コロナの時代・・・「私の田んぼ」を南魚沼に持ちませんかー棚田オーナー募集

  • 晴れればこんな絶景が

 新型コロナウィルスの感染拡大で、自らの暮らしをどう組み立て直すのかが問われていると思います。エコプラスは10年以上にわたって活動させていただいてきた新潟県南魚沼市栃窪集落でのコメ作りを、今年もご一緒させてもらいます。

オーナー田んぼの様子です(2021年5月24日)

 ギフチョウが舞う素晴らしい環境に包まれた栃窪の棚田で、環境に配慮したコメづくりを応援する「棚田オーナー」制度。無農薬、有機、天日乾燥という伝統的な稲作を支えます。豊かな生態系と小さな集落を支え、ご自身には最高級の塩沢コシヒカリを味わっていただくプログラムです。

 秋には市場にはまず出回ることがない最高級のお米をお届けします。オーナーには、休日農業講座「田んぼのイロハ」(各回の参加費1万円)が無料に。今期は、新型コロナウィルスの関係で、田植えや草取りの泊まりがけのプログラムが出来なくなっていますが、感染状況を見ながら、日帰りなどで柔軟にプログラムを実施していきます。

なぜ栃窪の無農薬田んぼが、特別なのか。説明します。

【募集単位と金額】
100平方メートル(1畝=いっせ)分、年額5万円。グループや学校、保育園などの団体での申込も可能です。

【内容】
 用意した絶景棚田のオーナーになって頂きます。稲の栽培は地元の集落営農組織「とちくぼパノラマ農産」が担当します。オーナーのみなさまはいつでも農作業に参加していただけます。収穫した新米を一口あたり玄米30kg相当(白米で約27kg)お送りします。

【特典】
・田んぼ作業への参加がいつでも可能です。
・田んぼの様子についてメールでお知らせします。
・収穫した新米を玄米30kg(売価約38,000円)相当をお送りします。
・休日農業講座「田んぼのイロハ」への参加費1名分が無料。伝統的なコメづくりのノウハウを教わることができます。

【栽培方法】完全有機・無農薬・天日乾燥。
 農薬は発芽前、育苗期を含め一切使用しません。新潟県の一般的な農家では田植え後も含めて18〜20成分の農薬を使っており、9~10成分で育てたコメは「5割減農薬米」と表示されます。パノラマオーナー米は「完全無農薬」のおコメです。

【プチオーナー】
年額1万円のプチオーナーも募集しています。
参加費年額1万円。いつでも農作業に参加可能。田んぼの様子についてメールでお知らせします。秋に収穫した新米(玄米で5kg=売価6,300円)相当をお送りします。「田んぼのイロハ」講座の参加費が2割引になります
【主催】有限会社とちくぼパノラマ農産
【運営】NPO法人エコプラスTAPPO南魚沼やまとくらしの学校:tappo@ecoplus.jp

【申込】

高野孝子の地球日記

感染下で過ごす春の日々

「新緑の多種多彩の美しさに幸せを感じる季節になりました」

 そんなお手紙と一緒に、お世話になっている地域の方から、実家の両親に木の芽(ミツバアケビの新芽)が届いた。

 この辺りでは大人気の山菜だ。太めのものは特に珍重され、高く取引される。近年、季節の変わり目が流動的になり、人同様、草花も混乱しているのではないだろうか。

 昨年12月に災害規模の大雪となり、多くの家々の軒や庭木が折れた。この春は、大工さんや工務店、そして木を伐採する仕事の人たちは休む間もないくらい、あちこちから依頼があるという。

 そんな大雪が、4月にはあっという間に溶けてなくなってしまった。5月まで残ることもある田んぼの上の雪も消え、桜も、ここ数年より2週間以上も早く4月初旬には見頃だった。30年ほど前の花見は5月だったというのに。

 けれどもいつもより田植えが遅い地域も周辺にはあるようだ。3月から4月は暖かかったが、4月末から5月にかけて冷え込み、種籾からの苗の育ちが遅いらしい。

 「稲の苗を植えてしまってからは、はっきり言って、人間はもう手出しができません。あとは太陽と微生物と水に任せるしかない。人間は天候で心配するくらい」と木村さんが笑う。

