「田んぼ」タグアーカイブ

今年も「草刈りアート」ーー7月22日に南魚沼市栃窪集落で

鎌を使った手刈りで「アート」を制作する早稲田大学の学生たち(17年7月撮影)
 棚田のあぜをアートに変える「棚田草刈りアート日本選手権大会」が、2018年7月22日(日)に、新潟県南魚沼市栃窪地区で開催されます。今年で11年目。エコプラスはこの大会を事務局として支援します。

 標高500m前後の南東向き斜面に500枚以上の棚田が広がる、栃窪地区。斜面が急なため、田んぼの面積以上のあぜが広がると言われます。このあぜの草刈りが夏場の大作業。その「苦行」をアートに変えて、楽しもうと、草刈りアートが始まりました。

 集落内のベテランに加え、県内や首都圏からの参加者が集まるのが特徴。今年も、長岡造形大学や早稲田大学、立教大学の学生のほか、首都圏のビジネスマンやデザイナーの連合チームなどが駆けつけます。

6月初めに行われたキャンバス用の下刈り(18年6月2日撮影)
 集落の中堅で組織する実行委員会では、6月初めに「キャンバス」となるあぜの下刈りをして、同じ高さに草が成長するように準備もしてきています。本番1週間前には、一部の作品の制作も始まります。ぜひ観覧にお越しください。

ーーー第11回棚田草刈りアート日本選手権大会企画案ーーー

【趣旨】
 夏の苦役であるあぜの草刈りをアートに変えて、栃窪集落の素晴らしい景観と内外の人の輪をアピールします。

【日程】2017年7月22日(日)
 午前8時 開会式、正午 制作終了、午後 審査、午後6時 表彰パーティ

【場所】新潟県南魚沼市栃窪地区
【内容】
 エントリーした集落内外の選手たちが、田んぼの畔(縦3m、横20m程度)に、自由に草文字・草絵を、草刈り機やカマを使って作成します。絵でも字でも自由なフリースタイル。
 村で採れた野菜を販売する野菜市も同時開催。
【審査】
 栃窪地区内外の人たちからなる審査員のほか、当日訪れた一般の人々も鑑賞後投票し、入賞作品が決まります。特別審査員に長岡造形大学教授の渡辺誠介さんが参加予定です。
【観覧】無料(ご自由に)

【大会長】栃窪区長 笛木正則
【主催】棚田草刈りアート日本選手権大会実行委員会
【協賛】しおざわ農業協同組合
【協力】金沢屋酒店、銀峰閣、シャトー塩沢、上越国際プレイランド、すし道楽、とちくぼパノラマ農産、ナミデン、ハリカ六日町店(50音順)
【問い合せ窓口】
 事務局:NPO法人エコプラス「TAPPO南魚沼やまとくらしの学校」
 tappo@ecoplus.jp

「マイ田んぼ」を南魚沼に持ちませんかー棚田オーナー2018募集

完全無農薬で栽培するこの棚田を応援します(18年5月26日撮影)
 ニホンカモシカが歩き回りギフチョウが舞う、素晴らしい自然環境に包まれた山里の棚田で、環境に配慮したコメづくりを応援する「棚田オーナー」を今年も募集します。無農薬、有機、天日乾燥という伝統的な田んぼのオーナー。豊かな生態系を守り、小さな集落を支え、最高級の塩沢コシヒカリを味わっていただきます。

 標高500m、最上流部に位置する南魚沼市栃窪集落には、自然のままの沢水が流れ、絶滅が危惧される動植物が当たり前のように残っています。過疎高齢化に直面しながらも集落では、この自然を舞台に、都会のみなさんに食や暮らしを見直す機会を提供し、新たな形の都市と農村のつながりを育みたいと考えています。

見事な黄金色になったオーナー田んぼ(17年9月25日撮影)
無農薬田んぼからは無数の赤とんぼが誕生(17年7月15日撮影)
 秋には市場にはまず出回ることがない最高級のお米をお届けします。オーナーには、今期5回開催予定の、休日農業講座「田んぼのイロハ」(各回の参加費1万円)が無料に。

【募集単位と金額】
 100平方メートル(1畝=いっせ)分、年額5万円。グループや学校、保育園などの団体での申込も可能です。

【内容】
 用意した絶景棚田のオーナーになって頂きます。稲の栽培は地元の集落営農組織「とちくぼパノラマ農産」が担当します。オーナーのみなさまはいつでも農作業に参加していただけます。収穫した新米を一口あたり玄米30kg相当(白米で約27kg)お送りします。

