「ECOCLUB」カテゴリーアーカイブ

高野孝子の地球日記

3年ぶりに国外へ

「牛のミルクが欲しい人はいる?」

 2022年7月半ば、学会参加のため英国を訪れた時のことだ。

 英語での耳慣れない表現に違和感を覚えた。なぜただ「ミルク」と言わずに、わざわざ「牛の」とつけたのだろう。

 学会が開かれたのは、英国ロマン主義やピーターラビットなどでも知られる人気観光地の湖水地方。私はかつて、そこから車で2時間くらいのエジンバラ市に、4年半暮らしていたことがある。久しぶりとはいえ、英国には友人も多く、よく知った場所だ。

 国外に出るのは3年ぶりだった。

 新型コロナウィルスは未だ世界中で拡大を続けていて、特に英国は一時、長期のロックダウンをするほど感染が広がっていた。それでもだいぶ前からマスクなしで通常の生活や活動をしている。そこでの学会には、ヨーロッパを中心として世界中から100人ほどの人たちが集まることになっていた。ウィルスに身を晒すことになるかもしれない。行くか行かないか、悩んだ上での渡英だった。

 今回の訪問はいくつもの点から衝撃的だった。

 まず、よく知っているはずの英国の暮らしが、大きく変わっていた。

 例えば冒頭の「牛の乳」発言。友人たちの多くは、オーツミルク(麦ベース)やソイミルク(豆乳)、アーモンドミルクにシフトしていた。そうしたチョイスがあるため、牛乳は「牛の」ミルクという表現になる。そもそも、倫理的な消費やオーガニック産品の支持が高い社会だが、牛を含む家畜が気候危機を加速させることから、より環境に配慮した選択でもある。

 また電車をネットで予約しようとすると「この電車の運行は変更が多いので必ず確認すること」などという注意書きがある。全英で電車の運行が、頻発する大規模ストライキによってめちゃめちゃだった。航空便もストライキの影響を受けていた。そのため同じ学会に、数時間から1−2日遅れて到着した参加者が複数いた。

 学会後、そこからエジンバラに向かう私の電車も、前日に「運行キャンセルになりました」と一文のメッセージがスッとスマホに届いた。次に乗れる電車を求めて駅に向かうと、それ以前の電車に乗れなかった人たちでごった返していた。帰国するために空港に向かう人たちも多かったが、間に合うか心配している様子も見えた。

 ようやく到着した電車に荷物共々押し込まれるようにして入ると、ものすごい混みようで、数時間乗るにも関わらず子どももお年寄りも、大勢が立っていた。まるでどこかに避難する電車のようだった。

 これらは新型コロナウィルス感染と、英国がEUから離脱したことの影響らしい。ウィルス感染拡大のため、2020年からしばらくは外出禁止も含め経済活動が圧迫され、多くの労働者が職を離れた。かつ感染により仕事を休まざるを得ない人たちが常にいる状況となった。加えて脱EUにより、これまで特に東ヨーロッパから来ていた労働者がいなくなった。ひどい人出不足の中、これ以上堪えられないとしてのストライキだった。

 関連して、スコットランドのスーパーには、これまで豊富にあったヨーロッパ諸国からの野菜やチーズなどが見当たらず、スコットランド産のものが増えた。棚は全体的に空いていて、値段もかつてより上がっていた。

 加えてロシアによるウクライナ侵攻の影響のため、10月には光熱費が80%上がるとされる。家計によっては収入の2/3が家賃と光熱費に消え、このままでは冬に、関連死や何百万世帯がとんでもないことになると予測されている。

 一方、私が滞在中、英国は「熱波」に覆われ、ロンドンでは観測史上初めて40度を超えた。気候危機はその深刻さを増し、災害級の異常気象は増えていく。買い物の支払いは一気にキャッシュレスが進み、かつての紙による「チェック」やキャッシュはほぼ姿を消した。私もあわててapple payの手続きをした。

 英国入国手続きや空港の様子も変化し、「コロナ禍の2年半が過ぎたら、世界が変わっていた」。そんな思いになった。

 そうした変化もあり、久しぶりの国外滞在は想像以上に刺激的だった。

 学会に集まった多数の友人らと直接触れ、笑い、パブでビールを飲み、語り合った。マスクなしで。直接会って交わることの重み、雑談の意義、心が喜ぶことの大切さを改めて思った。同じ場で複数の国々の情報を一気に知ることができ、世界の状況をこれまでよりも把握できた気がした。

 わずか2週間の旅だったが、あまりに没頭していたためか、成田に到着してから何をどうするにも戸惑う自分がいた。しばらく常にスマホ一つで決済していたため、電車の切符は日本ではどう買うんだっけ、と思い出さなくてはならないほどだった。日本の光景を「旅人の目」で見ている自分がいた。

 自分の思い込みに気づいたり、多様さを受け入れたりすることは、身を置く環境によっては鈍くなることを実感した。異なる文化、多様な価値観が混ざり合う世界に、常に触れるようにしていたいと改めて思った。

(8月31日 髙野孝子)

 

エジンバラの古い町並み

自然をたっぷり味わったデイキャンプ

Enjoyed the summer nature in day-camps

 エコプラスは、この8月、新潟県南魚沼市で4つのデイキャンププログラムを実施しました。新型コロナの第7波の中で、せめて日帰りで自然を楽しんでもらおうと企画し、計39人の小中学生が、森の中や池、川で、たっぷり遊びました。

In this August, ECOPLUS organized four day-camp programs in Minamiuonuma, Niigata. Those were planned to provide opportunities to touch and feel the nature in this seventh wave of COVID-19. In total 39 elementary and junior high students experienced fun in the beech forest, in a pond and in a fresh stream.