 木村さんには、今期、大学の実習を受け入れてもらう予定になっている。田んぼにも農山村にも無縁で育ってきた若い人たちに、素手素足で田んぼに入り、田の草取りを体験してもらう。農業や中山間地域の現状を体験的に理解し、食や地域社会について考える趣旨だ。当初5月末だった実習が、東京都の緊急事態宣言の延長によって、延期された。宣言の行方次第では、中止になる可能性もある。

 Covid-19が日本国内で知れわたってから1年4カ月。わかってきたことが蓄積される中で、落ち着きはある。けれどこの間、政府の対応には「なぜ」と思うことだらけだった。出される複数のメッセージが矛盾していて、方向性がわからない。決断にも根拠が示されないし、データも十分に開示されないため、どう考えたらいいのか判断もできない。

 お願いベースで対策をするのであれば、広くPCR検査をして無症状感染者を見つけなければ広がり続けるのは、素人でもわかる。そのためには民間を活用し、場合によっては落ち着いた国からキットを輸入してでも徹底的にやるべきだった。

 そうした声はありながらも措置は取られないまま、結果として矛盾し各方面から批判される対策だけが続き、ずるずる今に至る。政治的リーダーたちは、残念ながら聞かれていることにまっすぐ答えない。結果、政治不信、政権への信頼が失われていく。

 1年以上、このようなフラストレーション続きであったが、先日大学から連絡があった。

 5月20日からキャンパスにて学生や教職員対象にPCR検査を実施するというものだ。

内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室が実施する「感染症拡大の予兆の早期探知のためのモニタリング検査」に協力する形ということで、政府の検査期間が終わり次第、終了という。

 てっきり大学が独自に実施する、画期的施策と喜んでいたが、この調査自体は大きな意味がある。対面授業を実施するにもリスクが下がる。実際、授業の履修生らにも、陽性者や濃厚接触者が出ている。聞けば、日々通常の予防対策を取っていて、飲食を伴う会合などもしていないそうなので、変異ウィルスの強さを思う。

 私が暮らす南魚沼にも陽性者が増え始めている。大人だけでなく、小学校や幼稚園でも陽性者があった。

子どもたちの感染が確認され、一時小学校や保育園が閉鎖された。

 拡大を防ぐためには、とにかく検査と適切な情報開示だ。どうやって感染したと思われるのか、具体的な事例をたくさん重ねていくことから具体的にわかることがある。現状では、陽性者は「30代 男性 公務員」などとだけ知らされていて、そこからは何も学べない。

 個人を守る観点も重要だが、住民を守るためには、もう少し有益な情報を出す工夫が行政には求められると思う。

 このウィルスはなかなか厄介で、これからも変異株が出てきそうだ。そもそも長期的に安全なワクチンかも定かでない中、切り札として始まっているワクチン接種。日本に暮らすほとんどの人たちが打てるまでどのくらいかかるだろう。まだ正式なスケジュールさえ出されていない。

 だからと言って、いつまでも日々の活動を止めるわけにはいかない。長期化すればするほど、大切なことは進めていかなくてはならない。この中で、どのように大切なことを実行していけるか。限られた情報の中ではあるが、合理的に判断して実行していかなくてはと思う。(5月17日)

「休日農業講座」田んぼのイロハ田植え編(5月22日、23日)

Rice Planting Workshop on May 22/23

People from Minamiuonuma, or others finished self isolation for 2 weeks or PCR test negative, only

近隣在住、もしくは行動制限済みの方、限定20人

 2021年5月22日(土曜日)と23日(日曜日)に、南魚沼市栃窪集落で、無農薬田んぼでの田植えをします。今回は、近隣地域の市民、あるいは事前2週間の行動制限やPCR検査をすませた方を対象に、日帰り形式で行います。田んぼに直接来ていただいて、作業をします。お弁当、飲み物、行動食など持参でお越し下さい。

On May 22 and 23, ECOPLUS will conduct “Rice Planting Workshop” in Tochikubo village, Minamiuonuma as one-day program, only with those living in nearby cities or those who finished two weeks self quarantine or PCR negative persons. Come to the rice paddy with your lunch, drinks and snacks.

