「ECOPLUS」カテゴリーアーカイブ

エコプラスについて

ひと、自然、異文化をテーマに持続可能な社会を目指す

 エコプラスは、自然と調和した平和な社会を目指しています。自然を「消費」の対象として使い捨てていく20世紀型の経済発展は明らかに限界を迎えました。プラスチックゴミは世界中の海を覆いながら循環し、排出した温暖化ガスは荒々しい気候を生み出してしまいました。自然と調和し、豊かさを分かち合う、おだやかな社会を、どう切り開いていけばいいか。そのためには、自然の中で、自らの命を実感する体験が大きな意味を持つと考えます。

The area we were kindly allowed to stay. 滞在させてもらったメンズハウス一帯。

 エコプラスは、それぞれの場所にある自然の中で、人々が長年にわたって築き上げてきた暮らしを出発点に、もう一度、あるべき社会を作り直す、その作業をともに進める仲間を増やしたいと思っています。

 キーワードは、「ひと」「自然」「異文化」です。自分と他人、家族と隣人、集落、そして地域。ひとへの関心を高め、コミュニケーションを深めて、ともに生きていく。その土台にあるのは自然。海沿い、あるいは山奥、そして都市、農山漁村、さまざまな場に自然があり、その中で、私たちは呼吸し、食べ、排せつし、暮らしています。

ハザかけのイロハ田んぼ
ハザかけのイロハ田んぼ

 さらには、性別や世代別、あるいは出生地別という異なる文化を個人は背負い、さらに家族や集落、地域も独自の文化を持っているはずです。その異なる文化が調和し支え合う関係をどう作ればいいのか。分断の時代、と呼ばれる今、どのように調和する社会を作れるかは、大きなチャレンジだと思います。

 新型コロナウィルスで、自然に触れ合うことも、他人と交流することもままならない昨今ですが、エコプラスは、「ひと、自然、異文化」を旗頭に、地に足を着けて歩んでいきます。

2011年9月のヤップカオハガン大同窓会(オンライン開催)

エコプラスのミッションステートメント

 環境と異文化に対する理解を深めることを目的として、地域に根ざした体験と国内外をつなぐ学びを提供し、地球的視野に立って社会作りに貢献します。

主な活動

ヤップ島プログラム

 1992年の活動開始当初からのプログラム。ミクロネシア連邦ヤップ島の集落にお邪魔させていただき、自然に密着した暮らしを体験させていただきます。開始当初は、水道も電気もガスもない、自然そのままの世界でしたが、昨今はスマホが入り、車も往来する近代化の波が押し寄せています。その中でも、まだ自然の中で生きる技と知恵を維持する人々の力強さを学ばせてもらいます。

田んぼのイロハ

 新潟県南魚沼市の栃窪集落の絶景の棚田で、無農薬天日乾燥米を育てます。標高500m、冬には4m前後の雪に包まれる地域です。最上流部の清らかな雪どけ水、ニホンカモシカがそこここに姿を現す、自然豊かな環境です。地元の農家が、できるだけ環境に負荷をかけないようにと努力して始めた無農薬栽培を、来訪者も一緒になって支え、学びます。

雪ざんまいキャンプ

 新潟県南魚沼市の清水集落を舞台に、雪が落ち着いた3月に雪の中でのキャンプをします。寝るのも、食事するのも、トイレも、雪の中。豪雪の中で暮らしを重ねてきた地元のみなさんの技を学び、自然を体感します。標高差50mの長大なスロープを滑り下りる、超豪快尻滑りがクライマックスです。

ヤップ島支援事業

 長年お世話になってきたミクロネシア連邦ヤップ島に対して、環境保全や地域開発で、お手伝いをさせてもらう各種取り組みを実施中です。経団連自然保護基金やJICA、りそなアジアオセアニア財団などからの支援を得て、ヤップ島タミル地区を中心に、水産資源の保護や排水の浄化プロジェクト、天然石けんの製造、エコツアーなどを試みています。

エコプラスの役員紹介(2019年6月から)

エコプラスの役員紹介です。2019年、さらに2021年6月の総会で選ばれた7人の理事と1人の監事が、活動全体を見守ります。

役員紹介

〈代表理事〉
高野孝子 早稲田大学教授、英国エジンバラ大学教育学博士(野外・環境教育)

