高野孝子の地球日記

久しぶりの「こんにちは」

「道端で草を摘んで、そのまま食べたのが衝撃だった」

 5月後半の週末、エコプラス「田んぼのイロハ・田植え編」では集落周辺の散策をしながら、途中で山菜を取った。東京で暮らすその女性は、採って直に食べたことを私に語り、「甘かった」と笑顔だった。

 新潟県南魚沼市栃窪集落の営農組織、パノラマ農産は一部の田んぼで、15年以上前から無農薬で稲作を続けている。手間がかかるだけでなく重労働のため、従事する人たちが年齢を重ねていく中で弱音も聞こえてくる。しかし、エコプラスの活動を通して、ここで稲作のプロセスに関わることは、多くの人たちにとってたくさんの気づきに繋がった。

 無農薬田んぼを舞台としたプログラムは2008年から始まった。学びの場としてではなく、学びの機会を通した地域づくりも目的だった。作業だけでなく、過去と今の稲作の違いや課題、農山村の今や地域の歴史、生態系理解など、講座とフィールドワークを通して知識や思考を広げ、深める機会もある。村の人たちや参加者同士の交流も宝物だ。宿の食事はとても美味しく健康的で、かつ地元の文化である日本酒も数種類。集落の小学校の子どもたちも一緒に活動したりしてきた。

 けれど2020、2021年の2年間はコロナ禍のため、田んぼの作業のみ日帰りで自主参加だった。今年の5月、久しぶりの1泊2日のプログラムには、小学生から70歳代まで日帰り含めて25人が集まった。全員、直前検査にてウィルス陰性を確認してもらっていた。

 最後に書いてもらったアンケートでは、「稲作の大変さ、奥深さ、食の大切さ」など、食についての記述は多かった。他にも「素足と土と水と一体になる心地よさ」や、「生き物を植えた実感」「自然の中に身を投じることができた」など、自然との関わりについてのコメントも多かった。しかし全体の中で目立つのは、人との触れ合いについてだ。

 田んぼのあぜで、「マスクなしで、こうして他の人たちとお話しできるって大切ですね」と、感慨深そうに一人の女性が私に言った。医療関係者である彼女は、ここ2年以上、極めて厳格な感染予防対応を求められていただろう。アンケートには他にも、「オフラインで開催されるイベントに参加することが、ここ2年で初めてくらい」、「十名以上の“初めまして”となる機会すら久しぶり」などの声があった。

 コロナで外出や遠出が減っていたために、「新潟に来ること、裸足で田んぼに入ることは、これまでやったことあることであるはずなのに、インパクトの大きな経験となり、久しぶりに五感が刺激されました・・・他の方との対話というものの価値を改めて感じられた2日間でした」と書いた人もいた。

 印象に残ったこととして10代男性は、「初日の夜に懇親会で先輩方と将来のことについて話したこと」と書いた。40代男性は、将来のことなどを考える若者の視点はいい刺激だったとした。

 他にも、「人間の生活は他人の労働によりささえられていることを強く認識した。人は一人では生きていけない」、「改めて普段いかに“生きる”ことや“暮らす”ことがおろそかになっているか」、「生きることの基礎的な部分に対して手間をかけることを惜しまないようにしよう」、「思い切って体験したりやってみたりすることの大切さ」など、企画した身としては、本当にこの機会を作って良かったと思うコメントがたくさんある。

 コロナ禍の2年半近くを経て、私たちは様々なことを学んだ。人と人、人と自然が関わり合うことの大切さはその一つだ。日本でも国内外の移動が徐々に拡大し始めている。対話や内省の機会を噛みしめながら、ありがたく楽しみたいと思う。(6月2日)

地元ベテランが作る苗の束。

コメ作りの奥の深さを実感ーー「田んぼのイロハ」のフルプログラム復活

Understood the detailed process of rice growing through 2-day workshop, the first time since the beginning of the pandemic.

