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いきものプロジェクト第6回報告

桐木平の田んぼ跡はヤゴがいっぱい!
2008年度「栃窪いきものプロジェクト」の第6回が、11月16日(日)に行われました。
参加者は集落内からの8名と、卒業研究の調査のため栃窪を訪れていた神奈川県在住の大学生1名でした。

13時30分に栃窪集落センターに集合。小雨の降る中、定点観測をしている「桐木平」の田んぼ跡で、水辺の生き物を中心に観察しました。

 網ですくい上げた生き物は、専用の小さな水槽で観察します。右の2人はこの日初めて見たヤゴに見入っていました。
網ですくい上げた生き物は、専用の小さな水槽で観察します。右の2人はこの日初めて見たヤゴに見入っていました。

10センチほどの水がたまった田んぼ跡の泥を網で引き寄せてすくい上げ、そこにどんな生き物がるかを調べます。秋も深まっているのに、ギンヤンマとイトトンボのヤゴが多く観察されました。他にはマツモムシ、タニシ、オタマジャクシなど。草むらにはアマガエルもいました。
隣にある小さな沼の脇の水路では、大きなヤマアカガエルやカワニナも見つけました。

生き物調べを終えて戻る途中、カワラヒワというスズメくらいの大きさの野鳥の群れが、田んぼの真ん中辺りと近くの杉の木の上を行ったり来たりしていました。とまっているときはわかりにくいのですが、羽ばたくと翼のあざやかな黄色がよく見えました。

 すくい上げると、たいていヤゴがいました。
すくい上げると、たいていヤゴがいました。

ふりかえりでは、栃窪の子どもたちが「ヤゴをつかまえるのが楽しかった」「前よりヤゴがたくさんとれて楽しかった」「同じヤゴでもイトトンボのヤゴは小さいことがわかった」などと感想を話しました。講師の深沢さんからは「毎回同じ生き物を見るのも、数の変化がわかってきておもしろいと思う。また、ヤゴやオタマジャクシがいるのがわかったら、次は何トンボのヤゴなのか、何カエルのオタマジャクシなのかを調べてみよう」「オタマジャクシやヤゴなど、弱い生き物がいっぱいいいることは他の生き物にとっても大事なこと。こういう場所を残していってもらいたい」というお話がありました。

次回は今年度最終回、12月7日(日)午前9時30分からです。昨年度は雪の上で動物の足あとなどを観察しましたが、今年はどうなるでしょうか?