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ここだけのワラビ採り

ワラビと言えば、ゼンマイやコゴメ(コゴミとも)と並んで有名な春の山菜です。今この時期に採れるのは、標高の高い栃窪と言えどもごく限られた場所だけ。本当に特別な時間でした。

 

 ワラビ採りをした田んぼ。まわりは林に囲まれていて、ひとつの「世界」のような場所です。
ワラビ採りをした田んぼ。まわりは林に囲まれていて、ひとつの「世界」のような場所です。

連れて行っていただいた祐子さんの田んぼは、土地改良がなされていない…つまり土木工事で整えていない、いろいろな形をした「昔のままの田んぼ」でした。
畦の斜面では、大人の腰ほどにものびた草をかき分けると、食べるのにちょうどよい、葉が広がる前のワラビが顔を出します。日陰のものほど茎の色が茶色く、それがおいしいワラビだと教わりました。
一方、子どもたちはカエルやバッタに夢中!!今の時期はオタマジャクシから大人になったばかりの小さいカエルがピョコピョコ、ピョコピョコ…数えきれないほど飛び跳ねています。「カエルだ〜!」「あっまたカエルだ〜!!」「あっまただ〜!!」…子どもたちの無邪気な声がとても微笑ましく響いていました。虫のついでに草むらの中でキイチゴも発見し、味見してみる場面もありました。

 このワラビはどうだろう?手当り次第に採るのではなく必要最小限に抑えて採ることは、自然のものをいただくマナーです。
このワラビはどうだろう?手当り次第に採るのではなく必要最小限に抑えて採ることは、自然のものをいただくマナーです。

ジャングルの向こうには・・・

 「ジャングルのような」と聞いて行かずにはいられなくなった参加者たち。
「ジャングルのような」と聞いて行かずにはいられなくなった参加者たち。

斜面の1部である祐子さんの畑の、畑以外の部分。それは約3mに成長したカヤや雑木がごちゃごちゃに生えたジャングルです。「このジャングルみたいなところを越えるとワラビが生えてる場所があるんだけど…あんまり草がすごいから…」祐子さんが控えめに言うと、参加者からは「行ってみたい!!」。全会一致で可決しました。
カヤや笹をかき分けたり、木の枝のトンネルをくぐったりしながら進むこと10分。視界が晴れて、カヤだけの原っぱにたどり着きました。向かいには杉林もあり、10分ほど自由に行動することにしました。祐子さんに習ってカヤの茂みに分け入ってワラビを採る人、林の中を散策する人、生き物を探す人。それぞれに過ごした後、畑へ戻りました。

「こんなにいいワラビを採った!」と自慢し合います。
「こんなにいいワラビを採った!」と自慢し合います。