  • 趣旨
     巻機山を望む絶景の棚田で、自然をたっぷり感じながら、手作業での田植えをします。新型コロナウィルスで閉じこもりがちの日々ですが、安全な屋外で体を動かし、同時に、この一年間で改めて注目された「食」や「農」を、体験を通じて見直す機会になればと思っています。
  • Summary
    Experience Japanese traditional rice planting works by hands in organic rice paddy overseeing gorgeous mountainous view. Have your shrunk body and mind by Covid-19 relieved in the safe open air field. You may also deepen the insight of food and farming through the workshop.
  • 集合時刻
     22日午前9時集合(遅くなる方は別途連絡を)。23日は前日の残った田植えの様子を見て、機動的に続けます。いずれも午後3時ごろには終える予定です。
  • Schedule
    Gathering; 09:00 am on May 22, if you come later just inform us. Closed around 03:00 pm. On 23, the schedule may ba changed based on the progress of works on 22.
  • 内容と持ち物
     無農薬田んぼでの、手作業での田植え。小雨決行。お昼ご飯は各自持参。あぜで食べます。飲み物や休憩時のお菓子なども持参下さい。泥で汚れていい服装でどうぞ。ブヨがいますので、防虫スプレーや虫よけネットなどご用意下さい。裸足で田んぼに入ると土の感触がじかに伝わるのでお勧め。ビーチサンダルなどがあると足を洗うのに便利です。
  • Contents and bringing
    Planting seedlings by hands. Will be cancelled in stormy condition. Take your own lunch, drinks and snacks. Clothings might be get muddy. Insect repellent, hat/cap. We recommend to come into the paddy with bare feet to feel the soil directly. Beach sandals are also easy to wash your feet in a stream.
  • 定員 Limit of participants.
     20人をめどとします。We will only have up to 20 participants a day.
  • 参加にあたって For the participation
     無農薬田んぼ応援のためのNPO法人エコプラスへの寄付(1人、1口3,000円以上)をお願いします。保険には入りませんので、ケガの場合はご自身の保険でお願いします。No fee for the program. We ask your contribution more than 3,000 Yens per person to support ECOPLUS for the support of organic rice farming.

自然をとことん感じた「雪ざんまいキャンプ」

 エコプラスは、2021年3月20日~22日に、新潟県南魚沼市の巻機山(1,967m)中腹の清水地区で、「雪ざんまいキャンプ」を行いました。新型コロナウイルスの対応のため、ご縁のある高校生、大学生、社会人13人が、事前の自主隔離やPCR検査を経て参加しました。

 今回は、前日19日の準備段階からほとんどの人たちに加わってもらい、3m前後の雪が残る清水地区に移動。設営作業を行いました。

 青空に白い山がそびえ立つ見事な光景の中、本部テントの資材や薪をソリに積み、かんじきを履いて、設営場所に引き上げました。集落の長老3人が慣れた手つきで立ち木にロープを通してブルーシートを張ります。手際の良さにみんなびっくり。ドラム缶を切ったコンロ3基が置かれ、それを囲む椅子が雪を掘って作られました。

 20日も午前中は快晴。みんなが一列になって雪を踏みしめて平らにして、そこに宿泊用のテントを設置しました。コロナ対策で、テントの収容人数を減らしたため、全部で7張。

 お昼は、雪面を掘って作った雪のテーブルを囲んでおにぎり。午後はトイレ作り。近くの杉林の中に、男子チームは、周りをレンガ塀のように雪で囲みました。トイレに向かう斜面には階段を作り、両脇には杉の葉を植えて、おしゃれな小路に仕上がりました。一方、女子チームは、木と葉で念入りに目隠しを作り、飾りのついたこじゃれたトイレに。ちなみに、手とおしりは雪で洗います。

 雪の中では、工夫次第で、テーブルも、風よけの壁も、食器棚も、何でも作れてしまいます。

 夕方には小雨が。2つのチームに分かれて、それぞれ一斗缶を改造したコンロ2つを使って、コメを炊き、おでん風ミルクシチューを作りました。夜になると、雨風が強くなり、ごーごーという風の音を聞きながら眠りました。

 21日は、地元の阿部和義さんの案内で集落の後にある、「後山」へ。集落を雪崩から守るために、絶対に切ってはならないというおきてがある場所。樹齢百年以上のブナの巨木が並ぶ斜面を歩きました。開けた場所では、ビニールシートを尻にしいてそりをしたり、鹿やウサギの糞、熊が木に登った爪痕を観察したり。カモシカがすぐ下を歩いているのを、目撃出来た人もいました。