 キャンプは、前半2回が同市五日町地区の天池キャンプ場、後半2回は清水地区の巻機山麓キャンプ場を舞台に実施しました。

 Earlier two camps were held at Amaike camping site in Itsukamachi area and later two were held at Makihata Ssnroku camping site in Shimuzu area.

 8月11、12日の天池キャンプ場では、前半に自然観察、後半がカヌー体験。キャンプ場裏手にある、ブナ林などを、地元の専門家深澤和基さんの案内で歩きました。深澤さんに用意していただいた地図付きの資料を見ながら歩くと、ブナだけでなく、いい香りがするクロモジや触るとかぶれるウルシなど、いろいろな植物を観察することが出来ました。地面を走り回るカナヘビを捕まえて観察することも出来ました。

On August 11 and 12, at Amaike site, we had nature observation in the morning and canoe class in the afternoon. The nature specialist, Mr. FUKAZAWA Kazuki kindly prepared observation note for each of participants. With the note, we walked through the forest with beech trees. Kids learned different types of plants, like, one has good smell called “Kuromoji,” or a poisonous one called “Urushi.” Tiny lizards were caught by participants and could be observed closely.

 8月18、19日の清水では、自然観察と沢遊びをしました。標高700mの巻機山麓は、周辺に人家もなく、自然そのもの。キャンプ場の広場には無数のアキアカネが舞い、バッタやチョウがいて、子どもたちは網を持って走り回りました。自分たちで削った棒にソーセージを刺して火にあぶり、ホットドックにしてお昼ご飯。午後は、沢に入って、山からの冷たい水の中で、楽しみました。最後には、村の人たちが昔から遊んだ、弓づくり。木の枝を曲げて弓にし、取ってきたススキの茎を矢にして飛ばしてみました。

On August 18 and 19, students experienced nature observation and stream walk. At the elevation of 700 meters without any houses around, the nature was so rich even in the camping area. Uncountable number of red dragonflies, many grasshoppers and butterflies filled the area. Children were running around with nets. For lunch, they sharpened sticks to grill sausages on fire. In the afternoon, they spent time in the stream with snow melted water from the Mt. Makihata. At the end, they played with traditional bow and arrows. The bow was made out of small branches and arrows were stems of pampas grass.

 いずれのプログラムでも、子どもたちは、もっと遊びたかった、虫取りを続けたかったと、名残惜しそうに帰って行きました。南魚沼市在住の子どもたちばかりでしたが、「住んでいるすぐそばに、こんな場所があるなんて知らなかった」と話し、自然に触れ合う機会を存分に楽しんでもらったようです。

In all four programs, children were heading back to home, saying like “Wanted to keep catching insects more.” Although all of those participants are from Minamiuonuma city, they did not have much of experiences playing in the nature. The programs looked like good opportunity to feel and touch to the natural environment.

雪の中で、暮らす、遊ぶ ー 雪ざんまいキャンプ2022(締め切りました)

  • 本部は、このブルーシート1枚

 雪をとことん利用して暮らし、遊ぶキャンプです。生活の場所やトイレも自分たちで作り、料理も片付けも雪を利用します。自分の「当たり前」を疑い、新しいことに挑戦し、工夫し、学び合います。人と自然の関わりについて一歩気づきを深めます。地元の暮らしにも思いを馳せ、自然と関わって文化が生まれ、風土を構成する様子を体験しましょう。自分を見つめる機会にもなります。

 例年、ドキドキや不安で始まり、発見や喜びに溢れる密度の濃い時間となる雪ざんまいキャンプ。去年に続いて、今年も高校生から若い社会人を対象としたいと思います。

 コロナウィルスを持ち込まないため、今年はエコプラスや髙野代表理事の顔の見える範囲の人たちで、事前からの感染対策を取って実施します。

  • 日程:2022年3月19日事前準備、20日(日)―22日(水)2泊3日雪上キャンプ(19日に都合がつかない人は20日の朝入り)
  • 場所:南魚沼市清水集落(上越線越後湯沢駅、塩沢駅での集合を検討中)
  • 目的:自分の「当たり前」にチャレンジする。雪を題材に人と自然の関係について考える。持続可能な社会をデザインする素材を得る。心と身体を解放しクリエイティブに暮らす。
  • 内容:雪を利用した生活の場づくり。薪を使った野外調理。雪山散歩と豪快尻滑り。雪像やアイスクリーム作りなどの雪遊びを自由に。
  • 対象:高校生から若い社会人10名程度。
  • 条件:実施の10日前(3月9日)から、店などでの飲食や不特定多数の人たちと空間を共にすることを避け、可能な限り3密を避けることができること。実施前2週間の体温測定や体調チェック、事前のPCR検査、当日の体調チェックなど、安心してキャンプができるよう、面倒ではありますが協力をお願いします。スタッフ側も同様の対応です。
  • 参加費用:23,000円(含まれないもの:自宅からの往復交通費、寝袋や長靴など個人のレンタル代、19日の食費・風呂、20日の朝昼食)