高野孝子代表理事
高野孝子代表理事

エコプラスは協働作業の喜びと、みなさんからの励ましで支えられています。どこかでみなさんとご一緒できるといいなと願っています。プロジェクトのアイデアもお寄せください。

〈副代表理事〉
陶山 佳久 東北大学大学院農学研究科 教授
 エコプラスの「エコ」の意味であるEcology(生態学)を本職で研究しております。専門は森林分子生態学で、森の植物の生き様をDNAの分析技術を使って読み解くという研究に携わっており、フィールド(山・森林)とラボ(実験室)の両方を舞台に教育研究を行っています。実はエコプラスのオフィシャルカメラマンでもあります。本職の専門性をエコプラスの事業にも生かしつつ、バランスよく活動していきたいと考えております。

〈理事〉
大前純一 デジタルメディアコンサルタント
 高野孝子とヤップ島プロジェクトを始めてから四半世紀。多くのみなさんの力でここまでやってこれました。環境教育から始まった活動は、持続可能な社会作りへと範囲を広げています。心がけてきたのは、ホンモノであること。時流に乗って華々しくイベントをぶち上げるのではなく、それぞれの地域でしっかりと地に足がついた暮らしを重ねてきた先人の教えを、現代社会に活かしていこうということでした。都市部と農村部の双方をつなぐ本物の学びを一緒に楽しみましょう。

〈理事〉
笠原 仁子
 子ども向け、大人向け、小説、実用書、不況の嵐が吹きまくっている業界でひたすら書籍を作っています。高野さんの担当編集者として関わり始め、まったく未知の場所だった栃窪でのTAPPOに参加して、エコプラスの総合力・実行力を実感しました。エコプラスの魅力は現場にあります。会員は必ずどれかの活動にぜひ参加してください。

〈理事〉
川口大輔
 ヒューマンバリュー取締役主任研究員。エコプラスのヤップ島プログラム1999年参加者

〈理事〉
田中淳子
 エコプラスのヤップ島プログラム1994年参加者

〈理事〉
三吉 正芳
 サイバー大学客員教授
 「田んぼオーナー」として、栃窪での棚田保全活動で、良い体験を参加者のみなさんや地元の方々と共有できているのが財産となっています。また、経団連・自然保護協議会とのパイプ役(清水地区の生物多様性保全活動の構築)の一部を担っています。昨年はヤップ島研修プロジェクト20周年でした。今年は・・・、新たな企画などを、みなさんと一緒に考え、行動していきたいと思っています!

〈理事〉
渡辺 道雄
 国際開発センター営業企画部長、主任研究員
今般、新しく理事になりました。ODA(政府開発援助)の技術協力の一部を担う開発コンサルタントとして約20年間世界各地で活動してきました。
近年、アジアやアフリカでは目覚ましい経済成長が続いていますが、その一方で地球環境も悪化し続けているように見えます。私たちの生活の基盤である環境を保全しつつ、貧困削減や生活水準の向上を図っていくにはどうすればよいのか、そんなことをしっかりと現場に根付いた活動をしているエコプラスの皆さんと一緒に考え、行動していきたいと思っています。

〈監事〉
小川 芳昭 (干支:馬、星座:乙女座、血液型:B型、動物占い:ライオン、過去の輪廻:大石内蔵助)
 人類の最高の知識・学問は自然と人の幸せを追求する哲学だと思います。エコプラスが求め提案するものがその「哲学」であることを願っています。

野外体験で、子どもたちは大きく解放される

 野外での活動をすることで、子どもたちの、いらいらが収まり、ものごとに取り組む意欲が高まるーーそんな傾向が、野外活動に参加した子どもたちのアンケートから浮き上がってきました。当然だろうと思われる結果ですが、数字で具体的に示されたことで、改めて野外体験の大切さが確認できました。

変化が大きかった5つの設問全体での傾向。事前事後で4割以上の参加者に改善が見られました

 エコプラスでは、2020年8月から21年3月にかけて、新潟県南魚沼市で計7回にわたって日帰りのデイキャンプを開催しました。その参加者の小学生たちに事前事後のアンケート調査を実施しました。

 この結果、「むしゃくしゃしてすぐかっとなる」「やろうと思ってもなかなか手につかない」などの項目では、半数以上の子どもたちが、デイキャンプの後では改善したと回答していました。
 7回のデイキャンプすべてで、この改善傾向が見られました。