 夕方近くからは寒冷前線の通過で、強風とともに本降りに。その中でも、もう自由に火を操れるようになったみんなで、夕食を準備。地元からはイノシシとシカの肉が入った大鍋の差し入れも登場しました。

 雨風はその後も続き、テントのフライシートが飛ばないか、気を遣いながらの夜となりました。

 明け方になると、今度は小雪が舞う状態。朝食後に、ススで真っ黒になった鍋を木灰と杉の葉で磨き上げるなどして撤収作業を進めました。

 自然を体験するだけではなく、暮らしを組み立てることが、エコプラスのキャンプの大きな目的です。地元のみなさんからも、その地で積み重ねられてきた暮らしの知恵を学びます。

 参加したみなさんからは「自然の中で暮らすことでこんなにも知らない世界があることが分かった」「雪だけでこんなにもいろんなことが出来る」「普段の暮らしが、どれだけ自然を切り捨てて営まれているかを感じた」などのコメントが寄せられています。

野外体験で、子どもたちは大きく解放される

 野外での活動をすることで、子どもたちの、いらいらが収まり、ものごとに取り組む意欲が高まるーーそんな傾向が、野外活動に参加した子どもたちのアンケートから浮き上がってきました。当然だろうと思われる結果ですが、数字で具体的に示されたことで、改めて野外体験の大切さが確認できました。

変化が大きかった5つの設問全体での傾向。事前事後で4割以上の参加者に改善が見られました

 エコプラスでは、2020年8月から21年3月にかけて、新潟県南魚沼市で計7回にわたって日帰りのデイキャンプを開催しました。その参加者の小学生たちに事前事後のアンケート調査を実施しました。

 この結果、「むしゃくしゃしてすぐかっとなる」「やろうと思ってもなかなか手につかない」などの項目では、半数以上の子どもたちが、デイキャンプの後では改善したと回答していました。
 7回のデイキャンプすべてで、この改善傾向が見られました。

 新型コロナウィルスの影響もあって閉じこもりがちになっている子どもたちの心が、野外での体験活動を通じて開放されていることが示されたようです。エコプラスの高野孝子代表理事は、「わずか半日の活動でここまではっきりとした傾向が出た。自然体験の価値が示されたと思う。これからの継続的な活動が必要になるのではないか」と話しています。

 アンケートでは、参加したのべ72人のうち71人から回答を得ました。14の設問の中で、大きな変化が見られた5つの設問について事前事後の回答(4段階評価)を比較しました。

  • 「いろいろなことにやる気がある」という質問では、半数近い34人が事後の方が高い評価でした。この設問では女子の改善割合が55%と高くなっていました。
  • 「わけもなく悲しくて何もしたくない」という質問では、27人に改善が見られました。
  • 「むしゃくしゃしてすぐかっとなる」という質問では、39人が改善傾向。とりわけ男子では61%に改善が見られました。
  • 「心配でイライラして落ち着かない」では、20人が改善傾向。
  • 「やろうと思っても、なかなか手につかない」では、37人に改善が見られました。
  • 5つの設問全体で集計すると、42%が改善、53%が変化なし、5%が悪化していました。
  • 男女別では、女子は、「いろいろなことにやる気がある」といった前向きな気持ちが高まり、男子は、「むしゃくしゃしてすぐかっとする」「やろうと思っても、なかなか手につかない」と言ったネガティブな気持ちの改善が大きく見られたことが注目されます。

 このデイキャンプは、2020年度の文部科学省「子供たちの心身の健全な発達のための子供の自然体験活動推進事業」の一環として、実施しました。

雪の中でたっぷりと過ごし、学び、遊びました

Children enjoyed and learned a lot in day camps at the snowy Shimizu village

ウサギの足跡、シカの姿、秘密基地、新しい友達・・・地元の世界を味わったデイキャンプ

Animal tracks, spotting a deer, making the secret bases and getting new friends — so many rewards from one day outdoor program

 2021年3月6、7日の週末、新潟県南魚沼市清水地区で、子どもたちのデイキャンプを行いました。参加したのは、小学校3年生から6年生までの、のべ20人。2mをはるかに超える雪の中、動物の足跡を見つけ、雪の斜面に穴を掘り、ソリで疾走し、みんなで大笑いするあたたかな時間を過ごしました。

Ecoplus conducted day camp programs on March 6 and 6, 2021, at Shimizu village in Niigata, Japan. In the two days, 20 elementary school kids joined. During the program, they identified several animal tracks, dug snow caves, enjoyed flying snow sledging and were keeping laughing all the time.