 申し込みと問い合わせは、以下のフォームからお願いします。参加決定の方にはさらに、体調やアレルギーなどに関する細かな情報を出していただきます。2月20日で、定員に達しましたが、あと数人は相談に応じます。以下のフォームから、お問い合わせください。

ヤップ・カオハガンの仲間95人が参加
Ex-participants enjoyed talking online with friends


Big reunion of Yap & Kaohagan Program Cerebrating 30th year

30年目を記念する大同窓会を開催

 ミクロネシア連邦のヤップ島を中心に開催してきた「地球体験チャレンジ」が、今年で30年目となるのを記念して、これまでのプログラム参加による大同窓会が、2021年9月4日午前10時から正午まで、オンライン形式で開催されました。小学生から20代半ばまでで参加した若者たちは、40歳代半ばを筆頭とする立派な大人となり、沖縄から北海道、そして米国、欧州、アジア、豪州など各地で活躍中。同じ時期に参加した仲間たちとの分科会などで、久しぶりの会話が弾みました。

Celebrating 30th year since ECOPLUS started the program in Yap, Micronesia and Kaohagan in the Philippines, a big reunion was held online on Sept. 4, 2021. Ex-participants who were elementary students to early 20s were now well grown adults living in all over Japan and the world from Hokkaido to Okinawa, US, Europe, Australia and other Asian countries. All of those enjoyed talking with old friends doing the session.

I addition to the ex-participants and supporting staff, we had Tina, Linda, both participated invitation tour to Japan in 1997, and En, Sean, both participated Japan tour in 2013, 17 and 19, from Yap.

 集まったのは、ヤップ島のほか、フィリピンのカオハガン島でのプログラムに参加したかつての子どもたちなど計95人が参加。ヤップ側からはティナさんとリンダ(いずれも1997年、高校生の時に日本へ招へい)、エンさん、ショーンさん(いずれも2013年、17年、19年、日本に招へい)が参加してくれました。

 司会進行は、田中にがつさん(94年参加)、川口大輔さん(99年参加)。最初に、これまでの計36本のプログラムをふり返るスライドを見た後、エコプラスの髙野孝子代表理事からこれまで30年をふり返ってのカオハガンとヤップの変化を報告。事務局の大前からも、エコプラスの現地での環境保全活動などの状況の説明を行いました。

Under the direction of Nigatsu, participated in 1994, and Daisuke, participated in 1999, the event was proceeded. TAKANO Takako, executive director of ECOPLUS had a presentation about the situation of Yap and Kaohagan. OHMAE Jun-ichi, Manager of ECOPLUS, explained about it projects in Yap for sustainable future.

Based on the year of participation, we broke out into 18 sessions. Some were first time to join in such reunion but participants clearly identified each other with old memory and chatting were not easy to be stopped.

 参加した年などに分かれてのブレークアウトセッションは、全部で18。参加年、滞在場所など共通項で分かれてもらいました。90年代にプログラム参加して以来という人もいましたが、面影はそのまま。にぎやかな会話が続きました。

 再度の全体会では、ヤップ側からのメッセージをもらった後、4人の参加者がそれぞれの体験が今にどうつながっているかを発表してくれました。商社に勤めていまはオーストラリアに駐在する男性は、「ヤップで得られたのは相手を尊重し理解する姿勢。聞く力だと思う。世界観が違う相手と仕事をする時に役立っている。時代は、資本主義が自然との調和を取ろうとしていると感じている。この機会にヤップの経験者が知恵を出し合っていくのだ大事ではないか」と話してくれました。

In the second general session, messages from Yap were given then 4 ex-participants had short talk about their life after the program. One person working for a Japanese trading company stationed in Australia said “I leaned the way to hear the voice from the different culture in the program. It was the base for my life. Now the capitalism is seeking the harmonious relations with the nature. It might be the good time for the ex-participants to work together”.

 再度のブレークアウトセッションなどを経て、午後零時過ぎに公式行事は終了。その後も、半分前後が残っての2次会と続きました。

 画面には、子どもたちの顔があちこちに出てきました。まだ数カ月の赤ちゃんから中学生まで。30年で、世代がぐるっと一巡りしたことを感じさせました。

 「しあわせって何だろう」
 自然に近い暮らしの中で、何が真の豊かさかを考えることが、プログラムの目的でした。
 それぞれのみなさんが、しあわせとは何かをいまもしっかりと考えながら生きていることを感じた同窓会でした。

After another breakout session, the event was concluded in two hours and 15 minutes. After the official closing, still we had an half of the participants in the conference room and continued talking.

During the meeting faces of some month old babies to junior high children were repeatedly appeared. In these 30 years, a wave of one generation surely progressed.

“What is the true happiness?” This was the main common theme of our past programs. Through out the session, each person looks like living their life with this question in mind.

