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しっとりとした新緑の中、雪国の山菜を堪能

 雪がまだ残る新潟県南魚沼市栃窪集落で、2017年5月6日、山菜講座を開きました。首都圏から大学生や社会人9人が参加し、地元のベテランと一緒に小雨模様の中、集落周辺の野山を散策。次々と別の山菜を紹介してもらいながら一部を採取しました。昼食には手作りの地元山菜料理10数皿。山里の暮らしを堪能しました。

 

急な斜面を登りながら、次々に新しい種類の山菜が登場しました。

 この日は、寒冷前線の通過を伴った冷たい天気になり、時折雨がぱらつく展開となりました。
 講師は地元のベテラン笛木健作さん。最初に、毒草を教わりました。「マムシグサ」とも呼ばれるテンナンショウは、鉢植えにした状態で見せてもらいました。ニラと間違うことがあるスイセンは、道端のあちこちに生えていました。「まず、食べられない、危ないものを覚えるように」と健作さん。

様々な色の若い芽で、木々はそれぞれ微妙に違った緑色に包まれていました。
 標高500mの集落の背後は、急な斜面の間に棚田が連なっています。残っている雪のへりには、出て来たばかりの淡い黄色のフキノトウがびっしり。雌花雄花の違いも教わりました。林の中では、トリアシショウマやミツバアケビ。陽当たりのいい斜面にはコゴミ、ヤブカンゾウ、アザミ、オオイタドリ、アサツキ、池の中にはクレソン。次々に初めて聞く名前が出てきて、特に大学生たちはこんなにいっぱい食べれるものがあるなんて、とびっくりしていました。

 今年は雪どけが遅く、地元で珍重されるヤマウドはまだ芽がわずかに地面に出た状態。健作さんは「天候が悪くて残念だね」とつぶやいていましたが、参加者はコゴミなどでいっぱいになったレジ袋をぶら下げて、山歩きを続けました。雪面からは白いもやがわき上がり、ゆっくりと流れていきます。山の斜面は、淡い赤、黄、緑の若葉が萌え始め、所々にはヤマザクラが満開になっています。見事な光景の中で、散策はいつしか2時間にもなっていました。

豪華絢爛な山菜づくしの昼食
 昼食は、笛木くらさん手作りの山菜料理。ウドのきんぴら、ゴマあえ、ウドのハカマの酢漬け、キノメ(ミツバアケビ)の生卵かけ、コゴミのシーチキンきんぴら、フキノトウの酢漬けなど13皿。さらにウド、コゴミ、ウワミズザクラ、フキノトウなどの揚げたての天ぷらが、8回以上、大皿で登場。山菜を味わいつくしました。

 最後に、取ってきた山菜を大テーブルに広げて、毒草が混じっていないか、どれがおいしいか、などを健作さんに話してもらいました。

 参加したみなさんは、「最初はまったく見分けがつかなかったけれど、段々にどれが食べられるものかが見えるようになってきた」「お金を使わずに、こんなにおいしいものが食べられるなんて」「冬の雪は大変だけど、雪があるからおいしいものが食べられるんだなあ」「自分で採って自分で食べる。これが人間らしい暮らしなんだと思った」などと話していました。

 

雪国のまぶしい春を楽しむ「山菜講座」

 雪深い南魚沼は4月に入っても雪がまだ残り、その上で木々が鮮やかな黄緑色やピンクがかった芽を一斉にふき出しています。雪が溶けた場所では、フキノトウやコゴミなどが枯れ草の間から姿を現し、次々と山菜たちが登場してきます。5月に入れば山々は、新緑と花々で彩られます。

足元には食べられる野草が次々と登場

 そんな雪国の春を散策しつつ、山菜名人の案内で、さまざまな山菜を観察し、昼食には地元の特製「山菜ランチ」を楽しみます。毎回大好評です。

【日時】2017年5月6日(土)午前10時ごろから午後3時ごろまで
【場所】新潟県南魚沼市栃窪集落(現地集合・解散)