 3月6日は、あいにくのみぞれ模様。それでも子どもたちは元気いっぱいに森の中での探検に。林の中で、春に向けて寒さに耐えている木の芽(冬芽)の状態をみたり、ウサギの足跡を追いかけたり。

On March 6, although it was sleeting, children were excited to come into the forest. They learned the different shapes of buds of plants and observed the foot prints of hares. Many of those experienced to use local snow shoes called “Kanji” during the walk.

 多くの子どもたちがかんじき体験を希望。地元で古くから使われてきた丸いかんじきをはいて、雪の中をどんどんと進みました。

 昼ご飯のあとは、お待ちかねの雪遊び。何人かが用意されていたスコップで穴を掘り出すと、どんどん勢いが出てきて、奥行き2mほどの雪洞も出来上がりました。中から掘り出した雪のブロックを重ねて雪の壁が出来て、秘密基地が完成。同じ小学校の同級生だけでなく、違う学校同士でどんどん仲よくなって、雪の上に笑い声が響き続けていました。

After the lunch, it was the time to play on the snow. Some of those started to dig the snow using shovels. Their trials turned to a project to make snow caves. One of those was quite big enough to accommodate some children sitting inside. They also made a snow wall using snow blocks pulling outside from the cave, then their secret base was established. The walls between each one were also melted during the playing. The bright laughing voices were echoed in the tiny aged village.

 天気が少し良くなった3月7日は、視界が開け、数百メートル先の斜面に、生き物の気配が。指導にあたった専門家深澤和基さんが、カモシカを確認。子どもたちが見ようとした時には姿が見えなくなってしまいましたが、今度は、シカが登場。

On March 7, the weather condition was a bit better. With the clearer visibility, some of images of living creatures were identified. A naturalist, Mr. FUKASAWA, identified a “KAMOSHIKA,” or a Japanese serow, but it hided in somewhere. Then, a deer was spotted on the mountain ridge next to the village. Children enjoyed observing the deer with big antlers clearly with a powerful mononocular.

 立派なツノを持ったシカの姿を、望遠鏡で見させてもらい、子どもたちも大喜びでした。

 2日間の体験を通じて、子どもたちは「新しい友だちが出来てうれしかった」「かまくらの中で弁当を食べたのが楽しかった」「ソリ遊びが楽しかった」などという感想を残してくれました。

Children left the positive comments, like “it was nice to have new friends,” “It was fun to take lunch in our snow cave,” or “Sledging was very exciting.”

All of the participants are from this “snow country” and many of those said they were enjoying skiing. However they also said that they did not do sledding not so much, nor making snow caves next to their houses. It may be connected to the situation that many of new houses in the area are surrounded by concrete paved ground with running water for melting the snow. The children in the snow country look like losing the opportunity to play with snow in their daily lives.

 雪国の子どもたちなので、スキーなどもよくしているというのですが、ソリ遊びはあまり出来ないとか、かまくらを作ったことはないとのこと。自宅回りはコンクリートを張った地面に水を流して雪を消すところが多くなっているせいか、雪遊びを存分には出来ていない様子がうかがえました。

 またかんじきは見たことはあっても使うのは初めてという子どもがほとんど。地域の伝統が遠くなっていることも見えてきました。

“Kanjiki,” or Japanese snow shoes, were also unfamiliar for those. The tradition in the area is also fading away. The reactions from the participants showed the value to learn the nature and life in the place and to have the face-to-face dialogues with others through experiences.