シリーズ ヤップでまかれた種たち

第3回:高梨晃さん

丹沢の森とヤップ
手もみ茶づくりが育む豊かな体験

 地球体験チャレンジ「ヤップ島プログラム」30周年を迎えるにあたってスタートした連載企画「ヤップでまかれた種たち」。ヤップを経験した仲間たちのストーリーから、ヤップの意味や価値、そして今後の社会づくりを考えます。

 第3回目のストーリーテラーは、神奈川県秦野にある高梨茶園にて、四代目を務める高梨晃さん(33)。ヤップ島プログラムを体験した多くの参加者が、事前キャンプを行う地「丹沢」で、先代から家業を受け継ぎ、茶園を営んでいます。

 今回のインタビューでは、丹沢の地域への想い、手もみ茶へのこだわり、茶業を継ぐことの覚悟、そして自らもヤップ島プログラムに参加したことが与えた影響について、語ってもらいました。

オンライン・インタビューの高梨晃さん

丹沢山麗に茶園を構えて

 「機械がない時代に、昔の農家の方は、お茶の葉を自分で摘んで、蒸籠で蒸して、炭火で乾かして、茶缶に入れて、自分用のお茶を1年間分つくっていたんですね。畦畔茶(けいはんちゃ)と言うんですが、土地と土地の境目にお茶の木を植えて、それを5月に摘んで。そういう昔のお話を語りながら、お客様に実際にお茶摘みや手もみをしていただく。そうした体験を大切にしていきたいんです・・・」

 神奈川県秦野の丹沢山麗に、約3ヘクタールの茶畑を構え、丹沢遠山茶をつくる高梨茶園。昭和28年、高梨さん曽祖父の代にそれまで行っていたタバコ栽培を手放し、雨の多い丹沢特有の気候を生かしたお茶の栽培に切り替えました。高梨さんは、22歳までに静岡と茨城での修行を終え、家業を継ぐべく秦野に帰ってきて、10年以上が経ちました。

 高梨茶園は栽培や生産に特化するのではなく、茶畑に苗木を植え、茶葉を収穫して乾燥させ、工場で茶葉まで加工し、お客様にお届けするという六次化まで自分たちで担うスタイルを大切にしています。「自分たちで販売するところまでやっている茶園は、全国でもそんなに多くはないのかなと思います。直接お客様にお茶を届けて、シンプルに喜んでいただけたときが、とってもうれしいですね」と、この仕事の醍醐味を語る高梨さん。

そんな高梨茶園ですが、エコプラスとは実は深いつながりがあります。ヤップ島プログラムでは、事前プログラムとして丹沢でキャンプを行うのですが、その丹沢の森の管理をしている森林組合の責任者がお祖父様でした。

 「うちのお祖父ちゃんに聴くと、高野さんがまだ20代くらいのときに『この森にキャンプを張りたいんですけど』と相談に来られたそうです。それ以来、エコプラスがこの森を拠点に活動をされていて。私がみなさんと初めてお会いしたのは16歳くらいの時で、最初は『何をしている団体なんだろう?』と不思議に思っていました。ただ、参加者のみなさんが、キャンプに入る前と終わった後に茶園にご挨拶に来てくれる際に、森から帰ってきたみなさんの表情が全く違って、目がとてもきらきらしているんですね。『昨日の夜こんな大変なことがあってね・・・』と語る姿が、疲れてはいるんですけど何となく自信がついているように見えて。1日でこんなに人が変わるって、『一体この団体は何をやっているのだろう?』と興味をもったのが最初の出会いでした」

 そこからエコプラスの活動に関心をもってくださった高梨さん。その後、高梨茶園に協力いただき、エコプラスが参加者を募り毎年のように実施した「手もみ茶づくり講習会」では、修行を終えて戻ってきた晃さんが、お父様の孝さんとともにお茶づくりの指導を行ってくれるようになりました。

 手もみ茶づくりの技術を競う全国大会で2位になった経験もある高梨さん。お茶づくりへの想いはどのように育まれてきたのでしょうか。

自然をとことん感じた「雪ざんまいキャンプ」

 エコプラスは、2021年3月20日~22日に、新潟県南魚沼市の巻機山(1,967m)中腹の清水地区で、「雪ざんまいキャンプ」を行いました。新型コロナウイルスの対応のため、ご縁のある高校生、大学生、社会人13人が、事前の自主隔離やPCR検査を経て参加しました。

 今回は、前日19日の準備段階からほとんどの人たちに加わってもらい、3m前後の雪が残る清水地区に移動。設営作業を行いました。

 青空に白い山がそびえ立つ見事な光景の中、本部テントの資材や薪をソリに積み、かんじきを履いて、設営場所に引き上げました。集落の長老3人が慣れた手つきで立ち木にロープを通してブルーシートを張ります。手際の良さにみんなびっくり。ドラム缶を切ったコンロ3基が置かれ、それを囲む椅子が雪を掘って作られました。

 20日も午前中は快晴。みんなが一列になって雪を踏みしめて平らにして、そこに宿泊用のテントを設置しました。コロナ対策で、テントの収容人数を減らしたため、全部で7張。

 お昼は、雪面を掘って作った雪のテーブルを囲んでおにぎり。午後はトイレ作り。近くの杉林の中に、男子チームは、周りをレンガ塀のように雪で囲みました。トイレに向かう斜面には階段を作り、両脇には杉の葉を植えて、おしゃれな小路に仕上がりました。一方、女子チームは、木と葉で念入りに目隠しを作り、飾りのついたこじゃれたトイレに。ちなみに、手とおしりは雪で洗います。

 雪の中では、工夫次第で、テーブルも、風よけの壁も、食器棚も、何でも作れてしまいます。

 夕方には小雨が。2つのチームに分かれて、それぞれ一斗缶を改造したコンロ2つを使って、コメを炊き、おでん風ミルクシチューを作りました。夜になると、雨風が強くなり、ごーごーという風の音を聞きながら眠りました。