 エコプラスは、5月21日~22日の週末、新潟県南魚沼市栃窪集落で、休日農業講座「田んぼのイロハ」の田植え編を行いました。新型コロナウイルスのため中止していた1泊2日の企画が3年ぶりに復活しました。小学生からシルバー層までの約30人が、地域を散策し、無農薬田んぼでの田植え作業を体験しました。

ECOPLUS conducted the rice planting workshop on the weekend of May 21-22 in Tochikubo village in Minami-Uonuma, Niigata. The workshop had been shrunk as one day trip because of the COVID-19 and this was the first time to organize as the full-program since 2019. For the rice planting workshop, from elementary school kids to retired person, in total of around 30 were joined.

 初日の土曜日は、今回の宿泊地となったホテル・シャトーテル一本杉に集合、自己紹介をしたあと、栃窪集落上の高台、通称「観音様」に移動しました。標高700mの場所から眼下に広がる魚沼盆地を展望。「魚沼コシヒカリ」が栽培される田んぼ群を見渡しました。この高台がある魚沼丘陵は隆起海底で、そこからしみ出るミネラル分がコメをおいしくしていると言われています。

On Saturday, we gathered at the “Chateau Hotel Ipponsugi“ near the village. We moved up to the top of the mountain ridge by cars and observed the view of the Uonuma basin which is the home of the famous “Koshihikari” rice. The mountain area was once a bottom of ancient ocean. According to the locals, the minerals once accumulated in the bottom of the ocean is still seeping out, then provides rich nutrition to the rice.

 付近には、戦国時代に上杉謙信が関東出兵にも使った道が残っており、この「古道」にも立ち寄りました。木々の間を通る幅2mほどの道には、まだ雪がたっぷりと残り、その周辺には山菜類が頭を出していました。

Through the mountain ridge, parts of ancient path since the medieval tome were remained. We strolled along the small part of the path which was still covered by snow. Edible mountain vegetables were also identified in the forest near the path.

座学の黒板

 栃窪集落に下りた後は、地元のベテラン笛木晶さんによる座学。田植えの前に行う、肥料まきや耕うん、代かきの作業、さらには苗を育てる前に行うモミの選別のための塩水を使った「塩水選」など、次々に話題は広がりました。「米作り」の奥深さ、先人の知恵や工夫に今さらながら驚かされました。座学の後には、温室で苗を育てている現場も見せてもらいました。

In the Tochikubo village, Mr. FUEKI Akira gave us a lecture on rice growing focusing on rice planting period. Many works needed before the rice planting, like spreading organic fertilizer, tilling, fine tilling with water, selection of well grown seeds with salt water, making seed bed, and others. Participants were impressed by so many steps with well experienced skills and knowledges were hidden in daily life in rice farming.

 夕食には、地元の山菜をふんだんにつかった料理が並び、テーブルに咲き始めた藤づるや、ヤマウドやウルイといった山菜をアレンジしたデコレーションが並びました。夕食後には、スラウドショー。3mの雪に包まれる冬から燃えるような紅葉に包まれる秋の光景、さらには季節をおった田んぼの様子などを楽しんでもらいました。

At the dinner, local edible vegetable were offered in different dishes. Surprisingly, the long dinner table which was decorated with local vines with purple flower and arrangements of edible vegetables provided the atmosphere close to the nature. The dinner was followed b the slide show of different seasons of the area.

 22日朝は雨。午前8時半に田んぼに着いたころには、雨も収まってきました。笛木さんが用意した苗の状況などを説明。最初に、「六角(ろっかく)」と呼ばれる長さ3mほどの六角形をした木枠を転がして田んぼに筋を付ける作業が行われました。最初にエコプラスの大前が一往復、その後数名が挑戦。真っ直ぐに進むのが意外と難しい。小学生や高校生も加わっての枠転がしに、周囲からそのまま真っ直ぐ、などと応援の声が飛びました。

On Sunday, it was still raining in the breakfast time but when we arrived to the rice paddy, rain was almost stoped. At the begging, we used an hexagon wood frame with 3 miters wide to mark on the soil to identify where the seedlings should be sit. First, OHMAE of ECOPLUS made one round trip, then other participant followed. It was not easy to go straight. Elementary school kids and high school student also tried to roll the frame with the supporting calls.