 新型コロナウィルスの影響もあって閉じこもりがちになっている子どもたちの心が、野外での体験活動を通じて開放されていることが示されたようです。エコプラスの高野孝子代表理事は、「わずか半日の活動でここまではっきりとした傾向が出た。自然体験の価値が示されたと思う。これからの継続的な活動が必要になるのではないか」と話しています。

 アンケートでは、参加したのべ72人のうち71人から回答を得ました。14の設問の中で、大きな変化が見られた5つの設問について事前事後の回答(4段階評価)を比較しました。

  • 「いろいろなことにやる気がある」という質問では、半数近い34人が事後の方が高い評価でした。この設問では女子の改善割合が55%と高くなっていました。
  • 「わけもなく悲しくて何もしたくない」という質問では、27人に改善が見られました。
  • 「むしゃくしゃしてすぐかっとなる」という質問では、39人が改善傾向。とりわけ男子では61%に改善が見られました。
  • 「心配でイライラして落ち着かない」では、20人が改善傾向。
  • 「やろうと思っても、なかなか手につかない」では、37人に改善が見られました。
  • 5つの設問全体で集計すると、42%が改善、53%が変化なし、5%が悪化していました。
  • 男女別では、女子は、「いろいろなことにやる気がある」といった前向きな気持ちが高まり、男子は、「むしゃくしゃしてすぐかっとする」「やろうと思っても、なかなか手につかない」と言ったネガティブな気持ちの改善が大きく見られたことが注目されます。

 このデイキャンプは、2020年度の文部科学省「子供たちの心身の健全な発達のための子供の自然体験活動推進事業」の一環として、実施しました。

2021年もよろしくおつきあいを

エコプラス代表理事 髙野孝子

 2021年、みなさまどのようにお迎えでしょうか。

 私が暮らす新潟県南魚沼市では、年末から降雪が続き、連日「雪掘り」エクササイズです。

 いつもエコプラスへの応援や温かいご支援をありがとうございます。

 昨年はどなたにとっても大変な1年だったと存じます。エコプラスも体験的なプログラムの見直しに迫られ、ほとんどの事業が影響を受けました。そんな時、皆さまからいただいたご寄付や励ましの言葉で支えられ、どんな中でも期待される役割があるなら頑張ろうと思わされました。

 ヤップ島には行けませんでしたが、経団連自然保護基金の支援による環境改善と小さな経済を回すためのプロジェクトについては、現地とzoomにて(!)の会議を何度か実施しました。

 田んぼプログラムは、日帰り参加として、数十人の方々が関わっていただき、今年も絶品のお米となりました。栃窪集落の応援に繋がりました。新米、まだ注文可能です。

 福井県池田町では2泊のキャンプを初めて実施し、2020年3月の雪ざんまいキャンプは知った若者たちを中心にして、ダイナミックな学びの場となりました。

 文科省委託の子ども日帰りキャンプは大好評で、これまで考えることのなかった「日帰り」の価値を見つけることとなりました。

 我が家の小さな田んぼで大前が試みた「youtube田んぼ事件」は好評です。私の冒険話は、一人語りが難しすぎて中断中。

 会報やウェブでは、川口理事のイニシアチブで、ヤップ島プログラムに参加した人たちのその後のストーリーを取り上げる「ヤップで蒔かれたタネたち」シリーズが始まっています。

 思えばたくさんの初めてがありました。

 新しい時も、エコプラスがどのように新しい価値の創造や、見過ごされてきた大切なものにスポットライトを当てていけるか、チャレンジを続けたいと思います。

 今年はエコプラスの始まりである、任意団体エコクラブがスタートしてから30年目となります!

 ヤップ島プログラムの経験者でもある理事たちが、何やら仕掛ける予定ですので、お楽しみに。

 25周年を記念して実施したヤップ島振り返り調査の一部を、研究論文として国際ジャーナルに投稿し、最近ようやく掲載となりました。英文ですが、ご興味のある方はお知らせください。

 みなさまが健康で、安らかでありますように。どうぞ今年もよろしくおつきあいください。

2021年1月

Seeds from Yap, Story #2, Ms. IWASAKI Mio

The story of a genetic researcher
From a closed space to an open world

As we celebrate the 30th anniversary of the “Yap-Japan Cultural Exchange Program” we have started a column series “Seeds sown in Yap” . Here we are going to introduce the subsequent stories of participants, so that we can look back on the value and meaning of Yap island once again and get some hints on how we live and contribute to the creation of a sustainable society in the future.