 21日は、地元の阿部和義さんの案内で集落の後にある、「後山」へ。集落を雪崩から守るために、絶対に切ってはならないというおきてがある場所。樹齢百年以上のブナの巨木が並ぶ斜面を歩きました。開けた場所では、ビニールシートを尻にしいてそりをしたり、鹿やウサギの糞、熊が木に登った爪痕を観察したり。カモシカがすぐ下を歩いているのを、目撃出来た人もいました。

 夕方近くからは寒冷前線の通過で、強風とともに本降りに。その中でも、もう自由に火を操れるようになったみんなで、夕食を準備。地元からはイノシシとシカの肉が入った大鍋の差し入れも登場しました。

 雨風はその後も続き、テントのフライシートが飛ばないか、気を遣いながらの夜となりました。

 明け方になると、今度は小雪が舞う状態。朝食後に、ススで真っ黒になった鍋を木灰と杉の葉で磨き上げるなどして撤収作業を進めました。

 自然を体験するだけではなく、暮らしを組み立てることが、エコプラスのキャンプの大きな目的です。地元のみなさんからも、その地で積み重ねられてきた暮らしの知恵を学びます。

 参加したみなさんからは「自然の中で暮らすことでこんなにも知らない世界があることが分かった」「雪だけでこんなにもいろんなことが出来る」「普段の暮らしが、どれだけ自然を切り捨てて営まれているかを感じた」などのコメントが寄せられています。

ミクロネシアとオンライン交流

The First Online Conference connecting Micronesian Island and Japan for Sustainable Future

 2021年2月20日(土)にヤップ島と日本を繋ぐ初のオンライン交流会が開催されました。ヤップ島を含む太平洋の島々からヤップ側が5名、日本から過去のヤップ島プログラム参加者ら8名が参加しました。

 ヤップ側の5人は、ショーン(仕事で訪れているチューク州から)、エン(勤務先のポンペイ州から)、ティナ(滞在先のグアムから)、そしてマルベイとケンがタミル地区からと、ミクロネシア各地からの参加でした。

The first online conference connecting Yap and Japan was held on Saturday, February 20, 2021. Islanders of Yap joined the conference; Sean Gaarad was from Chuuk, Ivan En was from Pohnpei, Tina Filled was from Guam, and Jeff Marbey and Ezekiel Ken from Yap. From Japan side, in total of 8 persons including ex-participants of Yap-Japan Cultural exchange program joined.

 交流会では、経団連自然保護基金の支援によって行われているプロジェクト「タミルの持続可能な将来計画作り」について、現地からの報告と全体でのディスカッションを行いました。

The theme was “How to realize the sustainable society of Tamil municipality, Yap”. In the conference, we had a presentation by Sean and live reports from ocean side of village of Maaq and Merur in Tamil. It was a part of the project called “Sustainable Tamil,” supported by Keidanren Nature Conservation Fund, Japan.

 最初に、参加者同士が自己紹介をした後に、ヤップ島のマ村とメルール村からスマホのカメラによる生中継が行われました。

 ヤップ島には2019年に光ケーブルが陸揚げされ、インターネットが高速化しましたが、島内のネットワークがまだ弱く、画像は途切れ途切れ。しかし、波や風の音が聞こえ、メンズハウスの様子がリアルタイムで映し出されると、日本側の参加者はびっくり。過去参加者の中には20年近いギャップがある人もいましたが、それぞれ懐かしいヤップの景色と風を感じました。

Although Yap now has a submarine fiber optical cable connection since 2019, its local network is still depending on ADSL connection using metal cables. So the connection was unstable, however, viewers from Japan could see the views around their familiar men’s houses with the sound of wind and waves. Participants, some of those joined the program about two decades ago, had very memorable time over the screen.

 次に、プロジェクトの中心メンバーであるショーンより、タミル地区の紹介と、プロジェクトの現状報告がありました。

First, Sean, a core member of the project, introduced the Tamil municipality and reported on the current status of the project.

The cultural characteristics of Tamil are that they respect each other, history and culture are inherited in practical ways such as oral tradition and dances, the community cooperates for a common purpose, and the existence of the family is very important. 

 タミル地区の文化的な特徴は、お互いに尊敬すること、文字がないため口承や踊りなどの実践的な方法で歴史や文化が引き継がれていること、コミュニティが共通の目的のために協力すること、そして家族の存在をとても大切にすることです。

 そんなタミル地区で計画されている「エコツーリズム」は、島を訪れる人にもコミュニティ全体にも意義があり、環境や社会への負荷が少ない持続可能な「観光」のあり方を創造することを目指しています。

In the project, a trial of “ecotourism” was set as one of main goals. Ecotourism aims to create a sustainable tourism that has less impact on the environment and society. In other words, it seeks to benefit both visitors and the community as a whole.

 タミル地区では自分たちの回りに、どのような「宝物」があるのかを見つけるために、村歩きが行われています。ショーン自身も知らなかった地域の歴史や自然環境の特徴などを村の他の人から学ぶ機会になり、多くの発見があったそうです。マ村とメルール村ではホームステイやグループステイの受け入れ態勢を構築中。訪問者に提供する食事についての話し合いも行われるとのことでした。

To begin with the preparation for ecotourism, villagers walked around each village to identify the ‘gems’ which are valuable to themselves and also to the visitors. It was meaningful for villagers to learn some histories and natural characteristics in the area. 