【内容】集落近くの野山を地元の講師の案内で散策し、山菜を採取。処理と調理方法を学びます。地元女性陣の山菜ランチ付き。

地元ならではの多彩な山菜料理

【参加費】5,000円(地元食材の昼食、実習費等込み)
*中学生以下の子どもは1,000円(昼食、保険料など)

【定員】15名程度(子ども同伴可)
*子ども同行の場合、講座中の子供の安全管理は保護者の方にお願いします。

【宿泊】大好評の栃窪集落にある温泉民宿「銀峰閣」はあいにく先約があり前泊、後泊は出来ません。エコプラスがお付き合いさせていただいている清水集落の民宿は可能性があります。ご希望の方は、お早めにお問い合わせください。

【申込】以下のフォームからお申し込み下さい。メール(tappo@ecoplus.jp)で同じ内容を送っていただいても結構です。

性別(必須)

雪が残る栃窪集落で春の恵みを満喫

2011年5月7日、新潟県南魚沼市栃窪集落で、透き通った青い空のもと、栃窪の春の恵みと暮らしを体験する「山菜講座」を行いました。
5月7日、20人が自然豊かな栃窪集落で、山菜などの春の恵みを楽しみました。参加者は、首都圏や新潟県内の都市部に加え、新潟県や長野県の山村部からも集まりました。

新緑を楽しみながら、休耕田にたくさん出ていたコゴミを採りました
新緑を楽しみながら、休耕田にたくさん出ていたコゴミを採りました

午前中は、栃窪のシンボルである樽山(たるやま・736メートル)の麓に出かけ、山菜採りをしました。透き通った青空、木々の初々しい芽吹き、淡いピンクの花をつけた山桜、そしてまだ残る白い雪。田んぼのあぜにはフキノトウが顔を出し、休耕田はコゴミ畑となっていました。カエルの鳴き声もあちこちから聞こえ、冬眠明けでゆっくりと動くヘビの姿もありました。参加者は雪どけが遅い今年ならではの「春」の様子を楽しみつつ、袋いっぱいに山菜を集めていました。

散策後は、栃窪の女性たちのグループ「栃窪かあちゃんず」のみなさん特製の山菜ランチ。天ぷらやゴマ和えなどの定番メニューから、アサツキとチーズを餃子の皮で包んで揚げたアイデアメニューまでがテーブルにずらりと並びました。参加者からは「このゴマ和えはどうやって作るのか」などの質問が出され、かあちゃんずとの会話が弾んでいました。

ひとつひとつの山菜について丁寧に教えてもらいました
ひとつひとつの山菜について丁寧に教えてもらいました

昼食の後は、採って来た山菜を広げて、食べてはいけないものがないかを講師の健作さんに判定してもらいました。その後の今日の感想の交換会では、さまざまな地域から集まった人たちから多様な感想が出されました。

参加者からは以下のような感想がありました。
・食べられるもの、食べてはいけないものが聞けたのは良かった
・フキノトウに白っぽいものと黄色っぽいものがあるのは気づいていたが、味に違いがあるとは初めて知った
・米粉で揚げたてんぷらはカリカリしておいしかった
・夫に連れられてきたが、子どもの頃以来の山遊びは楽しかった
・当たり前のようにフキノトウをはじめ、いろいろな山菜が歩いているだけで見られたことに感動した
・新緑と雪山のコンストラストが美しかった
・私の集落は四方を山で囲まれた場所。栃窪は開けた場所ですがすがしく気持ちがいい。もっと散策してみたい
・神奈川県でふれあい自然塾をしているが、もっと地元に根を張った活動にしていきたいと思った

やまざとの食と暮らし講座 山菜は春の山の楽しみ

首都圏や県内からの参加者11人が、山菜の採り方や食べ方を地元の名人に教わりました。
2010年度最初の「やまざとの食と暮らし講座」が、5月5日に南魚沼市栃窪集落で開かれました。首都圏や県内に住む会社員・主婦など11人の参加者が、山菜の採り方、アクの抜き方や保存の仕方などを、地元の名人たちに教わりました。

雪が残っている田んぼのあぜで、出たばかりのフキノトウを発見!
雪が残っている田んぼのあぜで、出たばかりのフキノトウを発見!