Surrounded by the beautiful nature, we enjoyed traditional planting works in this non-chemical rice paddy.
ウグイスの鳴き声などに包まれて、無農薬田んぼで伝統の技を体験しました。

 田んぼは、思ったより冷たくなく、土のやわらかさが足に心地よいです。実は、田植え体験には「はだし」が一番。長靴だと大きな足跡で、植えた苗を倒したりしてしまいます。また、同じ田んぼでも、場所によってもぐる深さが違い、そこにある砂や小石も異なることが、足の裏からよく分かります。

Rice paddy was not so cold and we could feel the softness of the soil. In fact, bear feet would be the best to experience the rice planting. Big rubber boots would make big foot prints which might lay down planted seedlings. With bear feet, we could feel the difference of depth of the mud and difference of the quality of the soil.

 青空も見るようになり、田んぼの水が心地よく、田植えはみるみる進みました。予定の2時間前、午前11時半にはこの田んぼの田植えは完了。昼食は、田んぼの脇の木陰にブルーシートを敷いて、地元の民宿に作ってもらったおにぎり、山菜の煮物、根曲がり竹とワラビのみそ汁をいただきました。

Time by time, we had blue sky with beautiful sunshine. Participants accustomed to plant seedlings gradually then, all the rice paddy were filled with young seedling in order by the noon. The lunch was prepared by a local inn; rice balls, cooked mountain vegetables and miso-soup with different mountain vegetables.

 最後は、ホテルに戻って振り返り。今回は、笛木さんの座学を経ての作業だったので、コメ作り全体の流れを理解した上で作業ができた、という声が少なくありませんでした。1泊2日のフルプログラムが実施出来たことで、農山村の自然、伝統など幅広い背景を元に、稲作作業の一部を体験するという深く広い学びの場になったようです。

 次回の「草取り編」は、6月11-12日です。

Coming back the hotel, we had the reflection session. As a full program for two days, we had lecture and other activities in advance of the actual works in the rice paddy. Many participants said, with the enough background understandings, actual rice planting work was more meaningful experience. ECOPLUS also confirmed that the full program could offer deeper learning on rice, history, tradition. and sustainability.

Next workshop is scheduled on the weekend of June 11-12 with the theme of “weeding.”

「休日農業講座」田んぼのイロハ草取り編(6月11日、12日)

Weeding Workshop on June 11/12

Self regulation and PCR test negative, required

行動自粛、PCR検査済みの方、対象

 2022年6月11日(土曜日)と12日(日曜日)に、南魚沼市栃窪集落で、無農薬田んぼでの草取りをテーマにした休日農業講座を実施します。今回は、新型コロナの感染状況から、田植えに続く、3年ぶりの1泊2日で実施します。PCR検査を受けてご参加下さい。

On June 11 and 12, ECOPLUS will conduct “Weeding Workshop” in Tochikubo village, Minamiuonuma as two-day program, only with those who are PCR negatives.

趣旨
 絶景の棚田で、自然をたっぷり感じながら、手作業での「田の草取り」をします。いまの田んぼでは、除草剤や殺虫剤などを20回前後も使うのが当たり前になっています。1,000年以上続いてきた稲作の歴史の中で見ると、わずか60年ほど前からの変化です。無農薬田んぼでの除草作業を通じて、自然とひとと農の関係を、体験的に学びます。

Summary
In the south-east facing terraced rice paddies, we will clear weeds in the 100% chemical free rice paddy by hands. Weedkiller and other chemical materials have only 60-year-history. Until then people had been growing rice organically for thousands years. Through the weeding works by hands, we will learn about the relation between the nature, human and agriculture.

集合時刻、場所
 6 月11 日午前11時。宿泊場所の民宿「山田館」(新潟県南魚沼市樺野沢14)にお集まり下さい。鉄道で来られる方は、上越線上越国際スキー場前駅までお越し下さい。

Schedule
Gathering; 11:00 am on June 11, at our accommodations, “山田館YAMADA-KAN” The nearest railway station is Joetsukokusai Ski-jo mae on JR Joetsu line. Let us know if you use public transportation.

活動場所 Location of the rice paddies.
 南魚沼市栃窪地区 イロハ田んぼ=At this rice paddy.