In addition, it was reported that Maaq and Merur village were ready to host both homestay and group-stay visitors. It was also informed that meetings, about what food would be provided to visitors, would be held in coming weeks. 

 最後のディスカッションでは、ショーンから「文化、自然環境、人、宿泊施設、アクティビティ」5つのキーワードのうちどれが一番、人々の関心を引くことができると思いますかと問いかけがあり、それについて日本からの参加者が意見を出し合いました。

There is not something “Always showcased luxury” in Tamil but there is something in the living life that can amaze visitors. For instance, fruits, scenery, local dance and so on. In the final discussion, Sean asked Japanese participants which of the five keywords “culture, natural environment, people, accommodation, activities” would be the most interesting to people. The participants from Japan exchanged their opinions to answer the question.

日本人参加者からは以下のような指摘が出されました。

  • 5つ全ての要素を貫くような体験が良いのではないか。
  • いわゆる「観光客」ではなく、本質的な学びを期待する人たちを対象にしたらどうか。
  • 地元の子供や若者を巻き込むことで、外から来た人たちがヤップの文化をどのように評価しているのかを知る機会になるのではないか。
  • ヤップの人々がどのように関わり合っているのかを知ることが一番インパクトがあり重要ではないか。
  • アクティビティはお金を払ってやるようなものではなくて、星空の下で海に入るなどのヤップにいることを感じることが大事ではないか。
  • どこまでローカルにするかが課題。初めて訪れた人にとっては、トイレやシャワーなどの最低限の設備も必要になるはず。

Feedback from Japanese participants:

  • All of the 5 elements are important. To integrate whole experiences would be important.
  • Target the visitors not like the people who come to Colonia as a ‘tourist’, but those who really want to learn from the locals.
  • It is good to invite local children and youth to the ecotour. It will be a good opportunity even for them to know how foreigners appreciate the local culture and nature they have, and visitors can also see how the cultures and wisdoms are inherited in Yap. 
  • To see how Yapese people are interacting with each other is the most impressive and important. 
  • It is important just to be in Yap, not buying experience. 
  • How much of the depth of the locality the host would provide to the visitors? For those who visit Yap for the first time, basic facilities such as toilets and showers would be needed or not…

 こうしたフィードバックを受けて、ヤップ側からは、たくさんのお礼の言葉と共に、考えを深める機会になった、これから本格的にスタートしていきたいと意気込みが語られました。

 新型コロナウイルスの影響によってエコツアーのトライアルなどは延期されていますが、日本と現地の往来が可能になれば、ヤップ島プログラムの参加者らを対象にしたエコツアーをすかさず実施する計画です。お楽しみに!(記録:猶井咲喜)

Although the project plan had to change due to Covid-19, it was a good opportunity to know the possibilities to connect online and share the information.  (reported by NAOI Saki)

雪を、とことん利用して暮らす、遊ぶー雪ざんまいキャンプ2021

 雪をとことん利用して暮らし、遊ぶキャンプです。生活の場所やトイレも自分たちで作り、料理も片付けも雪を利用します。自分の「当たり前」を疑い、新しいことに挑戦し、工夫し、学び合います。人と自然の関わりについて一歩気づきを深めます。地元の暮らしにも思いを馳せ、自然と関わって文化が生まれ、風土を構成する様子を体験しましょう。自分を見つめる機会にもなります。

 

 例年、ドキドキや不安で始まり、発見や喜びに溢れる密度の濃い時間となる雪ざんまいキャンプ。去年に続いて、今年も高校生から若い社会人を対象としたいと思います。

 コロナウィルスを持ち込まないため、今年はエコプラスや髙野代表理事の顔の見える範囲の人たちで、事前からの感染対策を取って実施します。

  • 日程:2021年3月19日事前準備、20日(土)―22日(月)2泊3日雪上キャンプ(19日に都合がつかない人は20日の朝入り)
  • 場所:南魚沼市清水集落(上越線越後湯沢駅、塩沢駅での集合を検討中)
  • 目的:自分の「当たり前」にチャレンジする。雪を題材に人と自然の関係について考える。持続可能な社会をデザインする素材を得る。心と身体を解放しクリエイティブに暮らす。
  • 内容:雪を利用した生活の場づくり。薪を使った野外調理。雪山散歩と豪快尻滑り。雪像やアイスクリーム作りなどの雪遊びを自由に。
  • 対象:高校生から若い社会人12名程度。
  • 条件:実施の10日前(3月9日)から、店などでの飲食や不特定多数の人たちと空間を共にすることを避け、可能な限り3密を避けることができること。実施前2週間の体温測定や体調チェック、当日の体調チェックなど、安心してキャンプができるよう、面倒ではありますが協力をお願いします。スタッフ側も同様の対応です。
  • 参加費用:22,000円(含まれないもの:自宅からの往復交通費、装備レンタル、19日の食費・風呂、20日の朝昼食)

 申し込みと問い合わせは、以下のフォームからお願いします。参加決定の方にはさらに、体調やアレルギーなどに関する細かな情報を出していただきます。

Seeds from Yap, Story #1 Ms. TOUME Tomoe

From Ishigaki Island to Yap Island and return to Ishigaki Island

Eco- and Human-friendly society created by Island lifestyle

It has been around 30 years since the “Yap-Japan Cultural Exchange Program” started. More than 400 participants including observers have stepped on the soil of Yap Island. Now, 30 years have passed, how do the people with a common experience in Yap Island have spent time for quarter century and what are they facing now?