【特典】
・田んぼにお名前を表示します。田んぼ作業への参加がいつでも可能です。
・田んぼの様子についてメールでお知らせします。
・収穫した新米を玄米30kg(売価約38,000円)相当をお送りします。
・休日農業講座「田んぼのイロハ」への参加費1名分が無料。伝統的なコメづくりのノウハウを教わることができます。

【栽培方法】完全有機・無農薬・天日乾燥。
農薬は発芽前、育苗期を含め一切使用しません。新潟県の一般的な農家では田植え後も含めて18〜20成分の農薬を使っており、9~10成分で育てたコメは「5割減農薬米」と表示されます。パノラマオーナー米は「完全無農薬」のおコメです。

【プチオーナー】
年額1万円のプチオーナーも募集しています。
参加費年額1万円、田んぼにお名前を表示します。いつでも農作業に参加可能。田んぼの様子についてメールでお知らせします。秋に収穫した新米5kg(売価6,300円)相当をお送りします。「田んぼのイロハ」講座の参加費が2割引になります
【主催】有限会社とちくぼパノラマ農産
【運営】NPO法人エコプラスTAPPO南魚沼やまとくらしの学校:tappo@ecoplus.jp

【申込】

Planting rice seedlings enjoying fresh winds; さわやかな風に吹かれて田植えを楽しむ

さわやかな晴天に恵まれた田植え。
 休日農業講座「田んぼのイロハ」の田植え編が、2018年5月26−27日に、新潟県南魚沼市栃窪集落で開かれました。今回は、宿の関係から、宿泊者に制限があったため、告知も控えめにしての開催。新潟市や首都圏からの家族連れや学生8人での田植えとなりました。

On 26 and 27 May, ECOPLUS conducted “a weekend farming workshop; rice planting” in Tochikubo village in Niigata Japan. Under the limitation of lodging space, we had eight participants from Niigata city and Metropolitan area.

We had water shortage caused by extremely small snow in previous winter in 2016, and low temperature and wet condition in 2017. This year we had enough snow as same as usual years but temperatures went up after March and it melted snow substantially. Farmers are worrying again the shortage of water.

 一昨年は小雪による水不足、昨年は夏以降の長雨、低温、日照不足と、気候に恵まれず、苦戦をしてきた南魚沼。今年は、雪はしっかり降ったものの、3月以降、例年より気温が高い好天が続いたために、山の雪がどんどんと消え、水がどこまで持つかとどきどきしながらの開催となりました。

 天気にも恵まれたので、初日からいきなり田植えに挑戦。約8畝(800平方メートル)と小ぶりの田んぼを選んで、植え付けを始めました。
 無農薬栽培にして15年の田んぼとあって、田んぼには小さな生き物がたくさん。ごまつぶほどの小さなおたまじゃくしの群れや、シオカラトンボ、オレンジや白のチョウなどがあふれます。

On Saturday, we started planting seedlings in a smaller paddy which has around 800 square meters. Those paddies which have been growing rice without any chemical materials, the area was filled with so many creatures, like tadpoles, dragonflies and butterflies.

Thanks to the strong sunshine, surface of the mud is very warm. We set 4-6 seedlings in one position 1 centimeter under the surface.

One of the participants was came from Thailand but she was from the central part of big city, Bangkok. She and his Japanese husband were so good at planting works although it was the first time for them.

 参加者の一人は、タイのご出身。大都市のバンコクで育ったとのことですが、日本人のご主人ともども、初めてのはずの田植え作業、見事に進められました。
 10年にわたって参加していただいている東京からのご夫妻も見事な手つき。少人数では出来ないだろうと心配して1日目から田植えをしたのですが、一気に終わってしまいそうになって、早めに終了しました。

山菜づくしの夕食
 民宿での夕食には、山菜があふれました。ウドの薄造りクラゲ乗せ、ウドのごま和え、こごみのあえもの、わらびの酢味、根曲がり竹の煮物、山菜のてんぷら盛り合わせ。この季節ならではの山のごちそうを堪能しました。

At the dinner so many dishes using wild vegetables just harvested by the chef from their hills were appeared. Some were boiled and mixed with sesame source or vinegar source, some were fried as “Templa”. We enjoyed the gorgeousness of the life in the mountain.