交通案内
 6月11日午前8時52分東京駅発とき309号、10時21分越後湯沢着
 10時30分越後湯沢発上越線普通列車長岡行、10時45分上越国際スキー場前駅着
  Joetsu Shinkansen Toki 309
 Departing Tokyo at 08:52, arriving Echigo-Yuzawa at 10:21
  Joetsu local line
 Departing Echigo-Yuzawa at 10:30, arriving Joetukokusai Ski-jo mae at 10:45

内容と持ち物
 地域散策、稲作の座学、交流会、そして無農薬田んぼでの、手作業での除草(地元の言葉で「田の草取り」)。小雨決行。11日のお昼ご飯は各自持参。田んぼでの飲み物もご持参下さい。泥で汚れていい服装でどうぞ。ブヨがいますので、防虫スプレーや虫よけネットなどご用意下さい。裸足で田んぼに入ると土の感触がじかに伝わるのでお勧め。ビーチサンダルなどがあると足を洗うのに便利です。さらに詳しい内容と持ち物は、参加が確定した方々に「しおり」でお知らせします。

Contents and bringing
Strolling the area, lecture on rice growing, interaction session and weeding by hands. Will be cancelled only in stormy condition. Bring your own lunch for Saturday, and water during activities. Clothings may get muddy. Insect repellent, a hat/cap. We recommend to come into the paddy with bare feet to feel the soil directly. Beach sandals are useful to wash your feet in a stream. More information will be provided for those whose participation is confirmed.

定員 Limit of participants.
 20人をめどとします。Up to 20 participants.

参加費 Fee (*宿泊先変更により、変更。参加決定者にお知らせします)
 18,500円(プログラム費、1泊2食の宿泊費、2日目の昼食、保険を含む)。男女別相部屋です。ご家族連れは調整させていただきます。1人部屋使用の場合は、1,000円増し。大学生以下中学生までは、13,500円。小学生は9,500円。地元からの参加で宿泊しない場合は、大人9,500円、学生4,500円、小学生は1,000円。
  18,500 JPY including program fee, accommodations with two meals, lunch on Sunday, insurance. Shared room. Single room available with extra 1,000 JPY. 13,500 JPY for students from Junior high to college, 9,500 JPY for primary school students.

申し込み Application
 下のフォームからお申し込み下さい。Please use below application form. 問い合わせは、tappo@ecoplus.jpまで。If needed contact to tappo@ecoplus.jp

「私の田んぼ」を南魚沼に持ちませんかー棚田オーナー2022募集

 新型コロナの感染拡大とウクライナへのロシア軍に侵攻。実に不安定な世の中になってきました。改めて、食と農と暮らしを見つめ直す時期になってきたと感じます。

オーナー田んぼの様子です(2021年5月24日)

 ギフチョウが舞う素晴らしい環境に包まれた新潟県南魚沼市の栃窪集落にある絶景の棚田で、環境に配慮したコメづくりを応援する「棚田オーナー」制度。今年も募集します。

 日本では消滅しつつある、無農薬、有機、天日乾燥という伝統的な稲作を通して、おコメがどのように出来るのか、自然との関わりはどうなっているのかを、体感していただくプログラムです。秋には、市場にはまず出回ることがない、最高級の塩沢コシヒカリをお届けします。オーナーには、休日農業講座「田んぼのイロハ」のプログラム費を大幅割引する特典もあります。

なぜ栃窪の無農薬田んぼが、特別なのか。説明します。

【募集単位と金額】
100平方メートル(1畝=いっせ)分、年額5万円。グループや学校、保育園などの団体での申込も可能です。

【内容】
 用意した絶景棚田のオーナーになって頂きます。稲の栽培は地元の集落営農組織「とちくぼパノラマ農産」が担当します。オーナーのみなさまはいつでも農作業に参加していただけます。収穫した新米を一口あたり玄米30kg相当(白米で約27kg)お送りします。

【特典】
・田んぼ作業への参加がいつでも可能です。
・田んぼの様子についてメールでお知らせします。
・収穫した新米を玄米30kg(売価約38,000円)相当をお送りします。
・休日農業講座「田んぼのイロハ」への参加費1名分を大幅割引。伝統的なコメづくりのノウハウを教わることができます。

【栽培方法】完全有機・無農薬・天日乾燥。
 農薬は発芽前、育苗期を含め一切使用しません。新潟県の一般的な農家では田植え後も含めて18〜20成分の農薬を使っており、9~10成分で育てたコメは「5割減農薬米」と表示されます。パノラマオーナー米は「完全無農薬」のおコメです。