Our second story teller is IWASAKI Mao who participated in 1999 and 2001 when she was a junior high school student. Now, she is a Program-Specific Assistant Professor at the Center for iPS Cell Research and Application at Kyoto University which is headed by Dr. YAMANAKA Shinya, Nobel Prize-winning stem cell biologist.

She joined the program during the midst of Adolescence. We asked her how her experiences in Yap island gave impact on her life and research work today.

Online interview with Ms. IWASAKI Mao

Attracted by the world of gene

I’m researching several types of genes. Even if the genome is the same, the appearance is completely different if the cell type is different. I feel the differences are interesting.

iPS Cell attracts attention after Dr. YAMANAKA Shinya received the Nobel Prize in Physiology or Medicine in 2012. It is expected to take a crucial role for regenerative medicine.

Ms. Iwasaki (right in picture) with her research group members.

She speaks calmly and introspectively during the interview, but once she talks about cells, she looks like a bit excited.

Mio got interested in the human body when she was in the 4th and 5th grades of elementary school. “My niece is 10 years younger than me and she was born with a disability in her eyes. I was wondering why it is happening.

After she got interested in humanities and science through her relative, the NHK documentary program she watched when she was in junior high school accelerated her interests and had a great impact on her future.

I knew about the word “Gene” in the TV program for the first time. Humans have around 30 trillion cells and each of them contains information as same as a thousand encyclopedias.  The information is properly extracted in each place, such as the brain, liver, and bone, to maintain vital functions. It was interesting to know that each cell contains enormous information. The TV program mentioned that a lot of things have not been cleared yet. That time I thought I can do something or I have to do something for this.

In this way she aspired to be a genetic researcher when she was in middle school. On the other hand, she was struggling with a lot of suffering and frustration at that time. 

「チャンネルECO+」始めます

 エコプラスは、この新型コロナウィルスの感染拡大の状況にあわせて、動画を使った情報発信を始めます。「チャンネルECO+」と名付けました。このウェブサイトの中で始めますが、近くYouTubeなどでも、広く発信をしていこうと思っています。

 内容は、エコプラスの多彩な理事たちを中心に、それぞれの専門の角度から、持続可能な社会づくりにつながる日本や世界各地の様子、それぞれの活動状況など。多彩な内容になると思います。

 最初のシリーズは、髙野孝子代表理事の世界の旅のお話からです。

Snow Camp in Niigata

陽光の中で、雪ざんまいキャンプ

Jumping into the snow 雪の中に飛び込む

ECOPLUS conducted snow camp from March 20 to 22 in a mountainous village, Shimizu in Niigata, Japan with 12 participants including high school, university students and young adults. TAKANO Takako, executive director of ECOPLUS, Shimizu villagers and 2 other staff supported the program.

 2020年3月20日から22日まで、新潟県南魚沼市清水地区で、恒例の「雪ざんまいキャンプ」を開催しました。参加したのは高校生から大学生、社会人まで12人。高野孝子代表理事ほか2人のスタッフ、地元集落のみなさんと一緒に、雪の中での2泊3日を存分に楽しみました。

Due to extraordinary warm weather condition of this winter, snow was far less than normal. We only had 50cm to 1 meter of snow at the filed where it should have more than 2 meters. However, wet snow and strong wind suddenly came when the participants began to set up the tents, toilets, the fireplace and other facilities.

 この冬が異常に暖かだったことから、例年なら2m以上の雪がある現地も、50センチから1mほどの雪しかなく、一部は地面がむき出しになっているところまでありました。みんなで調理場やトイレ、テントなどの暮らしの環境を整えようとした矢先、強烈な風交じりの雪が降り始めて、一気に冬に戻ったようになりました。

Finally they set up the living space. Creative boys’ and ladies’ toilets were built in snow decorated with leaves and trees. Cooking was also done on the snow. They cut vegetables on the snow table and made fire on the snow.

 出来上がった男女別々のトイレは、それぞれ雪や落ちていた木の枝を使ってアートに仕上げられていました。料理も雪の上。雪の上で野菜を切り、雪の上で火を付けて調理をしました。

On day 2, we enjoyed snow shoe hike under the blue sky. Using traditional Japanese snow shoes, called “Kan-Jiki,” we started walking. On the surface of snow, many animal footprints were spotted. The villager, ABE Kazuyoshi, taught us they were raccoon’s or marten’s. We also found marks of hares, squirrels and others.