 翌日も好天。参加者の一人は朝4時過ぎに起きて、見事な朝焼けを見ることができたそうです。
 田植えは、1時間ほどで終わり、田んぼのあぜで、地元農家の笛木晶さんから、米作りについてのお話を聞きました。昔は丸い小さな田んぼがいくつも連続していて、水を上から下に落としながら田植えをしていったこと、通常は20回前後かける除草剤や殺虫剤などを一度も使わない無農薬栽培にすると、雑草がたくさん生えてそれを手で取るのは大変なこと、などを聞きました。

日曜日の作業前、苗を田んぼに運び込む
It was also very nice weather on Sunday and one of the participants succeeded to see the beautiful sunrise at 4 o’clock in the morning.
After finishing rice planting using one hour and so, we had open air lecture from Mr. FUEKI Akira, a veteran farmer. He explained that in old days when the paddies were much smaller and narrow, they conducted rice plantings one paddy to next one moving water from upper paddy to lower one. He also taught that normally 20 pesticides, weed killers or other chemicals were used for rice growing in one season but for this totally organic rice paddy he uses no chemicals. Because of this, he needs to weed by hands at least three times before harvest in each paddies.

 参加した皆さんからは、「最高の景色」「静けさと動物の鳴き声が印象的」「イネを育てる苦労を聞くことが出来た」など暖かなコメントをいただきました。

Participants left comments, like “Superb scenery”, “Quietness and songs of birds were impressive”, “I know understood how hard to grow rice”.

田んぼのイロハ、ことしも伝統の米づくりを学びます

絶景の中での田植え
 コシヒカリの本場、新潟県南魚沼市で有機無農薬天日乾燥という伝統的な稲作を学びます。
 命あふれる無農薬田んぼでカエルやトンボに触れながら、地域の持つ豊かさを体感しませんか?
 田植えから収穫祭までの全4回。1回ごとの参加も可能です。学生、家族連れ、海外からのみなさんなど、どなたでも大歓迎です!

【スケジュール】
 田植え 5月20日(土)~ 21日(日)
 田の草取り & あぜの草刈り 6月3日(土)~ 4日(日)
 稲刈り 9月30日(土)~ 10月1日(日)
 収穫祭 11月3日(祝)~ 4日(土)

 いずれも1日目の昼過ぎに現地集合、2日目の夕方3時頃現地解散です。実地作業、座学、集落の自然や生活を知る散策、集落のみなさんとの懇親会などを予定しています。

【参加費】10,000円(プログラム費、2日目昼食、保険料)学生半額、エコプラス会員2割引。小学生以下の子どもさんは保険料、昼食の実費のみいただきます。栃窪の集落営農組織「パノラマ農産」の棚田オーナーは、参加費実費のみ。
【場所】新潟県南魚沼市栃窪集落
    集合・解散時間に合わせて最寄りのJR上越線塩沢駅まで送迎いたします。
【宿泊】地元の温泉民宿 7,500 円(1泊2食、温泉付き、男女別相部屋)
【特典】秋に収穫したコメをおひとり2kg贈呈。

    <<田んぼのイロハ田植え編への申し込み書>>

リアルな自然と変化への一歩

わが家の前の田んぼ。水が入った田んぼではカエルが夜通し、猛烈な音で鳴き続ける。何万匹の声だろうか。

 カエルの鳴き声。
 こんなに大きな音になるなんて。夜は電話で話ができない。先方の声が聞こえないだけでなく、先方も周りがうるさくて「窓を閉めて」と言ってくる。閉まってます、それも二重に。

 トノサマガエルの迫力ある低い声も響いているが、何と言っても大音量はあの小さなアマガエル。いったい何匹の音なのだろう。

 昨日は、TAPPOプログラムの「山菜講座」だった。教えてくれる健作さんと新緑の中に入っていく。「こういう枯れた木のようなものがヒントです。たどると、ほら」。そこに太いウドがあった。それまでまったく見えていなかったのに、健作さんが手を動かすと、魔法のように現れたのだ。

 2歳から60歳代の参加者たちは、次々と何種類もの山菜を採って、袋やカゴにおさめていく。雪深い地で芽を出した山菜たちはえぐみが少なく、けれど香りが強く、美味しいとされる。

 我が家の食卓ではここ3週間ほど、連日なんらかの山菜が料理に使われている。山菜のみの日も何日もあった。旬のものだからか、野生のものだからか、エネルギーにあふれている。歯ごたえもしっかりしていて、あふれるエネルギーをバリバリ噛み砕いて、体の中に取り込んでいくイメージが、食べながら自然と湧いてくる。