【プチオーナー】
年額1万円のプチオーナーも募集しています。
参加費年額1万円。いつでも農作業に参加可能。田んぼの様子についてメールでお知らせします。秋に収穫した新米(玄米で5kg=売価6,300円)相当をお送りします。「田んぼのイロハ」講座の参加費が割引になります
【主催】有限会社とちくぼパノラマ農産
【運営】NPO法人エコプラスTAPPO南魚沼やまとくらしの学校:tappo@ecoplus.jp

【申込】

「休日農業講座」田んぼのイロハ田植え編(5月21日、22日)

Rice Planting Workshop on May 21/22

Self regulation and PCR test negative, required

行動自粛、PCR検査済みの方、対象

 2022年5月21日(土曜日)と22日(日曜日)に、南魚沼市栃窪集落で、無農薬田んぼでの田植えをします。今回は、新型コロナの感染状況から、3年ぶりに1泊2日で実施します。

On May 21 and 22, ECOPLUS will conduct “Rice Planting Workshop” in Tochikubo village, Minamiuonuma as two-day program, only with those who are PCR negatives.

趣旨
 巻機山を望む絶景の棚田で、自然をたっぷり感じながら、手作業での田植えをします。新型コロナウィルスで不活発な日々が続いていたと思います。安全な屋外、新鮮な空気の中で体を動かし、同時に、この二年半で改めて注目された「食」や「農」を、体験を通じて見直す機会になればと思っています。

Summary
Experience Japanese traditional rice planting by hands in organic rice paddy overseeing gorgeous mountainous view. Release your body and mind restricted by Covid-19 in the safe open air. You may also deepen the insight of rice and agriculture through the workshop, as well as Japanese history and society.

集合時刻、場所
 5月21 日午前11時。宿泊場所のホテルシャトーテル塩沢(新潟県南魚沼市塩沢2071)にお集まり下さい。鉄道で来られる方は、上越線塩沢駅までお越し下さい。迎えを検討します。

Schedule
Gathering; 11:00 am on May 21, at our accommodations, “Chateau Shiozawa.” The nearest railway station is Shiozawa on JR Joetsu line. Let us know if you use public transportation.

活動場所 Location of the rice paddies.
 南魚沼市栃窪地区 イロハ田んぼ=At this rice paddy.

交通案内
 21日午前8時52分東京駅発とき309号、10時21分越後湯沢着
 10時30分越後湯沢発上越線普通列車長岡行、10時47分塩沢着
  Joetsu Shinkansen Toki 309
 Departing Tokyo at 08:52, arriving Echigo-Yuzawa at 10:21
  Joetsu local line
 Departing Echigo-Yuzawa at 10:30, arriving Shiozawa at 10:47

内容と持ち物
 無農薬田んぼでの、手作業での田植え。小雨決行。21日のお昼ご飯は各自持参。田んぼでの飲み物もご持参下さい。泥で汚れていい服装でどうぞ。ブヨがいますので、防虫スプレーや虫よけネットなどご用意下さい。裸足で田んぼに入ると土の感触がじかに伝わるのでお勧め。ビーチサンダルなどがあると足を洗うのに便利です。さらに詳しい内容と持ち物は、参加が確定した方々に「しおり」でお知らせします。

Contents and bringing
Planting seedlings by hands. Will be cancelled only in stormy condition. Bring your own lunch for Saturday, and water during activities. Clothings may get muddy. Insect repellent, a hat/cap. We recommend to come into the paddy with bare feet to feel the soil directly. Beach sandals are useful to wash your feet in a stream. More information will be provided for those whose participation is confirmed.

定員 Limit of participants.
 20人をめどとします。Up to 20 participants.

参加費 Fee
 18,500円(プログラム費、1泊2食の宿泊費、2日目の昼食、保険を含む)。男女別相部屋です。ご家族連れは調整させていただきます。1人部屋使用の場合は、1,000円増し。中学生以上大学生までは、13,500円。小学生は9,500円。地元からの参加で宿泊しない場合は、大人9,500円、学生4,500円、小学生は1,000円。
  18,500 JPY including program fee, accommodations with two meals, lunch on Sunday, insurance. Shared room. Single room available with extra 1,000 JPY. 13,500 JPY for students from Junior high to college, 9,500 JPY for primary school students.