 生まれ育った地元の自然や暮らしについて、体験的に学ぶことの大切さ。さらには知らない人たちとのふれあいや語り合いの価値。そんなことを示してくれた週末でした。 

 今回のプログラムでは、新型コロナウィルスへの対策として、文書による事前の健康チェックや、当日の検温、消毒などを行っての実施となりました。

ミクロネシアとオンライン交流

The First Online Conference connecting Micronesian Island and Japan for Sustainable Future

 2021年2月20日(土)にヤップ島と日本を繋ぐ初のオンライン交流会が開催されました。ヤップ島を含む太平洋の島々からヤップ側が5名、日本から過去のヤップ島プログラム参加者ら8名が参加しました。

 ヤップ側の5人は、ショーン(仕事で訪れているチューク州から)、エン(勤務先のポンペイ州から)、ティナ(滞在先のグアムから)、そしてマルベイとケンがタミル地区からと、ミクロネシア各地からの参加でした。

The first online conference connecting Yap and Japan was held on Saturday, February 20, 2021. Islanders of Yap joined the conference; Sean Gaarad was from Chuuk, Ivan En was from Pohnpei, Tina Filled was from Guam, and Jeff Marbey and Ezekiel Ken from Yap. From Japan side, in total of 8 persons including ex-participants of Yap-Japan Cultural exchange program joined.

 交流会では、経団連自然保護基金の支援によって行われているプロジェクト「タミルの持続可能な将来計画作り」について、現地からの報告と全体でのディスカッションを行いました。

The theme was “How to realize the sustainable society of Tamil municipality, Yap”. In the conference, we had a presentation by Sean and live reports from ocean side of village of Maaq and Merur in Tamil. It was a part of the project called “Sustainable Tamil,” supported by Keidanren Nature Conservation Fund, Japan.

 最初に、参加者同士が自己紹介をした後に、ヤップ島のマ村とメルール村からスマホのカメラによる生中継が行われました。

 ヤップ島には2019年に光ケーブルが陸揚げされ、インターネットが高速化しましたが、島内のネットワークがまだ弱く、画像は途切れ途切れ。しかし、波や風の音が聞こえ、メンズハウスの様子がリアルタイムで映し出されると、日本側の参加者はびっくり。過去参加者の中には20年近いギャップがある人もいましたが、それぞれ懐かしいヤップの景色と風を感じました。

Although Yap now has a submarine fiber optical cable connection since 2019, its local network is still depending on ADSL connection using metal cables. So the connection was unstable, however, viewers from Japan could see the views around their familiar men’s houses with the sound of wind and waves. Participants, some of those joined the program about two decades ago, had very memorable time over the screen.

 次に、プロジェクトの中心メンバーであるショーンより、タミル地区の紹介と、プロジェクトの現状報告がありました。

First, Sean, a core member of the project, introduced the Tamil municipality and reported on the current status of the project.

The cultural characteristics of Tamil are that they respect each other, history and culture are inherited in practical ways such as oral tradition and dances, the community cooperates for a common purpose, and the existence of the family is very important. 

 タミル地区の文化的な特徴は、お互いに尊敬すること、文字がないため口承や踊りなどの実践的な方法で歴史や文化が引き継がれていること、コミュニティが共通の目的のために協力すること、そして家族の存在をとても大切にすることです。

 そんなタミル地区で計画されている「エコツーリズム」は、島を訪れる人にもコミュニティ全体にも意義があり、環境や社会への負荷が少ない持続可能な「観光」のあり方を創造することを目指しています。

In the project, a trial of “ecotourism” was set as one of main goals. Ecotourism aims to create a sustainable tourism that has less impact on the environment and society. In other words, it seeks to benefit both visitors and the community as a whole.

 タミル地区では自分たちの回りに、どのような「宝物」があるのかを見つけるために、村歩きが行われています。ショーン自身も知らなかった地域の歴史や自然環境の特徴などを村の他の人から学ぶ機会になり、多くの発見があったそうです。マ村とメルール村ではホームステイやグループステイの受け入れ態勢を構築中。訪問者に提供する食事についての話し合いも行われるとのことでした。

To begin with the preparation for ecotourism, villagers walked around each village to identify the ‘gems’ which are valuable to themselves and also to the visitors. It was meaningful for villagers to learn some histories and natural characteristics in the area. 

In addition, it was reported that Maaq and Merur village were ready to host both homestay and group-stay visitors. It was also informed that meetings, about what food would be provided to visitors, would be held in coming weeks. 

 最後のディスカッションでは、ショーンから「文化、自然環境、人、宿泊施設、アクティビティ」5つのキーワードのうちどれが一番、人々の関心を引くことができると思いますかと問いかけがあり、それについて日本からの参加者が意見を出し合いました。

There is not something “Always showcased luxury” in Tamil but there is something in the living life that can amaze visitors. For instance, fruits, scenery, local dance and so on. In the final discussion, Sean asked Japanese participants which of the five keywords “culture, natural environment, people, accommodation, activities” would be the most interesting to people. The participants from Japan exchanged their opinions to answer the question.