As we celebrate the 30th anniversary of the program, we are going to start a column series “Seeds sown in Yap” . Here we are going to introduce the subsequent stories of participants, so that we can look back on the value and meaning of Yap island once again and get some hints on how we live and contribute to the creation of a sustainable society in the future.

The first storyteller is TOUME Tomoe, a participant in 1993. She was born and grew up on Ishigaki island in Okinawa prefecture and still lives on the island as a mother of five children. How has her experience in Yap affected her life? The first storyteller is TOUME Tomoe, a participant in 1993. She was born and grew up on Ishigaki island in Okinawa prefecture and still lives on the island as a mother of five children. How has her experience in Yap affected her life?

Program 1993 in Yap island. Tomoe is the third person from the middle right.

Spending time surrounded by nature, tradition and culture.

Weaving is like a meditation. There is joy in creating something by my hands. Spinning thread, tailoring and dying.. Here, we are still tailoring Kimono (a traditional Japanese attire) by ourselves for festivals, starting from growing hemp.

オンラインでインタビューに答えてくれた當銘朋恵さん
Online interview with Tomoe

Tomoe has been busy raising her five sons on her hometown Ishigaki Island. Besides helping her family’s pineapple farm, she enjoys weaving, supporting after school children care, nature games and starry sky guide.

From Tomoe’s words, you can feel the culture and traditions from the time of Ryukyu kingdom and the breath of nature around her. She has always loved nature since she was a small child.

I could enjoy seeing creatures, leaves, whatever in nature. I felt like there are treasures all over the place and the earth is shining. I was wondering why I had only one body.

While she grew up in affluent nature in Ishigaki island, she also had an internal struggle.

If I loved nature too much, I started hating people. I couldn’t forgive the destruction of nature and environmental problems caused by human. There was a problem with the new airport and red clay around this place. The rain flowed the red clay into the ocean and the water was colored with red which was painful as if blood was flowing.

She had a hard time when she was highschool and university student to know more and more about environmental problems. She refused the work which benefits humans such as teachers, doctors and farmers and decided to study biology at Ryukyu university. That time she came to know the Yap island programm.

From Ishigaki Island to Yap Island

I happened to see an article about the introduction of the program in the newspaper. It was a tiny article and the submit due date was a day after. That time I saved money by working part-time to go to Africa. So Micronesia was a place where I didn’t plan to visit.

Her instinct led her to make a phone call to Ecoplus even though she didn’t have clear purpose yet. I think a lot of participants of the Yap Island program are connected by chance like her.

There are a lot of similarities between Okinawa and Yap island. As you go from Ishigaki to Guam and Yap, the same plant grows bigger and bigger. Her first impression of Yap Island was to see a way bigger size of familiar leaves in Ishigaki.

The first activity was to drink coconut juice and weave mat with coconut leaves. We put the weaved mat on the ground and slept together in the same mosquito net. And we made natural flush toilets on the river. We always cooked together. But gradually we used up the food stock and at the end we ate rice with jam! Then local people felt pity for us and brought ready made food such as coconut, crab soup, giant clams and so on. It was very delicious.

She really enjoyed the life of creating their own life together in Yap island. She explained us as we can imagine the picture of 30 years ago.

Learnings from vegetable garden in Yap Island
A way of life that you can get anything you need from nature

During ten days in Yap Island, she had some experiences which influenced her life.

I strongly remember the memory of my homestay at Rosa’s family. One day she let me visit their vegetable garden. We kept walking in the jungle and suddenly she stopped and said “This is our vegetable garden”. I was surprised because it just looked as same as other parts of the jungle but when I observed it carefully, I could find beans, pumpkin, watermelon and so on. It was so shocking for me to know that they can get whatever they need from nature without deforestation. And I felt the environment is so affluent. We went back home with a weaved basket full of vegetables.

We can live if only we have coconut and fish.”  These words of local people changed Tomoe who used to hate humans. She had started to think that she could do something for them. “I want to do something for these people, I think I can do something.” “The experience was the most effective for me. If I didn’t visit Yap island, I might be a very disgusting person. I could somehow appreciate everything after coming back to Japan. The learnings from Yap island could gain little by little.

Tomoe was impressed by the way of life that does not burden the environment  and she found out the possibility of sustainable agriculture. She studied Permaculture in the United States and Australia and got the licence as an instructor. Even though she used to refuse to be a farmer, the experiences in Yap island shifted her way of thinking about agriculture as the important connection between humans and nature. Her experience shows us the strength of place based learning and the value of one’s awareness.

Everyone is different, everyone is special.

 After she went back to Ishigaki island, she got married and gave birth to 5 sons.

I wanted to try growing up our children in a natural way. So I gave birth my first son in the hospital but 4 other sons were born at home with my husband’s support. Just as Yappies 3 years old children walk with small knives, I let my children hold a knife and use a saw and screwdriver fleely before they become 1 years old. Some people around me said something to me though.

After children grow up, she has started working on star guides and nature games for children which is her lifework. The essence of nature games is not the knowledge itself but to feel nature with 5 senses.