申し込み Application
 下のフォームからお申し込み下さい。Please use below application form. 問い合わせは、tappo@ecoplus.jpまで。If needed contact to tappo@ecoplus.jp

雪の上のオオヤマザクラを見る会(募集終了)

Special Tour to Enjoy Native Cherry on Snow

 豪雪地で知られる新潟県南魚沼市の、さらに豪雪地である清水地区に、残雪の上に咲くオオヤマザクラの巨木があります。この桜を楽しみ、木々が若芽を吹き出す最初の素晴らしい景観の中で時間を過ごしましょう。ご縁のある方を対象にした限定企画です。

 4月23日に清水集落に入り、雪の上を歩いてオオヤマザクラを探索。夜は民宿やまごに宿泊、山のご馳走をいただきます。24日午前、自由行動、解散。事前にPCR検査をお願いします。

 エコプラスにこれまでご縁があった方への限定告知です。その方とご一緒にお知り合いとの参加も可。新型コロナウィルス対策で宿泊人数の制限があるので、定員を10人とさせてもらいます。お部屋も男女別の相部屋を基本とさせてもらいます。

  • 集合:23日午前11時半過ぎ、JR上越線塩沢駅集合。同36分着予定の下り普通列車あり。自家用車での来訪も歓迎。分乗して現地へ
  • 現地:民宿「やまご」に昼ごろ到着、持参の弁当で昼食を取ってから、オオヤマザクラ見学に。
  • 夕方到着の方は、六日町駅16時35分発のバス(南越後観光、清水行き)に乗っていただき、清水集落17時10分着で合流可能。
  • 夕食:いつもの豪華な山のお食事と懇談
  • 解散:24日午前は自由に。余裕のある方は、別の場所のオオヤマザクラを目指して散策。高野大前車は昼前に塩沢市街に下りるつもりです。
  • 参加費13,000円(1泊2日の宿泊費込み、学生9,500円)。長靴レンタル別途。
  • オオヤマザクラの開花は、天候によって毎年変化しています。23、24日の週末に必ず満開になる訳ではないので、ご承知おきください。

雪の中で、暮らす、遊ぶ ー 雪ざんまいキャンプ2022(締め切りました)

  • 本部は、このブルーシート1枚

 雪をとことん利用して暮らし、遊ぶキャンプです。生活の場所やトイレも自分たちで作り、料理も片付けも雪を利用します。自分の「当たり前」を疑い、新しいことに挑戦し、工夫し、学び合います。人と自然の関わりについて一歩気づきを深めます。地元の暮らしにも思いを馳せ、自然と関わって文化が生まれ、風土を構成する様子を体験しましょう。自分を見つめる機会にもなります。

 例年、ドキドキや不安で始まり、発見や喜びに溢れる密度の濃い時間となる雪ざんまいキャンプ。去年に続いて、今年も高校生から若い社会人を対象としたいと思います。

 コロナウィルスを持ち込まないため、今年はエコプラスや髙野代表理事の顔の見える範囲の人たちで、事前からの感染対策を取って実施します。

  • 日程:2022年3月19日事前準備、20日(日)―22日(水)2泊3日雪上キャンプ(19日に都合がつかない人は20日の朝入り)
  • 場所:南魚沼市清水集落(上越線越後湯沢駅、塩沢駅での集合を検討中)
  • 目的:自分の「当たり前」にチャレンジする。雪を題材に人と自然の関係について考える。持続可能な社会をデザインする素材を得る。心と身体を解放しクリエイティブに暮らす。
  • 内容:雪を利用した生活の場づくり。薪を使った野外調理。雪山散歩と豪快尻滑り。雪像やアイスクリーム作りなどの雪遊びを自由に。
  • 対象:高校生から若い社会人10名程度。
  • 条件:実施の10日前(3月9日)から、店などでの飲食や不特定多数の人たちと空間を共にすることを避け、可能な限り3密を避けることができること。実施前2週間の体温測定や体調チェック、事前のPCR検査、当日の体調チェックなど、安心してキャンプができるよう、面倒ではありますが協力をお願いします。スタッフ側も同様の対応です。
  • 参加費用:23,000円(含まれないもの:自宅からの往復交通費、寝袋や長靴など個人のレンタル代、19日の食費・風呂、20日の朝昼食)