はじめに、地元の山菜採り名人・笛木健作さんと、2時間半ほど散策をしました。アスファルトの道路から農道を通り、田んぼのあぜや林の中を歩きながら、健作さんは、山菜や食べられる野草、花が美しい山野草など約20種類について詳しく説明してくれました。そのうち16種類が食べられるもので、フキノトウ、コゴメ、ウド、ゼンマイ、ミツアバケビの芽などでした。タネツケバナやワサビナなどは、そのまま食べられるということで、参加者はその場でかじってみました。道端や田んぼのあぜなど至る所で目にするタネツケバナが「食べられる」と聞いて、特に地元周辺からの参加者はおどろいていました。

昼食は集落の料理名人、笛木くらさん・笛木和子さんの手作りランチでした。
採りたての山菜を使った天ぷらや和え物、地元の食材がふんだんに使われた料理が20品ほど並びました。参加者はそれぞれの料理に手をのばしながら、「家族にも食べさせたい」「自分もこういう食事を出したい」など、会話を弾ませていました。
食事の後に、採ってきた山菜をブルーシートの上に広げ、鑑定会を行いました。健作さんが食べられないものを取り出すのを、参加者は照れくさそうに笑って見ていました。
その後、くらさんと和子さんも加わり、参加者が採って来た山菜を見ながら、処理の仕方を説明しました。昼食で2人が出してくれた料理が好評で、特に女性の参加者が、作り方を詳しく聞いていました。

採ってきた山菜の名前や種類を、名人から詳しく教わりました。
採ってきた山菜の名前や種類を、名人から詳しく教わりました。

参加者からは、「山菜や野の植物ひとつひとつに名前があり、素晴らしいと思った」「暮らしの中に自然に山菜があることを感じた」「季節やゆとりを感じた」「お昼ごはんがおいしかった」などの感想がありました。

晴天に恵まれ半袖で過ごせるような暑い日でしたが、雪ぎえが遅かったために早春から晩春の花々が咲き誇っていました。

4センチの雪

4月も半ばというのに、雪が4センチ積もりました。

 

冬の早い頃の景色のようでした。
冬の早い頃の景色のようでした。

栃窪集落では、昨日も雪が降っていました。でも小さな雪が少し降っているだけで、積もることはありませんでした。それが夜になって降る量が増えたらしく、今朝外に出てみると、冬の初めの頃のように、雪が積もっていました。ひとさし指をさしてみると、第2関節あたりまで埋まりました。約4センチの積雪です。

せっかく出てきたフキノトウも、雪で埋まっていました(午後にはまた見えるようになっていましたが)。行き会った集落の人の服装は、みなさん真冬の防寒着でした。

早く暖かくなってほしいものです。

雪に残っていた小鳥の足あと。
雪に残っていた小鳥の足あと。

春の足音

集落内を歩いていると、あちらこちらから雪どけ水の音が聞こえてきます。

 

休むことなくポタポタと落ちる雪どけのしずく。
休むことなくポタポタと落ちる雪どけのしずく。

昨日・今日と、ここ栃窪も春の陽気です。気温は15度以上。洗濯物や布団などを干す人、早く雪をとかしたいと雪かきをする人と、みなさんが忙しく動いています。

道路を歩いていると、道沿いの2メートルくらいの雪のかべから、ポタポタとしずくが滴る音が聞こえます。そのしずくが地面に流れ、小さな側溝にチョロチョロと注ぐ音も聞こえます。側溝の水の量は増していて、その流れる音も大きくなっています。
春の訪れる気配のことを「春の足音」とよく言いますが、雪国では「雪どけの水の音」そのものが「春の足音」なのかもしれません。