You cannot see the real appearance of the flower once you think of the name of it. I think it is more important to feel the beauty, uniqueness and any other sense of feelings. Nowadays there are some children who have never seen frogs in Ishigaki Island. Sometimes I’m shocked to know some children experience nature itself for the very first time.”

I love the word “Everyone is different, everyone is special”. I can feel the word as the common thing when I am in nature

But once you look at the society, I wonder how many people understand the meaning of this sentence. I feel it in school especially. My children used to go to school with sandals but it was not allowed by the teacher. I felt constrained. I think it is better if we have space to think how to live and how to work. To understand the feeling of the connection of family, society and earth would lead us to gain the power of how to live.

Tomoe wants to let her children hold the island’s culture and nature inside themselves. While imagining the scene when she swam with a raft in the sea of ​​Yap at full moon night, she talks about her desire to let her children have such an experience someday.

Thinking of Post COVID-19 era from Ishigaki Island

Now the world is facing the problem of COVID-19, Ishigaki Island is not the exception. What does she think of this situation?

Now (26th May) the school is closing due to the pandemic, but some people around me are feeling it’s benefits. Children can be relaxed without being stressed with their homeworks.  Especially from March to May is a busy season for sightseeing in Ishigaki Island and parents usually leave their children alone. But this year I could see a lot of children and parents playing together. In addition, during this time, various creatures such as giant crabs holding eggs are appearing on the road, and they are run over by taxis and rental cars. It’s painful to see it, but it doesn’t happen this year and I’m feeling like the peaceful days are back here in Ishigaki Island.

She says every day on Ishigaki Island should not be a congestion but be more peaceful. COVID-19 would give us an opportunity to reconsider the way of sightseeing on the island.

We had 1,480,000 guests to the island with a population of 50,000 last year

Sightseeing is of course helpful for the economy however, tourists also consume both water and energy. It was actually out of our capacity, I guess. People were able to visit Ishigaki Islands with low cost careers before the pandemic. It causes the people to bring their everyday life to the island rather than enjoying the slow island time. They quickly go around the island and go back without knowing the reality. We want a lot of people to know the wonderful part of our island. That’s why I want to set a limitation of visitors and we want to welcome those who can respect and appreciate our island.

The impact of COVID-19 has put a heavy burden on our way of movement. Ironically it would lead us to think about comfortable life, the reason for moving and how to respect culture and nature where we visit. This may be true in Yap island too. Tomoe says that a more “friendly society” can be created by communicating, connecting, and respecting people and nature, and creatures.

Hopes to ECOPLUS

It was a really great opportunity for me to be able to look at human beings which I’ve kept hating, and to have a feeling of being grateful for everything within a week in Yap. I guess I was not a genuine participant but I think that the influence on people can be shown in not intended place and time. I think it is amazing that ECOPLUS has continued providing the real experience for a lot of people. There are also some stories that can only be understood among those who have experienced it. I hope the relationship will last forever.

Seeds is a good expression. ECPLUS is definitely sowing the seeds.

One seed that has returned to Ishigaki from Yap Island has spread its roots and made soil for new seeds.

Interview by KAWAGUCHI Daisuke, participant of 1999, Translation by NAOI Saki, participant of 2015

Seeds from Yap, Story #2, Ms. IWASAKI Mio

The story of a genetic researcher
From a closed space to an open world

As we celebrate the 30th anniversary of the “Yap-Japan Cultural Exchange Program” we have started a column series “Seeds sown in Yap” . Here we are going to introduce the subsequent stories of participants, so that we can look back on the value and meaning of Yap island once again and get some hints on how we live and contribute to the creation of a sustainable society in the future.

Our second story teller is IWASAKI Mao who participated in 1999 and 2001 when she was a junior high school student. Now, she is a Program-Specific Assistant Professor at the Center for iPS Cell Research and Application at Kyoto University which is headed by Dr. YAMANAKA Shinya, Nobel Prize-winning stem cell biologist.

She joined the program during the midst of Adolescence. We asked her how her experiences in Yap island gave impact on her life and research work today.

Online interview with Ms. IWASAKI Mao

Attracted by the world of gene

I’m researching several types of genes. Even if the genome is the same, the appearance is completely different if the cell type is different. I feel the differences are interesting.

iPS Cell attracts attention after Dr. YAMANAKA Shinya received the Nobel Prize in Physiology or Medicine in 2012. It is expected to take a crucial role for regenerative medicine.

Ms. Iwasaki (right in picture) with her research group members.

She speaks calmly and introspectively during the interview, but once she talks about cells, she looks like a bit excited.

Mio got interested in the human body when she was in the 4th and 5th grades of elementary school. “My niece is 10 years younger than me and she was born with a disability in her eyes. I was wondering why it is happening.

After she got interested in humanities and science through her relative, the NHK documentary program she watched when she was in junior high school accelerated her interests and had a great impact on her future.

I knew about the word “Gene” in the TV program for the first time. Humans have around 30 trillion cells and each of them contains information as same as a thousand encyclopedias.  The information is properly extracted in each place, such as the brain, liver, and bone, to maintain vital functions. It was interesting to know that each cell contains enormous information. The TV program mentioned that a lot of things have not been cleared yet. That time I thought I can do something or I have to do something for this.

In this way she aspired to be a genetic researcher when she was in middle school. On the other hand, she was struggling with a lot of suffering and frustration at that time.