか、改めて考えた人たちは少なくないだろう。

 私が関わる野外・環境教育も同様だ。入試にないとか、もうけにつながらないなどと、「主流の思考」からは後回しにされがちだ。しかし人類が生き延びるために欠かせない基盤を提供するものであり、環境危機に直面する今こそ大事な分野だと、自信と危機感を持って取り組んでいる。野外・環境教育をしっかり経た人たちは、災害時や非常時に強い。物理的に必要なものを取り出す知識と技術があるということだけでなく、シンプルに暮らすマインドセットに切り替えることができるからだ。それには工夫する力や逆境を楽しむ力も含まれる。

 コロナウィルスの感染が広がり、物理的に人と会うことが制約される中、人と人が関わりあい、直接体験から学ぶことを大切にしているこの分野では当然、頭を抱えている。それでも仲間からは次のような動画が送られてきた。

 今回のような状況の中で、誰かと直接交わることの大切さを実感している人たちは多いのではないか。オンラインで話はできる。でも誰かと物理的に空間を共有し、話を交わしたり一緒に活動することは全く異なる体験だ。それは5感を刺激し、生きるために欠かせない喜びや感動をもたらす。

 家族との時間が増え、これまで家にいる時間が少なかった分、充実しているという声も寄せられている。私自身、放置していた家の片付けをしたり(少しだけ)、両親と会ったり、夫が作る手料理を楽しむ機会になっている。一方、限られたスペースに小さな子どもといる時間が増える分、苛立った親による暴力も増えているという。

 人間には、人と交わることも欠かせないし、一人のスペースも必要だ。急に誰とも会わない暮らしになり、かつ感染のリスクなどの恐怖もあり、心身に支障がある例も増えていると聞く。

 外出自粛要請は、人と人の接触による感染を防ぐため。だから、一人または家族で外に出て、散歩や山歩きなど、自然の中での活動をどんどんしてはどうか。緊急事態宣言がされた自治体や都市部に暮らしていても、家の周りをよく観察すれば、たくさんの小さな自然やおもしろい発見があるはずだ。これまでの研究で、自然の中で身を置くこと、体を動かすことの、身体上並びに精神的な健康効果は証明されている。閉じこもって別の病気になっては意味がない。芸術や音楽鑑賞も、人間の健康維持に必要だ。市中感染の状態にない限り、来場者が静かに回れる博物館や美術館は対策を取ってオープンすべきだと思う。

感染の後の世界

 「まだ、私たちは耐えなければなりません。しかし、必ずよりよい日がやってきます。私たちは仲間、家族ととともに過ごせるようになるはずです。私たちはまた会えるはずです」。英国エリザベス女王が5日の日曜日にコモンウェルスの人々に語りかけた。

 ウィルス感染がおさまった後の世界は、3ヶ月前と同じだろうか。

 私たちは3ヶ月前と同じように行動するだろうか。1年前にやったことと同じことを同じようにやるのだろうか。

 おそらく答えは「否」だろう。でも何が変わるのだろうか。

 大きな変動の時は、大きな変化の時でもある。自然界ではそうだ。個人でも、1ヶ月あることを続ければ、それ以前とは違う習慣を身につけることになる。2011年の原子力発電所の事故の後、多くの人たちにとって節電を続けるのが当たり前になったように。社会規模でもそうだろう。大きな苦しみや痛み、そして努力を伴うが、1995年の神戸大震災は、社会作りに市民の力が大きくなるきっかけとなった。2011年の東北大震災で、日本は大きく変わると言われたが、結局向いている方向は変化していないという人たちもいる。そしてこのコロナウィルスが招いている事態は、3.11以上だとする言説は多い。なぜならこれは、日本だけでなく、世界中、それも国際政治経済の中心にある国々に大きな影響を与えているからだ。

 この世界的感染爆発は、社会を変え、より良い未来を作るためのまたとない機会とする一方、すでにある不正義をさらにひどくするだけだとするものもある。カナダの作家ナオミ・クラインは、権力はこうした「非常事態」を自分の利益のために利用するものだと警告する。すでに見えていることもあり、私たちは注視し警戒しなくてはならない。

 多くの国々で、経済活動が抑えられた結果、交通量も大気汚染のレベルも大きく下がった。スタンフォード大学の研究者はPM2.5のレベルを解析し、この期間、中国だけを取っても5歳以下の1400人の子供と、51700人の70歳以上の人の命が救われたとした