 2日目は、晴天のもと、かんじきハイクを行いました。日本の伝統的なかんじきをそれぞれはいて、山の中に。雪の上にはあちこちに動物の足跡がついています。地元の阿部和義さんが「あれはタヌキ」「こっちはテン」と教えてくれます。ほかにも、ウサギやリスなどの足跡を見ることができました

During three days, we spent time on the snow; cooking, eating, talking, playing, sleeping, and so on. Villagers offered us a big pod of wild bore stew and wild deer curry and rice. They talked about life and nature now and then. We concentrated our senses on listening, watching, communicating, without being annoyed by modern devices. By simply using time just for living, participants had rich and dense learning experiences.

 3日間、私たちは雪の上で、料理をし、食べ、話し、遊び、眠るなどして過ごしました。村人からは、イノシシ鍋や鹿肉カレーなどもいただき、また山の自然や暮らしが今と昔でどう変わってきたかの話を聞かせてもらいました。この間、スマホなど「便利な」道具はほとんど使わず、聞いたり、見たり、話しをしたりすることに集中しました。暮らしことのために時間を使うなかで、参加者たちは、豊かで濃い学びを体験することが出来ました。星空を二日続けで見ることができた。自然の偉大さや厳しさを感じることができた

 星空を二日続けで見ることができた。自然の偉大さや厳しさを感じることができた。

男子高校1年生

 雪でできることがこんなにも多いとは思わなかった!クリエイティビティがあれば可能性は無限大。

男性社会人

It was gorgeous to watch so many stars every night. I felt the greatness and severity of the nature.

10th grader, boy

I was surprised to find that so many things could be done with snow. Possibility is infinite only with your creativity.

Male, business person

Planting rice seedlings enjoying fresh winds; さわやかな風に吹かれて田植えを楽しむ

さわやかな晴天に恵まれた田植え。
 休日農業講座「田んぼのイロハ」の田植え編が、2018年5月26−27日に、新潟県南魚沼市栃窪集落で開かれました。今回は、宿の関係から、宿泊者に制限があったため、告知も控えめにしての開催。新潟市や首都圏からの家族連れや学生8人での田植えとなりました。

On 26 and 27 May, ECOPLUS conducted “a weekend farming workshop; rice planting” in Tochikubo village in Niigata Japan. Under the limitation of lodging space, we had eight participants from Niigata city and Metropolitan area.

We had water shortage caused by extremely small snow in previous winter in 2016, and low temperature and wet condition in 2017. This year we had enough snow as same as usual years but temperatures went up after March and it melted snow substantially. Farmers are worrying again the shortage of water.

 一昨年は小雪による水不足、昨年は夏以降の長雨、低温、日照不足と、気候に恵まれず、苦戦をしてきた南魚沼。今年は、雪はしっかり降ったものの、3月以降、例年より気温が高い好天が続いたために、山の雪がどんどんと消え、水がどこまで持つかとどきどきしながらの開催となりました。

 天気にも恵まれたので、初日からいきなり田植えに挑戦。約8畝(800平方メートル)と小ぶりの田んぼを選んで、植え付けを始めました。
 無農薬栽培にして15年の田んぼとあって、田んぼには小さな生き物がたくさん。ごまつぶほどの小さなおたまじゃくしの群れや、シオカラトンボ、オレンジや白のチョウなどがあふれます。

On Saturday, we started planting seedlings in a smaller paddy which has around 800 square meters. Those paddies which have been growing rice without any chemical materials, the area was filled with so many creatures, like tadpoles, dragonflies and butterflies.

Thanks to the strong sunshine, surface of the mud is very warm. We set 4-6 seedlings in one position 1 centimeter under the surface.

One of the participants was came from Thailand but she was from the central part of big city, Bangkok. She and his Japanese husband were so good at planting works although it was the first time for them.

 参加者の一人は、タイのご出身。大都市のバンコクで育ったとのことですが、日本人のご主人ともども、初めてのはずの田植え作業、見事に進められました。
 10年にわたって参加していただいている東京からのご夫妻も見事な手つき。少人数では出来ないだろうと心配して1日目から田植えをしたのですが、一気に終わってしまいそうになって、早めに終了しました。

山菜づくしの夕食
 民宿での夕食には、山菜があふれました。ウドの薄造りクラゲ乗せ、ウドのごま和え、こごみのあえもの、わらびの酢味、根曲がり竹の煮物、山菜のてんぷら盛り合わせ。この季節ならではの山のごちそうを堪能しました。

At the dinner so many dishes using wild vegetables just harvested by the chef from their hills were appeared. Some were boiled and mixed with sesame source or vinegar source, some were fried as “Templa”. We enjoyed the gorgeousness of the life in the mountain.