 申し込みと問い合わせは、以下のフォームからお願いします。参加決定の方にはさらに、体調やアレルギーなどに関する細かな情報を出していただきます。2月20日で、定員に達しましたが、あと数人は相談に応じます。以下のフォームから、お問い合わせください。

オンラインツアーで雪国体験

Virtually experience of the snow country

 エコプラスは、2022年1月30日、南魚沼市を舞台にしたオンラインツアーを実施させてもらいました。新潟県が新型コロナの中での新しい観光モデルを構築する事業の一環。受託したノットワールド(本社・東京)が新潟県内で4本実施するツアーの一つの現場を担当させてもらいました。

ECOPLUS conduced an “on-line tour” in Minamiuonuma on Jan 30, 2022. That is one of four tours which were organized by a tour company called “KNOTWORLD” with the budget of Niigata prefecture government.

 ツアーには、北海道の帯広から沖縄県の石垣島までの全国各地の30数人が参加。午前11時過ぎから、エコプラスの髙野孝子代表理事が現地司会役となって、雪をテーマにした地域案内を始めました。

For the tour, we had more than 30 participants from all over Japan from Hokkaido to Okinawa. From 11 a.m. the tour was started under the theme of “snow” guided by TAKANO Takako, executive director of ECOPLUS.

 最初の現場は、標高500mの栃窪集落。南東向きの斜面に棚田が連続する場所です。一帯は、3m近い雪に覆われていました。さらにカメラは、この無農薬米を栽培している笛木晶さんのお宅に移動。囲炉裏を前にした笛木さんから昨季の米作りは天候に恵まれて順調だった、などと説明をもらいました。

At the beginning, snow cover rice field of Tochikubo village was introduced. The place is 300 meters higher than town center. So the snow was reaching to 3 meters. Then, the camera moved to the house of Mr. FUEKI Akira, who has been growing non-chemical organic rice. He explained the harvest of the last season was good because of well weather condition.

 参加者にはこの無農薬天日乾燥米を事前にお届けしてあり、それを各自で炊いていただいいて、みんなで試食しました。「ふっくらしている」「あまい」「もちもちしている」「粒がしっかりしている」と続々とコメントが寄せられました。

The sun-dried non-chemical organic rice was delivered to the participants in advance so that they prepared cooked rice for this “tour.” Tasting the rice together, comment filed was filled with voices, like “Texture is soft,” “Sweet,” “Well sticky,” and “Grains are powerful.”

 笛木さん宅では、その後、屋根からの除雪の様子などを紹介、「雪の中での暮らし」を感じてもらいました。

Mr. FUEKI also showed us how to manage a lot of snow fallen on the roof using traditional wooden slide. Participants learned the ways of living in deep snow.

 後半は、地元で奈良時代からおられてきた麻の織物「越後上布」や、絹織物の「塩沢紬」を、地元の「塩沢つむぎ記念館」から伝えました。館長の南雲正則さんが、「ちょ麻」と呼ばれる植物の茎から繊維を取り出し、織物にしていく複雑な過程を説明。繊維をよって糸にしたり、昔ながらのいざりばたと呼ばれる仕組みで織ったりする工程も実演していただきました。

In the later part of the tour, we visited Shiozawa Tsumugi Textile Museum. The area has more than 1,200 years of history of fabric. In old days, hemp closes and later silk ones were weaved. Mr. NAGUMO Masanori, the curator, explained the process from getting strings from fiber of outer skin of hemp plant to weaving with very traditional weaving mechanism.

 1時間半のオンラインツアーでしたが、参加者からは質問が次々に寄せられたり、またお昼食時と重なったのでお米の試食がそのまま家族での食事になったりして、あっというまに時間が経つ展開となりました。

Although it was a very short and on-line tour, participants asked many questions and comments through out the program and many are enjoying eating rice during this lunch time period while joining the tour.