 観光客が減った各地で、川に魚が戻り、鳥の声が聞こえるようになったという報道やSNSの書き込みがある。普段と違う時間の使い方を強いられながら見えてきたことと合わせて、ウィルスの後の暮らしに求めるものを考えるヒントがあるかもしれない。

 アメリカ人ジャーナリストのピーター・ベイカーはGuardianの記事(2020年3月31日)の中で、現状のパンデミックと環境危機について触れている。長い目で見れば、環境危機の方がずっと深刻で、人類を危機的状況におとしいれるとしながら、この二つはいくつかの点で似ているとしている。例えば、両者とも、世界中で通常でないレベルの協調が必要であること、人々の態度の変容が必要であること、どちらも長いこと確実に起きると言われながら各国政府が必要な対応をしてこなかったこと、マーケットの常識をひっくり返す強い政策が求められること。各国政府は、「環境危機」もパンデミック同様「非常事態」と認識して行動できるはずとする。

 確かに、世界各国の施策として、これまで考えられないようなことがCOVID-19を抑えるために行われ、かつ経済対策も初めてのことだらけだ。そんなことができるのであれば、環境危機に対してもこれまでにないレベルでできるはずだ。

 一方で、この非常事態を口実に、アメリカではパンデミックと関連があれば企業が汚染規制に触れても罰しないなど、様々な環境保全の規制を取っ払おうとしている。中国では企業の環境アセスメントを見送るとしている。使い捨てプラスチックを推奨するキャペーンも一部で始まっているという。ハンガリーでは政府の権限が強化された。

十分な情報を

 首都圏を含む7都府県に緊急事態宣言が出された。ニュースでは、感染拡大が収束するかどうかはとにかく国民一人一人の自覚と行動変容であるという内容や、街から人が消えたという報道の一方で、それなりの数の人が動いていて実効性はあるのか、など論じられている。

 一番嫌なシナリオは、「要請」ではラチが開かないとして、政府がさらに私権を制限できるよう権限強化の拡大を図る法律へと動くことだ。これだけはやらせてはいけない。

 新型コロナウィルス感染に関しては、各国の様子からすでに多くが学べているにも関わらず、日本政府の言動は後手に見えたり、整合性がなかったり、理解できないことが多い。

 2月の中国の様子、欧米の「都市封鎖」や連日の報道から、私たちは不安をあおられ緊張することも多い。けれども状況はあらゆる場所で一律ではない。情報に踊らされずに根拠を求め、冷静に自分で考え行動することが大切だ。それには信頼に足る十分な情報がなくてならない。

 報道を見る限り、政府がどんな根拠で決めているのか、疑問が尽きない。なぜ各国のようなレベルの数のPCR検査ができないのだろう。韓国から検査薬やノウハウ含めて輸入できないのはなぜだろう。「非常事態」なのだ。政府が重大な情報を国民から隠したり、自分たちに都合の良いように操作することは、これまで何度もあった。政府や自治体が信頼できない限り、市民・国民は従えない。私たちが納得して「協力」できるよう、重要な情報や決定過程を明らかにしてほしい。

未知のウィルスはまた必ず登場する

 気候変動は人間の活動によって引き起こされたとする見方が現在は通説であるが、COVID-19のようなウィルスによって人間が病気になるのも、人間が生態系を破壊したことによると多くの科学者が指摘する。人類にとって未知なウィルスは無数に存在する。人間が生態系を破壊することで、病原菌は動物など元々宿っていたホストからリリースされ、近くに存在するようになった人間を新しいホストとするというのだ。

 近年のSARSやエボラ熱、鳥インフルエンザなど、近年の多くのウィルスが野生動物に起因する。それらも自然界への人間の干渉が、人間の健康リスクを高めているとする。つまり今回のような感染拡大は、人間の経済活動の隠されたコストだという。

 COVID-19を押さえ込むのが当面の課題だとしても、必ずまたパンデミックはあるので、長期的な視野に立ってあらゆる対策を講じておかなくはならないと科学者たちは指摘する。

 ウィルスは昔から人間とともにあり、人間はそれらと共存するだけの集団免疫を獲得して生き延びてきたとされる。生物学者の福岡伸一は、「ウイルスは私たち生命の不可避的な一部であるがゆえに、それを根絶したり撲滅したりすることはできない。私たちはこれまでも、これからもウイルスを受け入れ、共に動的平衡を生きていくしかない」と語る(朝日新聞20.04.06)。