日本人参加者からは以下のような指摘が出されました。

  • 5つ全ての要素を貫くような体験が良いのではないか。
  • いわゆる「観光客」ではなく、本質的な学びを期待する人たちを対象にしたらどうか。
  • 地元の子供や若者を巻き込むことで、外から来た人たちがヤップの文化をどのように評価しているのかを知る機会になるのではないか。
  • ヤップの人々がどのように関わり合っているのかを知ることが一番インパクトがあり重要ではないか。
  • アクティビティはお金を払ってやるようなものではなくて、星空の下で海に入るなどのヤップにいることを感じることが大事ではないか。
  • どこまでローカルにするかが課題。初めて訪れた人にとっては、トイレやシャワーなどの最低限の設備も必要になるはず。

Feedback from Japanese participants:

  • All of the 5 elements are important. To integrate whole experiences would be important.
  • Target the visitors not like the people who come to Colonia as a ‘tourist’, but those who really want to learn from the locals.
  • It is good to invite local children and youth to the ecotour. It will be a good opportunity even for them to know how foreigners appreciate the local culture and nature they have, and visitors can also see how the cultures and wisdoms are inherited in Yap. 
  • To see how Yapese people are interacting with each other is the most impressive and important. 
  • It is important just to be in Yap, not buying experience. 
  • How much of the depth of the locality the host would provide to the visitors? For those who visit Yap for the first time, basic facilities such as toilets and showers would be needed or not…

 こうしたフィードバックを受けて、ヤップ側からは、たくさんのお礼の言葉と共に、考えを深める機会になった、これから本格的にスタートしていきたいと意気込みが語られました。

 新型コロナウイルスの影響によってエコツアーのトライアルなどは延期されていますが、日本と現地の往来が可能になれば、ヤップ島プログラムの参加者らを対象にしたエコツアーをすかさず実施する計画です。お楽しみに!(記録:猶井咲喜)

Although the project plan had to change due to Covid-19, it was a good opportunity to know the possibilities to connect online and share the information.  (reported by NAOI Saki)

雪を、とことん利用して暮らす、遊ぶー雪ざんまいキャンプ2021

 雪をとことん利用して暮らし、遊ぶキャンプです。生活の場所やトイレも自分たちで作り、料理も片付けも雪を利用します。自分の「当たり前」を疑い、新しいことに挑戦し、工夫し、学び合います。人と自然の関わりについて一歩気づきを深めます。地元の暮らしにも思いを馳せ、自然と関わって文化が生まれ、風土を構成する様子を体験しましょう。自分を見つめる機会にもなります。

 

 例年、ドキドキや不安で始まり、発見や喜びに溢れる密度の濃い時間となる雪ざんまいキャンプ。去年に続いて、今年も高校生から若い社会人を対象としたいと思います。

 コロナウィルスを持ち込まないため、今年はエコプラスや髙野代表理事の顔の見える範囲の人たちで、事前からの感染対策を取って実施します。

  • 日程:2021年3月19日事前準備、20日(土)―22日(月)2泊3日雪上キャンプ(19日に都合がつかない人は20日の朝入り)
  • 場所:南魚沼市清水集落(上越線越後湯沢駅、塩沢駅での集合を検討中)
  • 目的:自分の「当たり前」にチャレンジする。雪を題材に人と自然の関係について考える。持続可能な社会をデザインする素材を得る。心と身体を解放しクリエイティブに暮らす。
  • 内容:雪を利用した生活の場づくり。薪を使った野外調理。雪山散歩と豪快尻滑り。雪像やアイスクリーム作りなどの雪遊びを自由に。
  • 対象:高校生から若い社会人12名程度。
  • 条件:実施の10日前(3月9日)から、店などでの飲食や不特定多数の人たちと空間を共にすることを避け、可能な限り3密を避けることができること。実施前2週間の体温測定や体調チェック、当日の体調チェックなど、安心してキャンプができるよう、面倒ではありますが協力をお願いします。スタッフ側も同様の対応です。
  • 参加費用:22,000円(含まれないもの:自宅からの往復交通費、装備レンタル、19日の食費・風呂、20日の朝昼食)

 申し込みと問い合わせは、以下のフォームからお願いします。参加決定の方にはさらに、体調やアレルギーなどに関する細かな情報を出していただきます。

オンラインでの立教大学サービスラーニングを支援

 エコプラスは、2021年2月7日から10日まで新潟県南魚沼市で行われた立教大学のサービスラーニング(RSL)プログラムの支援をさせていただきました。

ECOPLUS supported an online “service learning practicum” of Rikkyo university based in Tokyo, on 7 to 10 February, at Minamiuonuma city, Niigata.