 カエルも山菜も、あまりに具体的だ。山菜は目の前にあり、手で触り、匂いを嗅ぎ、味わうことができる。カエルは夜は見えないが、強烈に聴覚を刺激する、とてもリアルな存在だ。

アースデイ関係のワークショップで。都会では、どうしても人工空間での活動になってしまう。

 2週間ほど前の4月24日、20年以上ぶりに「アースディ」のイベントに出かけた。「自然」や「環境」をテーマに、多様な組織がブースを出し、ステージでのトークやプログラムがあった。

 そこは代々木公園の一角。草木はあっても生活のない空間。集まってくる人たちの中には、とてもリアルで具体的な人間以外の命との関係を持っている人たちと、そうでない人たちといた。

 社会はきっと変わる、人と自然がいい関係になれると信じている人たちと出会った。そのイメージを具体的に持てる人たちが十分な数になれば、社会は本当に変わると思う。そのイメージを具体的に持てるかどうかには、具体的な経験が関わっていると思う。

 つまり、リアルな自然と日常的に触れているか、正面からつきあっているか、意識の中にちゃんとあるかということだ。

 アースディで触れ合った、あの若い人たちに、このカエルの鳴き声のうねりの中に立って欲しいと思った。
自分の足で斜面を登り、バランスを取りながら踏ん張って、両手で山菜に触れてカマで刈ってみて欲しいと思った。

 リアルな自然との関係を自分の中に取り込んで欲しい。頭で考えるだけでなく、きれいな空想でもなく、自然の力強さや人間にはどうにもできないパワーをしっかりと受け止めてくれたら、もっと公正でまっとうな社会に変わる一歩につながるような気がする。(5月8日)

棚田の畔のきつい草刈りをアートで楽しさに変える 第6回草刈りアート大会開催

毎年大会前に実行委員長の笛木幸治さんが描く大会名の草刈りアート
毎年大会前に実行委員長の笛木幸治さんが描く大会名の草刈りアート

新潟県南魚沼市栃窪集落で、7月21日に第6回棚田草刈りアート日本選手権大会が開かれ、第1回大会の覇者「チーム街道」が2回目の優勝となりました。

重労働の草刈りをアートに変えて楽しみながら地域の素晴らしさを発信する「第6回棚田草刈りアート日本選手権大会」が、2013年7月21日に開催されました。

栃窪集落で採れた新鮮な高原野菜販売やカフェで観覧者をもてなします
栃窪集落で採れた新鮮な高原野菜販売やカフェで観覧者をもてなします

参加アーティストは、19組34人。集落内住民、大阪や東京、地元南魚沼市など、今年もたくさんのアーティストが栃窪集落に集まりました。

優勝は地元の「チーム街道」が選ばれ、鷹が空中からうさぎを狩る瞬間を棚田の畔に表現した、躍動感溢れる作品です。
チーム街道は第1回大会の優勝チームで、これで通算2回目の優勝となります。
同時開催されたカフェと野菜市では、集落内外からたくさんのお客さんで賑わい、とちくぼかあちゃんずが腕を奮った特製カレーや新鮮な高原野菜を販売しました。

今回制作された作品はお盆のころまで鑑賞していただけます。

詳細は以下のリンクをご覧ください。
http://tappo.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=9&aid=1097

【田んぼのイロハ】草取り草刈り編が終了しました

除草機をがんばっておします!
除草機をがんばっておします!

2013年7月6日〜7日にかけて、新潟県南魚沼市栃窪集落で田んぼのイロハ講座の草刈り・草取り編が開催されました。

あいにくの曇り空でしたが、米作りの中で一番重要な草取りと草刈りの作業を体験しました。

軽トラ食堂OPEN!
軽トラ食堂OPEN!