雪がとけた場所に、早速スイセンが芽を出していました。いつでも出られるように、重たい雪のカベの下で準備をしていたのでしょうね。
雪がとけた場所に、早速スイセンが芽を出していました。いつでも出られるように、重たい雪のカベの下で準備をしていたのでしょうね。

かんちがい

本格的な冬へ向かおうとしている中、春の風物詩「フキノトウ」が出ているのを見つけました。

 

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フキの葉の根元から、フキノトウが顔をのぞかせていました。1か所だけでなく、田んぼのあぜや林の入り口など、数か所で、そのような様子が見られました。

11月2日に初雪が降った後に暖かい日があったので、「冬が終わって春が来た」と勘違いしたのでしょう。

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春のきざし

 集落のシンボル・たる山と、雪の原になったふもとの田んぼ。雪の原の表面には筋状の模様ができていました。雪はとても表情が豊かです。
集落のシンボル・たる山と、雪の原になったふもとの田んぼ。雪の原の表面には筋状の模様ができていました。雪はとても表情が豊かです。

今日はとても暖かな日でした。普段なら肌寒く感じ始める午後4時を過ぎても気温が15度ほどありました。積雪は1メートルを切り始めました。

この暖かさで、学童保育で集落センターに来た子どもたちは、外で半袖になってサッカーをしていました。10代後半のお兄さんたちも3人やって来て、子どもたちといっしょにかけ回っていました。

集落内を歩いていると、小さなレジ袋に半分くらいまでフキノトウを採った人を見かけました。この先もっと雪がとければ、集落中の毎日の食卓がフキノトウで彩られることでしょう。

 集落センターのすぐ近くの家の庭では、福寿草が花を咲かせていました。重たい雪がなくなり、やっとつぼみを持ち上げ始めたようでした。
集落センターのすぐ近くの家の庭では、福寿草が花を咲かせていました。重たい雪がなくなり、やっとつぼみを持ち上げ始めたようでした。

やっぱり冬でした

 

 一昨日降り始めるまで、この車の上にも下にも雪はありませんでした。今朝は、外にとめてあった車はみんなこんなふうです。
一昨日降り始めるまで、この車の上にも下にも雪はありませんでした。今朝は、外にとめてあった車はみんなこんなふうです。

雪国の2月。春はまだまだ先でした。

このところ、暖かい日は日中の気温が8度近くまで上がったりしていました。本来ならまだ約3メートルの積雪がある栃窪集落ですが、あまりの暖かさに思わず春を意識してしまった人もいました。

今日は昨晩からの積雪が60センチ近くあり、除雪車が2台出動しました。これが本来なのだとしみじみ感じました。
それでもこのままの雪の量では、米作りに欠かせない水の量が心配です。除雪は大変ですが、おいしいお米を収穫するために、やはりもうしばらくは降ってもらわなくてはならないでしょう。

 車の屋根の雪をどかしています。下の雪を押しても、上の雪は動きませんでした。
車の屋根の雪をどかしています。下の雪を押しても、上の雪は動きませんでした。

日曜日の田植えに向けて(1)

魚肉を使った有機肥料。価格は化学肥料の5倍。20kを7袋播きます。
魚肉を使った有機肥料。価格は化学肥料の5倍。20kを7袋播きます。

今週の日曜日5月25日の「田んぼのイロハ第1回」での田植えにむけて、昨日、肥料まきが行われました。

5月20日朝から雨があがった昼過ぎ、パノラマ農産の笛木晶さんから事務局へ「イロハ田んぼに来い」との電話が入りました。
行ってみると、イロハ田んぼに肥料を播くとのこと。
肥料は、直径4ミリ、高さ2ミリの円柱状のもの。ドックフードみたいな匂い。魚肉を使った有機肥料。

http://www.taiseinozai.co.jp/welcome.html
田んぼを十数往復して、肥料を播き完了。

この次は・・・

一袋分の肥料がつまった背中の赤いバック。下から出ている筒から肥料が出てきます。
一袋分の肥料がつまった背中の赤いバック。下から出ている筒から肥料が出てきます。