 次のパンデミックや他の非常事態に備える長期的戦略の一つに、人のリジリエンスを高めるような体験的な教育は位置づけられるだろう。

 今回の感染はいつどうやって収まるのか。理屈では、全世界で集団免疫が獲得されるまで続く。それには数年かかると言われているので、ワクチンや治療薬が見つかる方が先かもしれない。

 私たちはしかし、いずれ動き出さなくてはならない。それはどんな世界、社会の中であろう。どうせならより良いものを目指し、その変化、変容の準備をしながら、今を進んでいきたい。

(2020年4月7日)

Snow Camp in Niigata

陽光の中で、雪ざんまいキャンプ

Jumping into the snow 雪の中に飛び込む

ECOPLUS conducted snow camp from March 20 to 22 in a mountainous village, Shimizu in Niigata, Japan with 12 participants including high school, university students and young adults. TAKANO Takako, executive director of ECOPLUS, Shimizu villagers and 2 other staff supported the program.

 2020年3月20日から22日まで、新潟県南魚沼市清水地区で、恒例の「雪ざんまいキャンプ」を開催しました。参加したのは高校生から大学生、社会人まで12人。高野孝子代表理事ほか2人のスタッフ、地元集落のみなさんと一緒に、雪の中での2泊3日を存分に楽しみました。

Due to extraordinary warm weather condition of this winter, snow was far less than normal. We only had 50cm to 1 meter of snow at the filed where it should have more than 2 meters. However, wet snow and strong wind suddenly came when the participants began to set up the tents, toilets, the fireplace and other facilities.

 この冬が異常に暖かだったことから、例年なら2m以上の雪がある現地も、50センチから1mほどの雪しかなく、一部は地面がむき出しになっているところまでありました。みんなで調理場やトイレ、テントなどの暮らしの環境を整えようとした矢先、強烈な風交じりの雪が降り始めて、一気に冬に戻ったようになりました。

Finally they set up the living space. Creative boys’ and ladies’ toilets were built in snow decorated with leaves and trees. Cooking was also done on the snow. They cut vegetables on the snow table and made fire on the snow.

 出来上がった男女別々のトイレは、それぞれ雪や落ちていた木の枝を使ってアートに仕上げられていました。料理も雪の上。雪の上で野菜を切り、雪の上で火を付けて調理をしました。

On day 2, we enjoyed snow shoe hike under the blue sky. Using traditional Japanese snow shoes, called “Kan-Jiki,” we started walking. On the surface of snow, many animal footprints were spotted. The villager, ABE Kazuyoshi, taught us they were raccoon’s or marten’s. We also found marks of hares, squirrels and others.

 2日目は、晴天のもと、かんじきハイクを行いました。日本の伝統的なかんじきをそれぞれはいて、山の中に。雪の上にはあちこちに動物の足跡がついています。地元の阿部和義さんが「あれはタヌキ」「こっちはテン」と教えてくれます。ほかにも、ウサギやリスなどの足跡を見ることができました

During three days, we spent time on the snow; cooking, eating, talking, playing, sleeping, and so on. Villagers offered us a big pod of wild bore stew and wild deer curry and rice. They talked about life and nature now and then. We concentrated our senses on listening, watching, communicating, without being annoyed by modern devices. By simply using time just for living, participants had rich and dense learning experiences.

 3日間、私たちは雪の上で、料理をし、食べ、話し、遊び、眠るなどして過ごしました。村人からは、イノシシ鍋や鹿肉カレーなどもいただき、また山の自然や暮らしが今と昔でどう変わってきたかの話を聞かせてもらいました。この間、スマホなど「便利な」道具はほとんど使わず、聞いたり、見たり、話しをしたりすることに集中しました。暮らしことのために時間を使うなかで、参加者たちは、豊かで濃い学びを体験することが出来ました。星空を二日続けで見ることができた。自然の偉大さや厳しさを感じることができた

 星空を二日続けで見ることができた。自然の偉大さや厳しさを感じることができた。

男子高校1年生

 雪でできることがこんなにも多いとは思わなかった!クリエイティビティがあれば可能性は無限大。

男性社会人

It was gorgeous to watch so many stars every night. I felt the greatness and severity of the nature.

10th grader, boy

I was surprised to find that so many things could be done with snow. Possibility is infinite only with your creativity.

Male, business person