 翌日も好天。参加者の一人は朝4時過ぎに起きて、見事な朝焼けを見ることができたそうです。
 田植えは、1時間ほどで終わり、田んぼのあぜで、地元農家の笛木晶さんから、米作りについてのお話を聞きました。昔は丸い小さな田んぼがいくつも連続していて、水を上から下に落としながら田植えをしていったこと、通常は20回前後かける除草剤や殺虫剤などを一度も使わない無農薬栽培にすると、雑草がたくさん生えてそれを手で取るのは大変なこと、などを聞きました。

日曜日の作業前、苗を田んぼに運び込む
It was also very nice weather on Sunday and one of the participants succeeded to see the beautiful sunrise at 4 o’clock in the morning.
After finishing rice planting using one hour and so, we had open air lecture from Mr. FUEKI Akira, a veteran farmer. He explained that in old days when the paddies were much smaller and narrow, they conducted rice plantings one paddy to next one moving water from upper paddy to lower one. He also taught that normally 20 pesticides, weed killers or other chemicals were used for rice growing in one season but for this totally organic rice paddy he uses no chemicals. Because of this, he needs to weed by hands at least three times before harvest in each paddies.

 参加した皆さんからは、「最高の景色」「静けさと動物の鳴き声が印象的」「イネを育てる苦労を聞くことが出来た」など暖かなコメントをいただきました。

Participants left comments, like “Superb scenery”, “Quietness and songs of birds were impressive”, “I know understood how hard to grow rice”.

Day 10) Coming back to home 無事にヤップ島に戻っていきました

Passing cards to each other
 フェアウェルパーティーを大盛況で終えた日本最後の夜。
 みんな早く寝るのかなと思ったが、wi-fiが使えるとわかると全員インターネットキッズ状態。
 遅い子は3時まで起きてたとか。とほほ…。

 朝起き朝食をまばらに食べ、荷造りをしたあとはお散歩へ。あいにくの雨も寒い寒いと言いながら楽しんでました。

Good bye friends and see you soon!
 お別れ前には、みんなの一言とともにプレゼントが渡されました。
 頂いたのはココナッツオイルやレイ、コンリーがつくってくれた男性が踊る時に身につける伝統的衣装の飾りなど。
 私たちは写真に寄せ書きしたものをそれぞれ渡しグランドフィナーレ。全員が「ヤップか日本でまた会おう」と言っていたのが印象的でした。このプログラムが彼らにとってなにかのきっかけになってくれることを願います。

DAY 8) Coming back with big smiles from homestay ホームステイ後、笑顔で再会

Discussion reflecting the days in Japan started
  After the Yapese students gathered with their host families in the morning 18th March, they had a social gathering. We saw their big smiles in the pictures during homestay, so that we could immediately find they had a wonderful time. Also, Yapese students gave a presentation and introduced about Yap, and their host families listened carefully.
 来日8日目の3月18日。朝10時に集合し、ホストファミリーの皆さんと一緒にお別れ会をしました。ステイ中に撮影された写真はどれも笑顔に溢れていて、各々素晴らしい経験をしたということが一目で伝わってくるものばかりでした。子供達によるヤップの紹介も行われ、ホストファミリーの皆さんも真剣に聞き入ってくださいました。

Discussion continued, ふり返りの議論が続きます
After that, they enjoyed making ice-cream by making good use of snow, and playing with snow. Then, they had a reflection session about these days, and shared their findings and thoughts from their own perspectives.
 お別れ会が終わり雪遊びやアイスクリーム作りを楽しんだ後は、これまで8日間で学んできたことの振り返り。新潟と東京を比較して気づいたことや、全体を通して学んだことについて、各々の観点から、様々な意見が出ました。

For dinner, they ate more than the first day. We kept laughing during dinner and seemed to get to know well each other through these eight days.夕食では初日より食べる量が増えていたり、笑いが絶えなかったり、8日間もの間一緒に過ごしてきたことを実感しました。

Reported by SHINOHARA Ayumi and OZAKI Yuka