たくさん汗を流した後は、地元の食材をふんだんに使ったランチを軽トラの荷台からいただきました。

詳細は以下のリンクからご覧ください。

http://tappo.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=2&aid=1096

水害にあった田んぼで、ボランティアが稲刈り支援。10月1-2日の2日間 に計46人が参加。

水害にあった田んぼでの作業風景。背景には山崩れの跡が見えます。
水害にあった田んぼでの作業風景。背景には山崩れの跡が見えます。

7月末の豪雨により大きな被害を受けた新潟県南魚沼市で、10月1日、2日の週末に、首都圏や地元からのボランティアが手刈りで稲の収穫を手伝いました。

2011年10月1日から2日にかけて、7月末に起きた新潟・福島豪雨によって土砂崩れなどの被害を受けた新潟県南魚沼市栃窪集落の田んぼで、ボランティアが手刈りで稲の収穫作業を行いました。

水害で土砂と一緒に石や木が流れ込んでしまった田んぼでは、コンバインによる刈り取りができません。そのため、稲の刈り取りは、手作業で進める必要があります。栃窪では50枚以上の田んぼが被害を受けたとの報告があり、高齢化が進む集落では、人手が不足している状況でした。

刈り取った稲は、こうして力を合わせて引っ張って運びました。
刈り取った稲は、こうして力を合わせて引っ張って運びました。

10月1日-2日の活動に集まった参加者は、エコプラスやボランティア関係のネットワークからの呼びかけで集まった首都圏の学生や社会人ら18人。1日には地元新潟の公務員チームと合わせて45名の活動となりました。

大人数となった1日目には、棚田が崩れ落ちて土砂が流れ込んだ田んぼ6枚で作業、2日目には、コンバインが入れる部分とそうでない部分がある田んぼの3枚で、地元の農家の方とともに手刈りをしました。

田んぼの持ち主からは「何十年も農家をやってきたが、こんな水害は初めて。山の上に住んでいて、水害にあうとは思わなかった。みなさんに収穫を手伝っていただいて、助かりました。本当にありがとうございました」という言葉がありました。

参加者からは、以下のようなコメントがありました。
・大雨から2カ月以上が経ち、もう平気になっているかと思っていたが、全然そうではなかった。
・自然の災いと恵みの両方を見ることができた。
・災害にも負けないコメの姿、人の姿に感動した。

稲刈りボランティアは、10月の中旬まで栃窪で展開する予定です。10月9日—10日には、東京から再びチャーターバスが出ます。参加希望の方は、TAPPO南魚沼やまとくらしの学校(tappo@ecoplus.jp、025-782-5103)までご連絡ください。

http://tappo.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=9&aid=999

ボランティア、水害田んぼで大活躍

大量の泥が入った田んぼの稲を刈るボラティアと地元農家のみなさん
大量の泥が入った田んぼの稲を刈るボラティアと地元農家のみなさん

7月末の豪雨で大量の土砂流入などの被害を受けた新潟県南魚沼市の田んぼで、9月23日から首都圏や地元からのボランティアが手刈りで稲の収穫を手伝う活動を始めました。

2011年7月末の新潟・福島豪雨で、土砂流入などの被害を受けた新潟県南魚沼市の田んぼで、9月23日からボランティアが加わった手刈りの稲刈り作業が始まりました。

参加したのは、エコプラスなどの呼びかけに答えた首都圏や新潟市、それに地元南魚沼市の会社員や学生、公務員など。23日には15人が、24日には10人前後が、同市樺野沢地区での活動に参加しました。

一見問題がないような場所でも、稲株の根本には杉の葉や小枝などのごみが20センチ近くまで詰まっています。
一見問題がないような場所でも、稲株の根本には杉の葉や小枝などのごみが20センチ近くまで詰まっています。

被害を受けた田んぼは、一部では50センチ近くも土砂が流れ込んで、瓦のようになっている部分もあります。稲は一度は流れに押し倒されたものの、その後再び上を向いて穂を出し、受粉して、黄色く穂を実らせています。

石や小枝があってコンバインでは刈り取ることが出来ないため、ボランティアが手で刈り進めます。余りに深く埋もれた場所では、穂先だけを刈り取る方法も試されました。

隣を流れる川が氾濫して一部が一時は濁流が渦巻いたという10アールほどのある田んぼには、新潟市からの夫婦と東京都からの男性、それに地元の2人の計5人が手伝いに入り、持ち主夫婦とあわせ計7人で、昼食をはさんで5時間余りかけて全部の稲を手刈りしました。

田んぼの持ち主は、「水害なんて無関係だと思っていた。この田んぼを私ら夫婦だけでやったら何日かかったか。本当にボランティアのみなさんには助けられました」と話していました。

水害田んぼのボランティア活動は、10月中旬まで、同市樺野沢地区と栃窪地区などで展開されます。参加希望の方は、TAPPO 南魚沼やまとくらしの学校(tappo@ecoplus.jp、025-782-5103)まで。

http://tappo.ecoplus.jp/showart.php?lang=ja&genre=9&aid=999