 エコプラスとして初めてのオンラインツアー。この新型コロナで制約が多い中で、一つの可能性を感じることが出来ました。参加のみなさんに心から感謝します。

It was the first time for ECOPLUS to organize the virtual tour. We learned a lot about online techniques, skills and tips for such unpredictable time caused by COVID-19. We really appreciate the kind support and collaboration by all participants and related persons today.

エコプラスの2022年の活動予定について

 エコプラスは、2022年度、新型コロナウィルスの感染拡大に注視しながら、各種プログラムを以下のように展開します。いずれも準備が整い次第、個別プログラムの募集画面を用意します。

 年明けからのオミクロン株の感染拡大の状況から、体験活動は、しばらくの間、規模を縮小するなどして実施します。ヤップ島での持続可能な社会づくり活動のリモート支援などは継続して展開します。ご協力をお願いします。

雪ざんまいキャンプ(3月19-22日)

 高校生以上の若者対象。人数を平常より絞り、参加者には事前の自主隔離、健康確認をしてもらった上で、感染防止策を取ったプログラム展開とします。

休日農業講座「田んぼのイロハ」

 田植え(5月21、22日)
 草取り(6月11、12日ほか)
 稲刈り(9月23、24日)
 いずれも、新型コロナの状況を見て、現状では日帰りで実施。 事前の自主隔離、PCR検査などをお願いする予定です。

 お米の予約販売

 極端な少雪に見舞われた日本の山間地域は、スキー場を中心にした経済が、新型コロナも加わって深刻な打撃を受けています。このため、早めではありますが、秋の収穫のお米の予約も始めます。

 ヤップ島プログラム

 2022年実施の可能性も
 ミクロネシア連邦は、2020年2月から外部からの訪問者の受け入れを停止していて、自国民も昨年後半からやっと限定的に帰国できるようになった段階です。全世界での流行が続く限り、渡航は難しそうだというのが、現地からの声です。世界での感染状況とミクロネシア連邦政府、ならびにヤップ州の受け入れ状況などを見ながら、実施出来るかどうか、可能性を探ります。

 子どもの野外体験事業

 3月中下旬に、日帰りのデイキャンプを検討しています。また春以降も、日帰りを中心とするキャンプを計画中です。新型コロナで閉じこもりがちになった子どもたちに、自然の中で伸び伸びと過ごす環境を用意しようと考えています。

無農薬天日乾燥はざかけ米、特別販売します(完売しました)

Special Sale; “Sun-Dried Organic Rice” — Sold Out, Thank you!

  • 211010稲上げオーナー田んぼ
  • 211010イロハ米モミ
  • 211020パノラマ無農薬玄米

 エコプラスが新潟県南魚沼市からの「オンラインツアー」を1月30日に実施したのにあわせ、活動場所の栃窪地区で栽培された無農薬天日乾燥はざかけ米を特別に販売します。地元で大事に保管されてきたお米です。数に限りがあるので、1世帯5キロまでの特別配布です。この画面下のフォームからお申し込み下さい。

We are happy to announce the special sale of the sun-dried organic rice grown in our rice paddy in Tochikubo village, Minamiuonuma. We conduct this sale in order to accept responses for the “Online Tour” on January 30. Only limited amount of the rice we have, so in one order, up to 5 kgs is available. The order from is on the bottom of this page.

 この田んぼでは、除草剤や病害虫用の農薬など、人工的な化学物質を一切使っていません。稲刈りも手刈り。「はざ」にかけて10日前後、天日乾燥させます。無農薬天日乾燥という伝統的なコメ作りはほぼ姿を消しており、まず市場には流通しない、特別なお米です。

No chemical materials, like pesticides and weed killers, were used. Fertilizer is 100% organic. Traditional sun drying process on the rack was taken. Because of so many hand works, such totally organic rice is almost vanished even in this Minamiuonuma, the heart land of famous “Koshihikari Rice.”

 エコプラスは、この無農薬田んぼを舞台に休日農業講座「田んぼのイロハ」を、田植えから、田の草取り、あぜの草刈り、そして収穫へと、一連の流れとして2007年から展開しています。2022年も実施します。予定は別途ウェブサイトでお知らせします。

From the planting of seedlings to weeding and harvesting, ECOPLUS has been organizing workshops since 2007. In 2022 season, we will conduct the program carefully seeing the situation of COVID-19.

For the sustainable and peaceful future