 立教大学の通称「雪掘り実習」は、これまでは3泊4日の実習として行われ、除雪活動などを通じて、雪国の地域社会、そして日本社会の現実を学ぶプログラムです。今回は新型コロナウィルスの感染拡大を受け、すべてがオンラインで行われました。

In past years, the program had been conducted as three nights and four days actual program staying in the snowy village, Tochikubo, learning the reality of current Japanese society through volunteer works like snow shoveling. However, because of Covid-19, the program of this year was totally conducted on-line.

 事前に南魚沼市栃窪集落での「雪掘り」活動や地域住民のインタビュー、栃窪小学校の毎日などを動画素材として準備し、それを見た上で、7日からオンラインでの授業が、14人の受講生を対象に行われました。

Students learned the situation of the village with video materials including footage of snow shoveling on the roof, interferes of the locals and introduction of the elementary school in the village with a total of 12 students from 1 to 6 grade. Then, online interactive session was held.

 栃窪小学校では、子どもたちが一年間の学びを、音楽や踊りや劇を組み合わせた発表を行い、それを大学生たちが視聴して質問を交わす展開となりました。

On 8 Feb., the interactive session with the elementary school was held. Kids presented what they learned during the school year with dance and play, then university and elementary students were communicated over the screen.

 また、地域のみなさんのご自宅に担当の高野孝子・同大客員教授がお邪魔してインタビューするなどして、少子高齢化の集落の実態を知り、また集落で取り組んでいる農業の実際を聞きました。

Also TAKANO Takako, an executive director of ECOPLUS and a visiting professor of Rikkyo university, visited community homes holding her laptop computer for the live interviews to offer the students the reality of the live and farming business in the snowy community.

 すべてオンラインで行わざる得ない展開となりましたが、大学生からは、この4日間の実習を通じて新しいものの見方、考え方を学ぶことが出来ました、などというコメントが寄せられていました。

Despite the hard situation by Covid-19, students looked like deepened understandings about the situation of Japanese society and acquired skills how to investigate current situation of the society and the prospect for the sustainable future.

エコプラスの2021年の活動予定について

 エコプラスは、今回の新型コロナウィルスの感染拡大に関して、予定していた各種プログラムを以下のように変更します。

 現場での活動は、しばらくの間、規模を縮小するなどして実施します。南魚沼市栃窪集落での無農薬天日乾燥米の販売・予約による地域の応援や、ヤップ島での持続可能な社会づくり活動のリモート支援などは継続して展開します。ご協力をお願いします。

雪ざんまいキャンプ

2021年3月20-22日実施予定
 人数を平常より絞り、参加者には事前の自主隔離、健康確認をしてもらった上で、感染防止策を取ったプログラム展開とします。

ヤップ島プログラム

 2021年8月実施予定(3月末に実施を判断)
 米国の渡航規制、日本再入国の規制、ヤップへの感染拡大のリスク、 ヤップで発症の場合の対応、国内での事前キャンプなどの実現可能性などで判断します。

田んぼのイロハ

 田植え(5月22、23日) それぞれ日帰りで実施。
 感染拡大の首都圏の人は事前の自主隔離などをしていただいて実施します。

 草取り(6月5、6、12、13日) それぞれ日帰りで実施。
  田植え同様、感染拡大の首都圏の人は事前の自主隔離などをしていただいて実施します。

 稲刈り(9月25、26日)実施予定
 同様に、感染拡大の首都圏の人は事前の自主隔離などをしていただいて実施します。

 お米の予約販売

 極端な少雪に見舞われた日本の山間地域は、スキー場を中心にした経済が、ウィルス騒ぎも加わって深刻な打撃を受けています。このため、早めではありますが、秋の収穫のお米の予約も始めます。準備出来次第、ウェブサイトに受付画面を用意します。

For the sustainable and peaceful future